ソラチカ改悪で代替策と陸マイラーへの影響は?
ソラチカルートが改悪される日がついにやってきました。2018年3月31日をもって、ポイント交換サイトからメトロポイントへの交換、すなわち、ソラチカカードへの入口部分が封鎖されることが発表されました。これにより、事実上、ポイントサイトを起点としたソラチカルートは利用できなくなることになります。当記事では、ソラチカを発行している「東京メトロToMeCARD」の発表内容の確認と、陸マイラーへの影響、代替策について考えてみたいと思います。注:記事の性質上、未検証の情報が多いため、随時更新して行きます。
2019年9月30日に、「LINEポイントからメトロポイントへの交換を停止する」という発表がありました。これにより、LINEルートを利用していた「新ソラチカルート」が実質的に封鎖されるということになります。実施時期は2019年12月27日15時となっています。以下の記事では、このLINEルート封鎖というニュースの詳細と、陸マイラーへの影響、代替策についてまとめています。
目次
ソラチカとは?ソラチカルートとは?内容をおさらい
まず、今更ですが、ソラチカとは?そしてソラチカルートとはなんだったのか?内容をざっとおさらいしたいと思います。
ソラチカルートとは、陸マイラーであれば誰もが知っている、ANAマイルを爆発的に貯めるためには不可欠な「黄金ルート」です。
そして、ソラチカ(=ソラチカカード 、名称:ANA To Me CARD PASMO JCB)とは、そのソラチカルート の中核をなすクレジットカードの名称です。
ソラチカルートは、ポイントサイトで貯めたポイントを、交換レート90%という非常に高いレートで、ANAマイルに交換することを実現するものです。
ソラチカルートの概要を図にすると以下のようになります。各ポイントサイトから、ポイント中継サイトとソラチカ(ソラチカカード)を経て、ANAマイルに交換するというルートを辿ります。
<ソラチカルートの概要図(これまで)>
このルートを実現するためには、「東京メトロToMeCARD」が発行している「ANA ToMe CARD PASMO JCB」、通称「ソラチカ(ソラチカカード)」が必要不可欠ため、ソラチカルートと呼ばれるようになりました。
ソラチカルートの詳細については、こちらもご参照ください。
2020年3月末に「ソラチカゴールドカード」が登場しました。通常のソラチカカードに比べて、東京メトロ乗車時に獲得できるメトロポイントが大幅アップしています。詳細は以下をご参照ください。
ソラチカルート改悪!「東京メトロToMeCARD」の発表内容を確認
それでは、本日(2018年1月9日)「東京メトロToMeCARD」から発表された内容を確認したていきたいと思います。
発表内容は、「東京メトロToMeCARD」のお知らせ一覧で確認することができます。こちらの画像のように、4つのポイント中継サイト(ネットマイル、PeX、Gポイント、ドットマネー)との提携サービス終了が発表されました。
発表内容の中身については、どれも内容は同じです。以下は例として「ドットマネー」のものになります。
ポイント中継サイトの提携サービスが「2018年3月31日」をもって終了になることが書かれています。
これにより、2018年4月1日から、各ポイント中継サイトのポイントから「メトロポイント」への交換ができなくなります。
ドッドマネー側でも、同様の発表がなされています。
さきほどのソラチカルートの概要図に、今回の発表内容をマップするとこのようになります。ポイント中継サイトからソラチカカードへの「入口」部分が封鎖されることがわかりますね。
<ソラチカルート概要図(入口封鎖を反映)>
注意していただきたいのは、今回発表になったのは、ソラチカカードへの「入口」部分だけであって、ソラチカカードの「出口」部分、つまり、メトロポイントからANAマイルへの交換部分については何も触れられていないということです。
つまり、このソラチカカードからの「出口」部分については、これからも継続するものと想定されます。
なぜなら、この出口を塞ぐと、地下(チカ)で貯めたポイントで空(ソラ)で利用するという「ソラチカ」のコンセプトが自体が失われてしまうからです(ただし、この後、メトロポイントからANAマイルへの交換レートの引き下げもあるかもしれません・・)。
ですので、ソラチカカードでの決済や、地下鉄を利用することで貯めたメトロポイントは、これまでどおり高い交換レートでANAマイルに交換することが可能です。
今回メスが入れられたのは、あくまでのポイントサイトを起点としたソラチカカードへの「入口」部分となります。この部分がきっと、JCB側、ANA側、東京メトロ側のどれか、もしくは全てにとって目障りだったんでしょうね・・。
<東京メトロToMeCARDの発表内容>
- 4つのポイント中継サイト(ネットマイル、PeX、Gポイント、ドットマネー)との提携サービス終了
- 提携サービス終了日は2018年3月31日
