マリオット「ポイントアドバンス」が改悪&終了!ルールと注意点を解説!
「ポイントアドバンス」は、必要ポイントが足りなくても「とりあえずの仮予約」が行える制度です。数の限られているポイントによる無料宿泊の枠を事前に確保できる、マリオットボンヴォイならではの便利なプログラムとなってます。しかしながら、2021年5月27日から規約が改定され一部「改悪」が行われることになりました。当記事では、基本的なルールからメリット、注意点まで詳しくご紹介していきたいと思います。
更新履歴(2023年2月25日):ポイントアドバンスは2023年3月28日で終了することになりました。情報追記しました。
目次
ポイントアドバンスは2023年3月28日終了
マリオット「ポイントアドバンス」は、2023年3月28日で終了することが発表されました。
マリオットによると、終了する理由は「需要の低迷」とのことです。
「ポイントアドバンス」は予約時に満額のポイントを持っていなくても予約枠を確保できる便利なサービスだっただけに終了してしまうのは残念です。
ポイントアドバンスの終了に関する注意点は以下になります。3月27日までは利用できますので、必要な方はここまでに予約を済ませておくようにしましょう。
<ポイントアドバンスの終了に伴う注意点>
- 2023年3月27日までは利用可能
- 2023年3月27日までに確保した分は3月28日以降も有効
- 3月28日以降に予約変更した場合は有償予約に変更(ポイントアドバンスでの再予約は不可)
ポイントアドバンスの終了に関するQAはこちら公式サイトに公開されています。合わせてご確認ください。
Marriott「What Is Points Advance?」
以下では、ポイントアドバンスとは?という基本からメリット、デメリットまで解説していきます。
マリオット「ポイントアドバンス」とは
ポイントが足りなくても「とりあえずの仮予約」が行えるマリオット独自の制度
マリオットのポイントは、ホテル宿泊やレストラン利用、SPGアメックスの決済などで貯めることができます。
この貯めたマリオットポイントの使い道として代表的なのが、ポイントを利用した無料宿泊(=ポイント宿泊)です。
ポイント宿泊に必要なポイント数は以下のようになっており、通常は必要ポイント数が貯まってから宿泊予約を行います。
<無料宿泊に必要なポイント数>
カテゴリー | スタンダード | オフピーク | ピーク |
---|---|---|---|
1 | 7,500 | 5,000 | 10,000 |
2 | 12,500 | 10,000 | 15,000 |
3 | 17,500 | 15,000 | 20,000 |
4 | 25,000 | 20,000 | 30,000 |
5 | 35,000 | 30,000 | 40,000 |
6 | 50,000 | 40,000 | 60,000 |
7 | 60,000 | 50,000 | 70,000 |
8 | 85,000 | 70,000 | 100,000 |
「ポイントアドバンス」とは、この無料宿泊に必要なポイント数を持っていなくてもポイント宿泊による予約を行えるという制度です。
ポイントが足りなくても「とりあえずの仮予約」が行えるというのが特徴になりますね。
マリオット「ポイントアドバンス」のルール
ポイントアドバンスによる予約は1アカウントにつき3つまで
ポイントアドバンスで予約するには30日以上離れている日程である必要があります。足りないポイントを確保するには、ある程度の時間が必要になりますので妥当と言えますね。
また、予約できるのは「1アカウントにつき3つまで」という上限があります。無制限に枠を確保できるわけではありませんので、計画的にスケジュールを立てる必要があります。
不足ポイントは到着日の14日前までに確保する必要あり
到着日の14日前までに不足しているポイント数を確保できなかった場合は「キャンセルもしくはベストレートでの現金払いでの予約変更」になります。
どちらになるかはホテルによって対応が異なるようですが、意図しない結果にならないよう自分でキャンセル処理をするのが良いですね。
ちなみに、必要ポイント数を確保できている場合は、15日前にポイント充当の処理が自動的に実施されます。また、早めに必要ポイント数を確保できた場合は、自分でタイミングを見て交換を完了させることもできます。
「ポイントアドバンス」の基本的なルールをまとめると以下になります。
<ポイントアドバンスの基本的なルール>
- ポイントアドバンスができるのは到着日から30日以上離れているポイント宿泊
- 到着日の14日前までに不足しているポイント数を確保する必要あり
- 必要ポイントを確保できなかった場合は予約キャンセルもしくはベストレートでの現金払に変更される
- ポイントアドバンスでの予約は1アカウントにつき3つまで
マリオット「ポイントアドバンス」のメリット
日程が決まった早い時点で予約を「候補」を含めて複数確保できるのが最大のメリット
マリオットのポイントによる無料宿泊は1年ほど前から枠が開放されます。日程ごとに予約可能数が定められているため、人気の観光地の大型連休などでは、早い時期に満室になることもあります。
そのため、日程が決まった早い時点で予約を確保しておきたいというのが人情ですよね。
ポイントアドバンスは、「今は必要なポイント数が不足しているけど予約を確保しておきたい」という場合や、「候補の日程が複数あってとりあえず枠を確保しておきたい」といった場合に効果を発揮します。
ポイントが不足していても、これら複数(3つまで)の予約を確保できるというのが最大のメリットになります。
ライバルとなる他外資系ホテルのホテルプログラムでは同様の仕組みは提供されていないため、マリオットボンヴォイならではの親切な制度ということが言えます。
マリオット「ポイントアドバンス」が改悪
2021年5月27日から規約が一部変更に
さて、そんなマリオットの「ポイントアドバンス」ですが、2021年5月27日から規約が一部変更になりました。
「ポイントアドバンス」の予約を保有している方には英語のメールが届いているようです。また、2021年5月27日から有効という形で英語の規約も更新されています。
具体的には以下になります。
Effective May 27, 2021, Members who seek to make an Award Redemption reservation with an insufficient Points balance may book an Award Redemption reservation (“Points Advance Redemption Reservation”) that is at least thirty (30) or more days from the arrival date, and hold it for sixty (60) days from time of booking, or no later than fourteen (14) days prior to the Member’s arrival date, whichever occurs sooner. Points Advance Redemption Reservations booked prior to May 27, 2021 will be placed on a 60-day hold beginning on May 27, 2021, or held no later than fourteen (14) days prior to the Member’s arrival date, whichever occurs sooner.
