【改悪】JALマイルでエミレーツ航空のファーストクラスが予約不可に!2021年9月1日から
JAL(日本航空)とエミレーツ航空はアライアンスとは別に個別に提携しており、JALマイルでエミレーツ航空の特典航空券を予約することができます。これまでは全てのクラスが利用可能でしたが、2021年9月1日からはファーストクラスは予約できなくなります。エミレーツ航空のファーストクラスは特に豪華な内容で人気を集めていただけに、改悪とも言える残念な仕様変更となりますね。以下で詳しくご紹介していきます。
目次
JALマイルでエミレーツ航空のファーストクラスが予約不可に
JMB提携航空会社特典航空券でエミレーツ航空の特典航空券が発券可能
JALマイルで予約できる国際線特典航空券の種類は以下があります。エミレーツ航空は「JMB提携航空会社特典航空券」に含まれており、JALマイルで特典航空券を発券することができます。
<JALマイル国際線特典航空券の種類>
- JAL国際線特典航空券
- 提携社特典航空券
- ワンワールド特典航空券
- JMB提携航空会社特典航空券<=エミレーツ航空はこちら
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エミレーツ航空ファーストクラス特典航空券が2021年9月1日から予約不可に
これまでは、JALマイルでエミレーツ航空の全ての座席クラスを利用することができましたが、2021年9月1日からは、ファーストクラスの予約受付を終了するという発表がありました。
JAL公式サイトの「JMB提携航特典航空券」のトップページには以下のように表示されています。
今回発表になったのは「9月1日以降はファーストクラスの新規予約を終了する」ということで、それ以前に予約済みのものについては継続して利用可能となっています。
また、ビジネスクラスやエコノミークラスに関しては、これまで通り新規予約受付を継続する見通しです。今回の仕様変更をまとめると以下のようになります。
<JMB提携航空会社特典航空券におけるエミレーツ航空の仕様変更>
- 9月1日以降はファーストクラスの新規予約を終了
- 予約済みのファーストクラスの特典航空券は9月1日以降も利用可能
- ビジネスクラス、エコノミークラスは9月1日以降も新規予約可能
JALマイルでエミレーツ航空のファーストクラスを予約するメリットと注意点
JALマイルを使ってエミレーツ航空のファーストクラスを利用したいという方にとっては、2021年8月31日までに予約を完了させることが重要になりますね。
ここでは改めて、JALマイルを利用してエミレーツ航空のファーストクラスを予約するメリットと注意点を確認しておきたいと思います。
<メリットと注意点>
- メリット
- 本家エミレーツ航空のマイレージプログラムよりも少ないマイル数で予約可能
- 注意点
- 片道でも発券可能だか往復で予約した方が必要マイル数はお得に
- 予約可能になるのは搭乗日360日前の午前10時から
本家エミレーツ航空のマイレージプログラムよりも少ないマイル数で予約可能
JALマイルでエミレーツ航空のファーストクラスを予約する際に必要なマイル数(往復)は以下になります。総飛行距離数によって必要マイル数が変動する仕組みを採用しています。
たとえば、東京(羽田/成田)からドバイまでファーストクラスで旅行する場合、往復で「135,000マイル」が必要ということになります。
<JALマイルでエミレーツ航空のファーストクラスを予約する際に必要なマイル数(往復)>
総旅程距離(マイル) | 必要マイル数 | 対象路線例 |
---|---|---|
1 – 1,000 | 36,000 | |
1,001 – 2,000 | 45,000 | |
2,001 – 4,000 | 65,000 | |
4,001 – 6,000 | 90,000 | |
6,001 – 8,000 | 120,000 | |
8,001 – 10,000 | 135,000 | 東京(羽田/成田)/大阪(関西)−ドバイ |
10,001 – 12,000 | 145,000 | 大阪(関西)−ドバイ−アンマン |
12,001 – 14,000 | 165,000 | 東京(羽田/成田)−ドバイ−アンマン 東京(羽田/成田)/大阪(関西)−ドバイ−カイロ 大阪(関西)−ドバイ−ナイロビ |
