【2021年最新】マリオットがステータス延長を発表!カテゴリー廃止とポイント変動制導入も予告!
マリオットのエリートステータス延長が発表になりました。2019年および2020年に獲得した現在のステータスは2023年2月末まで延長になります。これについては単純に朗報になりますね。一方で、2022年3月からカテゴリーを廃止しポイント宿泊に関する必要ポイント数を変動制に移行するという予告がありました。こちらは改悪につながる可能性があり今後注視していく必要がありそうです。以下で詳しくご紹介していきます。
ポイント変動制(フレキシブルポイント)への移行が2022年3月29日に実施されることがアナウンスされました。また、同時に必要ポイント数がアップするホテル一覧も発表になっています。詳細はこちらの記事をご参照ください。
目次
マリオットがステータス延長を発表!<2021年最新>
マリオットから、新型コロナウィルス対応の一環として、エリートステータスとポイント有効期限、スイートナイトアワード(SNA)、無料宿泊特典(FNA)の有効期限の延長が発表になりました。
日本語の「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関するお知らせ」および英語の「Marriott Bonvoy® Members & COVID-19?」というページでそれぞれ記載されています。
まとめると以下のようになります。
<有効期限の延長(2021年)>
- エリートステータス:
- 2019年もしくは2020年に獲得した現在のステータスの有効期限を2023年2月まで延長
- ポイント:
- ポイントの失効を一時的に停止し有効期限を2022年12月31日まで延長
- スイートナイトアワード(SNA):
- 2021年12月31日に設定されていた有効期限を2022年6月30日まで延長
- 無料宿泊特典 (FNA):
- 2022年1月3日から2022年6月29日の間になっている有効期限を2022年6月30日まで延長
以下で各項目について確認していきたいと思います。
エリートステータス
エリートステータスに関しては、2019年もしくは2020年に獲得した現在のステータスの有効期間が2023年2月まで延長されます。
2019年にステータスを獲得した方は本来の有効期限である2021年2月末から2022年2月末に一度延長されているはずですので、2回目の延長ということになりますね。
2021年に宿泊機会が少なかった方も無条件にステータス延長されるということで間違いなく「朗報」となりますね。
2021年は、2020年のエリートステータスの到達基準の50%となるエリートナイトクレジットが既に付与されるという救済策が既に実施されていました。
そのため、2021年はエリートステータス延長の発表はないだろうと予測していたのですが、良い意味で予想を裏切られましたね。
また、アンバサダーエリートに関しては、2021年限定で必要とされる利用金額が14Kドルに緩和されていましたが、2022年に関してはこれまでどおり20Kドルに戻されることも合わせて発表になっています。
この傾向から考えると、2022年はステータス延長はもう実施されないのかもしれませんね・・。ちなみに、2021年にステータスを獲得した場合の有効期限は、通常どおりの2023年2月までとなります。
ポイント有効期限
ポイントに関しては、ポイントの失効を一時的に停止し2022年12月31日まで有効期限が延長されます。
こちらもコロナ禍の影響でポイントの失効を2021年12月31日まで一時的に停止する措置が既に行われていましたので、再度の延長となります。
マリオットのポイントの有効期限は利用(獲得&消費)から24ヶ月となっていますので、ここ最近ポイントの利用がなかった方には朗報となりますね。
スイートナイトアワード(SNA)
スイートナイトアワード(SNA)に関しては、2021年12月31日に設定されていた有効期限が、2022年6月30日まで延長されます。
スイートナイトアワード(SNA)は、年50泊および75泊に到達すると獲得できる「年間チョイス特典」で選択できる特典のひとつです。
スイートナイトアワード(SNA)を獲得したものの、2021年は宿泊機会が少なく、全て使いきれなかった方には朗報になりますね。
「年間チョイス特典」および「スイートナイトアワード(SNA)」の詳細はこちらの記事をご参照ください。
無料宿泊特典(FNA)
