【2024年11月最新】ポイントサイトの入会特典ランキング!ここからの登録で最大1万円以上お得!

海外旅行保険はクレジットカードだけで十分?自動付帯のオススメを解説!

海外旅行保険のイメージ

海外旅行保険はクレジットカードだけで十分?自動付帯のオススメを解説!

海外旅行に出かける際、心配になるのが「海外旅行保険はクレジットカードだけで十分か?」という点です。なんとなく不安に思いつつも「多分大丈夫だろう」ということで、私はいつもクレジットカードの海外旅行保険だけで海外旅行に出かけてしまっています・・。当記事では、クレジットカード付帯の海外旅行保険の基礎知識をおさらいしつつ、陸マイラーが保有しているであろうクレジットカードの保険内容の確認と、海外旅行保険が自動付帯となるオススメのクレジットカードも合わせてご紹介していきたいと思います。

更新履歴(2022年1月20日):最新情報に更新!

海外旅行保険の基礎知識

海外旅行保険は「クレジットカード付帯」のものと「一般旅行保険」がある

海外旅行保険で一般的なものとしては、クレジットカードに付帯しているものと、保険会社の申込書を利用して加入するもの(一般旅行保険)があります。

クレジットカードに付帯しているものは、クレジットカード会員に対するサービスの一貫として提供されているものです。利用するにあたって、個別に申し込みをする必要はありません。

一方で、一般旅行保険の場合は、利用に際し個別に申し込みをする必要があります。申込書は空港によく置かれていますので、目にしたことがある方も多いのではないかと思います。また、最近であればインターネットを利用して加入することもできます。

<海外旅行保険の種類>

  • クレジットカード付帯の海外旅行保険:クレジットカードのサービスとして会員が利用できる。個別に申し込みをする必要なし
  • 一般旅行保険:申込書を利用して個別に加入する必要あり

 

クレジットカードの海外旅行保険には「自動付帯」と「利用付帯」の2種類がある

クレジットカードの海外旅行保険は、利用するにあたって個別に申し込みをする必要はありません。しかしながら、保険が適用される条件として、「利用付帯」と「自動付帯」の2種類があるため注意が必要です。

「利用付帯」の場合は、海外旅行の費用を対象となるクレジットカードで決済しないと保険が適用されません。例として、アメリカン・エキスプレスの場合は以下のように定義されています。

基本的には、パッケージツアーの場合はツアー代金を、自由旅行の場合はフライトのチケット代を対象となるクレジットカードで決済することで保険が適用されます。

<利用付帯の条件と公共交通乗用具の定義(アメリカン・エキスプレスの場合)>

  • 利用付帯の条件:
    • ご旅行前に日本国内にてカードで日本出入国のために時刻表に基づいて運行される国際航空機または国際船舶のチケットやパッケージ・ツアーの料金をお支払いになられた場合(また、日本国内でのカードによる購入がなくても、出国後に海外で初めて時刻表に基づいて運行される公共交通乗用具のチケットの料金をカード会員がカードでお支払いになった場合も、その購入のときから上記補償期間終了までの間)に適用されます。
  • 公共交通乗用具の定義:
    • 航空法、鉄道事業法、海上運送法に基づき、それぞれの事業を行う機関によって運行される航空機、電車、船舶などをいいます。また、以下のものは公共交通乗用具のチケット料金となりません。・電子マネーのチャージ代・デポジット代、プリペイドカード購入費、空港利用税、航空券の発券手数料、航空券の消費税、航空機の座席指定手数料、ラウンジ利用料、タクシー代 など。

 

一方で「自動付帯」の場合は、海外旅行の費用を対象となるクレジットカードで決済していなくても、海外旅行期間中は自動的に保険が適用されます。

クレジットカードによって、「利用付帯」しか用意していないものもあれば、「利用付帯」と「自動付帯」で補償金額の差を設けているものもあります。

クレジットカードの海外旅行保険を利用する際には、自身が所有するクレジットカードの内容をよくよく確認しておく必要があります。

 

海外旅行のイメージ1

 

