Grabの使い方!シンガポールでの料金とメリット、デメリットのまとめ!
東南アジアではライドシェアである「Grab(グラブ)」がとても普及しています。一年中蒸し暑い気候のため呼んだ場所にすぐ来てくれるGrabは本当に助かります。体力と時間の節約のため3泊5日のシンガポール旅行中には計12回も利用しました。当記事では使い方とメリットデメリット、実際の料金まで詳しくご紹介したいと思います。
Grab(グラブ)とは
Grabは東南アジアを中心に普及しているライドシェアのアプリ
「Grab(グラブ)」は東南アジアを中心に普及しているライドシェアおよびタクシー配車のアプリです。
ライドシェアというと「Uber(ウーバー)」を思い浮かべる方も多いと思います。Uberのアジア版がGrabというようにイメージになります。
ライドシェアということで、タクシーではない一般のドライバーの車が基本的に配車されます。
一般のドライバーというと不安に感じるかもしれませんが乗車前に評価や写真を確認することができます。また、車の車種やナンバープレートなども明確なため比較的安全に利用することができます。
一般のドライバーに抵抗がある場合はタクシーに絞って配車依頼をすることもできます。
Grabはシンガポールのほか、マレーシアやインドネシア、タイ、ベトナム、フィリピンなどで利用することができます。
日本人でも携帯電話の番号があれば会員登録して利用することができます。
日本では「Uber Taxi(ウーバータクシー)」や「GOタクシー」でクーポンを配布していてお得に利用できます。それぞれ以下の記事をご参照ください。
Grabのメリットとデメリット
料金が事前確定しリーズナブル、キャッシュレスでスマートなのがメリット
Grab(グラブ)は出発地と目的地を自分な好きなところに設定できます。
タクシーだと口頭で目的地を伝える必要があるためコミュニケーションミスが発生する場合がありますが、Grabの場合はその心配はありません。
シンガポールではGrabが普及していて空港やホテル、テーマパークなどでも利用可能となっています。。
登録しているドライバーも多いため待ち時間も5分以内と短い場合がほとんどです。ホテルでタクシーを呼んでもらうと10分以上かかることもあるため優位性があります。
クレジットカードで決済できるためキャッシュレスで現金を用意しておく必要がありません。目的地に到着後はそのまま下車することができてスマートです。
また、Uber(ウーバー)や一般的なタクシーとは異なり、料金が配車時点で確定するのが特徴です。道が混んでいたりルートを間違えたりしてもイライラしなくて済みます。
料金は基本的にはタクシーと同等、もしくは少しリーズナブルに設定されています。
Grabのメリットをまとめると以下のようになります。
<Grabのメリット>
- 出発地と目的地を自分な好きなところに設定できる
- 空港やホテル、テーマパークなどでも利用できる
- 待ち時間が短い
- クレジットカード決済で現金を用意する必要がない
- 料金が配車時点で事前に確定する
- 料金はタクシーと同等か若干リーズナブル
混雑時は料金が割高になったり配車まで時間がかかるのがデメリット
一方でGrabにもデメリットがあります。
Grabの料金は乗車地と目的地までの距離の他、配車時点の混雑状況により変動します。配車依頼に比べてドライバーが少ないような場合は、通常の1.5倍は2倍に料金が跳ね上がります。
混雑時は配車までの時間も長くなりがちです。私は混雑時に10分以上待機したこともあります。
このような場合はGrabよりもタクシーの方が配車も早くて割安になるのためうまく使い分けることが重要になります。
また、Grabは一般のドライバーの車が配車されるため、車の清掃状況がよくなかったり、ドライバーの運転が荒かったりといった状況に遭遇することもあります。
このような場合はドライバーの評価も下がるため事前に回避することもできますが、注意する必要があります。
加えて、Grabでは一度配車が確定してもドライバー側に断られることがあります。私は12回利用のうち2回遭遇しました。
理由はドライバー側の事情のため分かりませんが、そのような場合は通常よりも配車に時間がかかる場合があります。ただ、自動的に再配車がかかるため手間はかかりません。
Grabのデメリットをまとめると以下のようになります。
<Grabのメリット>
- 混雑状況によって料金が割高になる
- 混雑時は配車まで時間がかかる
- 車やドライバーに当たり外れがある
- ドライバー側にキャンセルされる場合がある
Grabの使い方
会員登録には携帯電話番号の認証が必要で日本で可能
