【改悪&改善】ANAアメックスゴールドの特典内容が変更!ANA SKYコイン獲得プログラムなどが新たに追加!
ANAアメックスゴールド(ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード)の特典内容の変更が発表されました。全体としては改善と改悪が入り混じった内容になっており、2020年9月から開始になるものもあります。「ANA SKY コイン獲得プログラム」というユニークな特典がスタートする一方で、海外旅行保険の内容変更については影響を受ける方が多く注意が必要となっています。以下で詳しくご紹介していきます。
目次
ANAアメックスゴールドとは
アメックス発行のANAカードでレードは「ゴールドカード」
「ANAアメックスゴールド」は、その名前のとおり、「アメリカン・エクスプレス(アメックス)」が発行するクレジットカードです。
「ANAアメックス」には、通常カードとゴールドカードの2種類があり、今回扱うのはゴールドカードの方になります。
「ANAアメックスゴールド」の基本情報と特典の一覧(2020年8月末までのもの)は以下になります。ゴールドカードということで年会費は高めの設定となっていますが、豊富な特典を利用できるのが特徴になります。
<ANAアメックスの基本情報と特典一覧>
年会費(本会員) | 31,000円(+消費税) |
年会費(家族会員) | 15,500円(+消費税) |
ポイント移行コース登録料 | 必要なし(標準装備) |
ポイント還元率 | 1%(100円=1ポイント) |
ポイント有効期限 | 無期限 |
ANAグループでのカード利用 | ポイント2倍 |
入会ボーナス | 2,000マイル |
継続ボーナス | 2,000マイル |
フライトボーナス | 25% |
空港ラウンジ | 利用可能 |
手荷物無料宅配サービス | 利用可能 |
空港クロークサービス | 利用可能 |
空港パーキング | 利用可能 |
エアポート送迎サービス | 利用可能 |
旅行傷害保険 | 最高1億円(利用付帯)or 最高5,000万円(自動付帯) |
海外旅行先での日本語サポート | オーバーシーズ・アシスト |
オンライン・プロテクション | 利用可能 |
ショッピング・プロテクション | 利用可能 |
カード盗難・紛失の場合の再発行 | 利用可能 |
キャンセル・プロテクション | 利用可能 |
リターン・プロテクション | 利用可能 |
ANAアメックスゴールドの特典内容の変更
特典内容の変更は4つが改善、1つ改悪
さて、そんな「ANAアメックスゴールド」ですが、特典内容が変更されることが発表になりました。
発表内容は大きく5つあり、そのうち4つが「改善」、1つが「改悪」となります。また、適用時期が「2020年9月」と「2021年3月」の2種類に分かれています。まとめると以下のようになります。
<特典内容の変更>
- 改善
- ANA SKY コイン獲得プログラムの追加<=2020年9月から
- スマートフォン・プロテクション(カード付帯保険)の追加<=2020年9月から
- 手荷物無料宅配サービスの拡充<=2021年3月から
- 航空便遅延費用補償(海外旅行)の追加<=2021年3月から
- 改悪
- 海外旅行傷害保険が「利用付帯」に変更<=2021年3月から
「ANA SKY コイン獲得プログラムの追加」は、実質的には年会費の割引制度といえるもので、ユーザーには大きなメリットとなるものです。また、数からすれば「改善」の方が多く、全体としては「改善」の流れとまとめることができます。
ただ、これまでは「自動付帯」となっていた海外旅行傷害保険が「利用付帯」に変更になることははっきりとした「改悪」ということが言え、海外旅行に頻繁に行く機会のあるユーザーは注意が必要です。
以下では、それぞれの内容を確認していきたいと思います。
ANAアメックスゴールドの特典内容の変更<改善>
ANA SKY コイン獲得プログラムの追加(2020年9月から)
まず最初にご紹介するのは「ANA SKY コイン獲得プログラム」の追加です。2020年9月から追加になります。
こちらのプログラムは「ANAアメックスゴールド」を年間300万円利用することで、翌年3月末頃に「ANA SKY コイン」を10,000コイン(=10,000円相当分)獲得できるというものです。
