JALマイルの有効期限を延長する方法を徹底解説!
「JALマイル」の有効期限は3年間と定められています。せっかく貯めた大切な「JALマイル」ですから「有効期限を迎えて無くなってしまった」というような事態は避けたいものです。そこで当記事では「JALマイルの有効期限を延長する(延ばす)方法」をまとめてご紹介したいと思います。記事の前半では「JALマイルの有効期限」の基礎知識をまとめ、後半では「JALマイルの有効期限を延長する方法」をいくつかのアプローチに分けてご紹介したいと思います。
更新履歴(2021年4月14日):ZIPAIRポイントへの交換を追記しました。
目次
JALマイルの有効期限の基礎知識
JALマイルの有効期限を延長する方法をご説明する前に、まずは、JALマイルの有効期限に関する基礎知識を整理したいと思います。
JALマイルの有効期限は3年間
JALマイルの有効期限は「36ヶ月間(=3年間)」です。JALの公式HPでは以下のように説明されています。
マイルはご搭乗(ご利用)日の36ヶ月後の月末まで有効です。 (例:2018年4月ご搭乗分(ご利用分)にためたマイルは2021年の4月末まで有効となります)
獲得した月から数えて3年後の月末までということで、マイルの有効期限は正確には「3年間+獲得月内の端数の日数」ということになりますね。
JALマイルの有効期限の特徴
JALマイルの有効期限の特徴としては、有効期限内にマイルを加算(追加で獲得)しても、マイルの有効期限は延長されない、というところです。
例えば2018年の4月のマイル獲得後の2018年6月にマイルを追加で獲得しても、2018年4月に獲得した分のマイルの有効期限は、あくまで3年後の月末である2021年4月末までのままとなります。
もともと獲得していたマイルの有効期限が延長されるということはありません。
ブリティッシュエアウェイズ(BA)の場合は、マイル有効期限内に一度でもマイル加算があると、マイル全体の有効期限が延長されます。そして、デルタ航空とユナイテッド航空(UA)はそもそもマイルの有効期限は無期限となっています。
このように、外資系エアラインの場合はマイルの有効期限の考え方が、日系エアラインであるANAやJALと異なっているため注意が必要です。マイレージプログラムの選び方については以下の記事もご参照ください。
JALマイルの有効期限を無期限にできる例外もある
以上のように、JALマイルの有効期限は基本「3年間」ですが、一部例外もあります。
それは、JALが定めたいくつかの上級会員となることです。
具体的には以下となります。これらの上級会員には、その特典として、JALマイルの有効期限を無期限にするサービスが提供されています。
<JALマイルの有効期限を無期限にできるステータス>
- JMBダイヤモンド
- JGCプレミア
- JGC Five Star
JMBダイヤモンド
「JMBダイヤモンド」は、JALの会員制度(JALマイレージバンク、JMB)の中で最高位のステータスです。
「JMBダイヤモンド」を獲得するための条件は以下のように定められています。
<「JMBダイヤモンド」を獲得するための条件>
- 毎年の1月~12月の12カ月間(暦年)で100,000FLY ONポイント(うちJALグループ便50,000FLY ONポイント)以上
- または120回(うちJALグループ便60回)以上かつ35,000FLY ONポイント以上
FOPを獲得するための単価は一般的には10円以上と言われていますので、「JMBダイヤモンド」になるためには、1年間で100万円以上のコストを費やす必要があるということになります。
それだけ、獲得するのが難しいステータスということになりますね。
「JMBダイヤモンド」になると、「マイル有効期限の廃止」という特典が用意されています。この特典の内容はJAL公式HPには以下のように説明されています。
<「マイル有効期限の廃止」の特典>
- 通常、積算されたマイルの有効期限は、ご搭乗日(ご利用日)から36カ月後の月末までとなりますが、JMBダイヤモンドの対象期間中は、お持ちのすべてのマイルの有効期限がなくなります。(対象期間中は、マイルが失効しません。)
- 達成の翌月末に有効期限を迎えるマイルより、マイル有効期限廃止の対象となります。
- JMBダイヤモンドからほかのサービスに資格変更または、資格失効となった場合は、お手持ちのすべてのマイルの有効期限が、資格変更または、資格失効になった日の36カ月後の月末までとなります。
「JMBダイヤモンド」のステータスは1年ごとの更新になりますが、そのステータス期間中はマイルの有効期限が廃止されるという形になります。
