今回は「セントレジス ・ニューヨーク(The St. Regis New York)」の朝食とデスティネーションフィーの活用方法をレポートしたいと思います。我々はマリオット&SPGのプラチナ会員としてこちらのホテルに宿泊しましたので、その特典として「Astor Court」というホテル内のレストランで無料朝食をいただくことができました。また、こちらのホテルでは、デスティネーションフィーが設定されていますが、その提供サービスとして、ホテル内のBar(バー)である「King Cole Bar」の利用も体験しました。当記事では、これらの利用体験を詳しくレポートしていきたいと思います。
目次
セントレジス ・ニューヨーク(The St. Regis New York)とは
「セントレジス ・ニューヨーク(The St. Regis New York)」は世界的なホテルグループである「マリオット&SPG」系列のホテルです。
ブランドとしては、その名前のとおり「セントレジス 」となります。
「セントレジス 」は、SPG(スターウッド)の数多くあるブランドの中でも、最上級のブランドに位置付けられています。
マリオット&SPGグループでは、ホテルのグレードをカテゴリーで表しています。「セントレジス ・ニューヨーク」は、カテゴリー8のホテルとなります。カテゴリー8は最高位となっています。(注:2019年2月までは暫定的にカテゴリー7となります。)
セントレジス ・ニューヨーク:場所とアクセス
「セントレジス ・ニューヨーク」は、ニューヨークの中心部、5番街からほど近い場所に建つ高級ホテルです。
ティファニー本店や、トランプタワーからも、1ブロックほどの距離に位置しています。
ホテルの公式HPでは、以下のように紹介されています。
ジョン・ジェイコブ・アスターにより1世紀以上前に最初に創設されたセントレジス・ニューヨークは、『フォーブス』で5つ星を、またAAA (米国自動車協会) で5 ダイヤモンドを獲得したマンハッタン ミッドタウン中心のホテルです。シックな客室、エレガントなパブリックスペース、「Astor Court」での格調高いお食事とともに、有名な「King Cole Bar」を備える当フラッグシップホテルの進化は、セントレジスの豊かな伝統を映し出し、そこにホテルを特徴的に表す時代を超えたラグジュアリーが融合しています。
「セントレジス ・ニューヨーク」の最寄り駅は、地下鉄の「5 Av/53 St」となります。駅からは徒歩3分程度の距離となっています。
<アクセス(地下鉄)>
- 地下鉄「5 Av/53 St」駅:徒歩3分程度
我々は、前日に「JWマリオット・エセックス・ハウス」に宿泊しており、ホッピングでこちらのホテルを利用しました。
JFK国際空港からタクシーを利用してアクセスする場合は、以下の記事もご参照ください。
「セントレジス ・ニューヨーク」の周辺地図はこちらになります。
セントレジス ・ニューヨーク:予約したお部屋とコスト、アップグレードの結果
今回、こちらの「セントレジス ・ニューヨーク」には、SPGアメックスのポイントを利用して無料宿泊しました。
予約した客室のカテゴリーは、「セントレジス ・ニューヨーク」の中で一番スタンダードである「スーペリアルーム」でした。
<客室のカテゴリーと無料宿泊に必要なポイント数>
- スーペリア:30,000スターポイント(=90,000マリオットポイント)
スターポイントを利用した無料宿泊の場合は、税金等はかかりません。しかしながら、こちらの「セントレジス・ニューヨーク」は「デスティネーションフィー」を設定しており、1室あたり50ドルの支払いが必要となりました。
<必要なコスト(費用)>
- デスティネーションフィー:50ドル
我々はマリオット&SPGにおけるプラチナ会員としてこちらのホテルに宿泊しました。上級会員になるとアップグレードの特典を受けられることができます。
そして今回は、「スーペリアルーム」から「マディソンスイート」への超絶アップグレードに成功しました。
これは、プラチナ会員の特典としてのアップグレードですので、当然、コストは発生していません。無料でのサービスということになります。
アップグレードの結果およびお部屋の詳細については、こちらの記事をご参照ください。
セントレジス ・ニューヨーク:プラチナ特典と提供結果
マリオット&SPGのプラチナ会員の場合、マリオット&SPGのホテルに宿泊時に、たくさんの特典を受けることができます。
中でも、特に有用な特典は以下の4つになります。
<特に有用なプラチナ特典>
- 客室のアップグレード(スイート含む)
- クラブラウンジへのアクセス
- 無料朝食の提供
- レイトチェックアウト(最大16時まで)
この内、今回宿泊した「セントレジス ・ニューヨーク」で実際に受けることができたプラチナ特典は以下となります。青字が特典を受けられたもの、赤字が特典を受けられなかったものになります。
