今回は、エミレーツ航空「ファーストクラス」搭乗記をお送りしたいと思います。2019年夏休みのウィーン旅行のフライトとして、「成田・ドバイ間」と「ドバイ・ウィーン間」という2つの区画を、往復で合計4レグで利用しました。世界ナンバーワンとも名高い、エミレーツ航空のファーストクラスを往復合計で約32時間に渡り堪能することができ、夢心地の体験をすることができました。当記事では、往路である「EK319便およびEK127便」をベースに、「A380」を利用したエミレーツ航空ファーストクラスの機内食から座席シート、アメニティー、シャワーまで詳しくレポートしていきたいと思います。また記事の最後では、必要となったマイル数や値段(コスト)なども合わせてご紹介していきたと思います。
目次
エミレーツ航空 ファーストクラス:フライトスケジュール
2019年夏休みのウィーン旅行にエミレーツ航空のファーストクラスを利用しました。
経路としては、「東京(成田)=>ドバイ=>ウィーン」という、エミレーツ航空の本拠地であるドバイを経由するルートになります。
往復ともに同じルートとなりましたので、合計で4回のフライト(4レグ)、合計飛行時間としては「約32時間」という長時間で、エミレーツ航空のファーストクラスをじっくりと堪能させていただきました。
具体的には以下となります。
<フライトスケジュール>
- 往路
- EK319便:22:00 東京(成田)発=>03:40 ドバイ着(飛行時間10時間40分)
- EK127便:08:55 ドバイ発=>12:55 ウィーン着(飛行時間6時間00分)
- 復路
- EK128便:15:30 ウィーン発=>23:05 ドバイ着(飛行時間5時間35分)
- EK318便:02:40 ドバイ発=>17:35 東京(成田)着(飛行時間9時間55分)
今回の記事では、往路となる前半の2レグ(EK319便、EK127便)の様子を中心にご紹介していきたいと思います。
エミレーツ航空 ファーストクラス搭乗記:空港サービス
それではここからは、私が今回実際に体験した「エミレーツ航空ファーストクラス」搭乗の様子を詳しくご紹介していきたいと思います。
記事の前半は搭乗するまでの「空港サービス」、記事の後半は搭乗後の「機内サービス」を、記事の最後では「利用したマイルと値段(コスト)」と順番でお送りしていきます。
エミレーツ航空ファーストクラス:優先チェックイン
今回のフライトは成田空港からスタートです。我々が利用したのは7月末ということで、既に夏休みシーズンがスタートしており、空港内は若干混雑しているような状況でした。
こちらが、成田空港のエミレーツ航空のチェックインカウンターです。ファーストクラスは、ファーストクラス専用のチェックインカウンターがありますので、そちらを利用してチェックインを行います。
ファーストクラスのチェックインカウンターというのは、いつもなんだか緊張しますね。
ファーストクラスのチェックインカウンターは人が全然並んでおらず、直ぐにチケットをいただくことができました。「FIRST」の文字が眩しいですね。
エミレーツ航空ファーストクラス:専用保安検査場
成田空港では、ファーストクラス、ビジネスクラス搭乗者、および、ワンワールドの上級会員などは「Fast Track」という優先レーンが用意されており、こちらから保安検査場に進むことができます。
夏休みシーズンということで、一般の保安検査場は若干の混雑が見られてましたが、こちらの優先レーンは人も少なくスイスイと進むことができました。ちょっぴりお得です。
エミレーツ航空ファーストクラス:空港ラウンジ
保安検査場および出国審査を経たあとは、制限エリアに移動しました。制限エリアでは空港ラウンジの利用がお楽しみの一つですよね。
今回我々は、エミレーツ航空のファーストクラス搭乗者でしたので、エミレーツ航空の「エミレーツラウンジ」を利用することができました。
成田空港「エミレーツラウンジ」は、ラウンジ内に噴水もある豪華なラウンジで、1日1便の「成田・ドバイ便」のためにだけ運営しているという贅沢さです。