ただし、「JMBダイヤモンド」のステータスを失った場合は、すべての未使用マイルの有効期限がその時点から36カ月後の月末までになります。
ですので、「JMBダイヤモンド」の場合は、ステータス期間中のみ「一時的に」マイルの有効期限がなくなるという扱いになります。
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JGCプレミア
「JGCプレミア」は、JALの会員制度の中で「JMBダイヤモンド」に次ぐ高位なステータスです。
「JGCプレミア」を獲得するための条件は以下のように定められています。
<「JGCプレミア」を獲得するための条件>
- 毎年の1月~12月の12カ月間(暦年)で80,000FLY ONポイント(うちJALグループ便40,000FLY ONポイント)以上
- または80回(うちJALグループ便40回)以上かつ25,000FLY ONポイント以上
「JGCプレミア」にも、「JMBダイヤモンド」と同じく、「マイル有効期限の廃止」という特典が用意されています。
特典の内容は「JMBダイヤモンド」と同様になりますので詳細は省略しますが、「JGCプレミア」のステータスも1年ごとの更新が必要となるため、ステータス期間中のみ「一時的に」マイルの有効期限がなくなるという扱いになります。
「JGCプレミア」になるためには、事前にJGC(JAL Global Club)の会員になる必要があります。JGCの入会資格は以下となっており、「JMBサファイア」以上のステータス保有期間内に入会申込を行う必要があります。
- 1~12月の12カ月間にJALグループ便ならびにワンワールド アライアンス加盟航空会社便にJMBのマイル積算対象運賃でご搭乗いただくと積算される「FLY ON ポイント」が50,000FLY ONポイント(うちJALグループ便25,000FLY ONポイント)以上、または50回(うちJALグループ便25回)以上かつ15,000FLY ONポイント以上のご搭乗実績があること。
- JALグローバルクラブ JALカードのCLUB-Aカード、CLUB-Aゴールドカード、JALダイナースカード、プラチナのいずれかをお持ちいただけること。
- JALグローバルクラブ規約を遵守いただけること。
JGC Five Star
「JGC Five Star」は、JALマイレージバンク入会以降のマイル積算対象運賃での国際線搭乗実績で、生涯実績100万マイルに到達することで獲得することができるステータスです。
「JGC Five Star」を獲得するための条件は以下のように定められています。
<「JGC Five Star」を獲得するための条件>
- 各年の4月末日時点で、JMB入会以降のマイル積算対象運賃における国際線区間マイルまたは国内線搭乗回数のいずれかの実績。
- 各年の4月末日時点で、国際線区間マイル100万マイルまたは国内線搭乗1,250回のいずれかに達したJGC会員の方。
国内線搭乗実績の場合は1,250回ということで、回数による条件達成も可能となっています。
ただし、「JMBダイヤモンド」を獲得するための条件が年間120回以上の搭乗でしたので、これを10年以上続けなければ、「JGC Five Star」には到達できないということになります。
そういう意味では、「JGC Five Star」は「JMBダイヤモンド」を遥かに凌駕する、獲得するのが難しいステータスということが言えます。
一方で、「JGC Five Star」は「JMBダイヤモンド」とは違い、ステータスの有効期限がありません。つまり、生涯有効なステータスということになります。
「JGC Five Star」にはその特典として「マイル有効期限の廃止」が提供されますが、「JGC Five Star」自体が生涯有効なステータスとなるため、マイルの有効期限も「半永遠的に」廃止されるということになります。
「JGC Five Star」は「JGC Life Mileage」というJGC会員の生涯実績プログラムのステータスになります。そのため、「JGC Five Star」になるためにはJGC会員である必要がります。JGC会員の入会基準については前述のとおりです。
以上、「JMBダイヤモンド」、「JGCプレミア」、「JGC Five Star」と3つのステータスをご紹介させていただきましたが、本当の意味でマイルの有効期限が廃止されるのは「JGC Five Star」のみということになります。
JALマイルの有効期限を延長する方法
JALマイルの有効期限に関する基礎知識を整理できた後は、当記事の本題でもある「JALマイルの有効期限を延長する方法」をご紹介していきたいと思います。