<セントレジス ・ニューヨークでの適用結果>
- 客室のアップグレード(スイート含む)<=スイートルームへのアップグレード
- クラブラウンジへのアクセス<=クラブラウンジなし
- 無料朝食の提供<=レストラン「Astor Court」での朝食
- レイトチェックアウト(最大16時まで)<=16時までのレイトチェックアウト
「セントレジス ・ニューヨーク」には、残念ながらクラブラウンジの用意がないため、クラブラウンジの利用はできませんでしたが、それ以外は満額回答となりました。
特に、前回の記事でご紹介した、スイートルームへのアップグレードは、感動レベルの素晴らしい経験となりました。
今回は、この中の「無料朝食の提供」についてご紹介したいと思います。「セントレジス ・ニューヨーク」では、「Astor Court」というレストランで朝食をいただくことができました。
セントレジス ・ニューヨーク:朝食の様子をレポート
前述のとおり、「セントレジス ・ニューヨーク」での無料朝食の提供場所は、「Astor Court」というレストランになります。
「Astor Court」での朝食:レストランの外観と雰囲気
「Astor Court」は、ホテル内の1階に位置してます。
「Astor Court」の雰囲気はこんな感じです。天井にはシャンデリアが煌めく、高級レストランです。入るにはなかなか勇気が必要になります(笑)。
実際、この時、朝食を利用していたのは、我々夫婦と、ビジネスマンと思われる男性2名の、2組だけでした。
「Astor Court」での朝食:提供メニュー
無料朝食の提供範囲としては、5種類ほどあるセットメニューからの選択となっていました。なぜか、肝心のメニューを撮影するのを忘れてしまっていました。すみません・・。
きっと、レストランの雰囲気が高級すぎて、緊張していたのだと思います(汗)。
セットメニューの価格レンジは、35ドルから50ドル程度となっており、レストランの雰囲気に即した高価格設定となっていました。
ちなみに、セットメニューには、メインとなる料理の他に、パンとジュース、コーヒー(もしくは紅茶)もセットになっていました。
「Astor Court」での朝食:いただいたもの
そんな朝食メニューの中から、我々が選んだのものをご紹介したいと思います。
こちらは、サーモンのオムレツ。ポテトなどの野菜グリルが盛り盛りです。全体的になかなかのボリュームです。
オムレツといっても、日本的な中身ぷるぷるのものではなく、スクランブルエッグ調の一品。サーモンの塩気と卵のバランスが、ちょうど良い感じでした。
そしてこちらが、名称不明の一品。どういう料理かわからず、珍しい料理名だったのでお願いしたら、こうなりました(笑)。
卵のグラタンとサルサソース、トルティーヤの組み合わせということで、完全にメキシカンな一品です。
味の方はなかなか良かったのですが、濃厚かつボリュームも満点で、朝食としてはかなり重めの選択となってしまいました。
「Astor Court」での朝食:利用した感想
そんなこんなで、オーダーした2つのメニューともにかなりボリュームがありましたので、結局、半分ぐらいしか食べることができず、あとは残してしまいました。
メニューの中には、アメリカンブレックファストなどの普通の朝食メニューもありましたので、こちらのレストランではあまり冒険せず、ベーシックな料理をオーダーするのが正解かもしれません。
いずれにしても、2名合計で80ドル以上にはなっていたはずですので、プラチナ特典の無料朝食としては、かなりお得なレベルであることは、間違いありません。
無料でなければ、こんな高級なレストランで朝食を食べようなどとは考えなかったと思います。ありがたいことです。
セントレジス ・ニューヨーク:デスティネーションフィーの提供サービス
前述のとおり、こちら「セントレジス・ニューヨーク」では、「デスティネーションフィー」が設定されています。1室1泊あたり50ドルの支払いが必要となります。決して安くない金額ですよね。
そんな「デスティネーションフィー」ですが、お金だけ取られるのかといえばそんなことはなく、代わりにサービスの提供を受けることができます。
具体的なサービス内容は以下となっています。
写真、かつ、英語では分かりづらいと思いますので、以下に日本語に意訳の上、転記します。
<デスティネーションフィーの提供サービス>
- 50ドルのフード&ドリンクのクレジット(ミニバーを除く)
- 50ドルの洗濯もしくはクリーニングのクレジット
- 25ドルのヘアサロンのクレジット
- 無料の高速インターネットアクセスと、市内・長距離・国際通話
- 2枚のミュージアムチケット(MoMa or MET)
今思えば、「2枚のミュージアムチケット(MoMa or MET)」はかなりお得ですね。どちらも、大人1枚25ドルほどの価格になりますので、2枚もらえば50ドルの元をとることができます。
