ユナイテッド航空マイル(UAマイル)の貯め方と使い道(交換先)を徹底解説!
ユナイテッド航空のマイル(UAマイル)は、ANAやJALのマイルに比べると貯めている方が少ない、マイナーな存在と思われます。しかしながらUAマイルは、ANA国内線の特典航空券を、本家ANAマイルより少ないもマイル数で発券することができるという、大きなメリットがあります。また、有効期限がない、片道発券できる、燃料サーチャージが必要ない、などのメリットを備えており、非常に優秀なマイレージプログラムとなっています。そこで今回は、ユナイテッド航空のマイレージプログラムである「マイレージプラス(MileagePlus)」の特徴と、UAマイルの貯め方と使い道(交換先)について、詳しくご紹介していきたいと思います。
更新履歴(2024年10月2日):最新情報に更新しました。
目次
ユナイテッド航空(UA)とは
ユナイテッド航空(UA)はシカゴ本拠地の米国の大手航空会社
ユナイテッド航空(UA)は米国のシカゴを本拠地とする航空会社です。米国のメジャーな航空会社の1つであり、1926年創業になります。
拠点は本拠地であるシカゴを始め、デンバー、ヒューストン、ロサンゼルス、ニューヨーク、サンフランシスコ、ワシントンDCなど、米国の主要都市に広がっています。
日本路線としては、米国の主要都市を始め、日本人の観光地として人気であるハワイやグアムへも展開しています。
ANAと同じスターアライアンスに加盟
アライアンス(航空連合)としては、ANAと同じ「スターアライアンス」に加盟しています。
ユナイテッド航空(UA)は、ルフトハンザ航空とともに、「スターアライアンス」の中心的な存在となっています。
ユナイテッド航空(UA)のマイレージプログラムは「マイレージプラス」
ユナイテッド航空(UA)のマイレージプログラムは「マイレージプラス」という名称で運営されています。ANAにおける「ANAマイレージクラブ」のような位置付けですね。
ユナイテッド航空(UA)の「マイレージプラス」は、日本国内における人気も知名度も、ANAやJALのそれに比べると低いと思われます。
しなしながら、ユニークな特徴を持っているため、知る人ぞ知る人気のマイレージプログラムとなっています。
ユナイテッド航空(UA)「マイレージプラス」の特徴
ユナイテッド航空「マイレージプラス」の特徴は以下になります。「NEW」と書かれたものはここ数年で変化があったポイントになります。
<「マイレージプラス」の特徴>
- マイルの有効期限が無期限
- 家族以外でも特典航空券を発券できる
- 片道発券もできる
- 日本国内においてはANAよりも少ないマイル数でANA便を利用できる
- 国内線特典航空券をANAよりも早く確保できる
- 経由地を含む特典航空券の必要マイル数が少なくて済む
- 燃料サーチャージが必要ない
- 特典航空券の変更・キャンセル手数料無料
- 当日の予約とキャンセルが可能
- 当日の前便振替が可能
- マイルプーリングでマイルを共有できる
以下では、これらの特徴を順番にご説明していきます。
マイルの有効期限が無期限
ユナイテッド航空(UA)のマイルの有効期限はもともとは「18ヶ月」でしたが、2019年8月28日より「無期限」に変更になりました。
これにより期限に縛られることなく安心してUAのマイルを貯めることができるようになりました。大幅な「改善」ということが言えますね。
ちなみに、国内大手航空会社であるANAやJALの場合、マイルの有効期限は「3年間」となっています。UAマイルの優位性が際立つ結果になっています。
家族以外でも特典航空券を発券できる
国内大手航空会社であるANAやJALの場合、特典航空券を発券できる範囲は「2親等以内の家族」に限られています。
2親等というと、自身や配偶者の両親や祖父母、子供と孫までしか対象になりませんので、非常に狭い範囲となります。また、事前に「特典利用者登録」等の手続きが必要になります。
<2親等の範囲:ANAマイレージクラブの例>
一方で、ユナイテッド航空(UA)のマイルの場合は、「利用者制限なし」となっていますので、家族以外でも、もっと言えば誰に対してでも特典航空券を発券することができます。
そのため、友人や結婚前の恋人などに対しても、貯めたマイルを使って特典航空券を発券してあげるということも可能になります。
利用に関する自由度が高いというのは、マイルを貯めていく上で大きなメリットとなりますね。
片道発券も可能
国際線の特典航空券において、JALは片道発券に対応していますが、ANAは未だに片道発券には対応していません。
そのため、往路はJALの国際線特典航空券、復路はANAの国際線特典航空券、という組み合わせを実現することはできません。
