「星のや東京」は無料で楽しめるサービスが充実しています。24時間利用可能な「お茶の間ラウンジ」をはじめ、夕方には「日本酒」、夜には「そば」、朝には「おむすび」をそれぞれ無料でいただくことができます。また、ビルの屋上で実施される「天空朝稽古」や「雅楽」の演奏など無料で参加できるアクティビティも用意されています。当記事では、これらについて詳しくご紹介していきます。
目次
星のや東京とは
星野リゾートが大手町に2016年にオープンした日本旅館ホテル
「星のや東京」は日本全国にホテルを展開する「星野リゾート」系列のホテルです。2016年7月に大手町にオープンしました。
星野リゾートは「星のや」のほかにも「リゾナーレ」や「界」「OMO」など複数のブランドを展開しています。その中でも「星のや」は最上級ブランドに位置付けられています。
「星のや東京」のコンセプトは「塔の日本旅館」で、庭と平屋木造という伝統的な仕様ではなく、地下2階、地上17階の縦の空間に日本旅館の要素が組み込まれています。
全84室の客室には、畳の間や竹素材のクローゼットなど、和のテイストをふんだんに盛り込まれています。また、地下1,500メートルからくみ上げられた天然温泉の露天風呂も楽しめるのが特徴です。
東京の中心部にいながら日本旅館ならではのおもてなしと天然温泉を楽しめるのが魅力となっています。
星のや東京の基本情報
最上階の17階に温泉がありチェックアウト時間は12時とゆとりある設定
「星のや東京」の基本情報をまとめると以下のようになります。
チェックイン時間は標準的な15時ですが、チェックアウト時間は12時までとゆったりとした時間設定になっています。館内には最上階の17階に温泉とスパ、地下1階にダイニングを備えています。
<基本情報>
ホテル名 | 星のや東京 |
住所 | 〒100-0004 東京都千代田区大手町一丁目9番1 |
電話 | 03-6214-5151 |
チェックイン時間 | 15:00 |
チェックアウト時間 | 12:00 |
客室数 | 84室 |
施設 | 温泉、スパ、ダイニング、講堂(カンファレンス) |
公式サイト | https://hoshinoya.com/tokyo/ |
星のや東京は無料サービス&アクティビティが充実
終日でゲストを楽しませる無料サービス&アクティビティ
「星のや東京」では無料で楽しめるサービスやアクティビティが豊富に用意されています。
宿泊料金は安くはないものの、その分、終日でゲストを楽しませてくれる工夫がされているのは、さすが「星野リゾート」といった感じですね。
私がこちら「星のや東京」に宿泊したのは2022年12月上旬の週末でした。そのタイミングで提供されていた無料サービスとアクティビティをリストすると以下のようになります。
<無料サービス&アクティビティ>
- お茶の間ラウンジ(ドリンクとお茶菓子)
- 宵のひととき(日本酒のふるまい)
- 宵そば(鴨南蛮とワインペアリング)
- 雅楽の夕べ(イベントスペースでの雅楽演奏)
- 朝の軽食(おむすび)
- 天空朝稽古(ビル屋上での剣術体験)
以下では、それぞれを体験してみた様子を詳しくご紹介していきたいと思います。
星のや東京の無料サービス&アクティビティをブログレポート
それではここからは、「星のや東京」で体験できる無料サービスとアクティビティについて順番にご紹介したいと思います。
お茶の間ラウンジ
「星のや東京」の各フロアには「お茶の間ラウンジ」が用意されており宿泊者は無料で利用することができます。
こちらはフロアマップです。「お茶の間ラウンジ」はエレベーター正面のフロアのちょうど中心部に位置しています。
各フロアには客室が6つしかありませんので、最大6組でこちらの「お茶の間ラウンジ」を共有する形になっています。だいたいどの時間に訪れても混雑はなく、貸切のような状態で利用することができました。
こちらは「お茶の間ラウンジ」の全景になります。中央にテーブルとカウンター、奥にはソファーやデスクなどが配置されています。
こちら「お茶の間ラウンジ」には、お茶やコーヒー、ジュースといったソフトドリンクが用意されています。これらは、24時間いつでも自由にいただくことができます。
コーヒーは「NESPRESSO(ネスプレッソ)」が用意されています。カプセルはエスプレッソとデカフェの2種類が用意されていました。