Grabを利用するにはアプリのイントールが必要です。アプリはこちらからダウンロードすることができます。
アプリをイントール後は会員登録を行います。
会員登録するには携帯電話の番号とその認証が必要になります。この作業は日本で可能です。渡航前に済ませておくのがオススメです。
また、Grabは現金払いも可能ですがカードを登録しておけばキャッシュレスで完結できて便利です。クレジットカードの他、デビットカードやPayPalも利用することができます。
私はクレジットカードよりもレートが有利でお得な「Revolut(レボリュート)」を登録して利用しました。
アプリは日本語表示も可能で直感的に配車可能
Grabの使い方は至って簡単です。日本でタクシーGOなどの配車アプリを利用したことがある方なら直感的に利用できると思います。
アプリは日本語表示もできるのも嬉しいところです。
こちらはGrabアプリのホーム画面です。配車依頼をする場合は画面上部の「配車」をクリックします。
すると「輸送」画面になります。ここでは「どこへ?」をクリックします。
次の画面では目的地を指定します。キーで目的地を入力すると候補がいくつか表示されますので選択します。ここでは例として「Marina Bay Sands Hotel」を指定しています。
続いては「乗車地」を指定します。基本的にはGPSを利用して現在地から最も近いピックアップポイントが候補として表示されています。
そのままで良ければ「乗車地を選択」をクリックします。変更したい場合は上半分の地図からピンを移動させることができます。
目的地と乗車地を指定すると乗車料金が表示されます。この例では「Just Grab」で7.2シンガポールドルとなっています。
「Just Grab」というのは、一般ドライバーの車かタクシーかを問わず、いちばん近くにいる車で目的地に素早く移動できるものです。基本的にはこれを選択すればOKです。
料金の右の下矢印や通常よりも需要が少なく「割安」であることを示しています。逆にこれが上矢印になると混雑のため「割高」となります。
乗車料金が納得できるものであれば「予約する」ボタンをクリックします。あとはドライバーがアサインされて配車が終了します。
あとは乗車位置で待機して、ドライバーがやってきたら乗車します。
乗車時と下車時に扉を自分で開閉する
シンガポールの場合、タクシーかGrabかにかかわらず車のドアは自分で開けるシステムになっています。後部ドアを開けて乗車します。
乗車時は「Hello」や「Hi!」などの挨拶をするようにしましょう。その後は目的地の確認があります。この場合は「Marina Bay Sands Hotel?」のような簡単なものです。
問題なければ「OK!」と答えることで車が出発します。あとは基本的にはカーナビのルートの通りに進みますので、黙っていて大丈夫です。
目的地に着いたら教えてくれますので、自分で扉を開けて下車します。事前にカードを登録していれば支払いの必要はありませんのでスマートです。
下車した後は忘れずに扉を閉めるようにしまそう。日本のタクシーでは自動で閉まるのでどうしても忘れてしまいがちです(私も2回ぐらい忘れました)。
6歳以下の子供連れの場合はチャイルドシート完備の「Grab Family」を選択
シンガポールでは6歳以下の子供の乗車にはチャイルドシートの利用が義務付けられいます。そのため、これに該当する子連れで移動する場合は注意が必要です。
このような場合は配車時の車種選択でチャイルドシート完備の「Grab Family」を選択するようにしましょう。
Grab(グラブ)で選択可能な主な車種や以下になります。合わせてご確認くだし。
<Grabの主な車種>
- Standard
- JustGrab
- 一般ドライバーの車かタクシーかを問わず、いちばん近くにいる車で目的地に素早く移動。
- GrabCar
- お手軽な通常料金で使えて、最大6人まで乗れる配車サービス。
- GrabShare
- 相乗りをすれば料金が割り勘になって1番お得。
- GrabHitch
- ライドシェアをすれば料金が40%安くなり、温室効果ガスの削減にも貢献。
- JustGrab
- Premium
- GrabCar Premium
- ビジネスや特別な行事の時にぴったりな、高級車を使ったラグジュアリーな移動。
- GrabExec
- スタイリッシュで乗り心地も快適な、ファーストクラスの旅を。
- GrabCar Premium
- Kid Friendly
- GrabFamily
- 1〜7歳のお子様向けにチャイルドシートをご用意。
- GrabFamily
Grabの実際の料金(シンガポール)
Grabの料金は日本のタクシーよりもかなり割安
