家族で陸マイラーするなら必須!ANAカードファミリーマイルを徹底解説!
陸マイラーするなら一人より家族で取り組む方が効率的です。例えば夫婦なら2馬力になって2倍のスピードでマイルを貯めることができます。ここで疑問になるのが「夫婦別々で貯めたANAマイルはどうやって使ったら良いか?」です。これを解決するのが「ANAカードファミリーマイル」です。以下で詳しく解説していきます。
ANAカードファミリーマイルとは
貯めたANAマイルを合算して特典に交換できる
ANAカードファミリーマイルは、家族それぞれが貯めたマイルを特典に交換する際に合算して利用するANAカード限定のサービスです。
例えば以下のような家族の例では、合計31,500マイルとして特典航空券の交換などに利用できます。
<利用イメージ>
- 夫:20,000マイル
- 妻:10,000マイル
- 子供:1,000マイル
- 子供:500マイル
- 合計:31,500マイル
夫1人だけでは20,000マイルしか使えないところ、家族でANAマイルを合算することでより良い特典の獲得に近づけるのがメリットとなります。
ANA特典航空券のほかANA SKYコインにも交換できる
ANAファミリーマイルを利用して交換できる特典は以下になります。
ANAマイルの主要な利用用途である特典航空券はもちろん、アップグレード特典や提携航空会社特典航空券にも利用できます。
<対象特典>
- ANA国内線特典航空券
- ANA国際線特典航空券
- ANA国際線アップグレード特典
- 提携航空会社特典航空券
- ANA SKY コイン
また、ANA SKY コインにも交換することができます。マイルの価値が最も高い使い道は特典航空券ですが、有効期限切れが近い場合などには助かります。
一方で、上記以外の提携ポイントや商品券などの交換には利用できないため注意が必要です。また、「いっしょにマイル割」にも利用することができません。
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ANAカードファミリーマイルの登録資格と条件
登録できるのは一親等以内の家族で最大10名まで
ANAカードファミリーマイルに登録できるのは、日本在住のANAカード本会員およびその家族です。生計を同一にし、同居する配偶者・同性パートナーおよび一親等以内の家族と定められています。
最大10名のマイルを合算して利用することができます。
特典航空券を発券できるのは「2親等以内」となっていますのでそれより厳しい条件となっています。
<登録資格>
- 日本在住のANAカード本会員およびその家族
- 生計を同一にする同居する配偶者・同性パートナーおよび一親等以内の家族
18歳未満以外はANAカード保有が必要
ANAカードファミリーマイルでは、代表者一人が「プライム会員(親会員)」となり、その家族を「家族会員(子会員)」として登録します。
プライム会員(親会員)になれるのは、ANAカード本会員のみです。ANAカードをメインカードに設定している必要があります。
メインカードは、一つのマイル口座に複数のカードを登録している場合に、メインとしてご利用されているカードのことを指します。
家族会員(子会員)は、18歳以上であればANAカード本会員またはANAカード家族会員である必要があります。18歳未満および18歳の高校生の場合はクレジットカード機能のない「ANAマイレージクラブ会員」でもOKです。
ANAカードファミリーマイル自体が、ANAカード会員限定のサービスとなっていますので、基本的にはANAカードが必要という位置付けになっています。
<登録条件>
- プライム会員(親会員):1名
- ANAカードをメインカードにしているANAカード本会員
- 家族会員(子会員):1名から9名まで
- 18歳以上:ANAカード本会員またはANAカード家族会員
- 18歳未満および18歳の高校生:ANAマイレージクラブ会員
ちなみに、18歳未満および18歳の高校生が、満18歳をむかえたまたは高校を卒業した場合は、ANAカードに入会することでANAカードファミリーマイルを継続することができます。
ANAカード「学生カード」は在学中は年会費無料です。大学生の場合は利用するのも良いですね。また、ソラチカカードは本会員2,200円、家族会員1,100円と年会費がリーズナブルです。
登録手数料は無料
ANAカードファミリーマイルの登録手数料は「無料」となってます。
一方で、利用者側の都合で変更・退会される場合は手数料が必要になります。この点は記事の後半で注意点としてご紹介します。
ANAカードファミリーマイルの登録方法
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Webサイトもしくは郵送でプライム会員(親会員)が登録
ANAカードファミリーマイルはプライム会員(親会員)が登録作業を行います。
家族会員(子会員)が全てANAカード家族カード(ANAカード家族会員)の場合はWebサイトからオンラインで登録することができます。
一方で、家族会員(子会員)のうち誰か一人でもANAカード本会員、またはANAマイレージクラブカード会員の場合は郵送での手続きが必要になります。
<登録方法>
- Webサイト
- 家族会員(子会員)が全てANAカード家族カード(ANAカード家族会員)の場合
- 郵送
- 家族会員(子会員)のうち誰か一人でもANAカード本会員、またはANAマイレージクラブカード会員の場合
郵送の場合は、「ANAカードファミリーマイル参加申込書」をダウンロードして記入するほか、「各種健康保険証のコピー」もしくは「住民票のコピー」のいずれか1点を申込書に同封する必要があります。