以上から、陸マイラーにとっては、2018年3月31日がソラチカルート封鎖の「Xデー」ということになります。
ソラチカルート改悪!Xデーに備えて陸マイラーができること
上記の「東京メトロToMeCARD」の発表内容を踏まえると、2018年3月31日までは、各ポイント中継サイトからメトロポイントへの交換は可能だということになります。
一方、メトロポイントの有効期限は、最短で1年、最長で2年となっています。
以下の図のように、毎年4月1日から翌年3月末日までの間に付与されたメトロポイントは、翌々年の3月末日まで有効ということで、これが最長の2年間となります。
メトロポイントの有効期限について:お知らせ一覧|東京メトロ To Me CARD
基本的に、メトロポイントへの交換は、毎月15日締め、翌月11日に反映となります。例としては、1月15日までにメトロポイントへ交換した場合、1月分として2月11日にWeb上で確認できるようになっています。
ですので、4月1日以降にポイント付与されることを狙って、3月16日以降にメトロポイントへの交換を「まとめて」実施するという手が考えられます。
仮に、計画通りにいけば、このメトロポイントは4月分として付与され、有効期限は2年間になります。
ですので、ひと月あたりのANAマイルへの交換上限である2万ポイントの24ヶ月分である、48万ポイントまで「まとめて」ポイントを交換しておくという戦略が成り立ちます。
<ポイント交換および付与までのスケジュール(予想)>
- 2018年3月15日までに交換:3月分として4月11日に反映 <=有効期限は2019年3月末まで?
- 2018年3月16日から31日に交換:4月分として5月11日に反映 <=有効期限は2020年3月末まで?
ただし、これは机上の空論ですので、実施する際は自己責任でお願いします。まあ、この戦略を実施するのは、3月末までに48万ポイントを貯めておかないといけないので、実施できる人自体が、かなり限られるとは思いますが・・。
もし、思惑通りに有効期限が2年間つかなかった場合は、楽天スーパーポイントか、ナナコポイントに交換することは可能です。交換レートは1:1ですので、等価交換という意味では損はしません。
また、楽天スーパーポイントからは交換レート50%でANAマイルに交換できるはずですので、一般的なレートにはありますが、ANAマイル化も可能です。チャレンジして見る価値はあるかもしれません・・。
<メトロポイントから楽天スーパーポイント、もしくはナナコポイントへの交換>
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ソラチカルート改悪!陸マイラーへの影響と代替策
今回のソラチカルート封鎖の陸マイラーへの影響は大きなものです。ポイントサイトで貯めたポイントのANAマイルへの交換レートが低下することになります。
ここでは、ソラチカルート封鎖の代替策をいくつか考えてみたいと思います。
1. JAL陸マイラーへの転身
これは半分冗談、半分本気です。ポイントサイトのモッピー では、JALマイルへの交換レートを最大90.9%で実現する「JALマイルドリームキャンペーン」を実施中です。
これに乗れば、ソラチカルートと同程度の高レートでJALマイルを貯められます。
ただし、こちらは期間限定のキャンペーンで、公式に発表されているキャンペーン終了期限は2018年3月31日までです。これまで、何度かキャンペーンの延長が発表されてきてはいますが、将来のことはなんとも言えない状況です。
今後も継続してくれれば良いのですが・・。
モッピーの「JALマイル ドリームキャンペーン」は、2018年4月以降も継続することが決定しました。JALマイルへの交換レートは80%となっています。期限は定められていませんので、当面継続されることが予想されます。詳細はこちらの記事をご参照ください。
もし、まだモッピー に登録されていない方は、こちらもご参照ください。現在、入会キャンペーン実施中で、通常よりもお得に入会できます。
2. LINEポイントルートを利用
2つ目は、LINEポイントを経由するルートを利用することです。このルートには「LINEポイント」が必要になります。
LINEポイントは、LINEの各種サービスの利用で貯めて、利用できるポイントです。以前ご紹介した「LINE Payカード」の利用でも貯めることができます。
このLINEポイントは、交換レート90%でメトロポイントへの交換もできます。同じソラチカカードを経由するルートではありますが、まだこのルートは封鎖されていませんので、これを利用しようという手です。
まず、各ポイントサイトからLINEポイントへの交換には、PeXを経由します。その後、A三井住友カード、Gポイントを経て、LINEポイントに交換されます。ここまでの交換レートは95%です。
その後、LINEポイントからメトロポイントを経由し、ANAマイルに交換されます。この際、それぞれの交換レートは90%になります。
