マイルの価値は一般的には2円程度と言われていますが、これはどのような根拠からくるものなのでしょうか?そして、これは正しいでしょうか?当記事では「ANAマイル」を題材として、マイルの使い方を再確認しつつ、それぞれの交換先によるマイルの価値を試算してみたいと思います。具体的には、ANAの国内線特典航空券、国際線特典航空券、スカイコイン、提携ポイントなどにマイルを交換したケースを想定し、それぞれの交換先におけるマイルの価値(マイル単価)を計算、比較していきたいと思います。
目次
ANAマイルの使い方および交換先
ANAマイルの使い方および交換先の確認方法
ANAマイルの使い方および交換先は「ANA」の公式Webサイトから確認することができます。具体的には「ANAマイレージクラブ」のタブを選択後、「マイル」のカテゴリーから「使う」をクリックすることで詳細を確認できます。
上記「マイルを使う」の詳細表示結果は以下のようになります。全部で30件ほどの「マイルを使う」候補が表示されます。
ANAマイルの使い方および交換先の一覧
詳細は上記のリンク先からご確認いただくとして、主なマイルの使い方をカテゴリーに分けて整理すると以下のようになります。
<ANAマイルの使い方>
特典航空券に交換
- ANA国内線特典航空券
- ANA国際線特典航空券
- 提携航空会社特典航空券
- バニラエア特典航空券
アップグレード特典に交換
- ANA国際線アップグレード特典
- スターアライアンス アッグレード特典
スカイコインに交換
- マイル=>ANAスカイコイン
ポイントに交換
- 提携ポイントへの交換
- ANAショッピングポイント特典
- ANAマイレージモールクーポン
- ANAご利用券
ギフトに交換
- ANAセレクション特典
- ANAグローバルセレクション
サービスに交換
- ANA国際線超過手荷物料金お支払い
- ANA国内線機内 Wi-Fi サービス
- 空港施設
ホテル宿泊・レンタカーに交換
- ANAグローバルホテル
- ANAグローバルレンタカー
- ホテル
その他
- 美容・健康、暮らし、書籍・雑誌・新聞・CD・DVD、寄付・支援、などなど
こうやってまとめると、マイルの使い方って、意外とたくさん用意されていることがわかりますね。「ANA国際線超過手荷物料金お支払い」にマイルが使えるなんて知りませんでした・・。
また、最近では、ホテル宿泊やレンタカーの予約にもマイルが使えるようになっているんですね。美容・健康や暮らし、などもあって、新しい発見です。
ANAマイルの使い方の裏技的な方法として「現金化」もあります。ただし、交換レートは最大で「95%」ほどということであまり良くないためオススメはしていません。詳細は以下をご参照ください。
マイルの価値を確認するANAマイルの使い方
さすがに全部の使い方について確認するのは大変なので、当記事では、代表的かつ人気があると思われる、以下の使い方に絞ってマイルの価値を確認していきたいと思います。
<当記事でマイルの価値を確認するANAマイルの使い方>
特典航空券に交換
- ANA国内線特典航空券
- ANA国際線特典航空券
アップグレード特典に交換
- ANA国際線アップグレード特典
スカイコインに交換
- マイル=>ANAスカイコイン
ポイントに交換
- 提携ポイントへの交換
ANAマイルの価値:国内線特典航空券
まずは、マイルをANA国内線特典航空券に利用した場合の価値について確認していきたいと思います。
ANA国内線特典航空券の基本的なルール
ANAのマイルは、ANA便名の日本国内線全路線を対象とした、特典航空券に交換することができます。区画としては、任意の片道(1区間)または2区間を予約することができます。
任意の2区画となりますので、往復でも、連続しない区画でもOKとなっており、利用方法に柔軟性があるのが特徴です。
必要マイルとしては、1区間(片道)5,000マイルから利用することができます。有効期限は、発行日の翌日から90日間となっています。
ANA国内線特典航空券の利用に必要なマイル数
