SFC修行でマイルはいくら必要?SKYコインで費用(コスト)を節約!
ANA SFC修行には多額の費用(コスト)が必要です。SFC(スーパーフライヤーズカード)取得には年間プレミアムポイントが50,000必要ですが、これを優秀と言われるPP単価=10円で達成したとしても、50万円が必要という計算になります。いくらSFC(スーパーフライヤーズカード)が魅力的で、SFC修行が1年に限ったものとは言え、50万円の出費は正直厳しいですよね・・。
実は、このコスト負担を軽減する方法があります。その鍵は「ANA SKYコイン(ANAスカイコン)」です。陸マイラーの虎の子である「マイル」をANAスカイコインに交換することで、SFC修行のコスト負担を軽減できるのです。以下、詳しく見ていきましょう。
目次
SFC修行とは?特典とメリットのまとめ
ANA SFCとは何なのか?SFC修行とは何なのか?どのような条件があるのか?という、超基本的なことから、SFCの特典とメリットまでは、こちらの記事で、詳しくまとめさせていただいております。
こちらの記事から、要点を抜粋すると以下のようになります。これらは、SFC修行における重要なポイントになりますので、復習の意味で再掲いたします。
<SFCとは、SFC修行とは、特典とメリット、条件のまとめ>
- SFCとは「スーパーフライヤーズカード」のこと
- SFC(スーパーフライヤーズカード)を発行するには、年間プレミアムポイントが50,000ポイント必要
- SFC(スーパーフライヤーズカード)を持っている間は、上級会員向け(=プラチナサービスメンバーと同等)のサービスを利用できる
- SFC(スーパーフライヤーズカード)の年会費を払うことで、獲得したステイタスを延長し続けることができる(=半永久的なものに変えることができる)
- プレミアムポイントは飛行機に搭乗しないともらえないから、SFC修行として飛行機に乗る
- 特典航空券ではプレミアムポイントは貯められない
- 年間プレミアムポイントを50,000ポイント貯めるには、国内線普通席(旅割75利用を想定の場合)では、数十回の往復が必要になる(=かなりの数の搭乗をこなす苦労が修行と呼ばれる所以)。
- SFC(スーパーフライヤーズカード)の維持コストは、多くの場合で11,070円から16,200円(クレジットカードのグレードやブランドにより変動)
- SFC(スーパーフライヤーズカード)の特典は、自分がエコノミーのチケットを持っている場合にこそ、真価を発揮する
- SFC(スーパーフライヤーズカード)の特典の中で、陸マイラーとして特に魅了的なのは、特典航空券の優先予約である
SFC修行に必要な費用(コスト)のまとめ
ANA SFC修行に必要な費用(コスト)とPP単価、搭乗クラスと運賃種別の関係については、こちらの記事で、詳しくまとめさせていただいております。
SFC(スーパーフライヤーズカード)取得には年間プレミアムポイント(PP)が50,000必要でした。
PP単価というのは、1PP取得のために必要なコストを表していますので、PP単価を知れば、SFC取得コストを試算することができます。
PP単価ごとの、SFC取得コストをまとめると以下になります。
- PP単価=15円:SFC取得コスト=750,000円
- PP単価=14円:SFC取得コスト=700,000円
- PP単価=13円:SFC取得コスト=650,000円
- PP単価=12円:SFC取得コスト=600,000円
- PP単価=11円:SFC取得コスト=550,000円
- PP単価=10円:SFC取得コスト=500,000円 <=ベースライン
- PP単価=9円:SFC取得コスト=450,000円
- PP単価=8円:SFC取得コスト=400,000円
- PP単価=7円:SFC取得コスト=350,000円
- PP単価=6円:SFC取得コスト=300,000円
- PP単価=5円:SFC取得コスト=250,000円
一般的に、PP単価=10円台であれば、コスト効率を考えたSFC修行において「優秀」と言われています。ですので、当ブログでは、このPP単価=10円台をベースラインとして考えています。
仮に、この「優秀」と言われるPP単価=10円でSFC修行をやりきったとしても、SFC取得コストとして、50万円が必要という計算になります。
いくらSFC(スーパーフライヤーズカード)が魅力的で、SFC修行が最初の1年に限ったものとは言え、50万円の出費は正直厳しいところです。
PP単価=10円というのは「優秀」なラインなので、予約状況によっては、もっと高いPP単価になる場合も想定されます。
なにせ、SFC修行の人気路線、特に、土日をからめた日程の予約は熾烈を極めます。なかなか予約できるものではありません。