無料宿泊特典 (FNA)は、「SPGアメックス」などの提携ブランドクレジットカードの特典や年間チョイス特典などで獲得することができます。
その無料宿泊特典 (FNA)に関しては、有効期限が2022年1月3日から2022年6月29日の間になっているものが、2022年6月30日まで延長されます。
無料宿泊特典 (FNA)に関してもコロナ禍で何度も有効期限が延長になっており、再度の延長ということになりますね。
コロナ禍だと有償レートが下がっていることもあり、私も古い無料宿泊特典 (FNA)を2枚残したままになっています。これらの有効期限は2022年1月3日となっていますので、再度の延長を受けられそうです。
カテゴリー廃止とポイント変動制導入も予告!2022年3月から
ステータスをはじめとした各種特典やポイントの有効期限の延長に関しては単純に「朗報」として喜べるものですね。
一方で、2022年3月からカテゴリーを廃止しポイント宿泊に関する必要ポイント数を変動制に移行するという予告がありました。
また、無料宿泊特典 (FNA)に最大15,000ポイントを追加して使用できる「Top Off」という制度にも言及されています。
英語の「What are Flexible Point Redemption Rates and Free Night Award Top Off?」というFAQページに記載されています。
まとめると以下のようになります。
<2023年に導入予定の制度>
- カテゴリーを廃止しポイント宿泊に関する必要ポイント数を変動制に移行<=2022年3月から
- 無料宿泊特典 (FNA)に最大15,000ポイントを追加して使用できる「Top Off」を導入<=2022年初頭から
各項目について以下で確認していきたいと思います。
カテゴリーを廃止しポイント変動制に移行
まずは、ポイント宿泊に関してカテゴリーを廃止しポイント変動制に移行するという点についてです。こちらに関しては2022年3月からのスタートを計画しているようです。
これまでポイント宿泊に関しては、カテゴリーとシーズンによるマトリックスで必要となるポイント数が一律に定義されていました。具体的には以下のようになります。
<ポイント宿泊に必要はポイント数>
カテゴリー
|
オフピーク
|
スタンダード
|
ピーク
|
1
|
5,000
|
7,500
|
10,000
|
2
|
10,000
|
12,500
|
15,000
|
3
|
15,000
|
17,500
|
20,000
|
4
|
20,000
|
25,000
|
30,000
|
5
|
30,000
|
35,000
|
40,000
|
6
|
40,000
|
50,000
|
60,000
|
7
|
50,000
|
60,000
|
70,000
|
8
|
70,000
|
85,000
|
100,000
|
この従来の制度では、オフピークとピークで下限と上限が決められています。
そのため、有償レートが高額になる繁忙期の場合には割安に宿泊できるというメリットがありました(ポイント単価が上がる)。
一方で、コロナ禍のように有償レートが低下している場合には割高になるというデメリットがありました(ポイント単価が下がる)。
これが、新しい制度では、カテゴリーとシーズンを廃止し、必要はポイント数はより柔軟に設定されるようになります。
具体的には、空室状況や季節性などに基づいて、ホテルの料金とより密接に一致するようになるようです。
閑散期や空室が多いような場合は必要ポイント数は下がり、逆に繁忙期や空室が少ないような場合には必要ポイント数が上がるという感じですね。
マリオットのTwitterの公式アカウントには以下のようなイメージ動画が公開されています。必要ポイント数が柔軟に増減していますね。
In March 2022, we’ll introduce new flexible point redemption rates that move more closely in line with hotel rates, giving you even more options to choose from. (4/5) pic.twitter.com/MnjZMU28ZC
— Marriott Bonvoy (@MarriottBonvoy) October 26, 2021
個人的には、この新しい制度では、ポイント単価のばらつき(=歪み)を抑える効果を狙っているのではないかと思います。