お茶は「紅茶」「煎茶」「カモミール」「レモンジンジャー」の4種類が用意されていました。コーヒーとともにデカフェのものが多く用意されているのは嬉しいところです。
ウォーターサーバーも用意されています。客室にはピッチャーが用意されており、こちらから水を補給することができます。
冷蔵庫の中はこんな感じです。「グレープジュース」「アップルジュース」「コーラ」「ポカリスエット」といった定番に加えて「あまざけ」や「あずき茶」といったちょっと珍しいものも用意されています。
品数豊富なところが嬉しいですね。
冷凍庫には「チョコアイスボール」も用意されています。お風呂上がりに良さそうです。
そして、こちの「お茶の間ラウンジ」にはお茶菓子も常設されています。
この日は「日本橋まんじゅう」と「東京野菜おかき」が3種類に加えて、ゼリーや干し梅なども用意されていました。お茶が進みそうです。
こちら「お茶の間ラウンジ」は基本的にはセルフサービスになっています。しかしながら、16時から18時まではスタッフも常駐していて美味しいお茶を淹れていただくことができます。
茶葉も常設されているものとはちょっと異なる特徴のあるものが利用されています。この日は「てふてふの誘惑」という半発酵茶をいただいました。
プロが淹れてくれるお茶はやっぱり格別の美味しさです。
テーブルの中央には、「だるま落とし」や「こま」「お手玉」「すごろく」「塗り絵」といった日本古来の遊具も用意されています。美味しいお茶やお菓子をいただきながら、子供気分に浸るのも良いですね。
「すごろく」の得点表をレセプションに持っていくとグループに1つ商品をいただくことができます。この日は「ひとくち羊羹」がプレゼントされていました。
遊び心が嬉しいですね。
また、テーブルの上には「ゆず」も用意されてました。こちらは客室で「柚子湯」を楽しむためのものだそうです。季節を感じられる心遣いは嬉しいですね。
スペースの一角にはベッドにもなる「ごろんとソファー」が用意されています。ゆったりと寛ぐことができますね。
また、ビジネスデスクにもなるカウンター席も用意されています。客室にはビジネスデスクの用意がありませんので、PC作業をする際にはこちらを利用するのが良いかもしれません。
デスクの一角には本も用意されています。こちらは自由に参照することができますので、「ごろんとソファー」でリラックスしながら読書にふけるというのも良いですね。
こちらの「お茶の間ラウンジ」は客室と畳敷きでシームレスに繋がっています。玄関扉で客室とは区切られているものの、オートロックを解除して利用することもできます。
「お茶の間ラウンジ」は客室との距離が近いため、客室を寝室、「お茶の間ラウンジ」を居間として一体として利用することができます。
一体として利用すれば客室をより広く感じることができますし、自由にドリンクやお茶菓子をいただけることで自宅にいるようなリラックスを感じることができます。
このあたりの空間作りはさすがの「星野リゾート」で、「星のや」らしさを感じることができました。
宵のひととき
夕方の「17:00から20:00」までは「宵のひととき」というサービスが提供されていました。こちらは、ロビーの一角で日本酒が無料でふるわまれるというものです。
<宵のひととき>
- 開催:毎日
- 時間:17:00から20:00
- 場所:2階ロビー
- 料金:無料
- 予約:不要
日本酒の銘柄は日替わりになっていて、この日は「しぼりたて」という新酒が提供されてました。また、アルコールが飲めない方向けに「べびぃ」というノンアルコールの梅酒も用意されてました。
実際にいただいたのはこちらになります。おつまみとして「大根」と「生姜」のお漬物も合わせて提供されました。日本酒との相性もピッタリでお酒が進みました。
窓の外には大手町の夜景が見えました。ほろ酔い気分でここが東京の中心部であることを忘れてしまいそうです。
宵そば
夜の「20:00から22:00」までは「宵そば」というサービスが提供されていました。こちらは、ホテルの1階に入居する「湊屋2」というお蕎麦屋さんで「そば」を無料でいただけるというものです。
この時は季節的に「鴨南蛮」と赤ワインのペアリングが提供されているということでした。
<宵そば>
- 開催:毎日
- 時間:20:00から22:00