しかしながら、ユナイテッド航空(UA)のマイルの場合は片道発券にも対応しています。
ユナイテッド航空(UA)は、ANAと同じアライアンス(航空連合)である「スターアライアンス」に加盟していますので、スターアライアンス加盟の航空会社の特典航空券を発券することが可能です。
したがって、ユナイテッド航空(UA)の「マイレージプラス」を利用すれば、ANA国際線特典航空券を片道だけ発券するという使い方も可能になります。
日本国内においてはANAよりも少ないマイル数でANA便を利用できる
前述のとおり、ユナイテッド航空(UA)は、ANAと同じアライアンス(航空連合)である「スターアライアンス」に加盟しています。
したがって、ユナイテッド航空(UA)の「マイレージプラス」を利用すれば、ANA国内線の特典航空券を発券することも可能です。
しかも、本家であるANAの「マイレージクラブ」からよりも少ないマイル数で発券できるという驚きの仕様となっています。
「マイレージプラス」を利用して、ANA国内線の特典航空券を発券するために必要なマイル数は以下のようになっています。
距離が800マイル以下の場合は5,500マイル、距離が801マイル以上の場合は8,800マイルとなっています。
<ANA国内線の特典航空券を発券するために必要なマイル数>
距離 | 必要マイル数(片道) |
800マイル以下 | 5,000マイル |
801マイル以上 | 8,000マイル |
東京(羽田、成田)を起点とした場合の必要マイル数を、ユナイテッド航空(UA)の「マイレージプラス」とANAの「マイレージクラブ」で比較してみると以下のようになります。(いずれも片道です)
<必要マイル数の比較(UAとANAマイル):国内線>
出発地 | 目的地 | UAの必要マイル数 | ANAの必要マイル数(L) | ANAの必要マイル数(R) | ANAの必要マイル数(H) |
東京(羽田・成田) | 秋田、庄内、仙台、新潟、八丈島、富山、小松、能登、名古屋、大阪 | 5,000 | 5,000 | 6,000 | 7,500 |
札幌、福岡、長崎 | 5,000 | 6,000 | 7,500 | 9,000 | |
沖縄 | 8,000 | 7,000 | 9,000 | 10,500 | |
石垣、宮古 | 8,000 | 8,500 | 10,000 | 11,500 |
ANAの「マイレージクラブ」の場合は、シーズン(L、R、H)によって必要マイル数が変動するため、ちょっとわかりづらいですが、
ANAのレギュラーシーズン(R)に比べてユナイテッド航空(UA)の「マイレージプラス」の方がお得ということがわかります。
これは、国内線利用が多い方には大きなメリットとなりますね。
ユナイテッド航空というと国際線のイメージが強くありすが、国内線のみの利用の方でも、貯めていく価値のあるマイルということが言えます。
ANAでは2024年10月27日搭乗分より国内線特典航空券の必要マイル数アップを予定しています。これによりUAマイルの優位性がより際立つ結果になります。
国内線特典航空券をANAよりも早く確保できる
ユナイテッド航空(UA)の場合、ANA国内線を利用した特典航空券の予約開始日は「335日前」となっています。これは、国際線と同じ開放日です。
ユナイテッド航空(UA)からすると、日本の国内線も国際線と同じように扱われていることに由来します。
一方でANAの場合は、国内線と国際線で特典航空券の開放日が異なります。具体的には以下になります。
<ANAの特典航空券開放日>
国内線 | 1月下旬頃:夏ダイヤ(3月の最終日曜日~10月の最終日曜日の直前の土曜日)搭乗分 8月下旬頃:冬ダイヤ(10月の最終日曜日~翌年3月の最終日曜日の直前の土曜日)搭乗分 |
国際線 | 355日前 |
国内線の場合、ANAは1月下旬と8月下旬という年2回のタイミングで特典航空券を一斉解放するというサイクルになっています。
この場合、予約できるのは最大でも8ヶ月先(=約240日前)のものという形になります。
UAマイルの場合は「335日前」ですから、ANA国内線の特典航空券を確保するという観点では圧倒的有利であることがわかります。
お盆や年末年始など繁忙期にANA国内線の特典航空券を確保したいという方には大きなメリットになりますね。
一方で国際線の場合はANAの方が有利になります。このあたりは一長一短ですね。
UAマイルの国際線特典航空券は必要マイル数が高くなる傾向になるため利用機会は少ないかもしれませんが・・。
2025年2月3日からANA国内線特典航空券の予約開始日は355日前の午前9時30分からに変更予定です。これ以降はANAよりも早く確保できるという優位性は失われる形になります。
