ANA JCB CARD Preciousの招待条件は?特典とメリットを解説!
「ANA JCB CARD Precious」はJCBカードから新しく登場したANAカードです。従来のゴールドとプレミアムの中間の位置付けにで完全招待制となっているのが特徴です。当記事では基本情報から招待条件、特典、メリット、注意点まで解説していきます。
目次
ANA JCB CARD Preciousとは
ゴールドとプレミアムの中間の新しいANAカード
「ANA JCB CARD Precious(プレシャス)」はJCBカードから新しく登場したANAカードです。従来のゴールドとプレミアムの中間の位置付けになっています。
完全招待制となっており、JCBカードから招待を受けた人のみが保有することができます。招待を受けた方は2025年3月頃から順次申し込むことができます。
ちなみに、JCBカードからは「ANA JCB CARD FIRST」も新登場しています。こちらは29歳以下限定のANAカードです。詳細はこちらの記事をご参照ください。
ANA JCB CARD Preciousの招待条件
スポンサーリンク
ANA JCBワイドゴールドカード保有かつ300万円以上の利用が条件
「ANA JCB CARD Precious」の招待を受けるには「ANA JCBワイドゴールドカード」を保有している必要があります。その上で、1年間の間に300万円のショッピング利用が必要とされています。
「ANA JCB CARD Precious」はゴールドとプレミアムの中間の位置付けということで、条件クリアすることでゴールドからステップアップするという流れになっています。
誰でも申込みできるわけではないという点で入会するハードルの高い1枚と言えますね。
ANA JCB CARD Preciousの基本情報
年会費は39,600円(税込)と比較的高額に設定
「ANA JCB CARD Precious」の基本情報を表にまとめると以下になります。
<ANA JCB CARD Preciousの基本情報>
対象 | 本会員:20歳以上(学生不可)で安定継続収入のある方。 家族会員:生計を同一にする配偶者・親・子供(高校生を除く18歳以上)の方。 |
---|---|
年会費 | 本会員:39,600円(税込) 家族会員:4,400円(税込) |
ボーナスマイル | 入会・継続ボーナスマイル:5,000マイル 利用ボーナスマイル: ・年間のカード利用金額合計が300万円(税込)以上の場合、利用金額1,000円(税込)に対し12マイル積算 搭乗ボーナスマイル:25% |
付帯保険 | 旅行傷害保険(死亡・後遺障害の場合) 海外 最高1億円 国内 最高1億円 国内・海外航空機遅延保険 乗継遅延費用保険金(客室料・食事代)2万円限度 出航遅延費用等保険金(食事代)2万円限度 寄託手荷物遅延費用保険金(衣類購入費等)2万円限度 寄託手荷物紛失費用保険金(衣類購入費等)4万円限度 国内航空傷害保険 最高5,000万円 ショッピングガード保険 海外 年間最高500万円 国内 年間最高500万円 |
まず注目すべきは年会費です。「ANA JCB CARD Precious」の年会費は本会員で「39,600円(税込)」と比較的高額の設定となっています。
「ANA JCBワイドゴールドカード」の年会費は「15,400円(税込)」ですのでそれよりも24,200円高くなっています。
<ANA JCB CARDの年会費一覧>
本会員 | 家族会員 | |
一般カード | 2,200円(税込) | 1,100円(税込) |
ワイドカード | 7,975円(税込) | 1,650円(税込) |
ワイドゴールドカード | 15,400円(税込) | 4,400円(税込) |
Presious(プレシャス) | 39,600円(税込) | 4,400円(税込) |
プレミアムカード | 77,000円(税込) | 4,400円(税込) |
この差額である「24,200円」を払う必要があるのか、次の特典のセクションで確認していきたいと思います。
ANA JCB CARD Preciousの特典
マイル還元率が最大1.2%
「ANA JCB CARD Precious」の基本的なマイル還元率は1.0%となっています。利用金額1,000円(税込)ごとに10マイルを貯めることができます。