「クレジットカード付帯」と「一般旅行保険」は補償期間と補償内容の違いに注意

補償期間の違い

一般旅行保険の場合、海外旅行のスケジュールに合わせて補償期間を設定し、保険に加入します。

4泊6日のハワイ旅行であれば、出発日と帰国日までの6日間を補償期間として設定する形になります。補償期間が伸びれば保険料もそれに比例して高くなるという特徴があります。

一方、クレジットカード付帯の海外旅行保険の場合、保険適用を受けられる「最大」の補償期間があらかじめ設定されています。多くのクレジットカードでは「90日間」に設定されているのが一般的です。

クレジットカード付帯の海外旅行保険の場合、保険料は年会費に含まれていますので、旅行期間によらず保険料が一定であるというのが特徴になります。

<補償期間の違い>

  • 一般の海外旅行保険:旅行期間に合わせて補償期間を設定、期間に比例して保険料が増加
  • クレジットカード付帯の海外旅行保険:一般的には最大90日間補償、保険料は一定(年会費に含まれる)

 

補償内容の違い

一般旅行保険の場合、いくつかのプランが用意されており、そこから選択することになります。保険内容を充実させれば、それだけ保険料も当然ながら高くなっていきます。

一方、クレジットカード付帯の海外旅行保険の場合、補償内容はあらかじめ設定されており、選択することはできません。

それぞれの詳しい補償内容についてはこの後確認していきたいと思いますが、一般旅行保険には含まれているのに、クレジットカード付帯の海外旅行保険には含まれていない、という補償内容もあります。

具体的には以下になります。これらの内容に対する補償を受けたいという場合は、一般旅行保険に加入する必要があるということになります。

<クレジットカード付帯の海外旅行保険には含まれていないもの>

  • 疾病死亡保険
  • 緊急歯科治療費用保険
  • 既往症に対する疾病治療費用保険

 

ただ、これらについては、健康な状態で海外旅行に向かえば、基本的には必要にならないものです。そういう意味では、クレジットカード付帯の海外旅行保険は、会員が健康な状態で海外旅行をスタートするという前提に立っているというようにも言えますね。

 

疾病死亡保険

「疾病死亡保険」というのは、旅行中に病気で亡くなった場合の保険です。クレジットカード付帯の海外旅行保険の場合、「傷害死亡」、つまり旅行中の怪我が原因で亡くなった場合は補償されますが、病気で亡くなった場合は補償されません。「疾病」と「傷害」では違いあることを理解することが重要ですね。

 

緊急歯科治療費用保険

「緊急歯科治療費用」というのは、旅行中の急激な歯の痛みに対して、一時的な応急処置をしてもらった費用に対する保険です。クレジットカード付帯の海外旅行保険の場合、「疾病治療費用」に対する補償がありますが、これには「緊急歯科治療費用」は含まれていませんので、注意が必要です。

 

既往症に対する疾病治療費用保険

クレジットカード付帯の海外旅行保険には、「疾病治療費用」に対する保険はありますが、通常これは、海外旅行中に発症した病気のみが補償の対象となります。既往症、つまり、海外旅行前にかかっていた持病に対する治療は対象外となっているため、注意が必要です。

 

MEMO

一般の海外旅行保険の場合は、既往症が補償の対象になるかは保険内容によって異なります。一般的には「疾病に関する応急治療・救援費用」という特約をセットすることによって補償を受けることができるようになります。一般の海外旅行保険のであっても、この「特約」がセットされているか、事前に保険内容を確認しておくことが重要です。

 

海外旅行のイメージ2

 

海外旅行保険の補償内容例

一般旅行保険の補償内容例

ここでは、一般旅行保険の補償内容を、具体例で確認していきたいと思います。

以下は、保険大手の「AIG損保」における、4泊6日のハワイ旅行のプラン例になります。左に行くほど補償が手厚い(特に「傷害死亡」と「傷害後遺障害」の補償額)プランとなっていますが、その分保険料は高くなるという仕組みになっています(中:保険料は1人分です)。