ANA国内線特典航空券は、5,000マイルから利用することができます。特典交換必要マイル数は、利用するシーズンおよび区間によって異なります。
シーズンチャートおよび必要マイル数は、こちらのANA公式HPから確認することができます。
今回は例として、人気が高いと思われる「東京<=>沖縄」区間を取り上げたいと思います。「東京<=>沖縄」区間のANA国内線特典航空券の発券に必要なマイル数は、以下のようになります。シーズンによって異なりますが、レギュラーシーズンでは、片道9,000マイル、往復18,000マイルとなります。
<必要マイル数(抜粋)>
ANA国内線特典航空券には、利用できない期間が設定されているため注意が必要です。直近の年度での利用できない期間は以下になります。
<利用できない期間(2018年から2020年)>
ANA国内線の価格とマイル単価
続いては、前述の「東京<=>沖縄」区間におけるレギュラーシーズンの航空券の価格を調べてみたいと思います。2018年の場合、レギュラーシーズンは以下のようになっています。
<2018年のレギュラーシーズン>
ここでは、レギュラーシーズン中である7月第3週の平日と週末の価格を調べてみたいと思います。
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平日の場合
こちらが、7月18日(水)の普通席(片道)の価格です。「旅割」の価格になっていますが、このままいきたいと思います。時間によってばらつきがありますが、一番高価な「20,790円」で考えたいと思います。この日付、この区画で必要なマイル数は「9,000マイル」でしたので、マイル単価は「2.31円」となります。
<普通席(片道)の価格:7月18日(水)>
<ANA国内線普通席(平日)の価格とマイル単価>
- 価格:20,790円
- 必要マイル数:9,000マイル
- マイル単価:2.31円
週末の場合
続いてこちらは、7月21日(土)の普通席(片道)の価格です。同じく「旅割」が適用されています。こちらも時間によってばらつきがありますが、一番高価な「29,890円」で考えたいと思います。この日付、この区画で必要なマイル数は「9,000マイル」でしたので、マイル単価は「3.32円」となります。
<普通席(片道)の価格:7月21日(土)>
<ANA国内線普通席(週末)の価格とマイル単価>
- 価格:29,890円
- 必要マイル数:9,000マイル
- マイル単価:3.32円
ANA国内線特典航空券に交換した場合のマイル価値
以上の結果から、マイルをANA国内線特典航空券として利用した場合のマイルの価値は「2.3円から3.3円」となりました。
人気のある期間と区画で、かつ、航空券代金としては高めの数字をピックアップしていますので、条件が良い場合のマイルの価値ということになるとは思います。
平日よりも週末の方が、マイル単価が良くなる=お得度が上がる、という傾向がありそうです。
<ANA国内線特典航空券に交換した場合のマイル価値>
- 平日の一例:2.3円
- 週末の一例:3.3円
ANAマイルの価値:国際線特典航空券
続いては、マイルをANA国際線特典航空券に利用した場合の価値について確認していきたいと思います。
ANA国際線特典航空券の基本的なルール
ANAのマイルは、ANAおよびエアージャパン便名の国際線を対象とした、特典航空券に交換することができます。区画としてはいろいろなルールがありますが、利用できるのは基本、往復のみです。片道では利用できません。
必要マイルとしては、往復で12,000マイルから利用することができます。有効期限は、旅行開始日から1年間となっています。
ANA国際線特典航空券の利用に必要なマイル数
ANA国内線特典航空券は、往復12,000マイルから利用することができます。特典交換必要マイル数は、利用するシーズンおよびゾーンによって異なります。
<ゾーン区分>
今回は例として、国際線としての王道である「日本<=>ニューヨーク」区間を取り上げたいと思います。日本は「Zone1」、ニューヨークは「Zone6」ですので、必要マイルは以下となります。レギュラーシーズンを対象とすると、エコノミークラス(Y)で50,000マイル、ビジネスクラス(C)で85,000マイル、ファーストクラス(F)で150,000マイルが必要となります。これは、往復で必要となるマイル数です。