ラウンジ内は広さも十分で、フードとドリンクの品揃えも充実している満足度の高いものでした。詳細は以下の記事をご参照ください。
エミレーツ航空ファーストクラス:優先搭乗
さて、搭乗時間ギリギリまでラウンジで過ごした後は、搭乗ゲートに移動しました。
この日のゲートは「66番」ということで、成田空港のかなり奥地になっており、移動に意外と時間がかかってしまいました。ゲートに到着すると、優先搭乗がスタートし、すぐに機内に乗り込むことができました。
いよいよ、憧れのファーストクラスに搭乗開始です。
エミレーツ航空 ファーストクラス搭乗記:機内サービス
エミレーツ航空ファーストクラス:全体像と雰囲気
今回利用した機材は「A380」です。エミレーツ航空のA380の場合、1階にエコノミークラス、2階にファーストクラスとビジネスクラスが配置されています。
ですので、我々は2階のファーストクラスのエリアに案内されました。ファーストクラスのエリアはこんな感じで、2階の前方に位置しています。
座席配列は「1-2-1」のゆとりのある配列となっています。
こちはら窓側席。扉を閉めることで、完全に1人専用の個室のようになります。
続いてこちらが中央席。2人並びになっており、中央の可動式のパーティションで仕切るようになっています。
我々は夫婦2人での利用でしたので、中央の並び2席を利用することにしました。
ちなみに、ファーストクラスは全部で14席ありますが、「成田・ドバイ便」のこの日の利用者は5人だけでした。座席の個室感がとても高いため、他の乗客の方と顔をあわせることはほどんとありませんでした。
別のレグでは、我々夫婦2人だけなんて時もあり、その時は貸切感が半端なかったです(笑)。
エミレーツ航空ファーストクラス:座席シート
エミレーツ航空ファーストクラスの座席シートはこんな感じになっています。「さすがエミレーツ航空のファーストクラス」と思わせる、きらびやかな世界になっています。
ピカピカと光輝いています。
シートに座ってみると、正面には大型の液晶テレビが配置されています。かなり大きなサイズのため、映画鑑賞に最適です。
液晶テレビの手間には、ライトが光る「鏡台」があることもわかりますね。このライトが座席シートのピカピカ感を高めています。
そして、鏡台の下には、高級化粧品ブランドである「バレード」のアメニティーが格納されています。アイクリームやリップクリーム、ピローミスト、などなど。高級感が半端ないですね。こちらは当然ながら無料で利用できます。
また、液晶テレビの前には、お菓子ボックスが置かれています。中には、ポップコーンやポテトチップス、チョコレート、ナッツ、ミント、などなどが用意されています。
高級そうなものばかりです。こちらも当然ながら無料でいただけます。
そして、座席の横にはミニバーが用意されています。こちらのミニバーは電動式になっていて、ボタンで開閉(上下)することができます。
中に入っているのは、エビアンやペリエ、ペプシなどのソフトドリンクで、こちらも無料でいただくことができます。
ファーストクラスは何度か利用したことがありますが、座席にミニバーが用意されているなんていうのは初めての体験です。ビックリしますよね。
また、全面のテーブルの下には、メモ帳とボールペンも格納されています。こちらはお土産として持ち帰りすることもできます。
座席シートの横にはタッチパッドが用意されており、こちらで映画のプログラムを選択したり、シートのリクライニングの調整をしたりできます。かなりハイテクです。
また、座席シートの肘掛けのところにボタンが用意されており、こちらでもシートのリクライニングを調整できる他、扉の開閉も行うことができます。
これらの操作は電動になっていますので、基本はボタンを押すだけでOKです。とっても楽ちんです。
当然ながら、電源も用意されています。また、USBコネクタも別の場所に用意されていましたので、スマホなどの充電も安心です。