「ANA SKY コイン」は、ANAのチケットやパッケージツアーの購入に現金同等の価値として利用することができる電子クーポンです。
ANAグループでの利用が多い方であれば、実質的には「年会費の割引制度」のような感覚となります。
利用条件は「300万円」ということでクリアするのはなかなか難しい金額ですが、利用金額が大きな方にとってはメリットが大きい特典となりますね。
2020年は9月からのプログラムスタートとなるため、12月31日までの4ヶ月間で「60万円」というのが獲得条件となります。2021年からは1月1日から12月31日までがプログラム期間となります。
スマートフォン・プロテクション(カード付帯保険)の追加(2020年9月から)
次にご紹介するのは「スマートフォン・プロテクション(カード付帯保険)」の追加です。2020年9月から追加になります。
こちらは、手持ちのスマートフォンが破損した場合、修理代金を「最大3万円」まで補償してくれるというものです。
補償内容は以下になります。購入後2年以内のスマートフォンが対象で、1事故につき1万円、通算して1年間で3万円までの補償を受けることができます。破損としての頻度がおおい「スクリーンガラス割れ」も対象になっているのが嬉しいポイントですね。
<補償内容>
補償対象 | スマートフォン(1台のみ) |
補償範囲 | 破損(スクリーンガラス割れ損害を含みます) |
支払限度額 | 3万円 |
対象端末 | 購入日より2年以内のスマートフォン |
免責金額 | 1事故につき1万円 |
注意点は、対象となるスマートフォンの通信料を少なくとも 3 ヶ月以上連続して「ANAアメックス」で決済していることが適用条件となっているところです。
また、対象は基本カード会員のみとなります。家族カード会員は、この補償の対象にはなりませんので注意が必要です。
<注意点>
- 対象となるスマートフォンの通信料を少なくとも 3 ヶ月以上連続決済している必要あり
- 対象は基本カード会員のみ(家族カード会員は対象外)
手荷物無料宅配サービスの拡充(2021年3月から)
次にご紹介するのは「手荷物無料宅配サービス」の拡充です。2021年3月から適用されます。
これは、海外旅行からの帰国時に、空港から自宅まで、カード会員1人につきスーツケース1個を無料で配送してくれるというものです。
「ANAアメックスゴールド」の場合は、これまでも「手荷物無料宅配サービス」は付帯していましたが、2021年3月からは、成田国際空港、中部国際空港、関西国際空港に加え、新たに羽田空港(第3ターミナル)が追加になります。
微々たる変更ですが、東京近郊の在住者の場合、これからは羽田空港(第3ターミナル)の利用頻度が増えると想定されますので、嬉しい改善と言えますね。
航空便遅延費用補償(海外旅行)の追加(2021年3月から)
次にご紹介するのは「航空便遅延費用補償(海外旅行)」の追加です。2021年3月から追加になります。
実は、意外なことに「ANAアメックスゴールド」には、「航空便遅延費用補償(海外旅行)」が付帯していなかったんですよね。これが、2021年3月から利用できるようになるというわけです。
補償内容は以下になります。乗継遅延や出航遅延、欠航などの際に、臨時に出費した宿泊料金や食事代を補償してもらうことができます。
また、手荷物の到着遅延や紛失したことにより負担した衣類や生活必需品の購入費用も補償してもらうことができます。
<補償内容>
補償内容 | 支払限度額(旅行代金をカードで決済した場合) |
乗継遅延・出航遅延・欠航・搭乗不能・受託手荷物遅延費用 | 2万円 |
受託手荷物紛失費用 | 4万円 |
注意点としては、補償が受けられるのは「旅行代金をカードで決済した場合」つまり「利用付帯」だというところです。
同じアメックスカードでも「アメックスプラチナ」などは、カード決済の有無にかかわらず補償が適用される「自動付帯」になっています。
「航空便遅延費用補償(海外旅行)」が利用できるようになったのはもちろん「改善」ですが、「ANAアメックスゴールド」はせっかくのゴールドカードですから「自動付帯」だとより嬉しかったですね。
