フィウミチーノ空港からローマ市内(ホテル)への移動方法は?深夜のタクシー利用を体験レポート!
今回のフライトはローマの空港に深夜に到着するため、タクシー利用が無難なところです。しかしながら、ローマは非正規のタクシー(白タク)が多いと聞いていましたので、タクシー利用に不安なところもあります。そこで当記事では、フィウミチーノ空港(レオナルド・ダ・ヴィンチ国際空港)からローマ市内(ホテル)への移動方法をまとめるとともに、私が実際に経験した、タクシー利用の体験レポートをお送りしたいと思います。記事の中では、深夜に空港からタクシーを利用するにあたり、どのような点に注意したかも、合わせてご紹介したいと思います。
目次
フィウミチーノ空港とは?
フィウミチーノ空港は、イタリアの首都ローマの南西(市内より約30キロ)の「フィウミチーノ市」にある国際空港です。
別称、レオナルド・ダ・ヴィンチ国際空港とも言います。
日本からローマへの海外旅行の場合は、このフィウミチーノ空港が玄関口ということになります。フィウミチーノ空港の周辺地図は以下になります。
フィウミチーノ空港からローマ市内(ホテル)への移動方法は?
フィウミチーノ空港からローマ市内への代表的な移動方法は以下の3つとなります。料金と所要時間にそれぞれ違いがあることがわかります。
<フィウミチーノ空港からローマ市内への代表的な移動方法>
移動方法 | 料金 | 所要時間 |
特急電車(レオナルド・エキスプレス) | 14ユーロ | 約30分 |
シャトルバス | 5ユーロ前後 | 約40分から1時間 |
タクシー | 48ユーロ(ローマ市内まで一律) | 約40分から1時間 |
特急電車(レオナルド・エキスプレス)
「レオナルド・エキスプレス」はフィウミチーノ空港とローマのターミナル駅である「テルミニ駅」間を結んでいる特急列車です。
料金は一人14ユーロで所要時間は3つの移動方法の中で最短の30分となっています。列車の間隔は20分から30分に1本程度となっていますので、待ち時間もそれほど長くありません。
鉄道であるため、渋滞などの影響を受けずに、比較的時間に正確である点がメリットとなっています。
運行時間は「6時から24時」ごろまでとなっていますので、深夜到着便には対応できないというデメリットがあります。
正確な運行時間は、以下「TRENITALIA」の公式HPで検索することができます。以下の画面は、2019年5月15日の終電と翌16日の始発を調べたものになります。
フィウミチーノ空港は「Fiumicino Aeroporto」、テルミニ駅は「Roma Termini」と入力し、日付と時間、人数を入力することで検索ができます。
<2019年5月15日の終電>
<2019年5月15日の始発>
参考 TRENITALIATRENITALIA
シャトルバス
シャトルバスは、フィウミチーノ空港と「テルミニ駅」間や、バチカンの「カヴール広場」間などを結んでいます。
料金は一人5ユーロ前後で3つの移動方法の中で最も安いのが特徴であり、メリットとなっています。
一方で所要時間は比較的長く、約40分から1時間前後となります。特に、朝夕のラッシュアワーの時間などの渋滞に弱いという点がデメリットになります。
運行時間は、こちらも「レオナルド・エキスプレス」と同様に「6時から24時」ごろまでが中心となっています(運行時間が会社によってバラツキがあります)。
フィウミチーノ空港からは複数のバス会社が運行しています。代表的なバス会社としては「SIT社」「Terravision社」などがあります。
SIT社
「SIT社」のシャトルバスの運行時間と所要時間、料金などは公式HPで確認することができます。
以下は2019年5月16日の運行スケジュールです。20分から1時間間隔の運行で、所要時間は40分から1時間ほどになっています。