ただし、我々の場合は、「MoMa」に関しては無料開放日に既に鑑賞を済ませてしまっていました。
また、「MET(メトロポリタン美術館)」についても、事前に前売り券を購入してしまっていました・・。
ですので今回は、「50ドルのフード&ドリンクのクレジット」を利用すべく、ホテル内のBar(バー)に向かってみました。
セントレジス ・ニューヨーク:Bar(バー)利用の様子をレポート
「King Cole Bar」のバー利用:外観と雰囲気
今回伺ったBar(バー)は、ホテル内の1階にある「King Cole Bar」です。実は、こちらの「King Cole Bar」は、「ブラッディマリー」発祥の地として、世界的に有名なバーとなっています。(諸説はあるようですが)
お店の外観はこんな感じです。マンハッタン有数の高級バーということで、なかなかの威厳を感じます。
店内のバーカウンターの中には、こんな感じの大判の絵画が飾られています。きっと、歴史があるんでしょうね。
店内には、バーカウンターの他に、スツール席やソファー席などの用意もあります。
ただ、店内のお客さんは、基本的にはバーカウンターを利用していました。ですので、我々も勇気を出して、バーカウンターに着席することにしました。
「King Cole Bar」のバー利用:メニュー
そんなこんなで席に着くと、メニューが提供されます。
メニューにはカクテルを中心に、たくさんの種類のアルコールメニューが記載されています。ですが、こちらの「King Cole Bar」のシンボルは「ブラッディマリー」です。ここは「ブラッディマリー」を頼みたいところです。
メニューを確認してみると、「BLOODY MARY SELECTION」として、いくつかの種類の「ブラッディマリー」が提供されていました。
よくよくみてみると、各国のセントレジスで、それぞれオリジナルの「ブラッディマリー」を提供していることが読み取れます。
こちら「セントレジス ・ニューヨーク」のオリジナルは、一番上の「RED SNAPPER」だということですので、我々もこちらをオーダーしてみることにしました。
価格はどれも、25ドルのようです。(あとは、無難にビールもオーダーしました)
「King Cole Bar」のバー利用:いただいたもの
そんなこんなでオーダーを済ますと、お通しが提供されます。内容としては、ミックスナッツ、オリーブ、野菜スナックの3種類となっていました。なかなか充実していますね。
しばらく待っていると、お待ちかねのドリンクがやってきました。手前のカクテルが、「RED SNAPPER」となります。
「RED SNAPPER」のベースは、ウォッカとトマトジュースで、そこに、レモンジュースとスパイス(多分、タバスコ)が加えられているそうです。
お味としては、・・。私はあまり好みではありませんでした。
スパイス(多分、タバスコ)が結構効いており、かなり辛めの仕上がりになっています。辛いカクテルって、苦手なんですよね・・。
じゃあ、ブラッディマリー頼むなよ、ということになりますが、やはり、ブラッディマリー発祥の歴史あるバーと言われると、頼みたくなっちゃいますよね。
そんなこんなで、抑えとしていただいたビールをチェイサーにして、がんばって飲み切りました(笑)。
「King Cole Bar」のバー利用:利用した感想
こちらの「King Cole Bar」ではアルコール2杯をいただきました。チップを入れると53ドルほどになっており、「50ドルのフード&ドリンクのクレジット」の範囲を超えていました。
ルームチャージにして、チェックアウト時に会計に臨んだわけですが、なぜか「マイナス53ドル」になっており、50ドルを超えた差額も請求されることはありませんでした。
ちょっとした超過額だったのでおまけしてくれたのか、他のサービス(例:50ドルの洗濯もしくはクリーニングのクレジット)を全く利用しなかったので、そちらのクレジットと相殺していただけたのかは謎です。
どちらにしてもありがたいことです。50ドルの「デスティネーションフィー」分は取り返すことができました(笑)
先に宿泊した「シェラトン・ニューヨーク・タイムズスクエア」や「JWマリオット・エセックス・ハウス・ニューヨーク」でも「デスティネーションフィー」を支払っていました。
しかしながら、これらのホテルでは、結局「デスティネーションフィー」で提供されるサービスは使わず仕舞いでした。
もったいなかったですね。
「デスティネーションフィー」には、意外とお得なサービスも含まれていますので、利用しない手はないですね。
次利用する機会がありましたら、上記ホテルでも積極的に「デスティネーションフィー」で提供されるサービスを利用したいと思います。
マリオットの上級会員(ゴールド&プラチナ)に簡単になる方法
マリオットアメックス(プレミアム)保有でゴールド会員資格をもれなく獲得