私も過去に香港で「ロストバゲージ」に遭遇したことがあります。「ロストバゲージ」は海外旅行の頻度が多くなると遭遇する確率も高くなるため、「航空便遅延費用補償(海外旅行)」は海外旅行者の強い味方ですね。
ANAアメックスゴールドの特典内容の変更<改悪>
海外旅行傷害保険が「利用付帯」に変更(2021年3月から)
最後にご紹介するのが「海外旅行傷害保険」が「利用付帯」に変更されるというものです。2021年3月から適用になります。
改定前の現在および2021年2月末までの補償内容は以下になります。これはでは「自動付帯」と「利用付帯」で補償内容の違いはあれど、「自動付帯」でもゴールドカードとしての手厚い内容を受けることができていました。
<改定前の補償内容>
補償内容 | 自動付帯 | 利用付帯 |
傷害死亡・後遺障害保険金 | 5,000万円 | 1億円 |
傷害治療費用保険金 | 200万円 | 300万円 |
疾病治療費用保険金 | 200万円 | 300万円 |
賠償責任保険金 | 4,000万円 | 4,000万円 |
携行品損害保険金 | 50万円 | 50万円 |
救援者費用保険金 | 300万円 | 400万円 |
乗継遅延・出航遅延・欠航・搭乗不能・受託手荷物遅延費用 | - | - |
受託手荷物紛失費用 | - | - |
改定後の補償内容は以下になります。「自動付帯」による補償は完全になくなり、その代わりに先ほどご紹介した「航空便遅延費用補償(海外旅行)」が追加になっている形です。
<改定後の補償内容>
補償内容 | 自動付帯 | 利用付帯 |
傷害死亡・後遺障害保険金 | - | 1億円 |
傷害治療費用保険金 | - | 300万円 |
疾病治療費用保険金 | - | 300万円 |
賠償責任保険金 | - | 4,000万円 |
携行品損害保険金 | - | 50万円 |
救援者費用保険金 | - | 400万円 |
乗継遅延・出航遅延・欠航・搭乗不能・受託手荷物遅延費用 | - | 2万円 |
受託手荷物紛失費用 | - | 4万円 |
「航空便遅延費用補償(海外旅行)」と同じく、「海外旅行傷害保険」も「アメックスプラチナ」などは、カード決済の有無にかかわらず補償が適用される「自動付帯」が用意されています(利用付帯と補償金額は異なる)。
繰り返しになりますが、「ANAアメックスゴールド」はせっかくのゴールドカードですから「自動付帯」もなんとか維持して欲しかったところですね。
ちなみに、「自動付帯」が効果を発揮するのは「傷害治療費用保険金」や「疾病治療費用保険金」などです。
一般的に、複数のクレジットカード付帯の「海外旅行傷害保険」に加入の場合、「傷害死亡・後遺障害保険金」については一番高額な補償額が適用されますが、それ以外についてはそれぞれの補償額を合算可能となっています。
<海外旅行保険の補償額に関する一般的なルール>
- 傷害死亡・後遺障害保険金:複数の保険がある場合、一番高額な補償額が適用
- 傷害死亡・後遺障害保険金以外:複数の保険がある場合、それぞれの補償額を合算可能
そのため、「自動付帯」のクレジットカードを複数枚保有していれば、「傷害死亡・後遺障害保険金」以外については合算されたより手厚い補償を受けることができるため、それだけ安心感が増すというわけですね。
参考 ANAアメックス・ゴールドの新たな特典アメリカン・エキスプレス・カード
ANAアメックスゴールドのお得な入会方法
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まとめ
今回は、「ANAアメックスゴールド」の特典内容の変更についてご紹介しました。
改善と改悪が入り混じった内容になっていますが、全体としては、利用頻度や利用金額が高いロイヤリティーユーザー向けの特典を手厚くするという方向性になっていると感じました。
特に「ANA SKY コイン獲得プログラム」というのは面白い試みで、ANAのサービスをよく利用する方にとっては朗報となりますね。
一方で、海外旅行保険が「利用付帯」に変更になったというのは注意が必要です。適用は2021年3月からですのでもう少し先ですが、気を付けたいところです。
アメックスゴールドでも特典内容の変更が予定されています。こちらでも、ホテルやスターバックスのクーポンやスマホ補償の追加の代わりに、海外旅行保険が「利用付帯」に変更されることが予定されています。
それでは、また!