いずれにしても、できることなら、もっと費用を抑えたSFC修行を行いたいですよね・・。
実は、このコスト負担を軽減する方法があります。その鍵を握るのは「ANA SKYコイン」です。
陸マイラーの虎の子である「マイル」をANA SKYコインに交換することで、SFC修行のコスト負担を軽減できるのです。
以下、詳しく見ていきましょう。
SFC修行をマイルで賄うための、ANA SKYコインの基礎知識
それでは、まずは「ANA SKYコイン」とは何か?基本的なところをから理解していきましょう。
ANA SKYコインとは
ANA SKYコインは、ANAのサービスで利用できる電子クーポンです。ANAの公式HPには、以下の説明があります。
ANA SKY コインは、ANAホームページで航空券や旅行商品のお支払いにご利用できる電子クーポンです
重要なのは「ANA SKYコインは、ANAのホームページで航空券の支払いに利用できる」という部分です。つまりは、SFC修行に必要な航空券を、ANA SKYコインで支払うことができるということになります。
ANA SKYコインの価値
ANA SKY コインは、以下の対象商品のお支払いに10円単位(10コイン=10円分)ご利用できます。つまりは、1コイン=1円の価値があるということになります。
ANA SKYコインの対象商品
ANA SKYコインの対象商品は以下になります。SFC修行で利用できる、国内線航空券および国際線航空券も対象商品になっています。また、最近人気の「旅作」でも利用することができます。
ということで、マイルで発行できる特典航空券ではプレミアムポイントは付与されませんが、
ANA SKYコインを利用して購入した航空券には、通常通りのプレミアムポイントが付与されます。
つまりは、SFC修行用の国内線航空券および国際線航空券も、ANA SKYコインを利用しすることで、間接的にマイルを利用して購入できるということになります。これにより、マイルを使ってSFC修行のコスト負担を軽減できることいになります。
国内線航空券
ANA国内線の個人運賃航空券
- 他社運航の場合は、ANA便名のコードシェアのみ対象
- ビジネスきっぷ、いっしょにマイル割等は対象外
国際線航空券
日本サイトで購入可能なANA国際線すべての公示運賃航空券
- ANA便名の国内線乗り継ぎ区間も対象
- 他社便名および他社乗り継ぎが含まれる航空券は対象外
国内旅行商品
ANA SKY WEB TOURで販売する旅行商品
- 国内ホテル(@ホテル)、国内レンタカー(@レンタカー)、ANA一休パックは対象外
海外旅行商品
ANA SKY WEB TOURで販売する旅行商品
- ホテル&オプションは対象外
- 海外旅行商品をご利用でANA SKY コインを保有するご本人様が同行されない場合は、ご旅行申し込み後にメールまたは電話でのご連絡が必要です。
ANA SKYコインの有効期限
ANA SKY コインの有効期間は交換月より、12カ月目の末日になります。つまり、1年後の末日です。たとえば、4月1日にマイルから交換した場合、有効期限は、翌年の4月30日となります。
ANA SKYコインはお金と同等の価値がありますが、有効期限があるので注意が必要ですね。
ANAスカイコインの払い戻し
ANA SKYコインを利用して購入した、国内線航空券・国際線航空券・国内旅行商品・海外旅行商品を払い戻しをする際も、払い戻し手続き時点で有効期限内のANA SKYコインは払い戻しを受けることができます。
SFC修行の場合、予約後のキャンセルが発生する場合も多いですが、この点でも安心です。
- 国内線航空券・国際線航空券・国内旅行商品はキャンセル後、ANA SKY コインを即時に払い戻しいたします。海外旅行商品は払い戻しまで10日前後を要します。
- 国内線航空券・国内旅行商品・海外旅行商品は、払い戻しの際に発生する払戻手数料および取消手数料は購入時にご利用されたANA SKY コインから優先して充当されます。
- 国際線航空券は払い戻し手続きの際、クレジットカードでのお支払い分を優先して返金いたします。さらに、返金額がある場合には、ANA SKY コイン口座へ払い戻しいたします。なお、2015年4月11日以前に発券した航空券のANA SKY コインお支払い分は払い戻しできません。
SFC修行に必要なマイル数とANAスカイコインの入手方法
ここまででご説明した「ANA SKYコンの基礎知識」で、SFC修行に必要な航空券の予約・購入にANA SKYコインが使えることが確認できました。
それでは、ANAスカイコインはどのようにしたら入手できるのでしょうか?実は、ANAスカイコインは、陸マイラーの虎の子である「マイル」から交換できるのです。
ANAスカイコインへは、1マイルから交換可能です。