JALマイルの有効期限を延長する方法は、大きく以下3つのアプローチに分類することができます。
<JALマイルの有効期限を延長する方法>
- JALマイルを別のポイントに交換する
- JALマイルを現金化する
- JALマイルの有効期限が延長になるクレジットカードに入会する
- ポイントの有効期限がない(無期限)のクレジットカードを利用する
「JMBダイヤモンド」や「JGCプレミア」、「JGC Five Star」にもなることが難しいと思われる多くの方にとって、これらのアプローチがJALマイルの有効期限を延長する現実的な方法となります。
JALマイルを別のポイントに交換する
電子マネーや提携ポイント、クーポンへの交換
JALマイルは、電子マネーや提携ポイント、クーポンなどに交換可能です。
このようなポイントに交換すると、交換後のポイントの有効期限が適用されるため、JALマイルの有効期限から逃れることができます。
<ポイントに交換>
- 電子マネー
- 提携ポイント
- クーポン
電子マネーとしては「WAON」、提携ポイントとしては「Suica」や「Ponta」「dポイント」などが用意されており、使い勝手が良いのも事実です。
<ポイントへの交換例>
ただし、こちらのポイントの多くは「1マイル=1円」の価値(レート)での交換となります。
一般的に、マイルの価値は2円以上と言われていますので、「1マイル=1円」で交換するのは、ある意味「損」をしているということも言えます。
また、ポイントへの交換単位も、最低10,000マイルからと定められているものが多く、端数マイルの有効期限対策としては有効に機能しません。
そのため、基本的には、JALマイルをポイントに交換するというのはオススメではありません。
マイルの価値としては、国際線ファーストクラスの特典航空券の発券に利用した場合が最も高く、1マイル15円にもなります。次いでビジネスクラスの10円、エコノミークラスの6円となります。
eJALポイントへの交換
JALマイルのポイントへの交換先としてオススメなのが「eJALポイント」です。
「eJALポイント」は、JALホームページでの航空券や、ツアー購入代金の一部または全額の支払いに利用することができるポイントです。
5,000マイルから交換することが可能で、1ポイント=1円の価値として利用することができます。
5,000マイル交換時の交換レートは1倍となっていますが、10,000マイルまとめて交換すると1.5倍のレートが適用されます。つまり、10,000マイル=15,000ポイントに交換できるという計算になります。
ANAの場合は、ANAマイルから「ANAスカイコイン」への交換レートが、ANAマイレージクラブの会員ステイタスや保有しているANAカードの種類に応じて変動(1.2倍から1.7倍まで)します。しかしながら、JALの場合は交換レートは一律になります。
条件はありますが、最大で「1マイル=1.5 eJALポイント=1.5円相当」に交換可能ということで、電子マネーや提携ポイントに交換するよりもお得になります。
ただし、注意点がひとつあります。それは、「eJALポイント」の有効期間は「1年間」と短いことです(正確には、交換日から1年後の末日)。
しかしながら、追加で「eJALポイント」への交換を行うことで、有効な「eJALポイント」残高の全ての有効期限が最新に更新されます。
つまり、1年以内毎に「eJALポイント」の追加を定期的に行うことで、「eJALポイント」の有効期限を延々と伸ばしていくことができます。
「ANAスカイコイン」の場合は、この有効期限の更新はありませんので、これは「eJALポイント」の大きな優位性となります。
ZIPAIRポイントへの交換
2021年4月1日から、JALグループのLCCであるZIPAIRでポイント会員サービスである「ZIPAIR Point Club」がスタートしました。
これにともない、JALマイルと「ZIPAIRポイント」間の相互交換が可能となっています。
「ZIPAIRポイント」は、ZIPAIRの航空券の購入にも利用することができます。そのため、JALマイルを貯めれば、ZIPAIRに乗れるということになります。
<ポイントの利用用途>
- 航空券
- 各種諸税
- 各種オプショナルサービス
- 機内販売(予定)
- ZIPAIR Point Club Plus年会費
JALマイルから「ZIPAIRポイント」への交換レートは以下のようになってます。1,000マイル単位の交換では交換レートは100%ですが、10,000マイル単位の交換では交換レートが150%と1.5倍にアップします。
<交換レート:JALマイルからZIPAIRポイント>
- 1,000マイル単位:1マイル⇒1.0ポイント、交換レート100%