<AIG損保における、4泊6日のハワイ旅行のプラン例>

 
ゴールド シルバー ブロンズ シンプル
傷害死亡
3,000万円 2,000万円 1,000万円 1,000万円
傷害後遺障害
90万円~3,000万円 60万円~2,000万円 30万円~1,000万円 30万円~1,000万円
疾病死亡
1,000万円 500万円 500万円 500万円
治療・救援費用
無制限
(疾病応急治療・救援費用300万円限度)
無制限
(疾病応急治療・救援費用300万円限度)
無制限
(疾病応急治療・救援費用300万円限度)
2,000万円
(疾病応急治療・救援費用300万円限度)
緊急歯科治療費用
10万円 10万円 10万円 10万円
個人賠償責任
1億円 1億円 1億円 1億円
携行品
30万円 30万円 30万円 20万円
旅行事故緊急費用
5万円 5万円 5万円 5万円
補償期間 6日間 6日間 6日間 6日間
保険料
7,380円 6,700円 6,240円 5,680円

注意:上記プランには、「後遺障害保険金の支払対象拡大に関する特約」、「疾病に関する応急治療・救援費用補償特約(保険金額300万円)」、「救援者費用等追加補償特約」、「妊娠初期の症状に対する保険金支払責任の変更に関する特約」を含む

 

一般の海外旅行保険の場合、「治療・救援費用」の補償額に「無制限」を選択することができるのが特徴です。海外でのこれら費用は日本に比べて高額になることが予想されますので、「無制限」というのはとても安心です。

また、前述のように、クレジットカード付帯の海外旅行保険には含まれていない「疾病死亡」と「緊急歯科治療費用」に対する補償も受けられることが確認できます。

加えて、上記の保険には「疾病に関する応急治療・救援費用」の特約もセットされていますので、既往症に対する治療も補償を受けることができます。

<一般旅行保険の特徴>

  • 補償内容や保険金をプランや特約で選択することができる
  • 選択した内容によって保険料は変動する
  • 「治療・救援費用」の補償額に「無制限」を選択することができる
  • 「疾病死亡」と「緊急歯科治療費用」に対する補償がある
  • 「特約」で既往症に対する補償を受けることができる

 

クレジットカード付帯の海外旅行保険の補償内容例

続いては、クレジットカード付帯の海外旅行保険の補償内容を、具体例で確認していきたいと思います。

ここでは、陸マイラーに人気の「マリオットアメックス(プレミアム)」「ANA VISAワイドゴールドカード」と、年会費無料のクレジットカードの中で、海外旅行保険が充実していることで有名な「エポスカード」の補償内容をピックアップしています。

ちなみに、クレジットカードの年会費は「税込」で表示しています。

<クレジットカードの補償内容一覧>

  マリオットアメックス(プレミアム) ANA VISA
ワイドゴールド
エポスカード
傷害死亡・後遺障害保険金 最高5,000万円 最高5,000万円 最高500万円
傷害治療費用保険金 最高200万円 最高150万円 最高200万円
疾病治療費用保険金 最高200万円 最高150万円 最高270万円
賠償責任保険金 最高4,000万円 最高3,000万円 最高2,000万円
携行品損害保険金 最高50万円 最高50万円 最高20万円
救援者費用保険金 最高300万円 最高100万円 最高100万円
補償期間 最大90日間 最大90日間 最大90日間
保険料(年会費) 無料(49,500円) 無料(15,400円) 無料(無料)

いずれも「自動付帯」の補償内容です。表中、一番有利な内容を「青字」、不利な内容を「赤字」にしています。

 

「マリオットアメックス(プレミアム)」「ANA VISAワイドゴールドカード」は、ともにグレードとしては「ゴールドカード」となりますので、「傷害死亡・後遺障害保険金」の補償が高額に設定されていることがわかります。

一方で、その他の補償内容については、それほど大きな違いはありません。逆に、「エポス カード」は年会費無料でありながら「傷害治療費用保険金」と「疾病治療費用保険金」は非常に優秀な内容となっています。

 

一般の海外旅行保険との比較という意味では、「治療費用」に対する保険金額が少なめになっていることがわかります。

一方で、補償期間は最大90日間ということで、一般の海外旅行保険に比べて長くなり、保険料は年会費に含まれているため、基本は無料ということで割安になります。

また、繰り返しになりますが、一般の海外旅行保険に含まれていた、「疾病死亡」と「緊急歯科治療費用」に対する補償がセットされていませんので注意が必要になります。

<クレジットカード付帯の海外旅行保険の特徴>

  • 補償内容や保険金はクレジットカードの種類やグレードによって変動
  • 保険料は年会費に含まれており無料、かつ、保証期間は長い
  • 「治療費用 」の保険金は一般保険に比べて低め
  • 「疾病死亡」と「緊急歯科治療費用」に対する補償はない