<必要マイル数(抜粋)>
ANA国際線特典航空券には、利用できない期間が設定されています。ただし、以下のように、ごくごく限られた期間にのみ設定されています。
<利用できない期間>
ANA国際線の価格とマイル単価
続いては、前述の「日本<=>ニューヨーク」区間におけるレギュラーシーズンの航空券の価格を調べてみたいと思います。「Zone1(日本)」発「Zone6(ニューヨーク)」着の場合、レギュラーシーズンは以下のようになっています(搭乗日基準)。
<レギュラーシーズン(2018年から2020年)>
よって、ここでもレギュラーシーズン中である7月第3週の価格を、エコノミークラス(Y)とビジネスクラス(C)、ファーストクラス(F)」で調べてみたいと思います。
エコノミークラス(Y)の場合
こちらが、7月18日(水)のエコノミークラス(往復)の価格です。羽田発着の3泊4日の日程にしています。この場合の運賃は「299,000円」となります。この日付、この区画で必要なマイル数は「50,000マイル」でしたので、マイル単価は「5.98円」となります。
<エコノミークラス(往復)の価格:7月18日(水)>
<ANA国際線線エコノミークラスの価格とマイル単価>
- 価格:299,000円
- 必要マイル数:50,000マイル
- マイル単価:5.98円
ビジネスクラス(C)の場合
こちらが、7月18日(水)のビジネスクラス(往復)の価格です。羽田発着の3泊4日の日程にしています。この場合の運賃は「878,000円」となります。この日付、この区画で必要なマイル数は「85,000マイル」でしたので、マイル単価は「10.33円」となります。
<ビジネスクラス(往復)の価格:7月18日(水)>
<ANA国際線線ビジネスクラスの価格とマイル単価>
- 価格:878,000円
- 必要マイル数:85,000マイル
- マイル単価:10.33円
ファーストクラス(F)の場合
こちらが、7月18日(水)のファーストクラス(往復)の価格です。羽田発着の3泊4日の日程にしています。この場合の運賃は「2,227,000円」となります。この日付、この区画で必要なマイル数は「150,000マイル」でしたので、マイル単価は「14.85円」となります。
<ファーストクラス(往復)の価格:7月18日(水)>
<ANA国際線線ファストクラスの価格とマイル単価>
- 価格:2,227,000円
- 必要マイル数:150,000マイル
- マイル単価:14.85円
ANA国際線特典航空券に交換した場合のマイル価値
以上の結果から、マイルをANA国際線特典航空券として利用した場合のマイルの価値は「5.98円から14.85円」となりました。エコノミークラス(Y)、ビジネスクラス(C)、ファーストクラス(F)と、座席のグレードが高くなるほど、マイル単価が上昇する=お得度が上がる、という傾向がありそうです。
<ANA国際線特典航空券に交換した場合のマイル価値>
- エコノミークラス(Y)の一例:5.98円
- ビジネスクラス(C)の一例:10.33円
- ファーストクラス(F)の一例:14.85円
ANA国際線特典航空券を利用した事例
私自身は、ANA国内線特典航空券(ビジネスクラス)をハワイ旅行に利用しました。ハワイ区画の特典航空券は特に取りにくいという噂を聞きますので、かなり運がよかったのではないかと思います。
このハワイ ビジネスクラスにおけるANA国内線特典航空券を発券した経緯と、実際に利用した搭乗記はこちらにまとめております。合わせてご参照ください。
ANAマイルの価値:アップグレード特典に交換
続いては、マイルをアップグレード特典に交換にした場合の価値について確認していきたいと思います。
ちなみに、マイルをアップグレード特典に交換できるのは国際線のみです。国内線の場合は、マイルを使ったアップグレードは対応しておらず、現金やアップグレードポイントの利用のみとなります。