経由地を含む特典航空券の必要マイル数が少なくて済む
ユナイテッド航空(UA)の場合、必要マイル数を計算する基準となる「距離(マイル)」は、出発地と目的地の直線距離なります。
そのため、経由地があり「総飛行距離」が伸びるようなルートの場合は、ユナイテッド航空(UA)のマイルの優位性が際立ちます。
例えば、「東京=>沖縄」と「東京=>大阪=>沖縄」という2つのルートの総飛行距離は後者の方が長くなりますが、出発地と目的地が同じため、必要なマイル数はどちらも「5,500マイル」になります。
沖縄に行く前にちょっと大阪に寄り道してたこやきを食べる、という使い方もできてしまいます。
そして、経由地は1ヶ所だけでなく、2回以上の複数回でも可能となっています(ただし、24時間以内の乗り継ぎに限る)。
これは極端な例ですが、地方空港を拠点にしている方によりメリットが大きくなりますね。
2024年5月中旬から下旬にかけて行われてた変更に伴い、経由地が1回の場合のみ上記のお得技が利用可能なように制限されました。2回以上経由すする場合は必要マイル数が大幅アップしてしまうため注意が必要です。
燃料サーチャージが必要ない
ユナイテッド航空(UA)では、燃料サーチャージを徴収していません。
国内大手航空会社であるANAやJALの場合、欧州や北米など長距離路線になると、燃油代だけで数万円になることも多くあります。
それが、ユナイテッド航空(UA)を選択すれば、燃料サーチャージが無料になるということになります。
もちろん、フライト代金としては「チケット代金+燃料サーチャージ」の合計費用で評価する必要がありますので、一概に、ユナイテッド航空(UA)を選択することがお得とは言えません。
ですが、燃料サーチャージが高騰しているようなタイミングでは、大きなメリットとなります。
陸マイラーの場合、「チケット代金はマイルを利用した特典航空券で無料になるのに、燃料サーチャージで数万円必要になってしまう」という悩みもあります。その点、ユナイテッド航空(UA)のマイルであれば、現金の持ち出しをかなり抑えることができるというメリットがあります。
特典航空券の変更・キャンセル手数料が無料(2023年1月から)
ユナイテッド航空(UA)では、規約変更により特典航空券の変更・キャンセル手数料が無料化されました。
適用されるのは2023年1月からの旅程になります。
これはUAマイルを利用する大きなメリットになりますね。変更後の手数料チャートは以下になります。
<特典航空券の手数料(2023年1月以降)>
ちなみに、無料になるのはWebで手続きを行った場合のみです。電話で行う場合はこれまでどおり「25ドル」の手数料が徴収されますのでご注意ください。
また、ノーショー(変更やキャンセルしないで搭乗しなかった場合)も「125ドル」の手数料が徴収されます。こちらも併せてご注意ください。
当日の予約とキャンセルが可能
ユナイテッド航空(UA)の場合、特典航空券は当日でも予約発券が可能です。ANAの場合、国内線特典航空券は前日までの予約が必要となっていますのでUAマイルの方が柔軟性が高いと言えます。
また、UAマイルの場合は、出発前であれば当日キャンセルも可能です。先ほどご説明したとおり、キャンセル料は「無料」となっていますので、この面でも便利です。
当日の前便振替が可能
ユナイテッド航空(UA)の場合、出発当日に同じルートの前便で空席があれば振替が可能となっています。ANAの場合は数年前に廃止されています。
空席は特典航空券の枠である必要はなく、有償の座席に空きがあればOKです。手続きは現地空港のANAカウンターで行えます。
思ったより早く空港に到着してしまった場合や、急用で早く移動しなくてはいけなくなった場合などに便利ですね。
マイルプーリングでマイルを共有できる
ユナイテッド航空(UA)では「マイルプーリング」という新しい機能が2024年3月に追加になりました。
これは最大5人のメンバーでマイルをプールして、その共有したマイルを使って特典航空券を発券できるというものです。
例えば、家族や友人でUAマイルが散らばっているような場合、これを共有してまとまったマイルにすることで特典航空券を発券しやすくなるというメリットがあります。
ユナイテッド航空(UA)では家族以外にも特典航空券を発券できるという特徴がありましたが、マイルプール機能の追加により、より柔軟性が高まる結果になりました。
ユナイテッド航空(UA)のマイルプールの詳細はこちら公式サイトをご参照ください。
UAマイルの貯め方
ここまでのご説明で、ユナイテッド航空(UA)の「マイレージプラス」が魅力的なプログラムであることがご理解いただけたと思います。
ここからは、UAマイルの貯め方についてご説明していきたいと思います。