これまでは、リゾート地の繁忙期やオープン間もなくカテゴリーが低く設定されているようなホテルの場合、ポイント単価が2円や3円と高騰する場面がありました。
ユーザーにとってはこれはスイートスポットでポイント宿泊で利用する醍醐味であったわけですが、ホテル側にとっては負担になっていた部分もあるように思います。
これを有償レートと連動することである一定のレンジに平準化するようなイメージにしようとしている考えられます(ポイント単価を0.5円から1.5円ぐらいのレンジに入れるなど)。
レンジはあくまでも例ですが、マリオットのポイントは購入することができ、ポイント単価は定価で1.4円、セール価格で1円ほどですので、このあたりが中央値になりそうな予感はあります。
繁忙期にしか利用できないユーザーにとってはデメリットですが、閑散期にも利用できるユーザーにとってはメリットとなるかもしれませんね。
いずれにしても、今後の動向を要ウォッチです。
保有ポイント数に余裕がある方は、今年の年末年始だけでなく、来年のGWや夏休みなど繁忙期の予定を早めに決めてポイント宿泊でホテルを抑えておくのがオススメです。
必要ポイント数が上がる場合はそのままステイ、下がる場合は予約の修正やキャンセルからの取り直しで対応すれば良いですからね。
無料宿泊特典 (FNA)に最大15,000ポイントを追加して使用できる「Top Off」
無料宿泊特典(FNA)は、これまで50,000ポイントまでのポイント宿泊にのみ利用できました。ポイント加算できないため、50,000ポイントを超えるホテルには利用できないのがデメリットでした。
このデメリットをカバーできる可能性があるのが今回明らかになった「Top Off」という制度です。
無料宿泊特典(FNA)に最大15,000ポイントまでを追加して利用できるようになるというもので、2022年初頭からのスタートを予定しているようです。
従来の50,000ポイントまでの場合、以下チャートの「赤字」がカバー範囲となります。これが最大15,000ポイント追加で65,000ポイントまで利用できるとすると「青字」までカバーされます。
<ポイント宿泊に必要はポイント数>
カテゴリー
|
オフピーク
|
スタンダード
|
ピーク
|
1
|
5,000
|
7,500
|
10,000
|
2
|
10,000
|
12,500
|
15,000
|
3
|
15,000
|
17,500
|
20,000
|
4
|
20,000
|
25,000
|
30,000
|
5
|
30,000
|
35,000
|
40,000
|
6
|
40,000
|
50,000
|
60,000
|
7
|
50,000
|
60,000
|
70,000
|
8
|
70,000
|
85,000
|
100,000
|
カテゴリー7までが上限というのはかわりませんが、無料宿泊特典(FNA)の利用機会が増えるというのは嬉しいですね。
ただ、どうせポイント追加可能にするなら上限はなしにして欲しかったですね。その方がより無料宿泊特典(FNA)の柔軟性が高まってよかったと思うのですが・・。
裏読みすると、追加幅が15,000ポイントとベースの50,000ポイントから30%となっていますので、変動制チャートでの増加幅も平均で30%ぐらいを想定しているのかもしれませんね。
まとめ
今回は、マリオットのエリートステータス延長とポイント変動制についてご紹介しました。
エリートステータスについては、2019年および2020年に獲得した現在のステータスは2023年2月末まで延長になります。これについては単純に朗報になりますね。
ただ個人的には、もうちょっと早く発表して欲しかったというのはあります。
2021年は前年の獲得ステータス50%分の宿泊数という「下駄」が履かされていますので、ステータスを維持するにしても上を目指すにしても、既にかなりの宿泊をこなしているはずです。
この11月になろうかというタイミングでは計画変更は難しいですよね。まあ、このあたりのしたたかさがマリオットっぽいといえばそのとおりですが(笑)。
一方で、2022年3月から導入が予定されている、ポイント宿泊に関するポイント変動制には注意が必要です。
閑散期には必要ポイント数が下がるのではないかという期待とは裏腹に、繁忙期には必要ポイント数が激増するのではないかという恐れもあります。
こちらは改悪につながる可能性があり今後注視していく必要がありますね。
それでは、また!