また、10,000マイル以上交換する場合、交換マイル数と、ANAマイレージクラブの会員ステイタスやANAカードの種類に応じて、交換率が変動します。ここは重要なので、詳しく確認してみましょう。
ANAマイレージクラブの会員ステイタスやANAカードの種類別の交換率
こちらが、ANAマイレージクラブの会員ステイタスやANAカードの種類別の、交換マイル数と交換後のコイン数の対応表になります。
会員ステイタス/ANAカード種類 | ||||
交換マイル数 | 交換後コイン数 | |||
---|---|---|---|---|
1~9,999マイル | 1~9,999(1倍) | |||
10,000マイル | 13,000(1.3倍) | 12,000(1.2倍) | ||
20,000マイル | 28,000(1.4倍) | 26,000(1.3倍) | 24,000(1.2倍) | |
30,000マイル | 45,000(1.5倍) | 42,000(1.4倍) | 36,000(1.2倍) | |
40,000マイル | 64,000(1.6倍) | 60,000(1.5倍) | 48,000(1.2倍) | |
50,000マイル~ 200,000マイル |
85,000(1.7倍)~ 340,000(1.7倍) |
80,000(1.6倍)~ 320,000(1.6倍) |
75,000(1.5倍)~ 300,000(1.5倍) |
60,000(1.2倍)~ 240,000(1.2倍) |
こちらの表の左から2番目の列は、ANA上級会員向け(ダイヤモンドサービス、プラチナナービス等)の優遇レートであり、これがこれらから目指すステイタスなので、今回は置いておきます。
それ以外の列で確認してみると、交換率が一番良いのは、左から3番目の列の一番下、赤字の部分の「1.6倍」であることがわかります。
この1.6倍の交換率が適用されるのは、「ANAスーパーフライヤーズカード」「ANAカードプレミアム」「ANAゴールドカード」を保有しており、かつ、50,000マイル以上をANA SKYマイルに交換した場合になります。
「ANAスーパーフライヤーズカード」はこれから取得を目指すSFCなので、これも除外すると、1.6倍の交換率を実現するのには、「ANAカードプレミアム」もしくは「ANAゴールドカード」が必要ということになります。
SFC取得までに必要なANAマイル数
ここでは、SFC取得までに必要なANAマイル数を試算してみたいと思います。
SFC取得には年間プレミアムポイントが50,000必要でした。ここでは、一般的に「優秀」と言われるPP単価=10円を想定して、SFC取得コストの前提を50万円としたいと思います。
また、マイルからANA SKYマイルへの交換の際には、交換率が一番良くなる、50,000マイル以上を一気に交換したケースで考えて見たいと思います。
また、注意点としては、10,000マイル以上の交換の場合は10,000マイル単位での交換になるということです。従いまして、必要マイルは10,000マイル単位にしています。
ANAマイレージクラブカードのみ保有の場合:
- 交換率:1.2倍、必要マイル数=420,000、交換後のANA SKYコイン数=504,000
ANAカード(ワイド・一般)を保有の場合:
- 交換率:1.5倍、必要マイル数=340,000、交換後のANA SKYコイン数=510,000
ANAゴールドカード・ANAカードプレミアムを保有の場合:
- 交換率:1.6倍、必要マイル数=320,000、交換後のANA SKYコイン数=512,000
こうやって見てみると、「ANAマイレージクラブカード」のみのでSFC修行に臨むのは、素手で戦場に乗り込むようなものです。まったく話になりません(笑)。
50万のANA SKYコインを獲得するために、42万ものマイルが必要になってしまいます。「ANAゴールドカード・ANAプレミアムカード」保有の場合に比べて、必要マイル数が10万マイルも違ってくることになります。
1マイルの価値は一般的には2円程度と言われているので、20万円ぐらいの違いが発生することになります。これは大きな差ですね。
一方、「ANAカード(一般・ワイド)」と、「ANAゴールドカード・ANAプレミアムカード」における必要マイルの差は、2万マイルです。それほど多くないことがわかります。
個人的には、「ANAゴールドカード」を保有していた方がいいと思いますが、最低限、ANAカード(一般)は持っておくべきということが言えます。
いずれにしても、SFC修行に必要となる費用(コスト)をマイルで賄おうとした場合、320,000マイルが最低でも必要ということが確認できました。
SFC修行に「ANAゴールドカード」は必要?