- 場所:1階外 湊屋2
- 料金:無料
- 予約:不要
こちらの「宵そば」は数量限定のサービスになっていて、希望者は20時以降にレセプションにいって「小判」を受け取ります。こちらの小判と引き換えにお店で「そば」をいただけるというシステムになっています。
小判にはちゃんと「星のや東京」の刻印があります。細いかいところまでのこだわりを感じますね。
「湊屋2」の店舗はこちらになります。ホテルの1階にありますので、正面玄関から一度外に出てアクセスするという形になります。
客室には「お散歩着物」が用意されていますので、それを着て出かけると気分満点です。
こちら「湊屋2」の店舗は通常は昼間しか営業していないそうですが、この「宵そば」のサービスのためだけに夜間にオープンさせているそうです。
「湊屋2」と言えば漫画「課長島耕作」シリーズにもしばしば登場する有名店です。この有名店で「そば」をいただけるというのは特別感がすごいですね。
店舗の中はこんな感じです。暗めの照明の中でジャズが流れるムーディーな分雰囲気になってます。とてもおしゃれですね。
提供された「鴨南蛮」はこちらになります。位置付け的には「夜食」になりますので、3口ぐらいで完食できるようなミニサイズになっています。
しかしながら、麺はもちもち、鴨は直前にバーナーで炙られていてジューシーで、絶品な仕上がりになっていました。こちらのお店のポテンシャルの高さを窺い知ることができますね。
ちなみに、通常は赤ワインとのペアリングになっているのですが、我々は今回「もっとお江戸滞在」という特別プランで滞在していたため、その特典として「日本酒ペアリング」が提供されました。
純米吟醸を中心とした3種類の提供になっていて、「鴨南蛮」との相性が抜群でした。
「宵のひととき」でも日本酒をいただいていたので、合計で4種類の日本酒を堪能することができました。ほろ酔い気分で楽しい夜を過ごすことができました。
雅楽の夕べ
私が滞在していたタイミングでは「雅楽の夕べ」というアクティビティが提供されていました。古来から神事やお祭りで演奏される「雅楽」を音色を楽しむことができるというものです。
金曜・土曜・日曜の週末限定で2階ロビーで「21:00」スタートとなっていました。宿泊者であれば「予約不要」で「無料」で参加することができます。
こちらは季節のアクティビティで時期によって提供される内容が異なるそうです。
<雅楽の夕べ>
- 開催:金曜・土曜・日曜
- 時間:21:00
- 場所:2階ロビー
- 料金:無料
- 予約:不要
演奏の様子はこちらになります。時間になるとロビー奥の「舞台」の上に着物姿の奏者が登場して、演奏が行われます。
時間的には20分ほどだったと思いますが、厳かで美しい音色を堪能することができました。
また、演奏の間には「日本酒」と「甘酒」もふるまわれていました。なんだかお正月のようなめでたい気分になりますね。
朝の軽食
翌朝には「朝の軽食」のサービスが提供されていました。こちらは軽食として「おむすび」を無料でいただけるというものです。
コロナ禍前は「お茶の間ラウンジ」に用意されていたそうですが、利用したタイミングでは前日までの予約制になっていました。
<朝の軽食>
- 開催:毎日
- 時間:07:20から09:20
- 場所:客室
- 料金:無料
- 予約:前日までの予約制
実際の提供内容はこちらになります。写真は2人前になりますので、1人につき「おむすび」が2つという計算になりますね。
おむすびには炊き立てのご飯が使用されており、つやつやで出来立ての状態で客室にやってきます。握りたてで暖かいおむすびはとても美味しいですね。朝から幸せな気分です。
「梅干し」と「海苔」もセットでやってきますので、好みに応じてトッピングしていただけるのも嬉しいですね。
天空朝稽古
こちら「星のや東京」の名物とも言えるアクティビティが「天空朝稽古」です。こちらはビルの屋上で、剣術の動作と深呼吸を組み合わせたオリジナルの稽古を行うというものです。
こちらのアクティビティは通年の開催で、早朝の「06:45から07:45」に実施されます。
宿泊者は無料で参加できますが、1日の定員が6人と限られているため事前予約が必須となっています。我々も宿泊予約をしたすぐのタイミングでこちらのアクティビティの予約を完了させていました。