また、座席シートの側面にはクローゼットも用意されており、こちらにジャケットやパジャマに着替えた後の洋服などをかけておくことができます。
エミレーツ航空ファーストクラス:ウェルカムドリンク
ウキウキと座席シートを物色していると、担当いただくCAさんの挨拶とともに、ウェルカムドリンクの提供がスタートしました。
ウェルカムドリンクは、機内で提供できるドリンクであれば好きなものをオーダーすることができます。この時はせっかくなので、シャンパンをいただくことにしました。
シャンパンとして提供されたのは、こちらの「Don Perignon(ドン・ペリニヨン)」です。通常「ドンペリ」と呼ばれるもので、シャンパンの王様と呼ばれており、誰もが知る高級シャンパンの代名詞のような存在です。
こんな高価なシャンパンが機内でいただけるというのは、ファーストクラスならではの贅沢ですよね。
そんな感慨に浸りながら「ドンペリ」をいただいていると、畳み掛けるように次のウェルカムドリンク&スイーツがやってきます。
右手の金のポットでやってきたのが「アラビックコーヒー」です。豆を炒ったような香ばしい香りが特徴で、麦茶を濃縮したような、独特の味わいを楽しむことができます。
左手のボックスでやってきたのが「デーツ(ナツメヤシ)」です。高級ブランドである「Bateel(バティール)」のもので、プレーンのものから、オレンジがサンドされたものまで、いろいろな種類があります。
「アラビックコーヒー」と「デーツ(ナツメヤシ)」の組み合わせは、アラビア気分を盛り上げてくれますね。
ちなみに、「東京・ドバイ間」の航路では、普通(つまり白)の「ドンペリ」の提供しかありませんでしたが、「ドバイ・ウィーン間」の航路では、ロゼ(つまりピンク)の「ドンペリ」も提供されていました。
いわゆる「ピンドン」ですね(笑)。
「ピンドン」はこの時初めていただきましたが、白の「ドンペリ」よりも、より華やかでフルーティーな香りで、味の方も奥行きがあるように感じました。
ちなみに、市価では通常の「ドンペリ」が2万円前後、「ピンドン」が4万円前後、レストランでいただく場合は、さらにその倍以上ということで、いかに高級なシャンパンかということがわかります。
エミレーツ航空ファーストクラス:アメニティー
ウェルカムドリンクを楽しんでいると、アメニティーの提供があります。アメニティーもエミレーツ航空のファーストクラスは規格外です。大型のトートバッグに入ってやってきます。
布製のかなりしっかりしたものです。
カバンの中には、アメニティーポーチとスリッパ、アイマスク、パジャマなどが収納されています。こちらの写真は、アメニティーポーチとスリッパ、アイマスク、です。
アメニティーポーチのブランドは、高級宝飾店ブランドの「ブルガリ」のものです。ビジネスクラスの場合は「布製」なのですが、ファーストクラスの場合は「革製」になっています。
こちらは男性用のアメニティーポーチのため、中には歯ブラシや髭剃り、シェービングフォームの他、ブルガリ製の香水やアフターシェーブローション、ボディーローションなどが収納されています。
高級感が半端ないです。
女性用のアメニティーポーチは、色もベージュがかったホワイトでやさしい色合いになっています。
中身の構成は男性用と基本は同じですが、髭剃り関係のものが入っていない代わりに、香水のサイズが大きくなっています。アメニティーとは思えない、かなり大きなサイズですね。
なんて気前が良いのでしょうか。驚きですね。
続いて、こちらがパジャマです。パジャマはフェルトのケースに入っています。
中はこんな感じで、新品のパジャマが入っています。「HYDRA Active」というメーカーのもので、機内の乾燥から守ってくれる保湿効果があるそうです。
サイズは「S」から「M」、「L」まで用意されており、使用後に持ち帰ることもできます。
エミレーツ航空ファーストクラス:機内エンターテイメント
機内エンターテイメントについては、前述の大画面の大型液晶テレビで映画やドラマなどのプログラムを楽しむことができます。