<UAマイルの貯め方>
- 飛行機の搭乗で貯める
- マイル購入で貯める
- ポイントサイト利用で貯める
- マイレージプラスショッピング利用で貯める
- 提携クレジットカード利用で貯める
- クレジットカードのポイント移行で貯める
以下では、これらの方法を順番にご説明していきます。
飛行機の搭乗で貯める
ユナイテッド航空(UA)便
まずは当たり前ですが、ユナイテッド航空(UA)ののマイルは、ユナイテッド航空(UA)の飛行機に搭乗することで貯めることができます。
マイルを貯めるという観点では、この方法が王道と言えますね。
ただし、これはどこの航空会社も同じですが、特典航空券を利用して搭乗した場合はマイルを貯めることはできません。飛行機の搭乗でマイルを貯めるには、有償で購入したチケットである必要があります。
スターアライアンス便
ユナイテッド航空(UA)は、アライアンス(航空連合)として「スターアラインス」に加盟しています。
ですので、スターアラインス加盟の航空会社の飛行機への搭乗でも、ユナイテッド航空(UA)のマイルを貯めることができます。
スターアラインス加盟の航空会社とは、具体的には以下になります。全部で26社が参加しています(2024年3月時点)。
<「スターアライアンス」加盟の航空会社の一覧>
- エーゲ航空
- エア・カナダ
- エア・チャイナ
- エア・インディア
- ニュージーランド航空
- 全日本航空(ANA)
- アシアナ航空
- オーストリア航空
- アビアンカ航空
- ブリュッセル航空
- コパ航空
- クロアチア航空
- エジプト航空
- エチオピア航空
- エバー航空
- LOT ポーランド航空
- ルフトハンザ ドイツ航空
- スカンジナビア航空
- 深セン航空
- シンガポール航空
- 南アフリカ航空
- スイス・インターナショナル・エアラインズ
- TAP ポルトガル航空
- タイ国際航空
- トルコ航空
- ユナイテッド航空(UA)
スターアラインスには、ANAも含まれておりますので、ANA便利用時にもユナイテッド航空(UA)のマイルを貯めることができます。
ただし、当然ながら、ANAとUAの両方でマイルを貯めることはできませんので、どちらでマイルを貯めるか選択する必要があります。
たまにしか飛行機を利用しない方は、マイルの有効期限を簡単に延長できる、ユナイテッド航空(UA)の「マイレージプラス」を選択するのもオススメとなります。
提携航空便
ユナイテッド航空(UA)は、上記「スターアラインス」以外にも個別に提携を結んでいる航空会社があります。これら提携航空会社の飛行機を利用しても、ユナイテッド航空(UA)ののマイルを貯めることができます。
<提携航空会社(2024年3月時点)>
- エアリンガス航空
- Aeromar
- エア・ドロミティ
- エアリンク
- アズール
- ブティックエア
- ケープエア
- エーデルワイス航空
- エミレーツ航空
- ユーロウイングス
- ユーロウイングス・ディスカバー
- ハワイアン航空
- JSX
- オリンピック航空
- シルバーエアウェイズ
- ヴァージンオーストラリア
- ビスタラ航空
マイル購入で貯める
ユナイテッド航空(UA)のマイルは公式サイトから購入することもできます。
マイル購入時のレートは以下になります。
たとえば、10,000マイルは39,799円となっていますので、1マイルあたりの単価は「約4円」ということになります。
マイルの価値は、一般的には2円以上と言われていますので、その価値からはかけ離れているとは言えませんが、割高感は否めません・・。
ですので、「特典航空券を発券するのにあとちょっとマイルが足りない」といった場合や、有効期限切れに対する緊急対策としての使い方がメインになるとは思われます。
ただし、マイルが購入できるという選択肢が提示されているというのは安心感がありますね。
UAマイルを購入するなら100%増量セールが狙い目
ユナイテッド航空(UA)では、不定期で「マイル購入セール」を実施しています。
これは、マイルの購入で100%のボーナスマイルがプレゼントされるというものです。同じ価格で2倍のマイルを購入することができるということで、実質半額となります。
ユナイテッド航空(UA)のマイルを購入するなら、キャンペーンを狙っていきましょう。
UAマイル購入セールの最新情報はこちらの記事でご紹介しています。合わせてご参照ください。
ポイントサイト利用で貯める
陸マイラー的に、飛行機に乗らずにマイルを貯める方法の王道はポイントサイトの利用です。
ANAの場合は「JQみずほルート」、JALの場合は「ドットマネールート」や「モッピー ルート」などが有名です。
