国内線が片道無料!ストップオーバーを活用したANAマイル国際線特典航空券の裏技!
ANAマイル国際線特典航空券には国内線を片道無料で追加できる裏技があります。これは提携航空会社特典航空券の「ストップオーバー」を活用したテクニックで陸マイラーの間では古くから知られているものです。当記事では実際の予約画面を見ながら詳しく解説していきたいと思います。
目次
ストップオーバーとトランジットの違い
ストップオーバーは乗り継ぎ地で24時間以上滞在すること
目的地へ向かう途中の乗り継ぎ地で24時間以上滞在することを「ストップオーバー」といいます。
これを使えば目的地以外の都市で24時間以上、場合によっては数日滞在することができます。
1つの旅程でより多くの観光地を楽しむことができるのがメリットです。
トランジットは乗り継ぎ地での24時間以内の滞在をさす
ちなみに、ストップオーバーとよく似た概念の用語に「トランジット」があります。
トランジットは目的地へ向かう途中の乗り継ぎ地で24時間以内の滞在を指します。
トランジットは観光目的よりも、例えば地方空港からハブになる国際空港に向かう途中などの乗り換えによく利用されます。
今回ご紹介する裏技で活用するのは「ストップオーバー」です。勘違いしないようにしましょう。
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ANAマイル国際線特典航空券の発券ルール
ANAマイル国際線特典航空券には2種類あり
ANAマイルで発券できる国際線特典航空券には2種類があります。
1つは全ての区画をANA運行便で固めた「ANA国際線特典航空券」、もうひとつが一部もしくは全てをANA提携社で構成する「提携航空社特典航空券」です。
<ANAマイル国際線特典航空券の種類>
- ANA国際線特典航空
- 全てがANA運行便
- 提携航空社特典航空券
- 一部もしくは全てがANA提携社運行便
ANAマイル国際線特典航空券ではストップオーバーの扱いに違いあり
ANA国際線特典航空券と提携航空社特典航空券では多くの発券ルールが共通となっています。例えば、片道発券はできず往復発券が必要というのは共通のルールです。
一方で、先ほどご紹介した「ストップオーバー」についてはANA国際線特典航空券と提携航空社特典航空券で若干ルールが異なっています。
具体的には以下のようになっています。
<ストップオーバーの扱い>
- ANA国際線特典航空券
- 日本発は、途中降機(ストップオーバー)できません。
- 海外発の途中降機は、目的地以外に1回可能です。
- 提携航空社特典航空券
- 日本発・海外発ともに途中降機(ストップオーバー)は、目的地以外に往路・復路いずれかで1回可能です。
ANA国際線特典航空券の日本発ではストップオーバーは認められていません。
一方で、提携航空社特典航空券なら日本発・海外発ともにストップオーバーが往路・復路いずれかで1回認められているのが違いとなります。
国内線を片道無料にするANAマイル国際線特典航空券の裏技
提携航空社特典航空券の往路か復路のどちらかに片道の国内線を追加
国内線を片道無料にするANAマイル国際線特典航空券の裏技は、提携航空社特典航空券におけるストップオーバーのルールを活用します。
提携航空社特典航空券の往路か復路のどちらかにストップオーバーとして片道の国内線特典航空券をセットにすることで、これを無料にするというものです。
提携航空社特典航空券では国や地域をまとめた「Zone」間の飛行距離で必要マイル数を計算しますが、国内線であれば同じZone内であるため1区画を追加しても無料になるというカラクリです。
<Zone区分>
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東京・ソウル往復に沖縄片道を無料で追加した具体例
言葉だけでは分かりづらいと思いますのでここでは具体例を見ていきたいと思います。
こちらは東京・ソウルを提携航空社特典航空券で予約したする際の画面です。提携航空社特典航空券にするために片道を「アシアナ航空」にしています。
エコノミーで往復15,000マイル、諸税15,610円が必要となっています。
まとめると以下のようになります。
<経路と費用(Before)>
- クラス
- エコノミー(1人分)
- 経路
- 東京->ソウル(往路)
- ソウル->東京(復路)
- 費用
- 15,000マイル+15,610円
続いてこちらは東京・ソウル往復の後に東京・沖縄片道をセットにしたものです。諸税が690円増えていますが必要マイル数は同じ15,000マイルとなっているのが確認できますね。
たった690円の負担増だけ、つまりほぼ無料で東京・沖縄片道を追加できたということになります(諸税の増加は空港税が加算になったものです)。
まとめると以下のようになります。
<経路と費用(After)>
- クラス
- エコノミー(1人分)
- 経路
- 東京->ソウル(往路)
- ソウル->東京(復路)
- 東京->沖縄(ストップオーバー)<=おまけ
- 費用
- 15,000マイル+16,300円<=必要マイル数は同じ