登録先のWebサイトおよび郵送方法の詳細はこちら公式サイトをご参照ください。
ANAカードファミリーマイルの注意点
ANAカードファミリーマイルの注意点は以下になります。
<注意点>
- 特典航空券の変更や払い戻しに電話での対応が必要なケースが増える
- 合算したマイルを利用できるのはプライム会員のみ
- 合算できても移行はできない
- 変更・退会には1人あたり5,000マイルが必要
特典航空券の変更や払い戻しに電話での対応が必要なケースが増える
ANAカードファミリーマイルを特典航空券の交換に利用した場合の、変更と払い戻し方法を表でまとめると以下のようになります。
ANA国内線特典航空券の変更と払い戻しは、ANAカードファミリーマイルを利用していなければどちらもWebサイトから手続きを行うことができます。
つまりこの「赤字」部分の手間が増える形になります。
<変更と払い戻し方法>
変更 | 払い戻し(キャンセル) | |
ANA国内線特典航空券 | 電話 | 申請フォーム |
ANA国際線特典航空券 | Webサイト | 電話 |
ANAマイルを特典航空券に交換する際には、「個人マイル」と「ANAカードファミリーマイル」のどちらを利用するのかを選択可能となっています。
ANA国内線特典航空券であらかじめ変更や払い戻しが想定されるような場合には、手間を回避するため「個人マイル」を選択しておくのがおすすめです(マイル数が足りない場合は駄目ですが・・)
合算したマイルを利用できるのはプライム会員のみ
ANAカードファミリーマイルで合算したマイルを利用できるのはプライム会員(親会員)のみです。
特典航空券の空席は上級会員の方が枠が優遇されています。そのため、プライム会員(親会員)には家族の中で一番高いステータスを保有している人(もしくは目指す人)を充てるのがオススメです。
合算できても移行はできない
ANAカードファミリーマイルで可能なのは特典利用時に合算することだけです。それぞれの口座に貯まっているANAマイルを移行できるわけではありません。
ここは勘違いしがちなので注意しましょう。
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変更・退会には1人あたり5,000マイルが必要
ANAカードファミリーマイルでメンバー構成を変更したり、退会したりするには1人あたり5,000マイルの手数料必要にになります。
少なくないマイル数ですね。
ANAカードファミリーマイルに登録できるのは元々一親等以内の家族という厳しい制限があるため変更・退会の機会は少ないと思いますが、登録の際はよく考えるようにしましょう。
ちなみに、自動退会の場合は手数料は必要ありません。
<自動退会となるケース>
- 海外に転居した場合
- ANAカードを退会した場合
- プライム会員(親会員)がANAカードファミリーマイルを退会した場合
- プライム会員(親会員)として登録していた方が、ANAカードの本会員から家族会員に変更した場合
- 家族会員で18歳以上(高校生を除く)になった時点でANAカードを保有していない場合
陸マイラー的な活用イメージ
ポイ活で貯めたマイルをANAカードファミリーマイルで合算
大量マイルを貯めるならポイントサイトの活用やクレジットカードの入会キャンペーンが近道です。
ただし、ポイントサイトで高額案件として代表的なクレジットカードや証券口座の開設案件は1人1回までしか参加できないのが基本です。
また、アメックスカードの入会キャンペーンも同じく参加できるのは1人1回までとなっています。
一方で、夫婦など家族で協力してポイ活を行えば、これらお得な案件にその人数分参加できます。よりハイスピードで大量マイルを貯めることが可能になりますね。
夫婦別々の口座でANAマイルを貯めたとしても、ANAカードファミリーマイルを利用すれば最終的に合算して利用できるため安心です。
<陸マイラー的な活用イメージ>
ANA陸マイラーがポイ活でマイルを貯める上で定番となっているのが「JQみずほルート」です。ポイントサイトで貯めたマイルを70%のレートでANAマイルに交換できます。
夫婦でANAマイルを貯める場合、夫婦それぞれで「JQみずほルート」を開通させることができます。ただしこの場合、必須となる2枚のカードをそれぞれが発行する必要があるため負担になるかもしれません。
そのような場合、「JQみずほルート」を開通するのは夫婦どちらか1人して、もう一方が貯めたポイントは「ドットマネーギフトコード」に交換し、これを共有することでポイントをまとめるという手法もあります。
こちらもANAカードファミリーマイルと同様、家族でANAマイルを貯める上で覚えておきたいテクニックですね。
ただし、全てのポイントサイトが「ドットマネーギフトコード」への交換に対応しているわけではないのでその点は注意しましょう。
まとめ
今回は「ANAカードファミリーマイル」をご紹介しました。
ANAカードファミリーマイルは家族で貯めたマイルを特典に交換する際に合算して利用することができます。家族でANAマイルを貯める上で必須とも言える基礎知識となっています。
家族で陸マイラーをするなら早めに登録しておきましょう。
一方で、ANAカードファミリーマイルには注意点もいくつかあります。これらを事前に把握しておきうまく回避しながら活用しましょう。
いずれにしても、陸マイラーするなら一人より家族で取り組む方が効率的です。ANAカードファミリーマイルを利用することでスピードを上げてANAマイルを貯めていきましょう!
ライバルのJALでも家族でマイルを合算できる「JALカード家族プログラム」があります。JALマイルを貯める際に活用しましょう。
JALマイルの貯め方はこちらの記事で解説しています。ぜひ合わせてご参照ください。
それでは、また!