ローマの地下鉄を切符の買い方、乗り方から路線図まで写真付きで解説!
ローマ観光には地下鉄の活用が便利です。ローマの地下鉄は路線がシンプルで利用方法も日本の地下鉄とそれほど違いはありませんので、観光客であっても違和感なく利用することができます。ただし、切符の自動販売機(券売機)は日本語に対応していないため、切符の買い方には最初は戸惑うかもしれません。そこで当記事では、ローマの地下鉄の路線図から切符の種類と値段、切符の買い方、乗り方まで、写真付きで詳しく解説していきたいと思います。
目次
ローマの地下鉄とは
ローマの主要な交通機関には、以下4種類があります。
ローマの主要観光地は旧市街にまとまっているため、観光地にアクセスするのに便利なのは、徒歩と地下鉄となります。
地下鉄は路線数も少なく、利用方法も日本のものと比べてもあまり違いがないため、観光客であっても違和感なく利用することができます。
<ローマの主要な交通機関>
- 地下鉄 <=今回ご紹介
- バス&トラム
- タクシー
- 鉄道
バスとトラムは地下鉄に比べてルートが細かく設定されているため、使いこなすことができればとても便利です。
ただし、ルートを把握するのが難しいため、観光客には利用のハードルが高くなっています。どちらかというと、地元の方のための交通機関という感じです。
タクシーは当然ながら便利ですが、地下鉄やバスに比べると割高になります。
また、ローマの場合は流しのタクシーは少ないため、基本はホテルや街中のタクシー乗り場から乗車することになります。地下鉄ではアクセスが難しい場所や、夜間などの利用がオススメになります。
鉄道は空港からのアクセスやローマからミラノへなど、都市間の移動に主に利用することになります。
ローマの空港(フィウミチーノ空港)からローマ市内(ホテル)への移動方法については、こちらの記事にまとめております。合わせてご参照ください。
ローマの地下鉄:路線図
ローマの地下鉄は「A線」「B線」「C線」の3つの路線が運行しています。将来的には「D線」を加えた4線になる計画となっています。
ローマの主要ターミナル駅は「テルミニ駅」となっており、この「テルミニ駅」に停車する「A線」と「B線」が観光客には特に重要な路線となっています。
「A線」の路線図
「A線」の路線図は以下になります。「テルミニ駅(TERMINI)」を中心に左右に伸びる形になっています。
この「A線」の中で観光客がよく利用するのは、スペイン広場の最寄り駅となる「スパーニャ(Spagna)」と、バチカン市国の最寄り駅となる「オッタビアーノ(Ottaviano)」です。
これに加えて、ホテルの最寄り駅があれば、それを利用することになります。
<「A線」の主要な駅>
- テルミニ駅(TERMINI):ローマのターミナル駅。空港からのアクセスや都市間移動などに利用
- スパーニャ(Spagna):スペイン広場の最寄り駅。トレヴィの泉やパンテオン、ナヴォーナ広場もここから徒歩でアクセスすることが多い
- オッタビアーノ(Ottaviano):ヴァチカン市国の最寄り駅。ヴァチカン博物館やサン・ピエトロ大聖堂、サンタンジェロ城もここから徒歩でアクセスすることが多い
「B線」の路線図
「B線」の路線図は以下になります。「テルミニ駅(TERMINI)」を中心に上下に伸びる形になっています。
この「B線」の中で観光客がよく利用するのは、なんといってもコロッセオの最寄り駅となる「コロッセオ(COLOSSEO)」です。それ以外は正直あまり利用しません。
<「B線」の主要な駅>
- テルミニ駅(TERMINI):ローマのターミナル駅。空港からのアクセスや都市間移動などに利用
- コロッセオ(COLOSSEO):コロッセオの最寄駅。駅の正面にコロッセオが位置している。
路線図の詳細については、以下、ローマ地下鉄の公式HPでも確認していただけます(イタリア語のみですが・・)。
参考 Topローマ地下鉄
ローマの地下鉄:切符の種類と値段
ローマの地下鉄の切符は、バスやトラムと共通になっています。切符は、地下鉄の駅の自動販売機の他、「タバッキ」と呼ばれる有人の売店でも購入することができます。
切符の種類は以下の種類になります。利用できる「時間(期間)」に応じて値段が変わるようなシステムになっています(時間(期間)が長くなれば値段が高くなる)。