- 10,000マイル単位:1マイル⇒1.5ポイント、交換レート150%
この辺りは「eJALポイント」への交換と同じようなルールですね。ただし、「ZIPAIRポイント」の場合は、有効期限は獲得から1年間で、ポイントの追加があっても有効期限が伸びないため注意が必要です。
「ZIPAIRポイント」を航空券の購入に使用する例は以下になります。ソウル(仁川)で10,000マイル、バンコクで13,000マイル、ホノルルで20,000マイルほどが必要になります。
ZIPAIRはLCCということで、はじめからチケット代が安く抑えられています。そのため、意外と少ないマイル数で海外旅行ができるというは魅力的ですね。
一方で、「ZIPAIRポイント」からJALマイルへの交換レートは以下になります。交換レートは50%で一定となり、正直良くありません。
<交換レート>
- 2ポイント単位:2.0ポイント⇒1マイル、交換レート50%
そのため、基本的には「ZIPAIRポイント」からJALマイルへの交換はオススメできるものではありません。
ただし、JALマイルの有効期限切れ対策としてであれば有効活用することができます。
例としては以下のようになります。有効期限が近いJALマイルを①と②の往復で再度JALマイルに戻すという流れになります。
<ZIPAIRポイントに交換してからJALマイルに戻す例>
- ①JALマイルからZIPAIRポイント:10,000マイル⇒15,000ポイント(交換レート150%)
- ②ZIPAIRポイントからJALマイル:15,000ポイント⇒7,500マイル(交換レート50%)
- トータル(①+②):10,000マイル⇒7,500マイル(交換レート75%)
トータルで75%のレートでJALマイルに戻すことができるという形になります。
25%分のJALマイルは目減りしてしまいますが、有効期限が3年伸びると考えればは悪くありませんね。
ちなみに、ZIPAIRポイントの有効期限は1年間ですので、②のステップで1年間寝かせば、最大で4年分の延長効果があるとも言えます。
JALマイルからZIPAIRポイントへの交換に関する詳細についてはこちらの記事をご参照ください。
One Harmony(ワンハーモニー)のポイントに交換
JALマイルは、ニッコー・オークラホテルズの会員プログラムである「One Harmony(ワンハーモニー)」のポイントに交換することができます。
この「One Harmony」のポイントに交換することで、ホテルの無料宿泊にJALマイルを利用することができます。
交換レートは以下のように、レートアップキャンペーンを利用することで60%となります。
<レートアップキャンペーン>
- 期間:2022年3月31日(特典交換分)まで
- 10,000マイル=6,000 One Harmonyポイントに交換
また、「One Harmony」では、1年間に獲得したポイント数に応じてエリートステータスを獲得することができます。これは、JALマイルから交換したポイントにも適用されます。
<ステータス到達基準>
|
ロイヤル
|
エクスクルーシィヴ
|
到達基準
|
5,000ポイント以上または、10泊以上
|
15,000ポイント以上または、30泊以上
|
そのため、10,000マイル(=6,000ポイント)の交換で「ロイヤル」、30,000マイル(=18,000ポイント)の交換で「エクスクルーシィヴ」のステータスを獲得できるという副次的な効果もあります。
この、JALマイルで「One Harmony(ワンハーモニー)」の上級会員に無宿泊でなる方法の詳細は以下の記事をご参照ください。
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JALマイルを現金化
JALマイルは、「dポイント」と「日興フロッギー」を利用することで現金化することもできます。
具体的には以下の図のようになります。JALマイルを「dポイント」に交換した後に、「日興フロッギー」でその「dポイント」を利用して株を購入します。その後、株を売却しその代金を銀行口座に出金することで現金化できるというわけです。
<JALマイルを現金化するルート>
ただし、こちらのルートで実現できる交換レートは、最大「99.5%」ほどです。先ほどご紹介した提携ポイントへの交換の場合、交換レートは100%になりますので、これよりもレート的には劣っているということになります。
そのため「どうしても現金化したい」という場合を除いて、オススメできない方法となります。「JALマイルを現金化する方法」の詳細は以下の記事も合わせてご参照ください。