外資系の航空会社ということで、日本語向けの品揃えが若干不安でしたが、「Films in Japanese」という日本語向けのカテゴリーが用意されています。
日本語翻訳されたプログラムが豊富に用意されていました。
この時私は、最新作であった「アリータ:バトル・エンジェル」などを鑑賞していました。
ちなにみ、ヘッドフォンは当然ながらノイズキャンセリング機能付きのものが用意されています。「バウワース・アンド・ウィルキンス」というメーカーのもので、かなりの高級品らしいです。
ヘッドフォンの脇には「Emirates」のマークも刻印されており、こだわりを感じます。ちなみに、こちらのヘッドフォンは持ち帰り不可です。
エミレーツ航空ファーストクラス:メニュー
さて、続いては、お待ちかねの機内食です。まずはメニューからご紹介していきます。
まずこちらは「ワイン」のメニュー。
シャンパンの項には、ウェルカムドリンクとしてもいただいた「Don Perignon(ドン・ペリニヨン)」が記載されています。
意外にも1種類のみの提供ですが、「ドンペリがあれば他はいらないでしょ?」ということと思われます。
白ワイン、赤ワインについては、それぞれ4種類から5種類ほどが用意されています。フランスのものを中心に、オーストラリアやイタリア、アメリカのものまで、幅広く取り揃えられています。
その他、デザートワインやポートワインなども用意されていました。
そしてこちらは「フード」のメニューです。
フードメニューは日本発便ということで、日本語も併記されていました。これは助かりますね。
メニューの前半には、ソフトドリンクの記載があります。ジュースやノンアルコールカクテル、などなど。お酒が飲めない方にとって、充実したノンアルコールカクテルのラインナップは嬉しいところですね。
奥さんも喜んでいました。
続いては、朝食のメニュー。朝食は「洋食」と「和食」が用意されています。「洋食」はメインが数種類用意されており、こちらから好きなものを選択することができます。
こちらはアラカルトのメニュー。「前菜」として、数種類の中から選択することができます。また、和食として「懐石コース」も用意されています。
こちらは、「メインコース」。洋食のメインを数種類の中から選択することができるようになっています。
最後は「デザート」。こちらも数種類のものから選択することができます。
ちなみに、エミレーツ航空のファーストクラスの場合は、食事の時間は明確には定められていません。好きなものを、好きな時に、好きな量だけオーダーすることができるようになっています。
「前菜」は洋食から選択し、「メイン」を懐石コースから、「デザート」は再び洋食から、という好みにあわせた柔軟な組み合わせも可能となっています。
エミレーツ航空ファーストクラス:機内食(アラカルト&メインコース)
そんなこんなで、ここでは我々が実際にオーダーしたものをご紹介していきたいと思います。
こちらの便は夜発ということで、我々は機内での食事を楽しみに、ラウンジでもあまり食事を取らないようセーブしてきました。
ですので、離陸後すぐにアラカルトとメインを組み合わせた「夕食」を、到着前に「朝食」をいただくことにしました。
洋食
夕食として、私は「洋食」を中心に、妻は「懐石コース」をオーダーしました。
こちらは「洋食」のテーブルセット。まっさらなクロスで綺麗にセットしていただき、レストランかと見紛うほどですね。
パンは数種類の盛り合わせになっており、ほんのりと温めて提供されます。オリーブオイルや塩、バターなどとともにいただきます。
前菜としてオーダーしたのは、「キャビア」です。ファーストクラスの定番と言えるものですね。キャビアは瓶で提供されるところもありますが、エミレーツ航空の場合はちゃんとお皿に盛り合わせてやってきます。
付け合わせは自由に選択することができますが、この時はフルセット(玉ねぎ、卵白、卵黄、サワークリーム、レモン)でいただきました。