ANA国内線特典航空券における東京・沖縄片道に必要なマイル数は以下になります。
<東京・沖縄片道の必要なマイル数>
ローシーズン | レギュラーシーズン | ハイシーズン |
8,000 | 9,500 | 12,000 |
また、有償の場合はシーズンによりますが片道20,000円前後から50,000円ほどする場合もあります。
これがほぼ無料で追加できるというのは驚きですね。
今回の例では東京・ソウルを例していますが、海外、国内ともに目的地はどこでもOKです。出発地も東京でなくても大丈夫です。
ただし、今回の例のように国際線は必要マイル数が少なく、かつ国内線は高額な路線を選択した方がお得度は高くなりますね。
国内線片道無料テクニックの活用方法
さきほどの例では東京・ソウル往復の後ろに東京・沖縄片道をセットしていました。この場合、沖縄から東京に戻る分のチケットは別途手配する必要があります。
<チケットの手配例>
- 東京->ソウル(往路)
- ソウル->東京(復路)
- 東京->沖縄(ストップオーバー)<=おまけ
- 沖縄->東京<=別途手配が必要
別途手配する分は自由なので、ANAやJALの特典航空券でも良いですし、有償チケットでももちろんOKです。
ソラシドルートの使えるソラシドエアを組み合わせるのも面白いですね。
また、国内線を追加するのは復路の後ではなく、往路の前でもOKです。こちらは東京・ソウル往復の前に沖縄・東京片道をセットしたものです。
これを活用すると、2回分の海外旅行で1回分の国内旅行の飛行機代を無料にすることもできます。
具体例は以下になります。青字の部分がセットで往復無料になるという寸法です。1.5往復が2回分で3往復が完成するという形ですね。
<チケットの手配例>
- 海外往復1回目
- 東京->ソウル(往路)
- ソウル->東京(復路)
- 東京->沖縄(ストップオーバー)<=おまけ
- 海外往復2回目
- 沖縄->東京(ストップオーバー)<=おまけ
- 東京->ソウル(往路)
- ソウル->東京(復路)
国内線片道無料テクニックの予約方法
ここでは、国内線片道無料テクニックを使った予約方法を実際の画面でご紹介していきたいと思います。
まずはANA公式サイトを開きます。「海外」=>「特典航空券」=>「特典航空券予約」とクリックしていきます。
するとANA国際線特典航空券予約の画面が開きます。通常は「往復」タブで入力していくと思いますが、ここでは「複数都市・クラス混在」をクリックします。
すると「複数都市・クラス混在」の検索画面が表示されます。ここでは「出発日」「出発地」「到着時」を上から順番に一つずつ入力していきます。
具体的な入力例は以下になります。「1」と「2」が往復で「3」がおまけという形になっています。
必要事項を入力したら検索を開始し「空席あり」の中から希望の便を選択していけばOKです。
ただし、記事の前半でご紹介したとおり、日本発でストップオーバーが許されているのは提携航空会社特典航空券のみです。
そのため、往復の少なくともどちらかは一方はANA運行便ではなく提携航空会社便を選択しましょう。そうしないとエラーになって最終画面に進めなくなってしまいますのでご注意ください。
たとえばこちらの画面例では、上から2つがANA運行便、それ以外が提携航空会社便になります。
ANAマイル国際線特典航空券の裏技の注意点
電話での変更・キャンセル不可
ストップオーバーを含む特典航空券はWebで発券できますが、Webでの変更・キャンセルは不可になっています。変更・キャンセルする場合は電話する必要があるため注意が必要です。
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部分キャンセル不可
利用前に一部区間のみをキャンセルすることはできません。一部区間が不要になった場合は全ての区間をキャンセルして取り直す必要があります。
途中の区間を使用しなかった場合(ノーショーなど)、それ以降の区間は無効になってしまうため注意が必要です。
同日往復予約との相性が悪い
ANA国際線特典航空券は人気が高いため、開放日である355日の午前9時に往復を同日で予約するテクニックを活用している方も多いと思います。
一方で、今回ご紹介した国内線片道を無料で追加する裏技はストップオーバーの滞在分が含まれれ旅程が間延びするため、この同日往復予約との相性が悪くなっています。
そのため、国内線片道を無料で追加する裏技は、ソウルや台北、香港など本数が多く比較的特典航空券の空席が見つけやすい路線と相性が良くなっています。
使い分けが重要ですね。
まとめ
今回は、ANAマイル国際線特典航空券で国内線を片道無料で追加する裏技をご紹介しました。
1回分の海外旅行で0.5回分の国内旅行がおまけで付いてくると考えるとお得度がグッと高く感じますね。
最初は検索してもうまくいかないかもしれませんが、提携航空会社を片道だけ、往復ともに、などと変化をつけていくと上手くいくようになりコツが掴めてきます。
実際に手を動かしていろいろと検索してみましょう。
それでは、また!
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