私は2023年8月のシンガポール旅行でGrabを計12回利用しました。
3泊5日の日程で実質シンガポールには4日間滞在していましたので、1日3回ペースですね。ちょっと使いすぎのようにも見えますが、Grabの料金は日本のタクシーに比べてかなり割安です。
また、シンガポールは一年中蒸し暑い気候のため屋外を歩いていると体力を大きく消耗します。そういう意味では、呼んだ場所にすぐ来てくれるGrabは体力と時間の節約につながります。
海外旅行中は時間が何よりも大切ですからGrabを積極的に利用するのがオススメです。
シンガポール中心部内であれば10シンガポール前後で移動可能
今回のシンガポール旅行でGrabを利用した12回分の乗車料金を一覧でまとめると以下のようになります。
シンガポール市内のホテルから各観光スポットへの移動(3km程度)であれば10シンガポール以下でカバーできるのがわかります。
一方で、同じような近距離でも混雑時には料金が1.5倍から2倍ほどに跳ね上がるため注意が必要です。以下の一覧では「赤字」にしているところです。
これらは夕方以降に繁華街のクラークキーやナイトショーを実施しているマリーナ地区へ移動したものです。これら混雑時はGrabに固執せずホテルなどからタクシーを利用するも良いですね。
<Grabの料金一覧>
乗車地 | 目的地 | 距離と時間 | 料金 |
ラッフルズホテル | ガーデンズバイザベイ | 3.76km・14分 | 12.90SGD |
マックスウェルMRT駅 | ラッフルズホテル | 2.88km・14分 | 8.80SGD |
ラッフルズホテル | クラークキー | 1.72km・11分 | 12.90SGD |
クラークキー | ラッフルズホテル | 1.75km・8分 | 13.00SGD |
ラッフルズホテル | シンガポール動物園 | 25.06km・34分 | 24.80SGD |
フラトンホテル | ガーデンズバイザベイ | 3.13km・11分 | 14.10SGD |
マリーナベイサンズ | フラトンホテル | 3.1km・18分 | 15.00SGD |
フラトンホテル | マリーナベイサンズ | 2.19km・10分 | 8.30SGD |
マリーナベイサンズ | フラトンホテル | 2.33km・11分 | 8.80SGD |
Wホテル | IONオーチャード | 9.63km・26分 | 15.10SGD |
バタフライパーク | マレーシアンフードストリート | 2.34km・8分 | 8.60SGD |
ユニバーサルスタジオシンガポール | Wホテル | 3.7km・11分 | 13.30SGD |
一方で「青字」のものは距離が長いにもかかわらず通常よりもリーズナブルに移動できたものです。Grabは利用者が少ない時間帯(午前中や雨天)ではタクシーよりも割安になりますので狙い目です。
いずれにしても、Grabのアプリを使えば料金の見積もりは簡単にできますので、混雑状況を見てからGrabにするのかタクシーにするのか、判断するのがオススメです。
チャンギ空港からシンガポール市内への移動にはすぐに乗車可能で便利なタクシーを利用しました。詳細はこちらの記事をご参照ください。
まとめ
今回は、シンガポールでは「Grab(グラブ)」の使い方とメリットとデメリット、実際の料金例をご紹介しました。
メリットとデメリットは以下のようになっていました。
<Grabのメリット>
- 出発地と目的地を自分な好きなところに設定できる
- 空港やホテル、テーマパークなどでも利用できる
- 待ち時間が短い
- クレジットカード決済で現金を用意する必要がない
- 料金が配車時点で事前に確定する
- 料金はタクシーと同等か若干リーズナブル
<Grabのメリット>
- 混雑状況によって料金が割高になる
- 混雑時は配車まで時間がかかる
- 車やドライバーに当たり外れがある
- ドライバー側にキャンセルされる場合がある
シンガポールは一年中蒸し暑い気候のため呼んだ場所にすぐ来てくれるGrabは本当に助かります。体力の節約につながります。
また、海外旅行中は時間が何より大切です。混雑時はタクシーとうまく併用しながら活用されることをオススメします。
シンガポールの両替とシンガポールのSIMカードはそれぞれ以下の記事でご紹介しています。旅行で役立つ情報になっていますのでぜひ合わせてご参照ください。
次の記事では今回のシンガポール旅行の1軒目のホテルである「ラッフルズホテル」をご紹介したいと思います。
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それでは、また!