 

海外旅行保険で必要となる「治療費用」の保険金額

一般旅行保険とクレジットカード保険の補償内容の違い

改めて、一般旅行保険とクレジットカード付帯の海外旅行保険の補償内容を、同じ軸で一覧でまとめみると以下のようになります。一般旅行保険としては、前出の「AIG損保」の「ゴールドプラン」をピックアップしています。

<一般保険とクレジットカード付帯の海外旅行保険の比較>

  ゴールドプラン
マリオットアメックス(プレミアム) ANA VISA
ワイドゴールド
エポスカード
傷害死亡・後遺障害保険金 最高3,000万円 最高5,000万円 最高5,000万円 最高500万円
傷害治療費用保険金 無制限 最高200万円 最高150万円 最高200万円
疾病治療費用保険金 無制限 最高200万円 最高150万円 最高270万円
疾病死亡 最高1,000万円 なし なし なし
緊急歯科治療費用 最高10万円 なし なし なし
賠償責任保険金 最高1億円 最高4,000万円 最高3,000万円 最高2,000万円
携行品損害保険金 最高30万円 最高50万円 最高50万円 最高20万円
救援者費用保険金 最高300万円 最高300万円 最高100万円 最高100万円
補償期間 6日間 最大90日間 最大90日間 最大90日間
保険料(年会費) 7,380円 無料(49,500円) 無料(15,400円) 無料(無料)

 

補償内容によって、有利不利が入り混じってはいますが、一番の違いは、「治療費用」つまり、「傷害治療費用保険金」と「疾病治療費用保険金」であることがわかります。

一般旅行保険(上記の例では「ゴールドプラン」)では「無制限」となっていますが、クレジットカード付帯の海外旅行保険では、150万円から270万円というようにばらつきがありますが、200万円前後という内容になっています。

海外での「治療費用」は日本に比べて高額になるという話をよく聞きますので、この補償内容で十分なのか心配になるところです。

 

海外旅行で必要となる「治療費用」の一例

「治療費用」は怪我や病気の内容によって異なるため、一概にいくら必要になる、いくら補償があれば十分、というのが難しい部分になります。

ただし、「日本損害保険協会」というところが、参考例をWebで公開しています。以下は、公開されている「盲腸(虫垂炎)手術入院の都市別総費用」を一部抜粋したものです。

<盲腸(虫垂炎)手術入院の都市別総費用(一部抜粋)>

都 市 総費用(円) 平均入院日数
ホノルル 2,560,000 2
ロサンゼルス 1,624,400~2,165,800 2
バンクーバー 1,108,600~1,773,800 2
ロンドン 1,302,800~1,737,100 2~3
ウィーン 1,273,500 3~4
ローマ 1,217,600 4
ゴールドコースト 1,021,100 2~3
マドリード 1,014,400 5~7
バリ 831,600~884,400 3
メキシコシティ 758,000~866,300 5~6
パリ 860,500 3
シンガポール 154,800~773,800 1~2
バンコク 511,000~ 2~3
サンパウロ 415,200 3
マニラ 393,400 7
クアラルンプール 234,200 3~4
上海 112,500 7
ホーチミン 92,000 3~5
北京 45,000~90,000 7

 

上記表を見てみると、「治療費用」は、「アメリカ」「ヨーロッパ」「アジア・オセアニア」の順番で、「アメリカ」が一番高額である傾向が読み取れます。

また、この「盲腸(虫垂炎)手術入院」の例では、「アメリカ」の場合で200万円から300万円、「ヨーロッパ」の場合で100万円から200万円、「アジア・オセアニア」の場合は幅広く10万円から100万円といったレンジになっています。

<盲腸(虫垂炎)手術入院の治療費用の地域別サマリ>

  • アメリカ:200万円から300万円
  • ヨーロッパ:100万円から200万円
  • アジア・オセアニア:10万円から100万円

 

いずれにしても、健康保険が適用される日本に比べて、多額の治療費用が必要となることがわかります。治療費用は病気や怪我の内容や入院日数によっても変動しますが、余裕をもって上記例の倍である「500万円」ほどは補償額として欲しいところです。

 

海外旅行のイメージ3

 

クレジットカードの海外旅行保険の補償額に関するルール

クレジットカードの「治療費用」に関する補償額は合算が可能

治療費用の補償額を、仮に「500万円」までとしたい場合、前述の「マリオットアメックス(プレミアム)」や「ANA VISAワイドゴールドカード」、「エポスカード」など、クレジットカード1枚の補償額では不足してしまいます。

そのため、この条件を満たすためには、一般保険に加入するしかないのでしょうか?

