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【改善と改悪】ANA国際線特典航空券で片道発券が可能に!ただし必要マイル数大幅増&世界一周特典が終了に!

【改善と改悪】ANA国際線特典航空券で片道発券が可能に

ANA国際線特典航空券で大きな改定がいくつか発表になりました。念願であった片道発券が可能になるという一方で、必要マイル数の大幅増加や世界一周特典が終了になるなというものです。改善と改悪の両方を含むここ数年で一番インパクトの大きな内容となってます。以下で詳しく確認していきたいと思います。

ANA国際線特典航空券で大きな改定あり

改悪と改善が入り混じるインパクトの大きな内容

ANA国際線特典航空券(および提携会社特典航空券)で大きな改定がいくつか発表になりました。改善と改悪が入り混じるインパクトの大きな内容になっています。

ANAマイレージクラブ会員サービスの各種取り扱い

 

主なものをまとめると以下のようになります。

<国際線特典航空券のルール改定>

  • 改善
    • 片道発券が可能に(2025年6月24日から)
    • ウェブサイトでの払い戻しが可能に(2025年5月29日から)
  • 改悪
    • 必要マイル数の大幅増(2025年6月24日から)
    • スターアライアンス世界一周特典航空券の廃止(2025年6月24日から)
    • 往復旅程における乗り換え可能回数の縮小(2025年6月24日から)
    • 国内線への乗り継ぎがANA運航便のみに制限(2025年5月19日から)

 

以下で順番に確認していきたいと思います。

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片道発券が可能に(2025年6月24日から)

まず一つ目はANA国際線特典航空券(および提携会社特典航空券)で「片道発券」が可能になるというものです。

2025年6月24日の予約・発券分から適用になります。

これまで、ANA国際線特典航空券(および提携会社特典航空券)では「往復発券」しかできませんでした。

そのため、人気路線で希望のチケットを確保するには開放日である355日の午前9時に往復を同日で予約するテクニックを活用する必要がありました。

 

「片道発券」が可能になれば上記テクニックを使わなくても良くなるため利用者の負担が減少します。

また、往路をANA、復路はJALというように航空会社をミックスしたり、もしくは往路を特典、復路を有償というように券種をアレンジすることも可能になります。

ユーザーの負担が減り、特典航空券活用の柔軟性が高くなるのはメリットと言えますね。

ライバルであるJALは片道発券が可能になっていますので、ANAユーザーの悲願がついに達成された改善であり朗報と言えます。

一方で、面倒なテクニックを使う必要がなくなるということは、それだけライバルが増加することを意味しています。

ANA国際線特典航空券(および提携会社特典航空券)は、ANAマイルが他社マイルに比べて貯めやすいという特徴から競争率が高く取りにくいという状況が続いていました。

片道発券が可能になれば、人気路線での競争率がさらに高くなるかもしれません。これはデメリットとして覚えておく必要がありますね。

ちなみに、「片道発券」で必要なマイル数は往復での半分(1/2)となっています。

 

ウェブサイトでの払い戻しが可能に(2025年5月29日から)

続いては、ANA国際線特典航空券(および提携会社特典航空券)の発券後の払い戻しがウェブサイトで可能になるというものです。

これまでは、ANA国際線特典航空券(および提携会社特典航空券)で一度発券してしまうと、その払い戻しは電話、もしくはフォームで依頼する必要がありました。

これは地味に面倒だったんですよね。

これが2025年5月29日からウェブサイトでの払い戻しができるようになるということで便利になります。シンプルな改善で朗報と言えますね。

ちなみに、ANAカードファミリーマイルサービスで家族のマイルを合算して特典交換した場合もウェブサイトでの払い戻しの対象になります。

ANA国内線でも同じくANAカードファミリーマイルサービス利用時のウェブサイトでの払い戻しを可能にする発表をしていましたから足並みをそろえた形になりますね。

 

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必要マイル数の大幅増(2025年6月24日から)

ここからが改悪です。まずは、ANA国際線特典航空券の必要マイル数の大幅増になるというものです。

2025年6月24日の予約・発券分から適用になります。

日本発着の韓国・ロシア1(Zone 2)の必要マイル数は以下になります。ハイシーズンおよびビジネスクラスが値上げの対象になっています。

<韓国・ロシア1(Zone 2)の必要マイル数>

対象クラス ローシーズン (L) レギュラーシーズン (R) ハイシーズン (H)
エコノミー(Y)

12,000

15,000

改定前:18,000
改定後:24,000
プレミアム
エコノミー(PY)
設定なし 設定なし 設定なし
ビジネスクラス(C) 改定前:25,000
改定後:36,000
改定前:30,000
改定後:41,000
改定前:33,000
改定後:50,000
ファーストクラス(F) 設定なし 設定なし 設定なし
MEMO

Zone2:ソウル、ウラジオストク

 