機内での食事は食欲がわかない場合がありますが、キャビアの酸味で食欲が回復します。幸せな気分。
メインとして選択したのは「タイムを添えたローストチキン」です。ジューシーなキチンがなかなかの美味しさでした。
最後はデザートということで「オレンジ、アーモンドとカルダモンのケーキ」です。ベリーも添えられており、見た目も綺麗ですね。味もボリュームもなかなかでした。
最後はコーヒーをいただいて終了です。コーヒーには「NEUHAUS(ノイハウス)」のチョコレートの詰め合わせもセットで提供されます。
何度かいただいたのですが、中のチョコレートは数種類の組みわせがあるようで、その度に新しい味をいただけて楽しかったです。味はもちろん、折り紙付きです。
懐石コース(和食)
続いては、妻がいただいてた「懐石コース」のご紹介です。
最初に「季節の小鉢」として、3種類のお皿が提供されます。それぞれ「メカジキと鮭のたたき」「ゆず豆腐の梅だしジュレ」「鴨の燻製照り焼きソースがけ」になります。どれも丁寧に作られており、やさしいお味。
続いてこちらは「台の物」として「鶏肉の照り焼き」とご飯、お味噌汁、野菜のおしんこ、などなどです。綺麗な仕上がりです。
そしてデザートは、和菓子と日本茶。最後まで「和」で統一されているのが良いですね。美味しくいただきました。
全体的に「前菜」の満足度が高く感じましたので、これ以外のレグでは、「前菜」だけを3品から4品オーダーするという作戦にしました。
飛行機での移動はラウンジでの食事も含めて、ずっと食べ続けるような状態になるので、軽めの「前菜」で好きなものだけで構成するというのが正解なように思います。
ちなみに、言わずもがなですが、「キャビア」は4レグ全部でいただきました(笑)。
エミレーツ航空ファーストクラス:バーラウンジ
さて、続いては「バーラウンジ」をご紹介したいと思います。
エミレーツ航空の「A380」には、機内にバーラウンジが設置されています。場所は機内の後方で、ファーストクラスからはビジネスクラスのエリアを抜けていくような形になります。
「バーラウンジ」はこんな感じです。通常はスタッフが常駐しており、アルコールを中心としたドリンクやカナッペなどを提供していただくことができます。
バーの周辺にはソファーもありますので、搭乗者同士で座って歓談する、というような使い方も可能です。ビジネスマン同士の社交の場のような感じでしょうか。
ちなみに、ビジネスクラスのエリアはこんな感じです。広いスペースに座席シートがずらずらっと並べられており、なかなか壮観です。
座席シートはこんな感じです。ビジネスクラスとは言え、さすが「A380」です。ちょっとした航空会社のファーストクラスぐらいのスペースがありそうです。なかなか快適そうでした。
エミレーツ航空ファーストクラス:シャワー&トイレ
さて、続いてはお待ちかねの「シャワー」のご紹介です。
エミレーツ航空の「A380」のファーストクラスの醍醐味と言えば、やはり機内でシャワーを浴びることができるというところです。
シャワーは予約制になっており、機内食のメニューが配られるタイミングで、希望時間のヒアリングがあります。私は、最初の食事後(離陸から2時間後ぐらい)をリクエストしました。
通常の利用時間は「30分」だということでしたが、私が予約した時間の後には利用予定が入っておらず、「好きなだけご利用ください」ということでした。
シャワールームはこんな感じです。ファーストクラスの前方のカーテンを抜けたところにあります。通常はトイレルームとしても兼用で利用しており、シャワーの時間だけシャワーがでるような仕組みになっています。
シャワールームの中はこんな感じです。広さ的には4畳ぐらいでしょうか?かなりゆったりとした作りになっています。写真左下に見えるのがトイレの便座で、右側は鏡になっています。
トイレと兼用にはなっていますが、エミレーツ航空のファーストクラスには、清掃専用のスタッフさんが搭乗しており、シャワールームはいつも清潔です。