ANAとJALの場合と同様に、ユナイテッド航空(UA)のマイルもポイントサイトを利用して貯めることが可能です。ただし、ANAとJALに比べるとルート全体の交換レートが悪くなっています。
モッピールートの交換レートは33.3%
ポイントサイトの「モッピー」では、2023年12月23日からユナイテッド航空(UA)のマイルへの直接交換をスタートさせました。
交換レートは「3:1」ということで「33.3%」となっています。3,000円の価値のポイントを1,000マイルに交換できるという計算になります。
次にご紹介する「ネットマイルルート」と「PeXルート」は既に閉鎖されていますので、ポイントサイト界では唯一残ったユナイテッド航空(UA)のマイルへの交換ルートとなっています。
モッピーからユナイテッド航空マイル(UAマイル)への交換についての詳細はこちらの記事をご参照ください。2023年5月8日から6月2日までは50%増量キャンペーンで交換レートが50%にアップしていました。
【閉鎖】ネットマイルルートの交換レートは33.3%
ポイント交換サイトである「ネットマイル」を経由したルートの場合、ルート全体の交換レートは「33.3%」となります。3,000円の価値のポイントを1,000マイルに交換することができます。
このルートの場合、「ネットマイル」への等価交換に対応しているポイントサイトを利用する必要があります。私のオススメのポイントサイトの中では「GetMoney(ゲットマネー)」が対応しています。
<ネットマイルルートに対応しているポイントサイト>
【閉鎖】PeXルートの交換レートは22.5%
ポイント交換サイトである「PeX」を経由したルートの場合、ルート全体の交換レートは「22.5%」となります。3,000円の価値のポイントを675マイルに交換することができます。
このルートの場合、「PeX」への等価交換に対応しているポイントサイトを利用する必要があります。
「PeX」への等価交換に対応しているポイントサイトはたくさんあります。私のオススメのポイントサイトの中では「ハピタス」や「モッピー」などが対応しています。
<PeXルートに対応しているポイントサイト>
- ハピタス
- ポイントタウン
- モッピー(moppy)
- ECナビ
- ポイントインカム
- ちょびリッチ
- ニフティポイントクラブ(旧;ライフメディア)
- アメフリ(旧:i2iポイント)
- GetMoney(ゲットマネー)
ポイントサイトの利用はオススメではない理由
ユナイテッド航空(UA)のマイルを貯めるのに、ポイントサイトの利用はオススメではありません。なぜなら、ポイントサイトで貯めたポイントは、ANAマイルやJALマイルに交換した方が交換レートが良いからです。
各ルートの交換レートをまとめると以下のようになります。ANAやJALの方がかなり有利であることがわかりますね。
ポイントサイトで貯めたポイントは、ANAマイルやJALマイルに優先的に交換していくのがオススメになります。
<各ルートの交換レートをまとめ>
「ANAマイルの貯め方」については以下の記事で詳しく解説しております。ANAマイルの貯め方は陸マイラーとしては基本となりますので、まだマスターしていない方は、ぜひ以下の記事をご参照ください。
加えて「JALマイルの貯め方」は以下の記事で詳しく解説しております。ANAマイルの貯め方と基本は同じですが、利用しているルートが異なっています。合わせてご参照ください。
マイレージプラスショッピング利用で貯める
「マイレージプラスショッピング」は、モールを経由して登録されているパートナーのサービスを利用することで、ユナイテッド航空(UA)のマイルを貯められるサービスです。
陸マイラーの多くが利用しているであろう「ポイントサイト」の「マイレージプラス版」と考えていただくとイメージしやすいと思います。
「ポイントサイト」のポイントが貯まる代わりに、「マイレージプラス」のマイルが貯まるという仕組みになっています。
参考 マイレージプラスモールマイレージプラスショッピング
例えば、定番のECショップである「楽天市場」の場合は、1,000円の利用につき8マイルを貯めることができます。マイル還元率としては「0.8%」ということで決して良くありません。
以前であれば、マイルの有効期限切れ対策としては非常に有効に機能していましたが、マイルの有効期限が無期限となった今となっては、利用する必要性はあまり感じません。
提携クレジットカード利用で貯める
MileagePlusセゾンカードはショッピング利用で直接UAマイルを貯められる
ユナイテッド航空(UA)の「マイレージプラス」は、提携クレジットカードを発行しています。「MileagePlusセゾンカード」というものです。
