SBI証券のクレカ積立が月10万円まで拡大!ポイント還元率の最大5%は改悪?
ネット証券最大手の「SBI証券」でクレジットカード利用した投信積立によるポイント還元(クレカ積立)がスタートしています。開始されたのは2021年6月30日で、投資上限は月5万円、ポイント還元率は通常で0.5%から最大で5.0%となっています。そして、2024年3月になりこの上限が10万円までに拡大されました。また、合わせてポイント還元率の変更も発表されました。以下で詳しく確認していきます。
更新履歴(2024年3月25日):最新情報に更新しました。
SBI証券のクレカ積立とは
クレジットカード積立の特徴とメリット
ネット証券最大手の「SBI証券」でクレジットカード利用した投信積立(クレカ積立)によるポイント還元がスタートしました。
計画については前々からアナウンスされていましたが、2021年6月30日から開始されています。
このクレジットカード積立には、全てのクレジットカードが利用できるわけではありません。三井住友カード限定のサービスとなっているのが特徴となります。
このクレジットカード積立を行うことで、三井住友カードのポイントプログラムである「Vポイント」のポイントを貯めることができます。
SBI証券の投資信託は100円から購入することができますが、このクレジットカード積立でも100円から利用可能となっています。
また、「つみたてNISA」にも対応していますので、長期的な資産運用でコツコツとポイントを貯めていけるというのがメリットになりますね。
ポイント還元率は0.5%で積立上限は毎月5万円まで
このクレジットカード積立(クレカ積立)の主な仕様は以下になります。ポイント還元率は通常で「0.5%」で、積立上限は「毎月5万円」までとなります。
そのため、上限である5万円を設定することで、毎月最大「250ポイント」を獲得できるということになります。1年12ヶ月では「3,000ポイント」が上限ということになりますね。
<SBI証券クレカ積立の主な仕様>
- 投信積立を三井住友カードで決済
- クレカ積立可能な金額は毎月100円~5万円
- クレカ積立の設定は毎月10日締め切りで翌月1日に買付
- 特定・一般/NISA口座で利用可能
- 投信積立可能な銘柄すべてが対象
- 決済額に応じてVポイントが付与(ポイント還元率は0.5%)
「Vポイント」は「1ポイント=1円」の価値で買い物に利用することができます。そのため、1年間で獲得できる3,000ポイントは3,000円の価値ということが言えます。
また、他社ポイントやマイル、景品などにも交換することができます。
ポイントアッププランで還元率は最大5.0%にアップ
三井住友カードの「ゴールドカード」や「プラチナカード」の場合はポイントアッププランが適用されます。これにより、通常還元率0.5から、還元率がそれぞれ1.0%もしくは2.0%、そして最大で5.0%にアップします。
ポイントアッププランの対象カードは以下になります。
<対象カード>
- 5%貯まるカード
- Oliveフレキシブルペイプラチナプリファード
- 三井住友カード プラチナプリファード
- ※2022年12月11日(日)以降の積立設定分より。それ以前は2.0%
- 2%貯まるカード
- 三井住友カード プラチナ VISA/ Mastercard
- 三井住友カード プラチナ PA-TYPE VISA/ Mastercard
- 三井住友ビジネスプラチナカード for Owners(VISA/ Mastercard)
- 1%貯まるカード
- Oliveフレキシブルペイ ゴールド
- 三井住友カード ゴールド Visa/Mastercard
- 三井住友カード ゴールド PA-TYPE Visa/Mastercard
- 三井住友カード ゴールド(NL) Visa/Mastercard
- 三井住友カード プライムゴールドVisa/Mastercard
- 三井住友カードゴールドVISA(SMBC)
- 三井住友カードプライムゴールドVISA(SMBC)
- 三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールド Visa/Mastercard
- 三井住友ビジネスゴールドカード for Owners(Visa/Mastercard)
- 三井住友銀行キャッシュカード一体型カード (ゴールド/プライムゴールド)
- 0.5%貯まるカード
- 三井住友カード(NL)
- 上記以外のVポイントが貯まるカード
三井住友カードの「ゴールドカード」や「プラチナカード」を持っている場合は、それらを利用してクレジットカード積立(クレカ積立)を行うことで、より多くの「Vポイント」を貯めることができますね。
例えば、5%還元の「プラチナプリファード」の場合、ひと月あたり50,000円の積立で2,500ポイント、12ヶ月で30,000ポイントも貯めることができます。
年30,000ポイントというのは驚異的な数字になりますね。
三井住友カード「プラチナプリファード」は年会費は高額なものの、入会キャンペーン&ポイントサイトの組み合わせで大量ポイントを獲得できるため大幅は黒字を目指すことができます。詳細はこちらの記事をご参照ください。