そして、「ANA JCB CARD Precious」には利用ボーナスマイルが用意されており、年間300万円以上の利用で利用金額1,000円(税込)ごとに2マイルが加算されます。
つまり年300万円以上の利用でマイル還元率0.2%が上乗せされるイメージです。合計でのマイル還元率は最大1.2%という計算になります。
<マイル還元率>
- 通常:
- 1.0%(1,000円(税込)ごとに10マイル)
- 利用ボーナスマイル:
- 年間300万円以上の利用で追加
- 0.2%(1,000円(税込)ごとに2マイル)
- 合計:
- 1.0%(年300万円未満)
- 1.2%(年300万円以上)
「ANA JCBワイドゴールドカード」の基本的なマイル還元率は1.0%です。そして、「ANA JCBワイドゴールドカード」には利用ボーナスマイルはありません。
そのため、年300万円以上利用する方であれば「ANA JCB CARD Precious」を利用した方がマイル還元率が0.2%高くなる効果があります。
300万円決済した場合にマイル還元率0.2%で獲得できるのは6,000マイルとなります。マイルの価値を「1マイル2円」とすると12,000円ほどとなりますね。
スポンサーリンク
毎年5,000ボーナスマイル
「ANA JCB CARD Precious」には入会・継続ボーナスマイルが用意されています。獲得できるのはそれぞれ5,000マイルです。
「ANA JCBワイドゴールドカード」にも入会・継続ボーナスマイルが用意されており、こちらはそれぞれ2,000マイルとなっています。
両者の差額は3,000マイルということで、マイルの価値を「1マイル2円」とすると6,000円ほどとなりますね。
最大1億円の旅行保険
「ANA JCB CARD Precious」には最高1億円となる旅行保険が付帯します。JCBカードは旅行保険が充実していることで定評があり基本的に「自動付帯」となっているのが特徴です。
旅行保険における主要な項目を「ANA JCBワイドゴールドカード」と比較すると以下のようになります。
<旅行保険の比較>
Precious(プレシャス) | ゴールドカード | |
旅行傷害保険(海外) | 最高1億円 | 最高5,000万円(利用付帯で最高1億円) |
旅行傷害保険(国内) | 最高1億円 | 最高5,000万円 |
乗継遅延費用保険金 | 最高2万円 | 最高2万円 |
出航遅延費用等保険金 | 最高2万円 | 最高2万円 |
寄託手荷物遅延費用保険金 | 最高2万円 | 最高2万円 |
寄託手荷物紛失費用保険金 | 最高4万円 | 最高4万円 |
ショッピングガード保険(海外) | 最高500万円 | 最高500万円 |
ショッピングガード保険(国内) | 最高500万円 | 最高500万円 |
どちらのカードも充実していますが、旅行傷害保険(海外)と旅行傷害保険(国内)で差があるのが確認できます。「ANA JCB CARD Precious」の旅行保険はプレミアムと同等の内容となっています。
プライオリティパス付帯
「ANA JCB CARD Precious」にはプライオリティパスが付帯します。本会員のみが申込みすることができ、家族会員は対象外です。
付帯するプライオリティパスに利用回数の制限はないようです。回数無制限のプライオリティパスの年会費は469ドルとなっていますので、これだけで約7万円(1ドル150円で試算)の価値があるとも言えますね。
しかも、「ANA JCB CARD Precious」の場合、同伴料金が「2,200円(税込)」となっています。公式の同伴料金は35ドル(約5,000円)となっていますので割安なのも嬉しいポイントです。
<プライオリティパスの年会費>
ただし、JCBカードに付帯するプライオリティパスでは「国内」においてラウンジ施設のみ利用可能となっています。国内のレストランやリラクゼーション施設は対象外のため注意が必要です。
一方で、海外ではこの制限は受けません。ちょっと複雑ですね・・。表にまとめると以下のようになります。
<サービス区分(JCBカード)>
国内(日本) | 国外(海外) | |
ラウンジ | 無料 | 無料 |
食事(レストラン) | 有料 | 無料 |
リフレッシュ | 有料 | 無料 |
休憩 | 有料 | 無料 |
「ANA JCBワイドゴールドカード」にはプライオリティパスは付帯しませんので、プライオリティパスが欲しい方は「ANA JCB CARD Precious」が狙い目とも言えます。