朝夕のラッシュアワーの時間帯には所要時間があらかじめ長めに設定されていることがわかります。料金はひとり「6ユーロ」となっています。
参考 SITSIT
Terravision社
「Terravision社」のシャトルバスの運行時間と所要時間、料金なども公式HPで確認することができます。
以下は2019年5月16日の運行スケジュールです。運行時間の考え方は「SIT社」で確認した時と同様になっています。料金はひとり「5.8ユーロ」となっています。
参考 TerravisionTerravision
タクシー
ローマのタクシーは、白い車体になっています。車体の上部には「TAXI」と書かれたサインが掲示されています。また、車体の横には、オレンジで車両番号などが掲示されています。
ホテルや観光地までなど、目的地をダイレクトに指定できるのが最大の特徴であり、メリットです。また、24時間利用できるため、深夜到着便の場合でも安心です。
料金は、フィウミチーノ空港からローマ市内(アウレリアヌス城壁内)までは、一律料金が設定されており「48ユーロ」となっています。この定額制は、人数や乗車時間に関係なく適用されるため、安心です。
「シャトルバス」と比べるとかなり割高になりますが、「レオナルド・エキスプレス」との比較では、3人で利用する場合はほとんど変わらないことがわかります。
所要時間は「シャトルバス」と同様、約40分から1時間前後となります。ただし、任意の目的地までダイレクトにアクセスできる点を考えると、本当の目的地(ホテルや観光地など)への所要時間は一番短いということも言えます。
なぜなら、「レオナルド・エキスプレス」や「シャトルバス」の場合は、「テルミニ駅」からホテルや観光地などまで、また徒歩やタクシー、地下鉄などで移動する必要があるからですね。
フィウミチーノ空港からローマ市内(ホテル)への移動にタクシーを選択した理由
今回私が利用したフライトは以下になります。ローマ到着は「23:40」となっていましたので、到着後に預け荷物をピックアップする時間などを考慮すると、24時をまわってしまうことが予想されます。
<利用したフライト>
- 東京(羽田) – フランクフルト(LH717便)、14:05発18:45着
- フランクフルト – ローマ(LH242便)、21:55発23:40着 <=ローマへの到着時間
すると、この時点で、運行時間が「6時から24時」ごろまでとなっている「「レオナルド・エキスプレス」はNGとなってしまいますね・・。
「シャトルバス」については、調べてみると、バス会社によっては24時台に運行しているものもありました。ただ、「シャトルバス」の場合は「テルミニ駅」に到着後、再度ホテルまで移動する手段を考える必要があります。
今回ローマで宿泊予定のホテルは「セントレジス ローマ」となっており、「テルミニ駅」まで徒歩15分ほどとなっています。
手ぶらであればまだしも、大きなスーツケースを持って夜間に徒歩移動は無理ですので、結局は「テルミニ駅」からタクシーを利用することになります。
「テルミニ駅」からホテルまでのタクシー代は「15ユーロ」ほどと予想されました。今回は夫婦2名での利用でいたので、「シャトルバス+タクシー」を利用した場合の料金は「27ユーロ」ということになります。
<シャトルバス+タクシーの場合の料金>
- シャトルバス:フィウミチーノ空港=>テルミニ駅
- 大人2名:12ユーロ=6ユーロ x2名
- タクシー:テルミニ駅=>ホテル(セントレジス ローマ)
- タクシー1台:15ユーロ
- 合計:
- 27ユーロ(=12ユーロ+15ユーロ)
そうすると、始めから「タクシー」を利用する場合の「48ユーロ」との差額は「21ユーロ」となります。
この「21ユーロ」で時間と安全を買うと思えば安いものかな、ということで、今回は空港からの移動手段に「タクシー」を利用することにしました。
フィウミチーノ空港からローマ市内(ホテル)への移動にタクシーを利用した体験レポート!
