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ANA国内線特典航空券でPFC(旅客施設使用料)を徴収開始へ!実質値上げで改悪に?

ANA国内線特典航空券でPFC(旅客施設使用料)を徴収開始へ!実質値上げで改悪に?

ANA国内線特典航空券で旅客施設使用料(PFC)の徴収を始めるという発表がありました。これまで表向きは無料となっていっため、実質的な値上げということになります。当記事では、PFCとはという基本から、徴収開始になるタイミングや金額、JALとの比較などを交えて詳しくご紹介していきたいと思います。

更新履歴(2021年8月8日):JALの最新情報を追記しました。

PFC(旅客施設使用料)とは

PFCは、「Passenger Facility Charge」の略で、日本語では「旅客施設使用料」という訳になります。

このPFCは、対象空港発着便の航空券を購入の際に航空運賃とともに支払いを行うものです。

一般的に、利用者の代理で航空会社が料金を徴収し、空港管理会社へ納入していします。

各空港の管理会社はこのPFCを、空港の出発・到着ロビー等の施設整備するための費用等に利用しています。

 

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ANAとJALのPFC(旅客施設使用料)のこれまでの扱い

PFC(旅客施設使用料)については、ANAとJALともに、有償の国内線航空券については航空券代に含めて徴収しています。

こちらは、JALの国内線航空券を有償で購入した場合の画面です。料金の下に「国内線旅客施設使用料を含む」と記載されているのがわかりますね。

 

一方で、国内線「特典」航空券については、表向きはPFCの徴収を行っていませんでした。これは、有償航空券が航空券代に含むという扱いであったため、マイルを利用した特典航空券でも、特典航空券(=マイル)の中に含まれているという考えになっていたからと思われます。

国内線におけるPFC(旅客施設使用料)の扱いを表でまとめると以下のようになります。

<PFC(旅客施設使用料)のこれまでの扱い(国内線)>

  ANA JAL
有償 航空券代に含む 航空券代に含む
特典 徴収なし 徴収なし

 

ちなみに、国際線については、ANAとJALとともに、有償であっても特典であっても、PFC(旅客施設使用料)は燃料サーチャージなどとともに、別途徴収されています。

こちらは、ANAの国際線特典航空券を発券した場合の画面です。税金・料金等詳細に「旅客サービス施設使用料」が記載されているのが確認できます。

 

国際線におけるPFC(旅客施設使用料)の扱いを表でまとめると以下のようになります。

<PFC(旅客施設使用料)のこれまでの扱い(国際線)>

  ANA JAL
有償 別途徴収 別途徴収
特典 別途徴収 別途徴収

 

 

ANA国内線特典航空券で旅客施設使用料(PFC)の徴収開始

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ANAの発表内容

さて、そんな状況の中、ANAから国内線特典航空券で、PFC(旅客施設使用料)の徴収を開始するとの発表がありました。

2021年8月29日以降に発券された、2021年10月31日搭乗分の特典航空券から適用になります。

これまでは、国内線特典航空券についてはマイルだけで発券できましたので、手出しの現金は無料となっていました。

しかしながら、今後はPFC(旅客施設使用料)の分だけ追加で支払う必要があるため、実質的にはこの分が値上げということになります。

 

発表内容は以下になります。

<国内線特典航空券におけるPFCの代行徴収>

  • 対象航空券
    • 国内線特典航空券*(いっしょにマイル割運賃のマイレージ利用旅客を含む)
    • 国際線特典航空券に含まれる日本国内区間*
    • ANA便名のコードシェア便をご利用の場合も対象です。
  • 適用開始日
    • 2021年10月31日以降搭乗分に適用します。
    • ただし2021年8月29日以降に発券された航空券に限ります。
  • 支払い方法
    • 特典航空券のご旅程にPFC対象空港を発着する便を含む場合、必要マイル数の減算の際に、クレジットカードでお支払いいただきます。
  • 2021年8月28日までに発券した航空券の取り扱い
    • 国内線特典航空券:発券後に予約を変更しても、PFCは追徴されません。
    • 国際線特典航空券に含まれる日本国内区間:発券後に、2021年8月29日以降に予約を変更した場合、PFCを追徴されます。

 

発表レターはこちらからご確認いただけます。

ANA「特典航空券における国内線旅客施設使用料(PFC)の適用開始について」

 

PFC(旅客施設使用料)の料金

今回追加で徴収されることになったPFC(旅客施設使用料)ですが、全ての空港で必要になるわけではありません。対象空港を利用する場合のみ徴収されます。

一覧にない空港を利用する場合は、これまでどおりPFCは徴収されません。また、料金は対象空港によって異なります。

対象となる空港とPFC(旅客施設使用料)を一覧でまとめると以下になります。以下は、消費税込みの金額となっています。

<国内線のPFC(旅客施設使用料)一覧>

発着空港

大人
(満12歳以上)
小人
(満3歳以上満12歳未満)
新千歳空港 270円 140円
仙台空港 230円 120円
成田空港 450円 220円
羽田空港 290円 140円
中部空港 440円 220円
伊丹空港 260円 130円
関西空港 440円 220円
北九州空港 100円 50円
福岡空港(*1) 110円 50円
那覇空港 120円 60円

 

PFC(旅客施設使用料)は発着のそれぞれで必要になります。

例えば、「羽田=>伊丹」の場合は片道で「550円(=290円+260円)」、往復では倍の「1,100円」が必要になるということになります。

それほど高い金額ではないものの、利用頻度が多い方や家族など複数人で利用する場合は馬鹿にならない金額になるかもしれません。これまで支払いが必要なかったと考えると実質値上げであり「改悪」と言えますね。

 

一方で、これまではANAがこの分の負担を担っていたと考えると、昨今のコロナ禍における経営状況の悪化で、少しでも経費を軽減したいという狙いが透けて見えます。

それほど厳しい状況なのかもしれませんし、今後は空港におけるコロナ対応の強化でPFC(旅客施設使用料)も値上げされていくような動きがあり、その負担をカバーしていくのは難しいという判断なのかもしれません。

 

いずれにしても、今後はライバルであるJALが追随するのかどうかが気になるところですね。

<PFC(旅客施設使用料)の10月31日以降の扱い(国内線)>

  ANA JAL
有償 航空券代に含む 航空券代に含む
特典 別途徴収 なし(今後は?)

 

MEMO

JALからも2021年10月31日申し込み分から旅客施設使用料(PFC)の徴収を始めるという発表がありました。詳細はこちらの記事をご参照ください。

 

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まとめ

今回は、ANAが国内線特典航空券で旅客施設使用料(PFC)の徴収を始めるという発表をご紹介しました。これまで表向きは無料となっていっため、実質的な値上げということになります。

対象となるのは、2021年8月29日以降に発券された、2021年10月31日搭乗分の国内線特典航空券からということになります。

少しでも節約したい方は、2021年8月28日までに国内線特典航空券の発券を進めておくようにすると良いかもしれませんね。

MEMO

ANAマイルおよびJALマイルの貯め方についてはこちらの記事をご参照ください。年18万を超えるような大量マイルを貯められるようになります。

 

それでは、また!

 

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