JAL新ステイタスプログラムが2024年1月始動!JALグローバルクラブも変更予定で改悪も?
JAL新ステイタスプログラムが2024年1月からスタートすることが発表されました。これまでの「FLY ON ポイント(FOP)」ベースのものに加えて、「新ステイタスポイント」によりステイタスを獲得できるというものです。また、同時に「JALグローバルクラブ(JGC)」の変更も予告されました。ここでは現状の情報をまとめていきたいと思います。
JAL新ステイタスプログラムの詳細が発表になりました。JGCは新プログラムからのみ入会可能となり入会のハードルが高くなっています。詳細はこちら。
JAL新ステイタスプログラムが2024年1月始動
JALの「新ステイタスプログラム」が2024年1月からスタートすることが、2022年12月14日にJALの公式サイトで発表になりました。
JALマイレージバンク会員(JMB)向けの新しいステイタス獲得プログラム
JALの「新ステイタスプログラム」は、JALマイレージバンク会員(JMB)向けの新しいステイタス獲得プログラムです。
生涯のJALグループ便の搭乗や航空以外のサービスの累計利用実績で「新ステイタスポイント」を貯めて、それにに応じステイタスランクを獲得できるというものです。
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2024年1月からは「新ステイタスプログラム」という新しいルートが追加
JALのステイタス獲得プログラムとしては、これまで「FLY ON プログラム」が利用されてきました。
暦年(毎年1月から12月)のJALグループ便(ならびにワンワールドアライアンス加盟航空会社便)に搭乗することで「FLY ON ポイント(FOP)」および搭乗回数を稼いで、ステイタスを獲得するというものですね。
<FLY ONプログラムのステイタス獲得基準>
ステイタス | 獲得条件(年間) |
JMBクリスタル | 30,000FOP獲得、もしくは、30回以上の搭乗かつ10,000FOP獲得 |
JMBサファイア | 50,000FOP獲得、もしくは、50回以上の搭乗かつ15,000FOP獲得 |
JGCプレミア | 80,000FOP獲得、もしくは、80回以上の搭乗かつ25,000FOP獲得 |
JMBダイヤモンド | 100,000FOP獲得、もしくは、120回以上の搭乗かつ35,000FOP獲得 |
「FLY ON プログラム」はこれまでどおり継続になります。そして、2024年1月からは「新ステイタスプログラム」という新しい道(ルート)が追加になります。
並行稼働するイメージですね。
<ステイタス獲得ルート>
- 2023年まで
- FLY ON プログラムのみ
- 2024年1月から
- FLY ON プログラム(継続)
- 新ステイタスプログラム(追加)<=NEW!
「FLY ON プログラム」と「新ステイタスプログラム」の比較は以下になります。
「FLY ON プログラム」は暦年(毎年1月から12月)の実績によりステイタスが判定されていましたが、「新ステイタスプログラム」は生涯にわたる実績によってステイタスを獲得できます。
<FLY ON プログラムと新ステイタスプログラムの比較>
「FLY ON プログラム」は頻繁に飛行機を利用する方向け、「新ステイタスプログラム」は飛行機に乗る機会が少ない方向けのプログラムと言えますね。
飛行機に乗る機会が少ない方でもステイタス獲得の機会が与えられるという観点では、この「新ステイタスプログラム」の追加は朗報と言えそうです。
マイル修行とはといった基本から、JALの「FLY ON プログラム」の詳細まではこちらの記事をご参照ください。
新ステイタスポイントはJALカードでの決済やJALショッピングでの買物、JALが推奨する環境にやさしい活動への参加などで貯められる
新しいステイタスポイントは、以下のような活動で貯めることができます。
「1」は従来のFLY ON プログラムでも貯められましたので、「2」と「3」が追加になるイメージですね。
<新ステイタスポイントの貯め方(例)>
- JALグループ便の搭乗やツアーの利用など飛行機の利用
- JALカードでの決済やJALショッピングでの買物
- JALが推奨する環境にやさしい活動への参加
実は、JALのライバルであるANAでは2021年から同じような試みを先行して実施しています。