JALマイルの有効期限が延長になるカードに入会する
カードの中には、カードを保有するだけでJALマイルの有効期限が延長になるものがあります。
具体的には、以下3種類のカードとなります。
<JALマイルの有効期限が延長になるカード>
- JALカードnavi
- JAL CLUB EST
- JMB G.G WAON
ただし、これら3つのカードには年齢もしくは学生かどうかによる、入会基準が定められています。そのため、保有できる方は限られてしまいます。具体的には以下のようになっています。
<入会基準とJALマイルの有効期限>
カードの種類 | 年会費 | 入会基準 | マイルの有効期限 |
JALカードnavi | 在学中無料 | 学生限定 | 無期限 |
JAL CLUB EST | 7,560円から(グレードに依存) | 20代限定 | 60ヶ月(5年間) |
JMB G.G WAON | 無料 | 55歳以上限定 | 60ヶ月(5年間) |
「JALカードnavi」は学生専用のJALカードです。
在学中は「年会費無料」でありながら、マイルの有効期限が「無期限」になるという最強カードです。
正直、学生の方が羨ましいです。私が学生であれば絶対に入会します。
JAL CLUB EST
「JAL CLUB EST」は20代限定のJALカードです。年会費は通常のJALカードに5,400円プラスとなります。
しかしながら、この5,400円のプラスによって、JAL上級会員のお試しとも言える特典が利用できるようになる、非常に強力なJALカードです。
また、マイルの有効期限も5年間に延長されます。こちらも、20代の方が羨ましいですね。
<JAL CLUB ESTの特典>
- マイル有効期限の延長(3年間=>5年間)
- 年間5回までのサクララウンジ利用
- eJALポイント年間5,000円分積算
- JALビジネスクラスチェックインカウンターの利用
- 搭乗ボーナスマイル、FOP優遇
- ショッピングでマイル2倍
JALカード「CLUB EST」の特典からメリット、デメリットまでの詳細は、以下の記事をご参照ください。
JMB G.G WAON
「JMB G.G WAON」は、55歳以上限定の電子マネー機能付きのJMBの会員カードとなります。
クレジットカード機能は備えていませんが、年会費無料で利用することができます。また、マイルの有効期限が5年間に延長されます。
年会費無料でマイル有効期限の延長があるのはとても魅力的ですね。
ポイントの有効期限がない(無期限)のクレジットカードを利用する
JALカードはマイルが自動加算される
JALマイルの有効期限は「3年間(獲得した月から数えて36ヶ月後の月末まで)」となっています。
獲得した月から有効期限のカウントダウンがスタートするため、JALマイルを獲得するタイミングを遅らせることで、有効期限を「実質的に」後ろ倒しすることができます。
このアプローチは、クレジットカードのポイントや、ポイントサイトのポイントをJALマイルに交換する際に有効です。
ただし、JALマイラーの多くが利用していると思われる「JALカード」の場合は、クレジットカードの決済額に応じたマイルが、自動的にマイル口座に加算されていってしまいます。
そのため、JALカードを利用した場合は、JALマイルに交換するタイミングを自分でコントロールすることができません。
ANAの場合は、「ANA VISAワイドゴールドカード」「ソラチカカード」などの多くの「ANAカード」で、ANAマイルへの交換タイミングを「自動」と「手動」から選択できるようになっています。この点は「JALカード」との違いであり「ANAカード」の優れた点になります。
ポイントの有効期限が実質ない「マリオットアメックス」がオススメ
では、クレジットカード決済でJALマイルを貯めるのに適したクレジットカードがないかと言えばそうでもありません。
JALマイルを貯めるクレジットカードとしてオススメしたいのが「マリオットアメックス(旧:SPGアメックス)」です。
マリオットアメックスの場合は、クレジットカード決済によってホテルグループである「マリオット」のポイントを貯めることができます。獲得できるのは、100円ごとに3ポイントとなります。
このマリオットのポイントの有効期限は「2年間」となっていますが、過去2年間のうちに一度でも利用や加算などのアクティビティがあると、そのタイミングでポイント全体の有効期限が延長されます。
そのため、マリオットアメックスで2年に1回以上決済をすることで、有効期限は「実質的に」無期限のように利用することができます。