<切符の種類と値段>
券の種類 | 名称 | 値段 |
1回券(100分) | Biglietto Integrato e Tempo | 1.5ユーロ |
24時間券 | Biglietto Roma Vneiquattro Ore | 7ユーロ |
48時間券 | Biglietto Roma Quarantotto Ore | 12.5ユーロ |
72時間券 | Biglietto Roma Settantadue Ore | 18ユーロ |
1週間券 | Carta Integrata Settimanale | 24ユーロ |
このうち、観光客がよく利用するのは「1回券(100分)」と「24時間券」です。「1回券(100分)」は1.5ユーロ、「24時間券」が7ユーロという価格設定になっています。
24時間以内に5回以上利用する場合は「24時間券」の方がお得という計算になります。
ただし、私の経験では、24時間で利用する地下鉄の回数は、3回程度になることが多いです。ですので、基本的には「1回券(100分)」の方が無駄がなくお得になります。
ですので、「24時間券」を購入するのは「お得にしたい」というよりは、「切符を購入する回数を減らしたい」という場合になると思います。
ローマの地下鉄:切符の買い方
ここでは、地下鉄の切符の買い方を写真付きで解説していきたいと思います。
こちらの写真が、地下鉄の駅に設置されている、切符の自動販売機(券売機)です。切符は有人の窓口でも購入できますが、通常は行列しているため、自動販売機を利用した方が便利です。
切符購入のステップとしては以下なります。①画面を操作して切符の種類と枚数を選択後、②お金を入れると、③切符が発券される、という流れになります。
<切符購入のステップ>
- 画面を操作して切符の種類と枚数を選択
- お金を投入
- 切符が発券
以下では、このステップにしたがって説明していきたいと思います。
Step1. 画面を操作して切符の種類と枚数を選択
切符の自動販売機(券売機)の初期画面は以下のようになっています。
購入可能な切符の種類が表示されています。画面左には「24時間券」「48時間券」「72時間券」が、画面右には「1回券」「1週間券」が表示されています。
一番購入頻度が高いものは「1回券」になりますので、以下では、「1回券」の購入手順をご説明していきます。
「1回券」を購入する場合は、画面左上の「€1.50 biglietto 100 minuti BIT 」と書かれた場所の右側の「ボタン」を押します。こちらの券売機はタッチパネルではありませんので、必ず画面右の「物理的なボタン」を押しましょう。
すると、次の画面に遷移します。こちらの画面では、「€1.50 biglietto 100 minuti BIT 」、つまり「1回券」の「1枚」の価格が「1.50ユーロ」であることが表示されています。
購入する枚数が「1枚」の場合は、この状態でお金を投入します。
購入する枚数が「複数枚」の場合は、数字の横のボタンを押します。すると枚数が増えていきます。画面はボタンを1度押して、購入枚数を「2枚」に変更しています。
「1.50ユーロ」の切符が2枚ですので、合計金額が「3.00ユーロ」に変更になっています。
Step2. お金を投入
切符の種類と枚数の選択が終わった後はお金を投入します。お金は「コイン」と「紙幣」の両方が利用できます。
切符の自動販売機(券売機)で利用できる「コイン」と「紙幣」の種類は以下になります。これ以外のコインや紙幣は利用できませんのでご注意ください。
<利用できる「コイン」と「紙幣」の種類>
- コイン
- 0,10
- 0,20
- 0,50
- 1,00
- 2,00
- 紙幣
- 5,00
- 10,00
- 20,00
- 50,00
Step3. 切符が発券
投入したお金が必要金額を上回ると、自動販売機(券売機)の下方から切符が発券されます。この時、お釣りも一緒に出てきますので、忘れずにピックアップするようにしましょう。
実際に発券された切符は以下のようになります。