ANA国内線のアップグレードについては、こちらの記事をご参照ください。
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ANA国際線アップグレード特典の基本的なルール
アップグレード対象となるのは、ANAグループ便(ANA/エアージャパン)となります。片道 (1区間) 12,000マイルから利用することができます。
アップグレード特典は、すべての予約クラスで対応しているわけではないので注意が必要です。アップグレード特典を利用するのは、以下の予約クラスである必要があります。
<アップグレード可能な予約クラス>
ANA国際線アップグレード特典の必要マイル数
特典交換に必要なマイル数は、1区間(片道)の距離およびご利用クラスによって異なります。具体的には以下のようになっています。
<必要マイルチャート>
今回は、ANA国際線特典航空券で比較したのと同じく「日本<=>ニューヨーク」区間を取り上げたいと思います。「日本<=>ニューヨーク」区間の区画基本マイレージは「10,084マイル」となりますので、アップグレードに必要なマイル数は以下になります。
<アップグレードに必要なマイル数>
- プレミアムエコノミー/エコノミークラス=>ビジネスクラス:28,000マイル
- ビジネスクラス=>ファーストクラス:45,000マイル
ANA国際線アップグレード価格とマイル単価
プレミアムエコノミー/エコノミークラスからビジネスクラスの場合
エコノミークラスおよびビジネスクラスの価格としては、「ANA国際線特典航空券」の章で確認したものを利用したいと思います。それぞれ、以下のようになっていました。
<ANA国際線の価格(往復)と差額:東京=ニューヨーク区画>
- エコノミークラス:299,000円
- ビジネスクラス:878,000円
- 差額:579,000円
これは往復の価格ですので、片道では「289,500円」となります。
エコノミークラスからビジネスクラスへのアップグレードに成功した場合、この差額分の価値をマイルで賄うということになります。この区画、座席クラスのアップグレードに必要なマイル数は「28,000マイル」でしたので、マイル単価は「10.34円」となります。
<アップグレードの価値とマイル単価>
- アップグレードの価値(差額):289,500円
- アップグレード必要マイル:28,000マイル
- マイル単価:10.34円
ビジネスクラスからファーストクラスの場合
同じく、ビジネスクラスおよびファーストクラスの価格としては、「ANA国際線特典航空券」の章で確認したものを利用したいと思います。それぞれ、以下のようになっていました。
<ANA国際線の価格(往復)と差額:東京=ニューヨーク区画>
- ビジネスクラス:878,000円
- ファーストクラス:2,227,000円
- 差額:1,349,000円
これは往復の価格ですので、片道では「674,500円」となります。
ビジネスクラスからファーストクラスへのアップグレードに成功した場合、この差額分の価値をマイルで賄うということになります。この区画、座席クラスのアップグレードに必要なマイル数は「45,000マイル」でしたので、マイル単価は「14.99円」となります。
<アップグレードの価値とマイル単価>
- アップグレードの価値(差額):1,349,000円
- アップグレード必要マイル:45,000マイル
- マイル単価:14.99円
ANA国際線アップグレード特典を利用した実例
私自身は、シドニー旅行の際にANA国際線アップグレード特典を利用しました。往復ともにプレミアムエコノミーを予約していたものを、ビジネスクラスにアップグレードしました。
アップグレード特典の申請方法や手順、アップグレードされたタイミングなどの詳細はこちらにまとめております。合わせてご参照ください。
ANAマイルの価値:スカイコインに交換
ANAスカイコインとは
「ANA SKYコイン」は、ANAのサービスで利用できる電子クーポンです。ANAホームページで航空券や旅行商品のお支払いに10円単位(10コイン=10円分)で利用することができます。