「MileagePlusセゾンカード」の最大の特徴は、クレジットカードの決済で、ユナイテッド航空(UA)のマイルを直接マイルを貯められるというところです。
ユナイテッド航空(UA)のマイルは有効期限がありませんので、有効期限を気にすることなく、コツコツとマイルを貯めていくことができます。
MileagePlusセゾンカードのUAマイル還元率は最大1.5%
「MileagePlusセゾンカード」には以下のように3つのグレードがあります。違いとしては「マイル還元率」と「獲得マイルの上限」です。
「プラチナ」と「ゴールド」の場合は、1,000円のクレジットカード決済ごとに15マイルを貯めることができます。
100円換算では1.5マイルとなりますので、マイル還元率は1.5%ということになります。
クレジットカードのマイル還元率としては非常に優秀な部類に入りますね。
一方で、「一般カード」の場合は、1,000円のクレジットカード決済ごとに5マイルということで還元率が大きく劣ります。
ただし、「マイルアップメンバー」に加することで、「プラチナ」と「ゴールド」と同じくマイル還元率を1.5%に上げることができます。
「一般カード」の年会費は1,500円と割安です。
これに「マイルアップメンバー」の追加年会費である5,000円を加えても「6,500円」ということで、「プラチナ」と「ゴールド」に比べても年会費はまだ割安となります。
そのため、基本的には「一般カード」がオススメとなります。
年間のマイル獲得上限(マイル還元率が1.5%となる上限)が、「プラチナ」が上限なし、「ゴールド」が75,000マイルまで、「一般カード」が30,000マイルまでとなっています。
ですので、年間のクレジットカード決済が200万円以上の方は「ゴールド」、500万円以上の方は「プラチナ」の方が、獲得マイル数は多くなるということになります。
これらに該当する方は「ゴールド」もしくは「プラチナ」の利用を検討されるのも良いかと思います。
「MileagePlusセゾンカード」に入会するならポイントサイト経由がお得です。公式サイトから入会するよりも、ポイントサイトのポイントを別枠で獲得することができる分、確実にお得になります。以下で詳しくご紹介していきます。
MileagePlusセゾンカードは2024年5月入会分から年会費アップ
MileagePlusセゾンカードは2024年5月入会分から年会費アップを予定しています。
以下のように、一般カードで2倍、ゴールドカードで1.5倍となる大幅な値上げとなっています。
<年会費改定>
また、一般カードでオプションとなっていた「マイルアップメンバー」の年会費も2倍にアップしてしまいます。
<オプション料金改定>
「マイルアップメンバー」を含めた年会費は従来の「7,150円」から「14,300円」と高額になってしまいます。MileagePlusセゾンカードの一般カードはリーズナブルで維持できるのが魅力だっただけに残念ですね。
その他、税金払いや電子マネーチャージに対しるポイント付与率も改悪されています。詳細はこちら発表レターを合わせてご参照ください。
「MileagePlusセゾンカード」年会費およびマイル付与条件の改定、サービス変更について
クレジットカードのポイント移行で貯める
マリオットポイントは世界中の約40の航空会社のマイルに移行できる
最後にご紹介するのはクレジットカードのポイントを移行するという方法です。
先ほどご紹介した「提携クレジットカードを利用する」と、クレジットカードを利用するという観点では基本同じです。
ただし、「提携クレジットカードを利用する」でご紹介した「MileagePlusセゾンカード」は、「マイレージプラス」専用の提携クレジットカードとなります。
貯められるのはあくまでユナイテッド航空(UA)のマイルのみです。
クレジットカードの決済でマイルを直接貯められるため、便利ではありますが、その反面で汎用性がないとも言えます。
そこでオススメしたいのが「マリオットアメックス(プレミアム)」です。
マリオットアメックス(プレミアム)では、100円のクレジットカードで3ポイントを貯めることができます。貯まるのは「Marriott Bonvoy」という、マリオットの会員プログラムのポイントです。
ポイント還元率は3%ということで、クレジットカードのポイント還元率としては驚異的な数字となっています。
また、貯めたポイントは約40の航空会社のマイルに交換することができます。「MileagePlusセゾンカード」に比べて、非常に汎用性が高いということが言えます。
マリオットアメックス(プレミアム)のユナイテッド航空(UA)向けのマイル還元率は最大1.5%
マリオットポイントをマイルに交換する場合、通常の交換レートは「3:1」です。ユナイテッド航空(UA)も同様となっています。