特に、シャワーを利用する前後には清掃が入るため、ピカピカで利用することができます。
入り口側はこんな感じになっていて、右側が洗面台、奥がシャワーブースになっています。シャワーブースは水が外にでないよう、ロックで密閉されるようになっています。
シャワールームの中には、アメニティーも完備されています。「VOYA(ボヤ)」というオーガニック化粧品ブランドのシャンプーやコンディショナー、ボディソープ、乳液などのセットが、香り違いで2種類用意されていました。
また、髭剃りやコットン、綿棒、コーム、歯ブラシなど必要と思われるものは、一通り揃えられています。
また、洗面台のところには、同じく「VOYA(ボヤ)」のハンドウォッシュとハンドクリームの他、「ブルガリ」の香水まで用意されています。高級感あふれる、至れり尽くせりの空間です。
そして、一番重要であるシャワーはこんな感じです。稼働式のハンドシャワーになっています。陸上でのシャワーと変わらない感じですね。
シャワーの下部にはボタンとハンドルがあり、ボタンを押すと「5分間」だけ水が出るようになっています。右のハンドルでは温度を調整します。もちろん「お湯」も出ますので安心です。
ただ、水圧はかなり弱めなので、女性で髪の毛が長い方は、洗髪するのは難しいと思います・・。
シャワーヘッドの右隣には「タイマー」が点灯していて、これで利用した水量の目安がわかるようになっています。
水が出るのは「5分間」ですが、途中で水を止めるとタイマーの進みも中断されるため、そのあたりをうまくコントロールする感じになります。
最初、「5分間」というととても短いように感じましたが、髪の毛を洗わない限りは、意外と時間に余裕があるということに気づきました。
飛行機の中でシャワーを浴びているというのは、本当に不思議で夢心地でした。乾燥した機内でシャワーを浴びることができるというのは、乾燥対策としてもとても有効で、リフレッシュすることができました。
ちなみに、シャワールームの中には、ドライヤーも完備されていますので、髪を濡らしてしまった場合も安心です。
シャワーを浴びた後は、いただいた「パジャマ」に着替えてみました。こちらのパジャマは肌触りも良く、着替えると、とてもリラックスできます。
エミレーツ航空ファーストクラス:就寝
シャワーを浴びてリラックスして座席に戻ってくると、ベッドメイキングが終了していました。何かお願いしていたわけでもないのに感激です。照明も暗めに設定されています。
ベッドはもちろんフルフラットになります。また、マットレスに掛け布団、枕もふかふかで、ホテルのベッドのような仕上がりになっています。
座席には、フルーツと「耳栓」も用意されていました。細かい気遣いに感謝です。
座席シートの隣の扉を閉めると、こんな感じにプライベート感の高い、個室エリアに早変わりします。通路とのパーティションはかなり高いので、上から覗き込まれることもありません。
ホテルに宿泊しているような安心感で、ぐっすりと眠ることができました。機内で眠る場合、途中でしばしば目が覚めることが多いのですが、まとまった時間(5時間ぐらい?)熟睡することができました。
エミレーツ航空ファーストクラス:機内食(朝食)
就寝後に起床したタイミングで、朝食をお願いしてみました。
いくつか選択肢があったのですが、この日は「洋食」メニューから「フレンチトースト」にヨーグルトとフルーツの盛り合わせを合わせてみました。ちょっと頼みすぎですね(笑)。
ただ、どれも美味しく、ペロリといただくことができました。機内では食欲がないことが多いのですが、ぐっすりと眠ることができたのが良かったのかもしれません。
食後には「カプチーノ」をいただいたのですが、「エミレーツ航空」のロゴがアートされていました。最後まで楽しませてくれる、素晴らしいフライトになりました。
エミレーツ航空 ファーストクラス:必要マイルと値段(コスト)
さて、今回利用させていただいた「エミレーツ航空ファーストクラス」ですが、その値段は夫婦2名、往復では約「270万円」となります。
