セゾンカードが改悪!電子マネーチャージや公共料金のポイント還元率が半分に!
セゾンカードで改悪が発表されました。電子マネーチャージや公共料金のポイント還元率が半分に低下するというものです。これはJALマイルを効率的に貯められる有料プログラムである「セゾンマイルクラブ」にも影響を与えるものです。以下で詳しくご紹介していきます。
目次
セゾンカード改悪の内容
電子マネーチャージや公共料金のポイント還元率が半分に
セゾンカードでは2024年4月11日付けで「永久不滅ポイント並びにSAISON MILE CLUB一部お取引での還元率変更に関するご案内」が発表されました。
2024年7月11日カード利用分から、以下の取引での永久不滅ポイントおよびセゾンマイルクラブの還元率が変更になるというものです。
電気、ガス、水道、NHKといった公共料金と電子マネーチャージが対象となっています。
<変更対象の取引>
- 電力会社
- ガス会社
- 水道局
- NHK
- 電子マネーチャージ
永久不滅ポイントのポイント還元率は以下になります。
「1,000円ごとに1ポイント」だったものが、「2,000円ごとに1ポイント」というように2倍の決済額が必要になります。
永久不滅ポイントの価値は「1ポイント=5円相当」ですので、ポイント還元率が0.5%から0.25%というように半分にダウンすることを意味しています。
<永久不滅ポイントのポイント還元率>
- 変更前:0.5%
- 利用1,000円ごとに1ポイント付与
- 変更後:0.25%
- 利用2,000円ごとに1ポイント付与
続いて、セゾンマイルクラブにおけるマイル還元率は以下になります。
「利用1,000円ごとに10マイル」だったものがこちらも「利用2,000円ごとに10マイル」に変更になります。そして、AMEXブランドのみに付与されていた「利用2,000円ごとに永久不滅ポイント1ポイント」も廃止になります。
JALマイル還元率としてしては1.125%から0.5%というように半分以下にダウンする形になります。
<セゾンマイルクラブのマイル還元率>
- 変更前:1.125%
- 利用1,000円ごとに10マイル+(アメリカン・エキスプレスブランドのみ)利用2,000円ごとに永久不滅ポイント1ポイント付与
- 変更後:0.5%
- 利用2,000円ごとに10マイル
セゾンカード改悪の影響
電子マネーチャージにauPAY残高が含まれているのが影響大
2024年7月11日からポイント還元率がダウンする電子マネーチャージの内訳は以下になります。この中に「auPAY 残高チャ-ジ 」が含まれているのが確認できます。
<電子マネーチャージの内訳>
- Suica/SUGOCA/PASMO/NIMOCA/ICOCA/Kyash/auPAY 残高チャ-ジ
実は、セゾンカードでは税金支払いに対するポイント還元率が半分になる改悪が2024年1月11日から適用されています。
これを回避するために、auPAY 残高に一度チャージしてからau PAYプリペイドカードで決済するというテクニックが活用されていました。
<au PAY残高チャージ経由のau PAYプリペイドカード決済(変更前)>
しかしながら、今回の改悪でこのテクニックの効果も半減してしまうという形になります。変更前後のマイル還元率を表でまとめると以下のようになります。
<マイル還元率の比較>
au PAY残高チャージ | au PAYプリペイドカード決済 | 合計 |
|
変更前① | 1.125%(1+0.25×0.5) | 0.25%(=0.5×0.5) | 1.375% |
変更後② | 0.5% | 0.25%(=0.5×0.5) | 0.75% |
永久不滅ポイント、およびPontaポイントからJALマイルへの交換レートを50%とした場合、JALマイル還元率の合計は変更前は1.375%でしたが、これが0.75%にダウンしてしまいます。
このテクニックにメスが入るのは陸マイラーにとって大きな痛手となりますね。
税金支払いおよび電子マネーチャージで影響を回避する方法
税金支払いにおいては決済でクレジットカード手数料の発生しないスマホ決済の活用がオススメです。
国税の支払いにはAmazon Payを活用できます。セゾンカードからAmzonギフト券への購入はポイントおよびマイルが満額付与されるため今回の改悪の影響を受けません。
地方税の支払いは楽天ペイがお得です。セゾンカードからはチャージできませんが、使い分けしていくのが良いですね。
また、電子マネーへのチャージルートとしては新しく登場した「JAL Pay」が活用できます。セゾンカードからの直接の回避策にはなりませんが把握しておくと役立ちます。
セゾンカード改悪の歴史
ポイント還元率およびマイル還元率の低下と年会費の実質的な引上げが相次ぐ
セゾンカードではここ1-2年の間に改悪とも言える制度変更が相次いでいます。時系列でリストすると以下のようになります(リンククリックで公式の発表レターにジャンプします)。
<セゾンカード改悪の流れ>
- 2023年5月更新・登録分から:セゾンマイルクラブの年会費改定(セゾンプラチナビジネスの無料廃止)
- 2023年11月1日から:セゾンプラチナビジネス次年度年会費優遇サービスの終了
- 2024年1月14日から:永久不滅ポイントおよびセゾンマイルクラブの還元率の変更(税金払い)
- 2024年7月更新・登録分から:セゾンマイルクラブの年会費改定(セゾンプラチナ個人の無料廃止)
- 2024年7月11日から:永久不滅ポイントおよびセゾンマイルクラブの還元率の変更(公共料金・電子マネー)
セゾンプラチナビジネスは初年度年会費無料でありながらプライオリティパスが付帯するクレジットカードとして人気があります。
また、セゾンマイルクラブに入会することでJALマイル還元率が1.125%から最大1.45%になるなどマイルを貯めるクレジットカードとしても優秀です。
ただし、これだけ改悪が続いてしまうと2年目以降継続しようというモチベーションが下がってしまいますね。
まとめ
今回はセゾンカードで改悪をご紹介しました。2024年7月11日から、電子マネーチャージや公共料金のポイント還元率が半分に低下するというものです。
これはJALマイルを効率的に貯められる有料プログラムである「セゾンマイルクラブ」にも影響を与えます。
ポイント還元率とマイル還元率を表でまとめると以下のようになります。
永久不滅ポイント(ポイント還元率) | セゾンマイルクラブ(マイル還元率) | |
変更前 | 0.5% | 1.125% |
変更後 | 0.25% | 0.5% |
セゾンカードでは2024年1月14日から税金払いのポイント還元率(およびマイル還元率)も改悪になっています。
今回の改悪でau PAY残高チャージを経由することで影響を回避するテクニックにもメスが入ったのは影響が大きいと言えますね。
このテクニックを使っている方は注意しましょう。
それでは、また!