そして、マリオットポイントには、60,000ポイントをまとめて交換すると5,000マイルがボーナスとして加算されるという特典があります。
ただし、ユナイテッド航空(UA)だけはこのボーナスが10,000マイルと2倍に増量されるという優遇があります。
そのため、60,000ポイントまとめてユナイテッド航空(UA)のマイルに交換すると、30,000マイルを獲得できます。交換レートは驚きの50%です。
60,000ポイントを獲得するために必要なクレジットカードの決済額は200万円であるため、マイル還元率は「1.5%」という計算になります。
マイル還元率としては「MileagePlusセゾンカード」の1.5%と同等となっていますね。また、約40の航空会社マイルに交換であるという汎用性の高さを加味すると、MileagePlusセゾンカードを超える優秀さとなっています。
マリオットアメックス(プレミアム)はユナイテッド航空(UA)マイルを貯める最強のクレジットカードと言えますね。
マリオットポイントからのUAマイル交換は30%増量キャンペーンが狙い目
ユナイテッド航空(UA)では、1年に1度ほどの頻度でホテルプログラムからのポイント移行でマイル増量をするキャンペーンを実施しています。
例えば、2022年9月に開催のタイミングでは30%増量となっていました。
このタイミングを狙えば理論的にマイル還元率は1.95%ということで驚異的な数字になりますね(2023年は10月1日からの開始予定)。
マリオットポイントをUAマイルに交換で30%増量キャンペーンの詳細はこちらの記事をご参照ください。
マリオットアメックス(プレミアム)はホテル宿泊最強カードでマイルとの相性も抜群
加えて、「マリオットアメックス(プレミアム)」はホテル宿泊最強カードと言われており、以下のような多くの特徴を持っています。
特に、カード継続で「無料宿泊特典」を獲得することができるため、ホテル宿泊を楽しめる方であれば、年会費が無料のようなイメージで利用していくことができます。
<マリオットアメックス(プレミアム)の特徴>
- マリオットの「ゴールド会員資格」を、自動的に獲得
- クレジット支払いで獲得できるポイントで、マイル還元率1.25%を実現<=UAマイルの場合は1.5%!
- 実質無期限のポイント有効期限
- 獲得したポイントは40以上の航空会社のマイルに交換可能
- カードを継続することで、毎年、無料宿泊特典を獲得
- エリート会員資格獲得用クレジットを獲得
- 国内ホテル直営のレストラン&バーの利用で15%割引
マリオットアメックスの特典からメリット、デメリットまでの詳細はこちらの記事でまとめております。合わせてご参照ください。
マリオットアメックスでは入会キャンペーンを実施しており条件クリアで大量ポイントを獲得できます。新規発行の際はぜひご利用ください。
マリオットポイントはポイントサイトからも移行できる
ポイントサイトの「モッピー」と「ハピタス」ではマリオットポイントへの直接交換に対応しました。交換レートはハピタスで100%、モッピーで77%となっています。
これはすなわち、モッピーおよびハピタスのポイントを貯めればマリオットポイント経由でUAマイルを貯められるということを意味しています。
ポイントサイトでポイントを貯めるスピードはクレジットカードとは比べものにならないほど早く、大量ポイント(=大量マイル)を貯めることも難しくありません。
UAマイルを貯めたいという方はモッピーとハピタスへの登録が必須と言えますね。
ポイント交換ルート図は以下になります。
モッピーでとハピタスでは入会キャンペーンを実施しており、条件クリアでお得にポイントを獲得できます。
モッピーの入会キャンペーンの詳細はこちら。
ハピタスの入会キャンペーンの詳細はこちらをそれぞれご参照ください。
ホテル宿泊を利用する
マイルを貯められるホテル宿泊予約サイトとして「Kaligo(カリゴ)」というものがあります。
この「Kaligo(カリゴ)」を利用してホテル予約を行うと、JALやBA、UAなど世界中40以上の航空会社のマイルを直接貯めることができます。
マイル還元率は高いものでは数10%以上になることもあるため陸マイラーの間で人気となっています。
また、「Kaligo(カリゴ)」の決済にクレジットカードを利用すれば、クレジットカードのポイントも貯められるため、「W」でマイルやポイントを貯めらます。
「Kaligo(カリゴ)」の詳細は以下でまとめております。合わせてご参照ください。
UAマイルの使い道(交換先)
UAマイルの使い道(交換先)として、主なものは以下になります。この中で、特にお得、かつ、王道なのが「特典航空券」として利用することです。