さすが夢のファーストクラス、一般庶民ではとても手出しできるような価格ではありません・・。
では、私がそんなにお金持ちかといえばそんなわけがあるはずもなく・・。
今回は、陸マイラーとして飛行機に乗らずに貯めたマイルを利用して、「エミレーツ航空ファーストクラス」を体験しました。
エミレーツ航空はJALと提携関係にあるため、JALマイルを貯めることで「エミレーツ航空ファーストクラス」の特典航空券を発券することができます。
(しかも、本家のエミレーツ航空のマイルよりも少ないマイル数で済むという「オマケ」付きです)
具体的に今回必要となったマイル数と費用(コスト)は以下になります。マイル数としては「31万マイル」、現金の持ち出しは諸税(燃油代や空港利用税など)の「66,260円」だけとなっています。
<必要マイル数とコスト>
- 夫婦2名合計:310,000マイル+66,260円
「270万円」というととても捻出できませんが、「31万マイルと現金7万円」であれば、ぐっとハードルが下がりますよね。
JALマイルを利用して「エミレーツ航空ファーストクラス」の特典航空券を発券する方法の詳細については、以下の記事をご参照ください。
ウィーン旅行2019のスケジュール
今回の記事は、2019年夏休みの「ウィーン旅行」の一部としてご紹介しました。「ウィーン旅行2019」全体のスケジュールは以下のようになっています。
<ウィーン旅行2019のスケジュール>
- 1日目:東京(成田)からドバイに移動 <=今ココ!
- 2日目:ドバイからウィーンに移動、ル・メリディアンに宿泊
- 3日目:ウィーン観光、ザ・リッツ・カールトンに宿泊
- 4日目:ウィーン観光、インペリアルに宿泊
- 5日目:ウィーン観光、ブリストルに宿泊
- 6日目:ウィーンからドバイに移動
- 7日目:ドバイから東京(成田)に移動
今回のウィーン旅行はエミレーツ航空のファーストクラスと高級ホテルを利用した豪華なものですが、
貯めたJALマイルとSPGアメックスのポイントで、ほぼ無料で実現しています。
陸マイラー的なJALマイルの貯め方と、JALマイルでエミレーツ航空のファーストクラスを発券した経緯、SPGアメックスの特典とメリット・デメリットは以下の記事をそれぞれご参照ください。
最近でも約182万円が必要となるハワイ旅行を18万円ほどの手出しだけで実現しています。ハワイ旅行の費用はこちらに公開しておりますのでぜひご参照ください。
まとめ
今回は、エミレーツ航空「ファーストクラス」搭乗記として、機内食から座席シート、アメニティー、シャワーまで詳しくレポートしていきました。
エミレーツ航空のファーストクラスを利用することは、陸マイラーを始めた頃からの憧れでしたが、またひとつ、目標をクリアすることができました。
エミレーツ航空のファーストクラスは特に豪華だという噂を聞いていましたが、実際に利用してみると、その贅沢さに圧倒されました。
特に、飛行機の中でシャワーを浴びることできるというのは、正に夢心地で、別世界での出来事のようでした。
自腹では絶対に購入することができないようなファーストクラスのチケットでも、陸マイラー活動を継続することで、普通のサラリーマンでも手に入れることができるというのは夢がありますよね。
これからも、いつかまたファーストクラスを利用できるように、陸マイラー活動を継続していきたいと思います。
==>次の記事
【ドバイ空港】エミレーツ航空ファーストクラスラウンジ訪問記!コンコースAの豪華ラウンジをレポート!
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成田空港エミレーツラウンジ訪問記!噴水のある豪華ラウンジをレポート!
<==目次、記事一覧==>
ウィーン旅行 ブログの目次、記事一覧!<ウィーン旅行記2019>
それでは、また!
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