「ステイタス獲得チャレンジ」と称して、搭乗実績で貯められる「プレミアムポイント(PP)」に加えて、ANAカードのや関連サービスといった「ライフソリューションサービス」の利用実績をステイタス獲得基準に加えるというものです。
2022年のステイタス獲得基準は以下になります。これを見ていると、なんとなくJALの「新ステイタスプログラム」のイメージがついきますね。
<ステイタス獲得チャレンジ2022のステイタス獲得基準>
ブロンズ | プラチナ | ダイヤモンド① | ダイヤモンド② | ダイヤモンド+more | |
条件1:プレミアムポイント数(ANAグループ運航便利用分) | 15,000 | 30,000 | 50,000 | 80,000 | 150,000 |
条件2:対象サービスの利用数 | 4サービス以上 | 7サービス以上 | 7サービス以上 | 7サービス以上 | 7サービス以上 |
条件3:ANAカード・ANA Payの決済額 | 300万円 | 400万円 | 500万円 | 400万円 | 600万円 |
ただし、ANAの「ライフソリューションサービス」のステイタス獲得基準は従来の「プレミアムポイント(PP)」ベースのものと同じく「暦年(毎年1月から12月)」での実績になっています。
一方で、JALの「新ステイタスプログラム」のステイタス獲得基準は「生涯」での実績に基づくものと予告されています。この「生涯」の実績で判定されるというのがJALの独自性となっていますね。
新ステイタスポイントは生涯貯まり続けるポイントで新たなステイタスランクが用意
新ステイタスポイントは、ステイタスランク達成の基準となるポイントです。貯めるには、JALマイレージバンク会員(JMB)になる必要があります。
この新ステイタスポイントは生涯たまり続けるポイントになっているため、自分のライフスタイルに合わせて長期的な視野でステイタスランクを目指すことができます。
ちなみに、新ステイタスプログラム開始時点で、生涯フライト記録(JALマイレージバンク入会日以降にマイル積算対象運賃で搭乗したJAL国際線通算搭乗マイル数またはJALグループ国内線搭乗回数)は新ステイタスポイントに換算し積算されます。
日常生活におけるサービス利用実績のカウントは、2024年1月より開始される予定です。
新ステイタスランクごとに様々な特典が用意
この「新ステイタスプログラム」では、獲得した新ステイタスランクごとに特典が用意されます。特典の例は以下になります。
「クララウンジサービスの体験」といった軽めのものから、「マイル有効期限の無期限化」や「最上位のJALラウンジを生涯にわたってご利用いただける特典」など重めのものまで様々なものがあるようです。
<新ステイタスランクの特典(例)>
- クララウンジサービスの体験
- JALグローバルクラブへのご招待
- マイル有効期限の無期限化
- 最上位のJALラウンジを生涯にわたってご利用いただける特典
ただし、新ステイタスポイントの獲得基準や特典の利用条件などのプログラム詳細はまだ未定になっています。詳細は、2023年秋頃にJAL Webサイトで公開される予定となっていますので、こちらを待つ必要がありますね。
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新ステイタスプログラム特典の利用にはCLUB-A以上のクレジットカードが必要?
JALからの発表には以下のような一文があります。
新ステイタスプログラムの特典利用にはCLUB-A以上のJALカードが必要と読めます。これはJALグローバルクラブ(JGC)の入会条件と同じですね。
新ステイタスプログラムは、特典のご利用にあたり、原則クレジット機能付きJALカード(CLUB-Aカード、CLUB-Aゴールドカード、JALダイナースカード、プラチナ)をお持ちいただくことが条件となります。海外にお住まいかつ、JALカードを保有できないお客さまは別の条件となります。
CLUB-A以上のJALカードは普通カードと比べるとやはり年会費が高くなっています。JGCに入会するならまだしも、軽めの特典(クラブラウンジ体験)などのためにCLUB-A以上のJALカードを発行するのは負担になりますね。
最終的にどうなるかはわかりませんが、ここは「新プログラム」における大きな注意点になりそうです。
JAL「新ステイタスプログラム」の詳細はこちらJALの公式サイトも合わせてご参照ください。
JALグローバルクラブ(JGC)も変更予定で改悪も?