マリオットボンヴォイの規約は公式サイトに公開されています。詳細はこちらもご確認ください。
新規約では「予約から60日以内」に不足分のポイントを確保する必要あり
重要な点は「赤字」の部分になります。新たに「予約から60日以内」という条件が追加になっています。2021年5月27日以降のルールは以下になります。
<ポイントアドバンスの基本的なルール(5月27日以降)>
- ポイントアドバンスができるのは到着日から30日以上離れているポイント宿泊
- 予約から60日以内、もしくは到着日の14日前までのどちらか早い方までに不足しているポイント数を確保する必要あり
- 必要ポイントを確保できなかった場合は予約キャンセルもしくはベストレートでの現金払に変更される
- ポイントアドバンスでの予約は1アカウントで3つまで
これまでは「到着日の14日前まで」という期限を意識していれば良かったのですが、2ヶ月以上離れている日程の予約をする場合には「予約から60日以内」という条件の方が早くやってくることになります。
新しく追加になった規約により、これからポイントアドバンスによる予約をする場合には、少なくとも60日以内に不足分のポイント数を貯める必要があるということになります。
不足分のポイントを貯める猶予が短くなったという観点では改悪と言えそうです。
新しい規約は、ポイントアドバンスによる「既存」の予約にも適用されます。ポイント充当の期限がいつになるのか早めに確認しておきましょう。
マリオット「ポイントアドバンス」の注意点
最終的な必要ポイント数はポイント交換(充当)完了時のもの
ポイントアドバンスを利用した場合、最終的な必要ポイント数はポイント交換(充当)完了時のものとなります。
ポイントアドバンスによる仮予約の時よりも、ポイント交換(充当)するタイミングで必要ポイント数が多くなっている場合は、多くなっている方のポイント数を支払う必要があります。
ポイントアドバンスによるポイント交換(充当)は、何もしなければ15日前に自動的に行われますが、自分でタイミングを見て処理することもできます(当然ながら、必要ポイント数を貯めている必要あり)。
特に、近い日程のものは必要ポイント数が多くなる傾向がありますので、お得なレートでポイントアドバンスしている場合は、早めにポイント交換(充当)するのがオススメです。
キャンセル規定が特殊なものに要注意
また、ポイントによる無料宿泊は、キャンセル期限が「1日前まで」や「2日前まで」など直前までキャンセル料が必要のないケースが多くあります。柔軟性が高いのがメリットです。
しかしながら、リゾート地のハイジーズンなどでは「30日前まで」など、キャンセル料がかなり前から発生するものもあります。
予想外のキャンセル料がかからないように、複数のスロットを予備的に抑えているケースなどには特に注意するようにしましょう。
マリオット「ポイントアドバンス」の注意点をまとめると以下のようになります。
<ポイントアドバンスの注意点>
- 最終的な必要ポイント数はポイント交換(充当)完了時のものになる
- 利用時はキャンセル期限を注意深く確認する
ポイントアドバンスは「ポイント購入セール」との組み合わせがお得
不足分のポイントはポイント購入セールで調達するのが王道
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マリオットのポイント購入セールの最新情報はこちらの記事をご参照ください。
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また、マリオットアメックスの特典からメリット、デメリットの詳細はこちらの記事で解説しています。ぜひ合わせてご参照ください。
まとめ
2021年5月27日に一部規約が改定され、少なくとも60日以内に不足分のポイント数を貯める必要があるということになりました。
不足分のポイントを貯める猶予が短くなったという点では「改悪」とも言える内容になっています。
しかしながら、一方では不足ポイントが貯められないにもかかわらず、14日前まで予約が無駄に確保されていた例も多かったのではないかと思います。
その点、今回の規約の改定により、無駄な予約は削減される方向になるでしょうから、ポイント宿泊による予約がしやすくようになるかもしれません。
そういう意味では、トータルで考えれば「改悪」ばかりでなく「改善」の面もありそうです。
いずれにしても「ポイントアドバンス」はマリオット独自の便利な制度(プログラム)であることは間違いありません。うまく活用して楽しいホテル宿泊を実現したいですね。
それでは、また!
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