プライオリティパスが使える日本国内のラウンジはこちらにまとめています。併せてご参照ください。
プラチナコンシェルジュ利用可能
「ANA JCB CARD Precious」ではプラチナコンシェルジュを利用することができます。
「プラチナコンシェルジュ」は本来であればプラチナカード(ANA JCBの場合はプレミアム)に付帯する特典で、旅の手配やゴルフ場、レストランの予約などを電話で依頼することができます。
当然ながらこのプラチナコンシェルジュは「ANA JCBワイドゴールドカード」では利用することができません。
ANA JCB CARD Preciousのメリット
スポンサーリンク
年300万円以上利用かつプライオリティパスが欲しい方にメリット大
「ANA JCB CARD Precious」は「ANA JCBワイドゴールドカード」よりも年会費が24,200円高くなっています。
一方で、入会・継続ボーナスマイルで年3,000マイル、年300万円以上の利用で年6,000マイル、合計で9,000マイルを多く獲得することができます。
マイルの価値を「1マイル2円」とすれば年18,000円ほどの価値を得られる計算になりますので年会費の差額は6,000円ほどとなります。
これにプライオリティパスが付帯するわけですから、年300万円以上利用かつプライオリティパスが欲しい方には「ANA JCB CARD Precious」を保有するメリットが大きいと言えますね。
ANA JCB CARD Preciousの注意点
ソラチカゴールドとANA JCB スーパーフライヤーズ ゴールドカードは招待制度の対象外
「ANA JCB CARD Precious」を保有するには「ANA JCBワイドゴールドカード」を保有し年300万円以上の利用が条件となっていました。
JCBカードでは「ソラチカゴールド(ANA To Me CARD PASMO JCB GOLD)」と「ANA JCB スーパーフライヤーズ ゴールドカード」という2種類のANAゴールドカードを発行していますが、残念ながら招待制度の対象外となっています。
つまり、この2券種で年300万円以上の利用をしても「ANA JCB CARD Precious」への招待を受けることはできないという形になっています。
「ANA JCB CARD Precious」にはSFCカードの設定もないようですので、SFC会員の場合は「ANA JCB CARD Precious」を保有するのは難しくなっています。
例えば、現在「ANA JCB スーパーフライヤーズ ゴールドカード」を保有している場合は以下のようなステップを踏む必要があります。
<必要なステップ>
- SFCカードを別ブランドへ切替
- ANA JCBワイドゴールドカードへ切替
- ANA JCBワイドゴールドカードで年300万円達成
- 招待でANA JCB CARD Preciousに申込み
仮に上記ステップを実施したとしても、SFCカードと「ANA JCB CARD Precious」の両方を維持する必要があるため年会費負担が大きくなります。
それであれば、SFCカードは素直に「ANA JCB スーパーフライヤーズ ゴールドカード」にしておき、プライオリティパスが付帯するカードを別に用意した方が良さそうですね。
プライオリティパスは初年度年会費無料でお試しできる「セゾンプラチナビジネス」がオススメです。詳細はこちらんぼ記事をご参照ください。
まとめ
当記事では、「ANA JCB CARD Precious」の基本情報から招待条件、特典、メリット、注意点まで詳しくご紹介しました。
主な特典をまとめると以下のようになります。
<主な特典>
- マイル還元率が最大1.2%
- 毎年5,000ボーナスマイル
- 最大1億円の旅行保険
- プライオリティパス付帯
- プラチナコンシェルジュ利用可能
また、保有するのが向いている方は以下になります。
<保有するのが向いている方>
- 年300万円以上利用かつプライオリティパスが欲しい方
「ANA JCB CARD Precious」は「ANA JCBワイドゴールドカード」よりも年会費が24,200円高くなっていますが、上記の方であればその差額を埋めてメリットが大きくなりそうです。
ただし、「ソラチカゴールド」と「ANA JCB スーパーフライヤーズ ゴールドカード」からは「ANA JCB CARD Precious」へステップアップできないためご注意いただければと思います。
それでは、また!