それではここからは、フィウミチーノ空港からローマ市内(ホテル)への移動にタクシーを利用した体験レポートをお送りしたいと思います。
こちらの写真は、預け荷物のピックアップ場の出口のところの写真です。シャトルバスは「Airport shuttle」、電車(レオナルド・エキスプレスを含む)は「Train」、タクシーは「TAXI」と表現されています。
利用する移動手段に応じて、案内板にしたがって進んでいきましょう。
今回、私の場合は「タクシー」利用ですので、「TAXI」と書かれた方向に進んでいきます。
この、預け荷物のピックアップ場の出口から出たところの付近には、「タクシー?」「タクシー?」と声をかけてくる人が何人かいます。ですが、これらは、往々にして非正規のタクシー(白タク)と思われますので、無視するようにしましょう。正規のタクシーの場合、呼び込みをすることはありません。
案内板にしたがって3分ほど進むと、「TAXI」と書かれたタクシー乗り場に到着します。
こちらのタクシー乗り場には、定額制「48ユーロ」の看板が掲示されています。しっかりと確認しておきましょう。注意点としては、定額制となるのは、ローマ市内の「アウレリアヌス城壁内」だということです。
それ以外だと通常のメーター制となるようなので、注意が必要です。タクシーの運転手さんへ乗車前に行き先を告げ、定額制が提供されるか確認しましょう。
タクシー乗り場を引きで撮影するとこんな感じになっています。タクシー乗り場のところまで運転手さんが出てきますので、運転手さんに行き先を告げてからタクシーに乗り込むというシステムになっています。
日本のように、行儀よく整列するという感じではありませんので、運転手さんを先に捕まえた者勝ちみたいな感じになっています。さすがイタリア、自由です。
この時、運転手さんと会話した感じだと、英語はあまり得意ではないような印象でした。
ホテル名などの行き先と住所をキャプチャーしたものをスマホに入れておいたり、印刷したりしておくと、交渉がスムーズに進むと思います。
繰り返しになりますが、タクシーに乗り込む前に「48ユーロ」の定額制が適用されるかと、正規のタクシーの特徴を満たしているかを、再度確認しましょう。
ローマのタクシーは白い車体になっています。車体の上部には「TAXI」と書かれたサインが掲示されています。また、車体の横には、オレンジで車両番号などが掲示されています。
そんなこんなで、我々も「48ユーロ」の定額制であることを確認した後、タクシーに乗り込みました。
タクシーに乗り込んだのは「24時」を過ぎる深夜になっていましたので、道もそれほど混んでおらず、40分ほどでホテル(セントレジス ローマ)に到着しました。
この時、利用したのは夫婦2名で、大型のスーツケースを2つ積み込んでいましたが、代金は定額制となる「48ユーロ」となりました。
支払いは、チップを含めて「50ユーロ」をお渡ししました(チップを要求されたわけではありません)。
日本からの長距離フライト、かつ、深夜到着ということで「クタクタ」になっていましたので、タクシーを利用して本当によかったと思いました。
イタリア旅行2019のスケジュール
今回の記事は、2019年ゴールデンウィークの「イタリア旅行」の一部としてご紹介しました。「イタリア旅行2019」全体のスケジュールは以下のようになっています。
<イタリア旅行2019のスケジュール>
- 1日目:東京(羽田)からイタリア(ローマ)に移動。セントレジス ローマに宿泊 <=今ここ
- 2日目:ローマ観光。セントレジス ローマに宿泊
- 3日目:ローマからフィレンツェに移動。セントレジス フィレンツェに宿泊
- 4日目:フィレンツェからヴェネツィアに移動。ダニエリ(ヴェネツィア)に宿泊
- 5日目:ヴェネツィア観光。ダニエリ(ヴェネツィア)に宿泊
- 6日目:イタリア(ヴェネツィア)から東京(成田)に移動
- 7日目:東京(成田)に帰国
今回のイタリア旅行はビジネスクラスと高級ホテルを利用した豪華なものですが、貯めたANAマイルとSPGアメックスのポイントで、ほぼ無料で実現しています。
陸マイラー的なANAマイルの貯め方とSPGアメックスの特典とメリット・デメリットは以下の記事をそれぞれご参照ください。
まとめ
今回は、フィウミチーノ空港からローマ市内(ホテル)への移動方法のまとめと、私が実際に経験した、タクシー利用の体験レポートをお送りしました。
ローマは非正規のタクシー(白タク)が多いと聞いていましたので、空港からホテルまでの移動にタクシーを利用するのを心配していました。
ですが、正規のタクシー乗り場を利用することで、正規のタクシーを利用することができ、定額制も適用されることができました。
今回のように、深夜に到着する場合は頭も体も疲れてしまっていますので、タクシーが定額制で用意されているというのは非常に助かりました。
深夜でなくても、2人以上でフィウミチーノ空港からローマ市内(ホテル)に移動する場合は、タクシー利用の検討を1番にしても良いのではないかと思います。
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