「ANAカードプレミアム」の年会費は一番安いものでも、86,400円しますので、ANA SKYコインへの交換率を高めるという観点でコスト効率を考えるのであれば、「ANAゴールドカード」が良いということになります。
「ANAゴールドカード」の年会費は一番安いもので、15,120円になります。
詳細はこちらのリンクからご確認いただけます。
次善の策としては「ANAカード(一般)」を保有することになります。一般のANAカードでも、50,000マイル以上の交換で交換率が1.5倍になりますので、悪くはありません。
「ANAカード(一般)」の年会費は、一番安いもので2,160円ですので、「ANAカードゴールド」の年会費の差額は、約13,000円になります。
「ANAゴールドカード」の場合の必要マイル数は320,000、「ANAカード(一般)」の場合の必要マイル数は340,000ということで、その差は20,000マイルです。
ANA SKYマイルへの換算で、30,000コイン(交換率1.5倍)から32,000コイン(交換率1.6倍)の差となります。
1コイン=1円の価値がありますので、「ANAゴールドカード」と「ANAカード(一般)」の年会費の差額を十分に埋められるという結果になります。つまりは、「ANAゴールドカード」の方がお得ということが言えます。
ですので、結論としては、SFC修行の費用(コスト)をマイルで賄うのであれば、SFC修行を始める前には「ANAカードゴールド」を取得しておいた方が良い、と言うことが言えます。
私も、ちょっと前に「ANAゴールドカード」である「ANA VISAワイドゴールドカード」を入手しました。
「ANA VISAワイドゴールドカード」については、こちらの記事でも詳しくご紹介しています。
選択するカードブランドによっては年会費の割引も受けられますので、「ANAカード(一般)」との年会費の差額を、さらに抑えることができます。
ソラチカカードはANAカード?
ANA陸マイラーであれば必ず持っているはずの、ANA陸マイラー御用達の「ソラチカカード(正式名称:ANA To Me CARD PASMO JCBカード)」は「ANAカード(一般)」のカテゴリーに入ります。
ですので、ソラチカカードを保有していれば、SFC修行のための最低限のクレジットカードを、既に保有していることになります。
ソラチカカード ANA To Me CARD PASMO JCB:キャンペーン情報|東京メトロ To Me CARD
まとめ
今回は、ANA SFC修行のコスト軽減策として「ANA SKYコイン」の利用についてまとめてみました。
私は「ANAゴールドカード」である「ANA VISAワイドゴールドカード」を保有しているので、SFC修行に必要となる50万円(=500,000コイン)を賄うためには、320,000マイルが必要であることがわかりました。
いくらSFC(スーパーフライヤーズカード)が魅力的で、SFC修行が1年に限ったものとは言え、50万円の出費は正直厳しいと思っていましたが、32万マイルであれば、不思議とやれそうな気がしてきました(笑)。
私はなんとか32万マイルを貯めて、実質負担としてはコストゼロで、SFC取得を達成したいと計画しています。
私自身は、今年3月から陸マイラー活動を始めて、現在20万マイル弱を貯めています。これから貯まる分も加えれば、来年3月末までに、なんとか32万マイルまで貯められる予定です。
私が短時間で大量ANAマイルを貯めた方法については、こちらの記事でまとめておりますので、合わせてご参照ください。
ANA SFC修行2017の全体の目次、記事一覧はこちらになります。ANA SFC修行関連記事のまとめ読みにぜひご利用ください。
それでは、また!
ANA SFC関連記事
これまでにまとめたANA SFC関連記事はこちらになります。
SFCって何?どんな特典、メリットがあるの?という方はこちら。
SFC取得に必要な費用(コスト)は?SFC取得に必要になるプレミアムポイントって何?PP単価って何?という方はこちら。
ANA SKYコインって何?SFC取得にマイルって使えないの?という方はこちら。ANAマイルからANA SKYコインへの交換手順についてもまとめております。
私の、2017年ANA SFC修行方針はこちら。
【重要記事】ANAマイルの貯め方はこちら。大量ANAマイルを貯めて、お得にSFC修行をしましょう。