ですので、最終的な交換レートは76.9%(=95% x90% x90%)となります。
ただし、こちらのルートも「ソラチカカード」を経由するのは同じですので、いつ閉鎖されてもおかしくありません。また、経由するサイトも多く、手間もかかるルートです。今後の動向に要注意ですね
ちなみに、GポイントからLINEポイントへの交換で5%分目減りしていますが、これはGポイントの交換手数料です。Gポイントの交換手数料は、ポイント交換申請の前月1日から交換申請月の4か月後末日までに対象サービスでのポイント獲得が完了していれば、返却されます。返却イメージはこんな感じです。
ポイント交換手数料 ポイントバック対象のサービス一覧 | Gポイント
この交換手数料が戻ってくる前提とした場合、LINEポイントルートのANAマイルへの交換レートは81%となります。
ANAマイルへの交換レートの81%を実現できれば、ソラチカルート の90%と比較しても、大きなダメージは回避できます。
「LINEポイントルート」の全体像は以下のようになています。2019年6月時点の最新版です。いくつかのポイントサイトが「Gポイント」や「LINEポイント」への直接交換に対応したため、ルートの出発点がポイントサイトによって異なる形になっています。
新ソラチカルートとなる「LINEポイントルート」の詳細については以下の記事も合わせてご参照ください。
3. ニモカルートを利用
3つ目は、近頃陸マイラー界で話題になっている「ニモカルート」を利用する手です。こちらのルートには「ANA VISA nimocaカード」が必要になります。
まず、ポイントサイトからはPeXを経由して「nimocaポイント」に交換します。ここまでは等価交換です。
その後、「nimocaポイント」から交換レート70%でANAマイルに交換できます。
ポイント交換率|ポイントをつかう|nimocaとは|nimoca
ですので、最終的なANAマイルへの交換レートは70%となります。
先ほどご紹介した「LINEポイントルート」と比べると交換レートは若干劣りますが、経由するサイトが少なくてシンプルなのが良いですね。
ただし、こちらの「ニモカルート」には最大の弱点があります。それは「nimocaポイント」からANAマイルに交換するために必要なポイント交換機を利用する必要があり、それが、九州(福岡、大分、熊本、宮崎)と北海道(函館)にしかないことです。
ポイント交換ができる場所|ポイントをつかう|nimocaとは|nimoca
これはちょっと痺れますね。ポイント交換するために、九州か北海道に遠征する必要があります(笑)。
毎年、ダイヤモンド修行やプラチナ修行している人であれば余裕だと思いますが、普通に考えると、結構ハードルが高いですね。
ただ、今後「LINEポイントルート」がどこまで継続されるのか、情勢が不透明な面もありますので、万が一に備えて「ANA VISA nimocaカード」は用意しておいた方が良いかもしれません(私は既に発行しました)。
「ANA VISA nimocaカード」はポイントサイトにも案件が登場していますので、キャンペーン期間中の発行がお得です。こちらの記事も合わせてご参照ください。
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4. 三井住友ルートを利用
4つ目は、「三井住友ルート」を利用する手です。このルートには「三井住友カード」が必要になります。
こちらのルートは「ソラチカルート」と基本似ており、ソラチカルートの「ソラチカカード」の部分が「三井住友カード」になっています。
最終的なANAマイルへの交換レートは60%となります。
今回問題になっている「ソラチカカード」を経由しませんのでルートとして安定していると思われ、かつ、ポイント交換機も必要なくネットで完結しますので、利用しやすいのが良いですね。
また、ANA陸マイラーであれば、多くの方が持っていると思われる「ANA VISA ワイドゴールドカード」は代表的な三井住友カードですので、この「三井住友ルート」とANA陸マイラーは相性が良かったりします。
九州と函館在住者以外にとっては、この「三井住友ルート」が本命になるかもしれませんね。
5. Tポイントルートを利用
最後は「Tポイントルート」です。こちらのルートはその名前の通り「Tポイント」が必要になります。
「三井住友カードルート」が開通する前は「ソラチカルート」の代替ルートとして、私もよく利用していました。
この「Tポイントルート」のANAマイルへの交換レートは50%となります。「三井住友カード」を何らかの理由で発行できない場合の代替でしょうかね・・。「Tポイントルート」の詳細はこちらの記事をご参照ください。
6. TOKYUルートを利用<NEW>
2019年6月3日に、ANAマイルへの交換ルートとして「TOKYUルート」が開通しました。この「TOKYUルート」を利用すれば、交換レート「75%」でポイントサイトで獲得したポイントをANAマイルに交換することができます。しかも、ルートは非常にシンプルで、所要時間も約1ヶ月と非常にスピーディーです。