ポイント還元のある三井住友カードは「Vポイントが貯まるもの」のみ
注意点としては、クレジットカード積立で利用できるのは「三井住友カードのみ」となっていますが、その中でも、ポイント還元を受けらるのは「Vポイントが貯まるもののみ」となっています。
同じ三井住友カードでも「独自ポイントが貯まるものは対象外」となるため注意が必要となっています。
また、ANAカードの場合、貯められるのは「Vポイント」ですが、貯められるVポイントには「通常ポイント」と「ANAマイル移行可能ポイント」の2種類があります。
クレジットカード積立で貯められるのは「通常ポイント」となりますので注意が必要です。
「通常ポイント」の場合、ANAマイルへの交換レートは、ANAカードの場合は0.6、ANAカード以外は0.5となります。
<ANAマイルへの交換レート>
ポイントの種類 | 交換レート |
ANAマイル移行可能ポイント(3倍コース) | 1P=>3マイル |
ANAマイル移行可能ポイント(2倍コース) | 1P=>2マイル |
ANAマイル移行可能ポイント(通常コース) | 1P=>1マイル |
通常ポイント(ANAカード) | 1P=>0.6マイル |
通常ポイント(ANAカード以外) | 1P=>0.5マイル |
SBI証券のクレカ積立は月10万円までに拡大
2024年3月23日から積立上限が10万円にアップ
SBI証券のクレカ積立はスタート当時の投資上限は月5万円までに制限されていました。これが2024年3月23日から月10万円までに拡大されることになりました。
つまり年120万円までクレカ積立で投資信託を購入できるという形になります。
新NISAにおける「つみたて投資枠」は年120万円ですから、この全額をクレカ積立でカバーできるという形になりますね。
証券口座の残高を機にすることなく購入できるというのは長期投資を標榜する新NISAとの相性はバッチリですね。これに加えてポイント還元まで受けられるのは嬉しい限りです。
ただし、クレカ積立におけるポイント還元率には変更が入ることになりました。2024年10月買付分まではキャンペーンとして既存のポイント還元率が維持されます。
一方で、2024年11月買付分からは年間利用金額による変動制に移行し、基本的には「改悪」と言える内容になっています。
証券会社ではクレカ積立の上限10万円への対応を進めています。ポイント還元率とお得度ランキングをこちらの記事でまとめいています。ぜひ合わせてご参照ください。
クレカ積立のポイント還元率(2024年10月買付分まで)
「クレカ積立10万円への引き上げ」を記念して、2024年5月買付分から10月買付分の積立額5万円超~10万円分については、ポイント付与率を従来の5万円以下と同率とするキャンペーンが実施されます。
具体的には以下になります。
2024年5月買付分から10月買付分までの6回分については既存のポイント還元率が維持される形になります。
<ポイント還元率一覧(2024年10月買付分まで)>
この中でも特に注目なのが「プラチナプリファード」ですね。月10万円までのクレカ投資に対して5%還元が適用されますので、ひと月あたり5,000円分、6ヶ月で合計30,000円分のポイントを獲得することができます。
「プラチナプリファード」の年会費は33,000円(税込)ですが、この6回分のクレカ投資だけでその負担をほぼ回収できるという形になります。
クレカ積立のポイント還元率(2024年11月買付分から)
キャンペーン終了後の2024年11月買付分からは新しいポイント付与率が適用されます。具体的には以下のようになります。
ポイント還元率は年間カード利用額による変動制に移行する形になります。
最高の還元率を獲得するには、プラチナプリファードで年500万円以上、ゴールドで100万円以上、ノーマルで10万円以上の利用が必要となります。
<ポイント還元率一覧(2024年11月買付分から)>
特にプラチナプリファードのハードルが高くなっています。年300万円以上の決済が可能な方というのは稀でしょうから、ポイント還元率は1.0%とが基本と言えそうです。
ゴールドについても年100万円以上を毎年クリアするのはなかなか難しいでしょうから、年10万円以上の0.75%還元を狙っていくというのが現実的ですね。
また、ゴールドとノーマルの場合、年10万円未満になるとポイント還元を得られるなくなってしまうため注意が必要です。
これらのカードを使ってクレカ投資をする場合は、光熱費や通信費などのクレカ払いを設定するなど、年10万円を確実にクリアするように工夫するのがオススメです。
クレジットカードの年間利用金額にクレカ投資分はカウントされません。純粋にショッピングなどで利用する必要があるためよりハードルは高くなります。
SBI証券のお得な口座開設方法とおすすめのクレジットカード
SBI証券の口座開設はポイントサイト経由がお得
さて、そんなお得な「SBI証券のクレカ積立」ですが、そもそもSBI証券の口座を持っていない方にオススメしたいのがポイントサイトの活用です。
ポイントサイトの「モッピー」を経由してSBI証券に口座開設することで12,000円分のポイントを獲得することができます。