<ユナイテッド航空(UA)のマイルの使い道(交換先)>
- 特典航空券(国内線)
- 特典航空券(国際線)
- アップグレード特典
- ホテル宿泊特典
- ポイント交換
「特典航空券(国内線)」については、「ユナイテッド航空(UA)のマイレージプログラムの特徴」の中で既に「日本国内においてはANAよりも少ないマイル数でANA便を利用できる」という点をご紹介させていただきました。
そのためここでは、「特典航空券(国内線)」について補足していきたいと思います。
ユナイテッド航空(UA)の就航路線
ユナイテッド航空(UA)の日本からの就航路線は以下になります。
成田や羽田、名古屋、関空、福岡など主要都市から、北米やホノルル、グアムなどへ直行便が出ているのがわかります。
特に、成田からは北米の主要都市まで直航便が出ているのが、ユナイテッド航空(UA)の特徴になります。
国際線特典航空券の発券に必要なマイル数
ここでは、東京を起点とした場合の必要マイル数を、ユナイテッド航空(UA)の「マイレージプラス」とANAの「マイレージクラブ」で比較してみたいと思います。
いずれもエコノミーの往復となります。また、UAの必要マイル数は「セイバー特典」というリーズナブルなマイル数を採用しています。
<必要マイル数の比較(UAとANAマイル):国際線>
出発地 | 目的地 | UAの必要マイル数 | ANAの必要マイル数(L) | ANAの必要マイル数(R) | ANAの必要マイル数(H) |
東京(羽田・成田) | ロンドン | 90,000 | 45,000 | 55,000 | 60.000 |
ロサンゼルス | 70,000 | 40,000 | 50,000 | 55,000 | |
ニューヨーク | 70,000 | 40,000 | 50,000 | 55,000 | |
ホノルル | 55,000 | 35,000 | 40,000 | 43,000 | |
グアム | 30,000 | NA | NA | NA | |
台湾 | 30,000 | 17,000 | 20,000 | 23,000 | |
香港 | 30,000 | 17,000 | 20,000 | 23,000 | |
韓国 | 16,000 | 12,000 | 15,000 | 18,000 |
上記の表を確認してみると、韓国以外のほとんどのケースで、ユナイテッド航空(UA)のマイルの方が不利な結果となりました。国内線とは反対の結果ですね。(グアムはANA便がありませんので「対象外(NA)」としています。)
ただし、ここで思い出していただきたいのは、ユナイテッド航空(UA)の場合は、燃油サーチャージが必要ないというところです。
ヨーロッパや北米路線では、燃油サーチャージ代だけで数万円必要になることもあります。
燃油サーチャージが安い時期はANAのマイルで特典航空券を発券した方がお得であるのは間違いなさそうですが、燃油サーチャージが高騰している時期はお得になる可能性もあるため、「チケット代金+燃料サーチャージ」の合計費用で評価する必要がありますね。
ユナイテッド航空(UA)の「マイレージプラス」では、2019年11月15日以降のフライトにおける特典航空券の発券には「変動制のチャート」を採用することを発表しました。これは、需要に応じて必要マイル数が増減するという仕組みになります。需要が高いフライトについては、現行の固定チャート利用時の必要マイル数よりも増加することが予想されますので注意が必要となります。
参考 Award travel updatesMileage Plus
まとめ:UAマイルはANA国内線特典航空券にメリットあり!有効期限もなく安心して貯められます!
今回は、今回は、ユナイテッド航空(UA)のマイレージプログラムである「マイレージプラス」の特徴と、UAマイルの貯め方と使い道について、詳しくご紹介していきました。
ANA国内線の特典航空券を、本家ANAマイルより少ないもマイル数で発券することができというのは大きなメリットとなりますね。
しかも、マイルの有効期限が無期限というのは抜群の安心感があります。
マイレージプログラムは、各社それぞれに特徴があります。各マイレージプログラムの良い点を把握して、これらをうまく使い分けていきたいですね。
今回は「ユナイテッド航空(UA)マイルの貯め方」をご紹介しましたが、陸マイラーとして基本となるのは、やはり「ANAマイルの貯め方」です。これについては以下の記事で詳しく解説しておりますので、合わせてご参照ください。
また、応用編として「JALマイルの貯め方」と「デルタ航空マイルの貯め方」についても知りたい方は、以下も合わせてご参照ください。
それでは、また!