実は、クレジットカード付帯の海外旅行保険の補償額は一般的に以下のようなルールになっています。複数のクレジットカードで海外旅行保険が適用される場合、「傷害死亡・後遺障害保険金」に関しては最高となる補償額が適用されますが、それ以外のものについては補償額を「合算」することが可能になっています。

例えば、「ANA VISAワイドゴールドカード」の規約には以下のように記載されています。

複数のクレジットカード付帯の傷害保険にご加入の場合、死亡・後遺障害の保険金額は合算されず、最も高い保険金額が限度となり、各カードに付帯する保険金額に応じて按分して保険金をお支払いします。

ただし、法人カード( 法人等がカード利用代金支払債務を負うもの)とそれ以外のカードをお持ちの場合は、法人カードとそれ以外のカードのそれぞれに上記の規定が適用されます。

死亡・後遺障害以外の保険金は、複数の同種保険にご加入の場合、クレジットカード付帯に限らず、各保険の保険金額に応じて、保険金が支払われるべき損害額を按分して保険金をお支払いします。

 

<海外旅行保険の補償額に関する一般的なルール>

  • 傷害死亡・後遺障害保険金:複数の保険がある場合、一番高額な補償額が適用
  • 傷害死亡・後遺障害保険金以外:複数の保険がある場合、それぞれの補償額を合算可能

 

複数のクレジットカードで海外旅行保険が適用される場合の補償額例

このルールを適用すると、仮に、「マリオットアメックス(プレミアム)」「ANA VISAワイドゴールドカード」「エポスカード」の3枚のクレジットカードで海外旅行保険が適用される場合の「合算」の補償額は以下のようになります。

<クレジットカード海外旅行保険の補償額の合算例>

  マリオットアメックス(プレミアム) ANA VISA
ワイドゴールド
エポスカード 合算の補償額
傷害死亡・後遺障害保険金 最高5,000万円 最高5,000万円 最高500万円 最高5,000万円
傷害治療費用保険金 最高200万円 最高150万円 最高200万円 最高550万円
疾病治療費用保険金 最高200万円 最高150万円 最高270万円 最高620万円
疾病死亡 なし なし なし なし
緊急歯科治療費用 なし なし なし なし
賠償責任保険金 最高4,000万円 最高3,000万円 最高2,000万円 最高9,000万円
携行品損害保険金 最高50万円 最高50万円 最高20万円 最高120万円
救援者費用保険金 最高300万円 最高100万円 最高100万円 最高500万円
補償期間 最大90日間 最大90日間 最大90日間 最大90日間
保険料(年会費) 無料(49,500円) 無料(15,400円) 無料(無料) 無料(45,000円)

 

上記のように、傷害死亡・後遺障害保険金以外の補償額を合算できると、目標であった「治療費用」を500万円以上にできることがわかります。

クレジットカードを複数枚保持することは一見無駄のようにも思えますが、海外旅行保険の補償額を手厚くできるということを考えると、決して無駄ではありませんね。

 

クレジットカードの海外旅行保険が適用されるのは本会員が中心である点に注意

先ほどから、クレジットカードの海外旅行保険に関する補償額をご紹介していますが、これらは、クレジットカード会員、つまり、本会員に対する補償である点に注意が必要です。

海外旅行の際には、クレジットカードの会員だけではなく、配偶者や子供など、家族も同行することが多いと思います。

家族に対する補償については「家族特約」の有無が鍵になります。この「家族特約」がある場合は、クレジットカード会員の家族も補償を受けることができるようになっています。

ただし、一般的には「家族特約」の付帯しているクレジットカードは年会費が有償のものが多く、また、「家族特約」の補償額は、本会員に比べて少なくなっていることが多いため注意が必要です。