14,001 – 20,000 | 190,000 | 東京(羽田/成田)−ドバイ−ナイロビ 東京(羽田/成田)/大阪(関西)−ドバイ−ローマ/ミラノ/ロンドン/マドリード/ヨハネスブルク |
20,001 – 25,000 | 220,000 | |
25,001 – 29,000 | 250,000 | |
29,001 – 34,000 | 290,000 | |
34,001 – 50,000 | 330,000 |
一方で、本家エミレーツ航空のマイレージプログラムである「スカイワーズ」のマイルで、東京(羽田/成田)からドバイまでファーストクラスで旅行する場合に必要になるマイル数(往復)は「18,750マイル」から「23,5000マイル」となっています。
<スカイワーズでエミレーツ航空のファーストクラスを予約する際に必要なマイル数(往復)>
チケット種別 | 必要マイル数(往復) |
Flex(手数料ありで変更・キャンセル) | 187,500マイル |
Flex Plus(手数料なしで変更・キャンセル) | 235,000マイル |
このように、なぜか本家「スカイワーズ」よりもJALマイルを利用した方が必要マイル数が少なくて済むという逆転現象が起きています。
<「東京-ドバイ」間のファーストクラスの特典航空券の予約に必要なマイル数>
- ①JALマイル:135,000マイル
- ②スカイワーズ:187,500から235,000マイル
- 差額(①-②):-52,500マイルから100,000マイル
今回はファーストクラスを例にしましたが、エコノミークラスやビジネスクラスでも同様の逆転現象が発生します。
エミレーツ航空の特典航空券を発券するなら、JALマイルを利用した方がお得ということが言えますね。
「JMB提携航特典航空券」の必要マイル数はJAL公式サイトをご参照ください。
また、エミレーツ航空「スカイワーズ」の特典航空券の発券に必要なマイル数は公式サイトの「マイルカリキュレーター」の利用が便利です。
片道でも発券可能だか往復で予約した方が必要マイル数はお得に
JALマイルを利用したエミレーツ航空の特典航空券は「片道」でも「往復」でも発券可能です。ただし、必要マイル数ははじめから「往復」で予約した方がお得になる場合が多いため注意が必要です。
例えば、「東京-ドバイ」間の飛行距離は約4,960マイルとなるため「片道」でファーストクラスの特典航空券を予約するために必要となるマイル数は「90,000マイル」となります。
片道発券を2回(つまり往復分)した場合に必要なマイル数は「180,000マイル」ということになります。
一方で、「東京-ドバイ」間の往復での飛行距離は約9,920マイルとなるため、「往復」でファーストクラスの特典航空券を予約するために必要となるマイル数は「135,000マイル」となります。
往復で同じ経路を利用するなら、はじめから「往復」で予約した方がお得になるということがわかりますね。
<「東京-ドバイ」間のファーストクラスの特典航空券の予約に必要なマイル数>
- ①片道発券を2回:180,000マイル(=90,000マイルx2回)
- ②往復発券を1回:135,000マイル(=135,000マイルx1回)
- 差額(①-②):45,000マイル
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予約可能になるのは搭乗日360日前の午前10時から
JALマイルを利用したエミレーツ航空の特典航空券は、搭乗日の360日前の午前10時からスタートします。予約はWebと電話から行うことができますが、電話の場合は手数料(5,500円)が必要になるため注意が必要です。
360日前から予約可能ということで、2022年の8月26日あたりまではJALマイルを使ってエミレーツ航空のファーストクラスの特典航空券を発券できるということになります。
2021年中はコロナ禍で海外旅行は難しいかもしれませんが、2022年には状況が変わって海外旅行ができるようになっているかもしれません。
JALマイルを使ってエミレーツ航空のファーストクラスを予約するなら、2021年8月31日までが最後のチャンスと言えますね。
JALマイルでエミレーツ航空の特典航空券を発券する際のルールの詳細についてはこちらの記事も合わせてご参照ください。
エミレーツ航空ファーストクラスの魅力
機内でシャワーを浴びることができる驚きの設備とキャビアやドンペリなど豪華な機内食を体験できる