「新ステイタスプログラム」のスタートに合わせて、「JALグローバルクラブ(JGC)」の制度・サービスが一部変更予定となっています。
詳細は、2023年秋頃にJAL Webサイトで発表予定になっていますがこちらの方が影響が大きそうです。内容によっては大きな改悪を伴うものになるかもしれません。
JALグローバルクラブ(JGC)はJMB「サファイア」と同等の特典を生涯にわたって利用できるのが魅力
「JALグローバルクラブ(JGC)」には、JALマイレージバンク(JMB)の上級会員である「サファイア」に到達すると入会することができます。
「サファイア」自体のステータスの有効期限は1年間のみですが、JGCは専用のクレジットカードの年会費を払い続ける限り半永久的に維持することができます。
そして、このJGCで受けられる特典はJMB「サファイア」のステータス特典とほぼ同等になっています。JGCの主な特典は以下になります。
<JGCの主な特典>
- 空港ラウンジ利用
- 専用チェックインサービス
- 優先保安検査
- 優先搭乗
- 優先手荷物扱い
- 受託手荷物無料許容量の優待
- 会員専用予約デスク
- 予約時の優先キャンセル待ち
- 空港での優先空席待ち
- 前方座席指定サービス
- 初回搭乗ボーナスマイル(3,000マイル)
- 搭乗ごとのボーナスマイル(35%)
特に有用な特典が「青字」のものですね。これらの特典は、空港での過ごし方を優雅に、そしてストレスのないものに変える力を持っています。
本来であれば1年限りのステータスと特典を、半永久的に利用できるのがJGCのメリットであり魅力となっています。
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JALグローバルクラブ(JGC)の入会基準が新ステイタスプログラムに変更予定
「新ステイタスプログラム」のスタートに合わせて「JALグローバルクラブ(JGC)」の入会基準が新ステイタスプログラムのものに変更される予定です。
具体的には以下になります。新ステイタスプログラム導入後は、所定のステイタスランク以上の達成が求められるようになります。
<JALグローバルクラブ(JGC)の入会基準の変更>
現行の基準 |
・JMBサファイア以上の達成 |
---|---|
新ステイタスプログラム導入後の基準 |
・所定のステイタスランク以上の達成 |
「所定のステイタスランク」というものは不明ですので、これが改善なのか改悪なのかはわかりません。
しかしながら、空港ラウンジの混雑状況などから考えると従来基準である「JMBサファイア以上の達成」よりも易しくなるとは考えにくいですね。個人的には改悪の可能性が高いのではと疑ってしまいます。
ちなみに、現行基準でのJGC入会は2023年1月1日から2023年12月31日までの搭乗実績に基づいたものが最後になります。従来のJGC会員は新しいJGC会員に自動的に移行されます。
JALグローバルクラブ(JGC)の特典変更は不透明。JGC修行はリスクも踏まえて慎重に
JALの発表には「2024年1月よりJALグローバルクラブの制度・サービスが一部変更となります」と記載されており、サービス内容も変更予定であることが伺えます。
ただし、変更箇所の詳細は不明となっています。詳細は、2023年秋頃にJAL Webサイトで発表予定になっています。
もし改悪されるとすればやはり「空港ラウンジ利用」でしょうか。現行では回数無制限で利用できますが、新ステイタスプログラムでは、サービス利用の実績に応じて回数制限が設けられたりするかもしれません。
2023年にJGC修行を予定されている方は、このあたりのサービス内容の変更リスクを踏まえながら実施するのかどうか検討する必要がありますね。
まとめ
今回は、2024年1月からスタートする予定のJAL「新ステイタスプログラム」をご紹介しました。
2024年1月からは、これまでの「FLY ON ポイント(FOP)」ベースのものに加えて、「新ステイタスポイント」による新しいルートが追加になります。
新ステイタスポイントは、飛行機搭乗以外のJALカードでの決済やJALショッピングでの買物でも貯めることができます。また、判定期間も生涯にわたる長期のものになっています。
頻繁に飛行機を利用しない方でもステイタス獲得の機会が増えたという観点では朗報と言えますね。
一方で、同時に「JALグローバルクラブ(JGC)」の変更も予告されました。入会基準が「新ステイタスプログラム」ベースになるということで不透明感が漂っています。
また、サービス内容も一部変更予定となっており、こちらも不確定要素となっています。JALグローバルクラブ(JGC)に関しては大きな改悪を伴う可能性がありますね。
2023年にJGC修行を予定されている方は、このあたりのリスクを考慮しながら実施可否を検討いただければと思います。
JAL国際線「FLY ONポイント2倍キャンペーン」がスタートしました。2023年7月13日から12月31日までの期間限定となっています。2023年にJGC修行する方は注目ですね。詳細はこちら。
それでは、また!