「ANA SKY コイン」の有効期間は交換月より、12カ月目の末日になります。意外と有効期限が短いため注意が必要です。
ANAマイルからスカイコインの交換する場合のレート
1マイルから「ANA SKYコイン」に交換することができます。マイルから「ANA SKYコイン」に交換する場合のレートは、交換マイル数や、ANAマイレージクラブの会員ステイタス、保有しているANAカードの種類に応じて変動します。
具体的には、以下のチャートのようになります。もっとも条件が良いのは、ANA「ブロンズサービス」以上の上級会員が50,000マイル以上を交換した場合の「1.7倍」です。この場合は1マイル=1.7スカイコインに交換できることになります。
<スカイコインへの交換レートの早見表>
次点はANAゴールドカードやANA SFC保有者が50,000マイル以上を交換した場合の1.6倍です。それ以降は、1.5倍、1.2倍と、だんだんと条件が悪くなっていきます。
ANAスカイコインに交換した場合のマイル価値
「ANA SKYコイン」は、ANAホームページで航空券や旅行商品のお支払いに10円単位(10コイン=10円分)で利用することができましたので、「ANA SKYコイン」に交換した場合のマイル価値は、最も良いレートで交換できた場合は1マイル=1.7円、最も悪いレートで交換した場合は1マイル=1円となります。
<スカイコインに交換した場合のマイル価値>
- 最も良いレートで交換できた場合:1.7円
- 最も悪いレートで交換できた場合:1.0円
ANAスカイコインの注意点
「ANA SKY コイン」の有効期間は交換月より、12カ月目の末日になります。つまり、1年後の末日までとなります。たとえば、4月1日にマイルから交換した場合、有効期限は翌年の4月30日となります。
「ANA SKYコイン」は前述したANAのサービスにおいては、お金と同等の価値がありますが、有効期限があるので注意が必要です。
ANAマイルの有効期限は、基本3年間(36ヶ月)なため、ANAマイルから「ANA SKYコイン」に交換することで、有効期限が相対的に短くなってしまいます。これはANAマイルから交換することのデメリットですね。
「ANA SKY コイン」のメリット、デメリットから交換手順の詳細まで、こちらの記事でまとめております。合わせてご参照ください。
ANAマイルの価値:ポイントに交換
最後は、ポイントに交換した場合です。ANAマイルは、10,000マイル単位で10,000円分のEdyをはじめ、楽天スーパーポイントやTポイントなど提携パートナーの各種ポイントに交換することができます。
10,000マイル単位ということで、ある程度まとまってからでないと交換できないのが難点です。
具体的には以下のようになっています。10,000マイルを10,000円相当のポイントに交換することができます。
提携ポイント交換先として面白いのは「メトロポイント」が存在することです。メトロポイントからANAマイルに交換できるのは有名ですが、逆も可能となっています。逆のANAマイルからメトロポイントへの交換レートは100%です。これを利用して、ANAマイルの有効期限が近くなったら、一度メトロポイントに交換して、再度ANAマイルに交換することで、ANAマイルの有効期限を伸ばすという裏技が使えます。ただし、この場合、メトロポイントからANAマイルへの交換レートは90%となりますので、10%目減りしますので気をつけましょう。
ポイントに交換した場合のマイル価値
提携ポイントに交換した場合、10,000マイルが10,000円相当のポイントになりますので、1マイルの価値は1円になります。わかりやすいといえばわかりやすいですが、ちょっともったいないですね。
<ポイントに交換した場合のマイル価値>
- 10,000マイル単位で交換:1マイル=1円
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ANAマイルのおすすめな使い方、使い道は?ANAマイルの価値を比較!