私の場合は、2019年の夏休みのウィーン旅行に、JALマイルを使って発券したエミレーツ航空のファーストクラスを利用しました。
この時はドバイ経由でウィーンまで利用しましたので、「成田・ドバイ間」と「ドバイ・ウィーン間」の2つの経路の往復で、合計4レグでファーストクラスを体験することができました。
しかも、機材はどれもA380ということで、機内でシャワーを浴びることができるという、異次元の体験することができました。
また、機内食でもキャビアやドンペリなどをいただくことができ「これぞファーストクラス」という非日常の豪華さを満喫することができました。
エミレーツ航空のファーストクラス搭乗記はこちらをご参照ください。
また、本拠地ドバイの空港ラウンジも規格外の広さで度肝を抜かれました。こちらも合わせてご参照ください。
エミレーツ航空「スカイワーズ」のマイルの貯め方
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マリオットポイントを貯めてマイルに交換するのがオススメ
2021年9月1日以降も「エミレーツ航空のファーストクラスの特典航空券を発券したい」という方は、本家「スカイワーズ」のマイルを貯める必要があります。
そんな方にオススメなのは「マリオットアメックス(プレミアム)」です。
マリオットアメックス(プレミアム)はカード利用で「100円につき3ポイント」を貯めることができますが、この貯めたポイントは世界40以上の航空会社のマイルに交換することができます。
このポイント交換対象の航空会社にはエミレーツ航空「スカイワーズ」も含まれているため、マリオットアメックス(プレミアム)を利用することで、間接的に「スカイワーズ」のマイルを貯めることができます。
ポイントからマイルへの交換レートは「3:1」となっていますが、60,000ポイントをまとめて交換することで、交換レートを「3:1.25」に高めることができます。
そのため、マリオットアメックス(プレミアム)をクレジットカード決済した場合のマイル還元率は「1%から最大1.25%」と非常に高い値になります。
マリオットアメックス(プレミアム)はマリオットのホテル宿泊で豊富な特典を受けられる
また、マリオットアメックス(プレミアム)は世界最大のホテルチェーンである「マリオット」との提携カードとなっており、もれなくマリオットの「ゴールド会員」になることができます。
これにより、ホテル宿泊でエリート特典を享受でき、ポイントを効率的に貯めることができます。
しかも、継続で年1回の「無料宿泊特典」を獲得することができるため、年会費負担を相殺した状態で維持していくことができます。
<マリオットアメックス(プレミアム)の主な特典>
- マリオット の「ゴールド会員資格」を、自動的に獲得
- カード継続で毎年、無料宿泊特典を獲得
- クレジットカード決済で、ポイント還元率3%&マイル還元率1.25%を実現
- 世界40以上の航空会社のマイルに交換可能
- 実質無期限のポイント有効期限
- エリート会員資格獲得用クレジットを獲得
マリオットアメックスの特典からメリット、デメリットの詳細はこちらをご参照ください。
また、マリオットアメックスでは入会キャンペーンを実施しており大量ポイントを獲得することができます。こちらを活用すれば初年度の年会費負担も相殺することができます。
まとめ
今回は、JALマイルでエミレーツ航空のファーストクラスの特典航空券が予約できなくなるというニュースをご紹介しました。
変更が適用されるのは2021年9月1日からとなりますが、それまでに予約したものについては継続して利用可能となっています。また、ビジネスクラスやエコノミークラスは変更ありません。
JALマイルを利用した場合は本家「スカイワーズ」よりもお得になりますので、ファーストクラスを利用したい場合は、とにかく2021年8月31日までに予約を完了させるのがオススメとなります。
コロナ禍でマイルがだぶつき気味の方も多いと思いますので、2022年のGWや夏休みの旅行での活用を計画するのが良さそうですね(コロナ禍で思うように利用できないリスクはもちろんありますが・・)。
また、2021年9月1日以降は、マリオットアメックス(プレミアム)でポイントを貯めておくのがオススメです。
マリオットアメックス(プレミアム)であれば、エミレーツに限らず、世界40以上の航空会社のマイルに交換できますので、タイミングを見て柔軟に利用することができます。
それでは、また!