マリオットの上級会員資格である「ゴールドエリート」を簡単に獲得する方法があります。それは「マリオットアメックス(プレミアム)」を保有することです。
マリオットアメックス(プレミアム)は、年会費は「49,500円(税込)」と高額ながらも、その費用を上回る豊富な特典によりホテル好き必携のクレジットカードになっています。
マリオットアメックス(プレミアム)の主な特徴は以下になります。無料宿泊特典(5万円相当)だけでも年会費負担を相殺することができてしまいます。
また、ポイント還元率やマイル還元率の高さから陸マイラーからも絶大な人気を誇っています。
<マリオットアメックス(プレミアム)の主な特長>
- マリオット の「ゴールド会員資格」を自動的に獲得
- カード決済でポイント還元率3%&マイル還元率1.25%を実現
- マリオットのホテル利用でポイント還元率6%を実現
- ポイント有効期限は実質無期限
- 貯めたポイントはホテルの無料宿泊や世界40以上の航空マイルに交換可能
- 年15泊分の宿泊実績を獲得
- 年150万円以上の決済で無料宿泊特典を獲得(5万円相当)
- 年400万円以上の決済で「プラチナ会員資格」を獲得
マリオットアメックス(プレミアム)の特典からメリット、デメリットの詳細はこちらの記事をご参照ください。
プラチナチャレンジでプラチナ会員へのステップアップも容易
私の場合は、マリオットの「ゴールドエリート」となった後に「プラチナチャレンジ」を実施することで、マリオットの「プラチナエリート」も獲得しました。
また、年400万円以上の決済が可能な方であれば、マリオットアメックス(プレミアム)の特典で「プラチナエリート」を獲得できるのもメリットですね。
プラチナ会員になるとマリオットのホテルでクラブラウンジや無料朝食の特典などが利用できるようになります。
加えて、スイートルームへのアップグレードの可能性も高まりレイチェックアウトも午後4時まで可能になるなど、マリオットのホテル宿泊を最大限に満喫することができます。
ゴールドエリートとプラチナエリートの主なステータス特典は以下になります。
<ステータス特典(ゴールド&プラチナ)>
ゴールド | プラチナ | |
ポイントボーナス | ◯(25%) | ◯(50%) |
レイトチェックアウト | ◯(14時) | ◯(16時) |
ウェルカムギフト | ◯(250 or 500ポイント) | ◯(500 or 1,000ポイント、無料朝食、アメニティから選択) |
客室のアップグレード | ◯ | ◯(スイート含む) |
ラウンジへのアクセス | ◯ |
入会キャンペーンで年会費負担も軽減可能
マリオットアメックス(プレミアム)では、条件クリアで大量ポイントを獲得できる入会キャンペーンを実施中です。
初年度の年会費負担をほぼ相殺できるというお得さになっています。
マリオットアメックス(プレミアム)に興味のある方にとっては大チャンスと言えますね。
マリオットアメックスの入会キャンペーンの詳細はこちらの記事をご参照ください。
ニューヨーク旅行2018のスケジュール
今回の記事は、2018年夏休みのニューヨーク旅行の一部としてご紹介しました。今回のニューヨーク旅行のスケジュールは以下になります。全体としては、5泊6日のスケジュールとなります。
<スケジュール概要>
- 1日目:東京(成田)からニューヨーク(JFK)に移動(JL4便)、シェラトン・ニューヨーク・タイムズスクエア宿泊
- 2日目:ザ・リッツ・カールトン セントラルパーク宿泊
- 3日目:JWマリオット・エセックス・ハウス・ニューヨーク宿泊
- 4日目:セントレジス・ニューヨーク宿泊 <=今ここ
- 5日目:ウェスティン・ニューヨーク・タイムズスクエア宿泊
- 6日目:ニューヨーク(JFK)から東京(羽田)に移動(JL5便)
今回のニューヨーク旅行は、陸マイラー活動で貯めたマイルとSPGアメックスのポイントを駆使して、ほぼ無料で豪華な旅を実現しています。詳細はこちらの記事をご参照ください。
最近でも約182万円が必要となるハワイ旅行を18万円ほどの手出しだけで実現しています。ハワイ旅行の費用はこちらに公開しておりますのでぜひご参照ください。
まとめ
今回は、「セントレジス ・ニューヨーク」での朝食と、デスティネーションフィーの活用方法として、Bar(バー)利用の様子をレポートしました。
朝食会場である「Astor Court」にしても、Bar(バー)である「King Cole Bar」にしても、高級ホテル内の施設ということで、利用にはかなり勇気がいるものです。普段であれば、きっと利用することはなかったのではないかと思います。
これらを、プラチナ特典や「デスティネーションフィー」という形で、利用するきっかけをもらえたことで、とても良い経験となり、また、旅の良い思い出にもなりました。
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