切符の自動販売機(券売機)の付近には、ジプシーの人が待機していて、切符の購入を手伝おうとしてくる場合があります。これは、手伝うことで「チップ」をせびったり、気を引いているうちに「スリ」を行ったりという目的があります。もしジプシーの人がそのようなそぶりを見せたら、その場から立ち去るようにしましょう。「テルミニ駅(TERMINI)」や「スパーニャ(Spagna)」など、観光客が多く集まる駅は要注意です。
補足:言語設定の方法
以上の手順では、初期設定となっている「イタリア語」の画面でご説明しました。
簡単な操作ですので「イタリア語」のままでも問題ないと思いますが、心配な方は表示を「英語」に変更することもできます。面倒でも、最初の1回目は「英語」に変更してもよいかもしれません。
手順は簡単で、初期画面では、画面の一番下に「国旗」のマークが表示されていると思いますので、その左のボタンを押します。
すると、選択可能な言語が表示されます。選択できるのは、上から「英語」「フランス語」「ドイツ語」「スペイン語」となっています。
日本語は残念ながらありません。「英語」を選択する場合は、「English」と書かれた右のボタンを押します。
すると、後の表示は全て「英語」で表示されるようになります。ぜひお試しください。
ローマの地下鉄:乗り方
ここでは、地下鉄の乗り方をご説明したいと思います。乗り方といっても、特段難しいことはありません。基本は日本の地下鉄と同じです。
以下は、実際のローマの地下鉄の改札口の様子です。こちらの改札口は「A線」の「Anagnina行き」の方面になります。
記事の前半でご紹介した路線図を見ていただけるとわかりますが、「Anagnina」は「A線」の右の終点になります。方角があっているか確認しましょう。
逆方面の改札には「Battistini」と記載されているはずです。
実際のローマの地下鉄の改札は自動改札になっています。以下の写真の赤枠部分にさきほど購入したチケットを挿入すると、ゲートが開きますので、ゲートを通過します。
その際、ゲートを抜けた先でチケットが出てきますので、取り忘れないようにしましょう。
あとは、プラットフォームまで降りていき、やってくる列車に乗るだけです。ローマの地下鉄は路線の構成もシンプルですし、乗り方も日本と変わりありませんので、簡単です。
ちなみに、チケットは無銭乗車でないことの証明になりますので、改札を通過した後も無くさないようにしましょう。また、駅の構内には、路線図も掲示されていますので、都度確認するようにしましょう。
ローマの地下鉄にはスリが多いという情報があります。最新は集団で取り囲んでスリを働く事例もあるそうです。危険を感じたら場所をすぐに変えるなど、十分に注意するようにしましょう。
イタリア旅行2019のスケジュール
今回の記事は、2019年ゴールデンウィークの「イタリア旅行」の一部としてご紹介しました。「イタリア旅行2019」全体のスケジュールは以下のようになっています。
<イタリア旅行2019のスケジュール>
- 1日目:東京(羽田)からイタリア(ローマ)に移動。セントレジス ローマに宿泊
- 2日目:ローマ観光。セントレジス ローマに宿泊 <=今ここ
- 3日目:ローマからフィレンツェに移動。セントレジス フィレンツェに宿泊
- 4日目:フィレンツェからヴェネツィアに移動。ダニエリ(ヴェネツィア)に宿泊
- 5日目:ヴェネツィア観光。ダニエリ(ヴェネツィア)に宿泊
- 6日目:イタリア(ヴェネツィア)から東京(成田)に移動
- 7日目:東京(成田)に帰国
今回のイタリア旅行はビジネスクラスと高級ホテルを利用した豪華なものですが、貯めたANAマイルとSPGアメックスのポイントで、ほぼ無料で実現しています。
陸マイラー的なANAマイルの貯め方とSPGアメックスの特典とメリット・デメリットは以下の記事をそれぞれご参照ください。
まとめ
今回は、ローマの地下鉄の路線図から切符の種類と値段、切符の買い方、乗り方まで、写真付きで詳しくご紹介しました。
ローマの旧市街はコンパクトにまとまっていますので、観光には徒歩と地下鉄の組み合わせが便利です。ぜひ当記事をご参照いただき、ローマの観光に役立てていただければと思います。
あとは、くれぐれも、スリにはご注意を!
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それでは、また!
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