<天空朝稽古>
- 開催:毎日
- 時間:06:45から07:45
- 場所:2階ロビーに集合後、近隣のビルの屋上に移動
- 料金:無料
- 予約:1日前まで
とてもとても楽しみにしていたのですが、悪天候のため敢えなく中止になってしまいました。
前日は「晴れ」で、翌日は「曇りのち雨」の予報で中止ということでしたので、かなり天候が良くないと開催されないということなのかもしれません。
ビルの屋上で開催される以上、安全が最優先でしょうからこればっかりは仕方ないですね。次の機会があればぜひまたチャレンジしたいと思います。
星のや東京の宿泊料金と予約方法
今回は「星のや東京」の公式サイトから予約しました。利用したのは「もっとTokyo」と「ただいま東京プラス」併用の専用プランの「もっとお江戸滞在」というプランです。
お部屋での夕食とダイニングでの朝食がセットになったもので1室2名利用で「142,016円」となっていました。ここから 「ただいま東京プラス」の10,000円割引と6,000円クーポンが適用になりました。
「星のや東京」は公式サイトのほか「楽天トラベル」からも予約できます。ポイントを貯めたい・使いたいという場合はこちらが便利ですね。
最新の宿泊料金は以下からご確認ください。
- 星のや東京の最新価格=>こちら
星のや東京の場所とアクセス
大手町1丁目という東京の中心部に位置しビジネスにも観光にも便利なロケーション
「星のや東京」は大手町1丁目という東京の中でも高層ビルが立ち並ぶ一角に位置しています。
独立したビルとなっていますが「大手町フィナンシャルシティグランキューブ」に隣接しており、地下駐車場を利用することができます。
また、地下2階には車寄せが設けられておりタクシー利用の場合は雨に濡れることなく地下からダイレクトにアクセスすることができます。
JR東京駅からも徒歩圏内で、丸の内北口からは徒歩10分の距離です。 地下鉄大手町駅からは地下通路を使ってアクセスすることができます。
<鉄道でのアクセス>
- JR東京駅丸の内北口:徒歩10分(850m)
- 地下鉄大手町駅:丸ノ内線はA1出口、その他の線はC1出口から直結
皇居までは徒歩5分ほどの距離となっており、ビジネスにも観光にも便利な立地になっています。周辺地図はこちらになります。
星のや東京の宿泊記はYouTubeでも公開中
「星のや東京」の宿泊記は動画にまとめてYouTubeでも公開しています。ホテルの空気感や雰囲気は動画の方が感じやすいと思いますので、こちらもぜひご参照ください。
まとめ
今回は、「星のや東京」で無料で楽しめるサービスとアクティビティをご紹介しました。
まずサービスとしては、24時間利用可能な「お茶の間ラウンジ」をはじめ、夕方には「日本酒」、夜には「そば」、朝には「おむすび」をそれぞれ無料でいただくことができます。
また、アクティビティとしては、ビルの屋上で実施される「天空朝稽古」や「雅楽」の演奏などに無料で参加することができます。
「星のや東京」の宿泊料金は安くはないものの、その分、終日でゲストを楽しませてくれる工夫がされているのは、さすが「星野リゾート」といった感じですね。
せっかく「星のや東京」に滞在するのであれば、しっかりとスケジューリングしてサービスやアクティビティを満喫したいですね。
次の記事では「朝食」の様子をご紹介したいと思います。
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それでは、また!
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「星のや東京」の位置する大手町エリアには「アマン東京」や「フォーシーズンズホテル東京大手町」といった外資系の高級ホテルが立ち並んでいます。
価格やグレード的にも今回ご紹介した「星のや東京」とライバル関係にありますね。これらのホテルの宿泊記はこちらになりますので、ぜひ比較検討していただければと思います。
また、東京駅エリアには「東京ステーションホテル」や「シャングリ・ラ ホテル東京」「マンダリンオリエンタル東京」、有楽町駅には「パレスホテル東京」や「帝国ホテル」「ザ・ペニンシュラ東京」なども位置しています。
これらも比較的距離が近く検討対象になるのではないかと思います。合わせてご参照ください。