 

海外旅行保険が自動付帯となるオススメのクレジットカード

ここでは、海外旅行保険が「自動付帯」で充実しているクレジットカードをいくつかご紹介したいと思います。

陸マイラー定番の「マリオットアメックス(プレミアム)」と「ANA VISAワイドゴールドカード」以外のものに関しては、海外旅行保険が「自動付帯」で、かつ、年会費が無料か割安のものをピックアップしています。

また、海外旅行保険の補償額については、本会員に対するものと、家族に対するものを、合わせて記載しています。家族で旅行される機会が多い方は、こちらもご参考にしていただければと思います。

マリオットアメックス(プレミアム)

「マリオットアメックス(プレミアム)」は、年会費「49,500円(税込)」のクレジットカードです。

年会費は高額ですが、2年目以降の継続時にマリオットホテルの無料宿泊特典(1泊)を獲得でき、年会費負担を相殺できるため、ホテル宿泊や旅行好きの間で人気を集めています。

また、クレジットカード決済で獲得したポイントは、ANAやJALを含む40以上の航空会社のマイルに交換できることや、マイル還元率が最大1.25%になることから、マイルを貯めるクレジットカードとしても非常に優秀であることが知られています。

海外旅行保険についても、アメックスならではの手厚いサポートを受けることができます。

海外旅行保険は、利用付帯で最高1億円、自動付帯で最高5,000万円となる「傷害死亡・後遺障害保険金」に加えて、家族特約も付帯しており、基本カード会員の家族も補償を受けることができます。

注:マリオットアメックスの自動付帯は2022年7月31日に終了します。8月1日からは利用付帯のみとなります。

<マリオットアメックス(プレミアム)の海外旅行保険の内容>

  利用付帯   自動付帯  
  基本カード会員 家族 基本カード会員 家族
傷害死亡・後遺障害保険金 最高1億円 最高1,000万円 最高5,000万円 最高1,000万円
傷害治療費用保険金 最高300万円 最高200万円 最高200万円 最高200万円
疾病治療費用保険金 最高300万円 最高200万円 最高200万円 最高200万円
賠償責任保険金 最高4,000万円 最高4,000万円 最高4,000万円 最高4,000万円
携行品損害保険金 最高50万円 最高50万円 最高50万円 最高50万円
救援者費用保険金 最高400万円 最高300万円 最高300万円 最高300万円

 

MEMO
  • 家族とは、カード会員の配偶者と、カード会員と生計を共にする子供、両親などの親族
  • 親族とは、6親等以内の血族、3親等以内の婚族
  • 子供、両親などが勤めている場合、生計を共にする家族とならない場合あり

 

マリオットアメックス(プレミアム)の特典からメリット・デメリットの詳細はこちらの記事をご参照ください。

 

また、マリオットアメックスの入会キャンペーンを利用することで初年度の年会費負担も大きく軽減することができます。詳細はこちらの記事をご参照ください。

 

ANA VISAワイドゴールドカード

ANA VISAワイドゴールドカードの券面

ANA VISAワイドゴールドカード」は、年会費「15,400円(税込)」のクレジットカードです。

年会費は一見高額にも見えますが、割引制度(WEB明細+マイぺいすリボ)を利用することで、年会費を「10,450円(税込)」までに抑えることができます。

ANAマイル還元率も高く、上級会員カードである「SFCカード」にも並行スライドできるため、ANA陸マイラーにもANA空マイラーにも人気があります。

ANA VISAワイドゴールドカードは、その名前のとおり「ゴールドカード」ですので、手厚い補償を受けることができます。

海外旅行保険は、自動付帯で最高5,000万円となる「傷害死亡・後遺障害保険金」に加えて、家族特約も付帯しており、基本カード会員の家族も補償を受けることができます。