ポイントを獲得するためには5万円の入金が必要になりますが、取引をする必要はありませんのでノーリスクです。ノーリスクで12,000円相当の特典を獲得できるというのはお得すぎますね。
こちらの案件の詳細はこちらモッピーの公式サイトをご参照ください。
また、モッピーは入会キャンペーンを実施しており、条件クリアで2,000円分のポイントも追加で獲得することができます。
入会がまだの方はこちらのバナーから新規登録ください。
モッピーの入会キャンペーンの詳細はこちらをご参照ください。
獲得したモッピーのポイントは現金化できますし、ANAマイルやJALマイルにも高効率で交換することができます。モッピーの特徴からメリット、デメリットの詳細はこちらをご参照ください。
おすすめのクレジットカードは三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールド
SBI証券のクレカ積立をするのにオススメなのが「三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールド」です。
年会費は「5,500円(税込)」と有料ですが、一度年100万円決済をクリアすると次年度以降の年会費が無料になります。
年会費無料でゴールドカードを維持できるという形になりますね。
また、100万円決済をクリアした年は10,000ポイント還元も受けることができます。
こちらのカードのポイント還元率は0.5%ですが、年100万円をクリアすると1.5%還元にジャンプアップするという計算になりますね(100万円利用時)。
2024年3月31日までは初年度年会費無料キャンペーンも実施しています。
三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールドもポイントサイト経由の入会がお得
さて、そんな「三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールド」ですが、こちらも入会するならポイントサイト経由がお得です。
ポイントサイトの「モッピー」を経由することで14,000円相当のポイントを獲得することができます。
こちらの案件の場合、決済条件は設定されていませんが「パートナーカードの同時申し込み」が必要となっています。利用する際にはご注意いただければと思います。
こちらの案件の詳細はこちらモッピーの公式サイトをご参照ください。
また、公式サイトでは条件クリアで10,000円分のVポイントがもらえるキャンペーンも実施しています。入会の際はこちらも合わせて活用いただければと思います。
クレカ積立で貯めたVポイントの活用方法
Vポイントは交換レート200%で「ソラシドエア」のマイルに交換可能
クレジットカード積立で貯めたVポイントは「ソラシドエア」のマイルに交換するのがオススメです。
Vポイントは交換レート200%で「ソラシドエア」のマイルに交換できるため、たった6,500Vポイントを貯めるだけで東京・沖縄間を往復できてしまいます。
Vポイントアプリで現金同等の価値として利用するよりも圧倒的にお得な使い道になります。ただし「Solaseed Airカード」が必要になるため注意が必要です。
ソラシドルールの詳細はこちらの記事をご参照ください。
「ニューオータニプレゼント」に交換でホテル宿泊やランチ・ディナーを満喫
クレジットカード積立で貯めたVポイントは「ニューオータニプレゼント」に交換することもできます。
「ニューオータニプレゼント」には、全国のニューオータニのホテルで利用できる宿泊券やランチ券、ディナー券などが用意されています。
どの特典もチケット1枚で2名まで参加することができ、ポイントの価値を数倍に高めることができます。ただし「ニューオータニクラブVISAカード」が必要になるため注意が必要です。
ニューオータニクラブVISAカードおよびニューオータニプレゼントの詳細はこちらの記事をご参照ください。
まとめ
今回は、ネット証券最大手の「SBI証券」でサービス提供中である「クレジットカード積立(クレカ積立)」をご紹介しました。
開始されたの2021年6月30日からで、ポイント還元率は0.5%からとなります。0.5%というと少ない数字のように感じますが、資産形成でコツコツとポイントを貯められるのは魅力的ですね。
また、ゴールドとプラチナプリファードにはポイントアッププランが適用されるため、還元率はそれぞれ1.0%と5.0%にアップしています。
そして、2024年3月になりこの上限が10万円までに拡大されました。また、ポイント還元率の変更も発表されました。
2024年10月買付分までは既存のポイント還元率が適用されますが、2024年11月買付分からは年間の利用金額に応じた変動制に移行します。
最大のポイント還元率を実現するには、プラチナプリファードで年500万円、ゴールドで年100万円、ノーマルで年10万円の決済が必要となります。
年間の決済額が大きくない方には大きな改悪と言えますね。
今後は年会費無料のゴールドカードで年10万円の決済をクリアして0.75%のポイント還元を狙っていくという作戦が良さそうです。
それでは、また!
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