ANA国際線の特典航空券もしくはアップグレード特典に交換するのが一番のおすすめ
最後に、マイルの価値を比較し、ANAマイルのおすすめな使い方と使い道を考えてみたいと思います。
ここまでの結果を、マイル単価の良い順にまとめると以下のようになります。上から順番に、マイルのお得な使い方(=ANAマイルのお得な交換先)ということになりますね。
<ANAマイルのお得な使い方一覧>
- ANA国際線アップグレード特典(ビジネスクラスからファーストクラス):14.99円
- ANA国際線特典航空券に交換(ファーストクラス):14.85円
- ANA国際線アップグレード特典(エコノミークラスからビジネスクラス):10.34円
- ANA国際線特典航空券に交換(ビジネスクラス):10.33円
- ANA国際線特典航空券に交換(エコノミークラス):5.98円
- ANA国内線特典航空券に交換(休日):3.3円
- ANA国内線特典航空券に交換(平日):2.3円
- スカイコインに交換(1.7倍):1.7円
- スカイコインに交換(1.0倍):1.0円
- 提携ポイントに交換:1.0円
ビジネスクラスやファーストクラスなどグレードの高い座席で利用できれば最もお得に
結論としては、ANA国際線の特典航空券もしくはアップグレード特典に交換するのが、とにかくお得ということですね。
エコノミークラスでも6円程度になりますし、ビジネスクラスでは10円程度、ファーストクラスでは驚きの15円程度にまで跳ね上がります。
座席のグレードが高くなるほどお得になりますので、マイルはなるべくたくさん貯めて、グレードの高い座席で一気に使うというのが、お得な使い方になります。
ANA国内線の特典航空券とスカイコインへの交換はお得度に大きな差はない
一方で、ANA国内線の特典航空券へ交換するのは、それほどお得とは言えませんね。もちろん、2円から3円程度の価値があるので、お得であることには間違いありませんが、意外と、スカイコイン(1.7倍)との差が大きくありません。
特典航空券の枠数は限られていますので、国内線といっても、希望の日程で特典航空券を抑えるのは至難の技です。
高いレート(1.6倍や1.7倍)でスカイコインに交換できるのであれば、マイルをスカイコインに交換して、有償としてチケットを購入することも、検討の余地が大いにありそうです。
提携ポイントに交換は避けるべき
一方で、せっかくマイルを獲得したのに、提携ポイントに交換するのは負けを意味します。1マイル=1円相当では、なんの面白みもありませんし、実際損です。可能な限り、避けるべき交換先と言えます。
ANAマイルの陸マイラー的な貯め方
陸マイラー的なマイルを貯め方を利用すればANAもJALも大量マイルを貯められる
今回の記事では、マイルの価値と使い方、お得な交換先について確認させていただきました。マイルの貯め方については、別記事で詳しくまとめておりますので、別途ご参照いただければと思います。
陸マイラーって何?という方にはこちらの記事がオススメです。陸マイラーのメリットから始め方、ポイントの稼ぎ方まで初心者向けにやさしく解説しております。
こちらの記事では、私のような陸マイラーが実践している、大量ANAマイルを貯める方法を解説しております。コツさえつかめば、誰でも年20万マイルを超えるような大量マイルを稼ぐことができるようになります。
こちらの記事では、JALマイルの貯め方を解説しております。基本はANAマイルの貯め方と同じですが、近年、貯めにくいと言われていたJALマイルも貯めやすくなっています。
こちらの記事では、デルタ航空のマイルの貯め方を解説しております。デルタ航空のマイルはキャンペーンを利用することで意外と貯めていくことができます。有効期限の設定もないので、地道に貯めていくことができます。
まとめ:ANAマイルの価値は特典航空券への交換で最大化できる!ファーストクラスやビジネスクラスでの利用を目指そう!
今回は、「ANAマイル」を題材として、マイルの使い方を再確認しつつ、それぞれの交換先によるマイルの価値を確認してみました。
具体的には、ANAの国内線特典航空券、国際線特典航空券、国際線アップグレード特典、スカイコイン、提携ポイントなどにマイルを交換したケースを想定し、それぞれの交換先におけるマイルの価値(マイル単価)を計算、比較していきました。
結果としては、国際線特典航空券のファーストクラスに交換したケースで約15円という、もっとも高い結果になりました。それ以降は、国際線特典航空券のビジネスクラス、エコノミークラス、国内線特典航空券、という順番で続いていきます。
一般的に、マイルの価値は1マイル=2円程度と言われていますが、これは、国内線特典航空券に適用した場合のことであり、国際線特典航空券では、もっと高い価値として利用可能であることが確認できました。
今回確認できた結果をもとに、貯めたマイルは有効に使用していきたいと思います。
それでは、また!
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