「TOKYUルート」の全体像は以下のようにないrます。
「LINEポイントルート」と比べると、交換レートは若干劣りますが、手間の削減と時間の短縮を考えると、許容範囲であると考えられます。
「TOKYUルート」の詳細は以下の記事をご参照ください。
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ソラチカルート改悪!代替ルート
上記でご説明した、ソラチカルートの代替策および代替ルートをまとめると以下のようになります。マイル交換レートの高い順に並べています。
ソラチカルートが閉鎖後は、マイル全体としては「モッピールート」がNo1、次いで「LINEポイントルートがNo2となります。
ANAマイルに限っていえば、「LINEポイントルート」がNo1ですね。
<ソラチカルートの代替ルート>
# |
ルート名 |
マイル交換レート |
考慮点 |
0 |
ソラチカルート |
ANAマイルへ90% |
2018年3月31日で入口部分が閉鎖 |
1 |
モッピールート |
JALマイルへ80% |
期間限定のキャンペーンのため中止になる可能性あり |
2 |
LINEポイントルート |
ANAマイルへ81%(手数料を考慮すると76.9%) |
ソラチカカードを経由するルートのため将来的に閉鎖される恐れあり |
3 |
TOKYUルート |
ANAマイルへ75% |
2019年6月3日から開通 |
4 |
ニモカルート |
ANAマイルへ70% |
ポイント交換機が九州と函館にしかない |
5 |
三井住友ルート |
ANAマイルへ60% |
|
6 |
Tポイントルート |
ANAマイルへ50% |
ANA陸マイラーにとっては、LINEポイントからメトロポイントへのポイント交換が閉鎖されない限りは「LINEポイントルート」がメインの代替ルートになりそうです。
また、LINEポイントルートの場合、中継サイトとして「PeX」と「Gポイント」を利用しますし、ニモカルートでも、中継サイトとして「PeX」を利用します。
したがって、ソラチカ改悪後は、「PeX」と「Gポイント」の相対的な重要度が上がりますので、各ポイントサイトにとっては、「PeX」と「Gポイント」へのポイント交換に対応できるかどうかが、命綱になりそうです。
ソラチカルート改悪!ポイントサイト側の動向
ソラチカ改悪に向けて、ポイントサイト側の動きも活発になっています。
まず、ポイントタウンは「LINEポイント」へのポイント交換をスタートさせました。これにより、ポイントタウンはLINEポイントルートを最短ルートで利用できるポイントサイトとして、非常に有利なポジションにつけています。
また、モッピーは「Gポイント」へのポイント交換をスタートさせました。これにより、モッピー はLINEポイントルートの短縮を実現できるようになりました。
その後、「ゲットマネー」「ちょびリッチ」「ライフメディア」「ポイントインカム」「i2iポイント」「ゲットマネー」「ちょびリッチ」も、「Gポイント」への交換をスタートさせています。
「ソラチカ改悪で代替策と陸マイラーへの影響は?」のまとめ
こうやってまとめていくと、ソラチカルートの代替策となりそうなルートは一長一短がありますね。ソラチカルートがいかに優秀であったか、改めて実感する結果になりました。
ただし、陸マイラーとして、ここで立ち止まるわけにはいきません。
まずは、3月末までに、24万ポイント(もしくは48万ポイント)を貯めて、1年分(もしくは2年分)のメトロポイント貯金をすることです。これが短期的な延命策としては非常に重要になります。
その後は、「LINEポイントルート」が4月以降も使えれば、これがソラチカルート代替の第1案になります。
「LINEポイントルート」は2019年6月現在も継続して利用可能になっています。当面、このルートの閉鎖はなさそうな雰囲気です。
ただし、そうでない場合は、定期的に九州か函館に遠征する前提で「ニモカルート」を利用するか、交換レートが劣る「三井住友ルート」を選択する必要があります。
九州と函館に在住されている方は、素直に「ニモカルート」への乗り換えが良さそうですが、それ以外の地域の在住者(私も含めてですが)は難しい選択を迫られます。
4月までに、もっと良い解決策が出てくればば良いですが・・。これからも最新情報を要ウォッチですね。当記事も、随時更新していきたいと思います。
前述のとおり、2019年6月3日から「TOKYUルート」が開通しました。これにより、「LINEポイントルート」のバックアップのルートとしては、「TOKYUルート」が一番手になっています。
これにより、九州と函館に在住していない方は、無理して「ニモカルート」を使う理由がなくなりました・・。
それでは、また!
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