注:ANA VISAワイドゴールドカードの自動付帯は2022年9月30日に終了します。10月1日からは利用付帯のみとなります。

<ANA VISAワイドゴールドカードの海外旅行保険の内容>

  利用付帯   自動付帯  
  基本カード会員 家族 基本カード会員 家族
傷害死亡・後遺障害保険金 自動付帯と同じ 自動付帯と同じ 最高5,000万円 最高1,000万円
傷害治療費用保険金 自動付帯と同じ 自動付帯と同じ 最高150万円 最高50万円
疾病治療費用保険金 自動付帯と同じ 自動付帯と同じ 最高150万円 最高50万円
賠償責任保険金 自動付帯と同じ 自動付帯と同じ 最高3,000万円 最高1,000万円
携行品損害保険金 自動付帯と同じ 自動付帯と同じ 最高50万円 最高15万円
救援者費用保険金 自動付帯と同じ 自動付帯と同じ 最高100万円 最高50万円

 

MEMO
  • 家族とは、カード会員と生計を共にする19歳未満の同居の親族、もしくは、カード会員と生計を共にする19歳未満の別居の未婚の子
  • 親族とは、6親等以内の血族、3親等以内の婚族
  • 同居の親族であっても勤めている場合、生計を共にする家族とならない場合あり

 

ANA VISAワイドゴールドカード」の詳細はこちらの記事をご参照ください。

 

エポスカード

エポスカードの券面

エポスカード」は、「年会費無料」でありながら、海外旅行保険が充実していることで人気のクレジットカードです。

海外旅行保険は「自動付帯」で、「傷害死亡・後遺障害保険金」の保険金は最高500万円と、前述の2枚に比べると内容は見劣りします。

ですが、「傷害治療費用保険金」は最高200万円、「疾病治療費用保険金」は最高270万円ということで、ゴールドカード級の前述の2枚と同等レベルの補償額を受けることができます。

ただし、家族特約は付帯していないため、家族旅行の際には注意が必要となります。

<エポスカードの海外旅行保険の内容>

  利用付帯   自動付帯  
  基本カード会員 家族 基本カード会員 家族
傷害死亡・後遺障害保険金 自動付帯と同じ なし 最高500万円 なし
傷害治療費用保険金 自動付帯と同じ なし 最高200万円 なし
疾病治療費用保険金 自動付帯と同じ なし 最高270万円 なし
賠償責任保険金 自動付帯と同じ なし 最高2,000万円 なし
携行品損害保険金 自動付帯と同じ なし 最高20万円 なし
救援者費用保険金 自動付帯と同じ なし 最高100万円 なし

 

エポスカードはポイントサイトの案件としてもしばしば登場しているため、入会する際はポイントサイトを経由することをオススメします。詳細は以下の記事をご参照ください。

 

また、エポスカードのインビテーションを受けることで年会費無料のまま「エポスゴールド」にグレードアップさせることもできます。詳細は以下の記事をご参照ください。

 

REXカード

REXカードの券面

「REXカード」は、「年会費無料」でありながら、円換算でのポイント還元率1.25%を誇る人気のクレジットカードです。

REXカードは還元率が優秀なだけでなく、「年会費無料」で海外旅行保険が「自動付帯」となる貴重なクレジットカードでもあります。

年会費無料でありながら、「傷害死亡・後遺障害保険金」の保険金は最高2,000万円と、年会費が有料のクレジットカード並の補償を受けることができます。

また、「傷害治療費用保険金」と「疾病治療費用保険金」は、ともに最高200万円ということで、充実した内容になっています。

<REXカードの海外旅行保険の内容>

  利用付帯   自動付帯  
  基本カード会員 家族 基本カード会員 家族
傷害死亡・後遺障害保険金 自動付帯と同じ なし 最高2,000万円 なし
傷害治療費用保険金 自動付帯と同じ なし 最高200万円 なし
疾病治療費用保険金 自動付帯と同じ なし 最高200万円 なし
賠償責任保険金 自動付帯と同じ なし 最高2,000万円 なし
携行品損害保険金 自動付帯と同じ なし 最高20万円 なし
救援者費用保険金 自動付帯と同じ なし 最高200万円 なし

 

注意

REXカードの新規入会は、2020年6月20日をもって受付終了しました。後継は「Delight JACCS CARD(ディライトジャックスカード)」となっており、保険内容は上記と同等となっています。

 