そして、このマリオットのポイントは、60,000ポイントまで貯めると、25,000 JALマイルに交換することができます。クレジットカード決済で貯められるのは、100円ごとに3ポイントでしたので、マイル還元率として「1.25%」になります。
60,000ポイント貯めるまでに必要な決済額は200万円となりますので、以下の計算によりマイル還元率は「1.25%」となります。
- 25,000 JALマイル / 200万円 x100 = 1.25%
マイル還元率「1.25%」と言ってもピンとこないかもしれませんが、前述の「JALカード」の場合のマイル還元率は「1.0%」になりますので、それを上回る非常に優秀なマイル還元率となります。
しかも、前述のとおりマリオットアメックスで貯められるポイントの有効期限は実質的に無期限となりますので、安心してポイントを貯めて、必要なタイミングでのみJALマイルに交換するという戦略が成り立ちます。
そうすれば、クレジットカードで獲得する分のJALマイルにおいては、実質的に有効期限を気にしなくても済むようになります。
そして実は、マリオットアメックスで貯められるマリオットのポイントは、ANAを含む40を超える航空会社のマイルに交換することができます。
したがって、マリオットアメックスは、JALマイルだけでなく、世界中の航空会社のマイルを貯める上で、非常に優秀なクレジットカードということが言えます。
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JAL特典航空券をとりあえず発券しておく方法
ANAの場合は国際線、国内線ともに特典航空券の日程変更が柔軟に可能
ANAマイルの場合は、まとまったマイルの有効期限切れが近づいた際は、とりあえず特典航空券を発券しておくという方法も有効です。
なぜなら、ANA特典航空券有効期限は国際線、国内線ともに1年間で、日程変更が柔軟に行えるからです。しかも国際線の場合は355日前から発券できるため、かなり先の旅程まで見据えた対応が可能となっています。
JAL国際線の場合は特典航空券の新制度「PLUS」に要注意
しかしながら、JALマイルの場合は、国際線特典航空券の新制度「PLUS」が2018年12月から導入されました。
この新制度「PLUS」では予約変更が不可となり、日程変更が必要な場合は、一度キャンセルしてから再度取り直しが必要となります。
この場合、キャンセルしたタイミングで有効期限切れを迎えていたマイルは失効してしまいます。
そのため、「とりあえずJAL特典航空券を発券しておく」という方法は、「国際線」においては有効に機能しませんので注意が必要となります。
JAL国内線の場合は日程変更が柔軟に可能
一方で、JAL特典航空券においても「国内線」の場合は、日付や便、クラスの変更が可能となっています。(搭乗者、区間(出発地・到着地)、区間数などは変更できません)。
国内線の特典航空券の有効期限は「1年間」となっていますので、「国内線」においては「とりあえずJAL特典航空券を発券しておく」という方法も、今のところは有効となります。
まとめ:JALマイルは有効期限延長が難しい!有効期限切れが発生しないように獲得タイミングを調整するのが重要!
今回は、「JALマイルの有効期限を延長する方法」をまとめてご紹介しました。
ANAの場合は、ANAマイルをメトロポイントに交換し、再びANAマイルに交換するというテクニックを利用することで、10%のマイル減少量で有効期限を延長することができす。
しかしながら、JALの場合は、こういった効率の良い逆流ルートが存在しません
(注:ZIPAIRポイントへの交換がスタートしたことで25%のマイル減少量で有効期限を延長できるようになりました。ただし、ANAマイルに比べると効率は劣りますね。)
そのため、マリオットアメックスのようなポイントの有効期限のないクレジットカードを利用し、JALマイル獲得のタイミングを自分でコントロールすることが重要となります。
一方でJALの場合は、「JALカードnavi」「JAL CLUB EST」「JMB G.G WAON」という、JALマイルの有効期限を延長できるカードが存在することはユニークな強みです。
入会条件が限られているのは弱点ですが、条件に該当する方は、ぜひ入会をご検討いただければと思います。
陸マイラーを基本から理解したという方はこちらの記事もオススメです。陸マイラーのメリットから始め方、ポイントの稼ぎ方まで初心者向けにやさしく解説しております。
「ANAマイルの貯め方」と「JALマイルの貯め方」については以下の記事をご参照ください。大量マイルを貯めるのは、コツさえつかめば意外と簡単です。
それでは、また!
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