MileagePlusセゾンカード

MileagePlusセゾンカードの券面

MileagePlusセゾンカード」は、ユナイテッド航空(UA)のマイルを貯めることに特化したクレジットカードです。

通常のマイル還元率は0.5%ですが、追加年会費「5,000円+税」で「マイルアップメンバーズ」に加入することで、マイル還元率は1.5%にアップします。UAマイルを貯める上では必須とも言えるクレジットカードです。

年会費は「1,500円+税」ということで、無料ではありませんが、割安な年会費で充実した内容の海外旅行保険が「自動付帯」となります。

「傷害死亡・後遺障害保険金」の保険金は最高3,000万円、「傷害治療費用保険金」と「疾病治療費用保険金」は、ともに最高300万円ということで、「エポスカード」や「REXカード」を凌ぐ内容となっています。

<MileagePlusセゾンカードの海外旅行保険の内容>

  利用付帯   自動付帯  
  基本カード会員 家族 基本カード会員 家族
傷害死亡・後遺障害保険金 自動付帯と同じ なし 最高3,000万円 なし
傷害治療費用保険金 自動付帯と同じ なし 最高300万円 なし
疾病治療費用保険金 自動付帯と同じ なし 最高300万円 なし
賠償責任保険金 自動付帯と同じ なし 最高2,000万円 なし
携行品損害保険金 自動付帯と同じ なし 最高30万円 なし
救援者費用保険金 自動付帯と同じ なし 最高300万円 なし

 

MileagePlusセゾンカード」はポイントサイトの案件としてもしばしば登場しているため、入会する際はポイントサイトを経由することをオススメします。詳細は以下の記事をご参照ください。

 

Booking.comカード

Booking.comカードの券面

Booking.comカード」は、ホテル予約サイトの「Booking.com」が発行するクレジットカードです。「年会費無料」でありながら、海外旅行保険が「自動付帯」となる貴重なクレジットカードです。

ポイント還元率は通常で1%ですが、「Booking.com」での利用では6%となります(貯めたポイントは「Booking.com」のみで利用可能)。

補償額は他のクレジットカードに比べて見劣りはしますが、補償額の積み増しのため、持っておいて損のないクレジットカードです。

<Booking.comカードの海外旅行保険の内容>

  利用付帯   自動付帯  
  基本カード会員 家族 基本カード会員 家族
傷害死亡・後遺障害保険金 最高2,000万円 なし 最高300万円 なし
傷害治療費用保険金 最高100万円 なし 最高100万円 なし
疾病治療費用保険金 最高100万円 なし 最高100万円 なし
賠償責任保険金 最高2,500万円 なし 最高2,500万円 なし
携行品損害保険金 最高20万円 なし 最高20万円 なし
救援者費用保険金 最高150万円 なし 最高150万円 なし

注意

Booking.comカードの新規入会は、2021年9月30日(木)をもって受付終了しました。後継カードは特にありません。年会費無料で自動付帯となる貴重なクレジットカードがなくなるのは残念です。

 

まとめ

今回は、クレジットカード付帯の海外旅行保険の基礎知識をおさらいしつつ、陸マイラーが保有しているであろうクレジットカードの保険内容の確認と、オススメのクレジットカードを合わせてご紹介しました。

クレジットカード本会員、ひとりの海外旅行であれば、海外旅行保険が「自動付帯」となるクレジットカードを複数枚保有することで、一般保険を利用しなくても、なんとかなりそうなことがわかりました。

一般保険の保険料は、1回の海外旅行あたり数千円が必要となります。海外旅行に年数回出かける方であれば、年会費が有料となるクレジットカードを加えても、それだけで年会費の元を回収することができそうです。

一方で、家族での海外旅行の場合は、「家族特約」が付帯するクレジットカード自体が少なくなっています。また、「家族特約」での補償額は本会員に比べて少なくなっているため、なにかあった場合、十分な補償を受けれない場合もあります。

そのため、家族での海外旅行の場合は、一般保険の利用を合わせて検討することがオススメとなります。

MEMO

年会費は高くなりますが、海外旅行保険が最も充実しているのは「アメックスプラチナ」です。アメックスプラチナの特典からメリット、デメリットは以下で詳しく解説しております。こちらも合わせてご参照ください。

 

それでは、また!

 

関連記事

マイルを貯めるために重要となる「ANAカード」と「JALカード」の選び方とオススメを以下の記事で解説しております。ぜひ一度ご参照ください。