日本発着のアジア1(Zone 3)の必要マイル数は以下になります。こちらもハイシーズンおよびビジネスクラスが値上げの対象になっています。

<アジア1(Zone 3)の必要マイル数>

対象クラス ローシーズン (L) レギュラーシーズン (R) ハイシーズン (H)
エコノミー(Y)

17,000

20,000

改定前:23,000
改定後:30,000
プレミアム
エコノミー(PY)
30,000 33,000 改定前:36,000
改定後:47,000
ビジネスクラス(C) 改定前:35,000
改定後:48,000
改定前:40,000
改定後:53,000
改定前:43,000
改定後:65,000
ファーストクラス(F) 設定なし 設定なし 設定なし
MEMO

Zone3:北京、大連、瀋陽、青島、上海、杭州、広州、厦門、成都、武漢、深セン、香港、台北、マニラ

 

日本発着のアジア2(Zone 4)の必要マイル数は以下になります。ハイシーズンおよびビジネスクラスとファーストクラスが値上げの対象になっています。

<アジア2(Zone 4)の必要マイル数>

対象クラス ローシーズン (L) レギュラーシーズン (R) ハイシーズン (H)
エコノミー(Y)

30,000

35,000

改定前:38,000
改定後:50,000
プレミアム
エコノミー(PY)
46,000 51,000 改定前:54,000
改定後:71,000
ビジネスクラス(C) 改定前:55,000
改定後:80,000
改定前:60,000
改定後:85,000
改定前:63,000
改定後:95,000
ファーストクラス(F) 改定前:105,000
改定後:115,000
改定前:105,000
改定後:120,000
改定前:114,000
改定後:171,000
MEMO

Zone4:シンガポール、バンコク、ホーチミン、ヤンゴン、ジャカルタ、ムンバイ、デリー、ハノイ、クアラルンプール、プノンペン、チェンナイ

 

日本発着のハワイ(Zone 5)の必要マイル数は以下になります。ここはハイシーズンのみが値上げの対象になっています。

<ハワイ(Zone 5)の必要マイル数>

対象クラス ローシーズン (L) レギュラーシーズン (R) ハイシーズン (H)
エコノミー(Y)

35,000

40,000

改定前:43,000
改定後:65,000
プレミアム
エコノミー(PY)
53,000 58,000 改定前:61,000
改定後:88,000
ビジネスクラス(C) 80,000 85,000 改定前:90,000
改定後:135,000
ファーストクラス(F) 120,000 140,000 改定前:160,000
改定後:240,000
MEMO

Zone5:ホノルル

 

日本発着の北米(Zone 6)の必要マイル数は以下になります。ここもハイシーズンのみが値上げの対象になっています。

<北米(Zone 6)の必要マイル数>

対象クラス ローシーズン (L) レギュラーシーズン (R) ハイシーズン (H)
エコノミー(Y)

40,000

50,000

改定前:55,000
改定後:72,000
プレミアム
エコノミー(PY)
62,000 72,000 改定前:77,000
改定後:101,000
ビジネスクラス(C) 100,000 105,000 改定前:110,000
改定後:165,000
ファーストクラス(F) 150,000 170,000 改定前:200,000
改定後:300,000
MEMO

Zone6:ロサンゼルス、サンフランシスコ、シアトル、サンノゼ、ワシントン、ニューヨーク、シカゴ、ヒューストン、バンクーバー、メキシコシティ

 

日本発着の欧州・ロシア2(Zone 7)の必要マイル数は以下になります。ここもハイシーズンのみが値上げの対象になっています。

<欧州・ロシア2(Zone 7)の必要マイル数>

対象クラス ローシーズン (L) レギュラーシーズン (R) ハイシーズン (H)
エコノミー(Y)

45,000

55,000

改定前:60,000
改定後:78,000
プレミアム
エコノミー(PY)
67,000 77,000 改定前:82,000
改定後:107,000
ビジネスクラス(C) 110,000 115,000 改定前:120,000
改定後:180,000
ファーストクラス(F) 165,000 190,000 改定前:220,000
改定後:330,000
MEMO

Zone7:ロンドン、パリ、フランクフルト、ミュンヘン、デュッセルドルフ、ブリュッセル、ウィーン、ミラノ、ストックホルム、モスクワ、イスタンブール

 

日本発着のオセアニア(Zone 10)の必要マイル数は以下になります。ハイシーズンおよびビジネスクラスとファーストクラスが値上げの対象になっています。

<オセアニア(Zone 10)の必要マイル数>

対象クラス ローシーズン (L) レギュラーシーズン (R) ハイシーズン (H)
エコノミー(Y)

37,000

45,000

改定前:50,000
改定後:65,000
プレミアム
エコノミー(PY)
54,000 62,000 改定前:67,000
改定後:88,000
ビジネスクラス(C) 改定前:65,000
改定後:80,000
改定前:75,000
改定後:90,000
改定前:80,000
改定後:135,000
ファーストクラス(F) 設定なし 設定なし 設定なし
MEMO

Zone10:シドニー、パース

 

ANAの場合は2024年4月18日の予約・発券分から既に必要マイル数アップの改悪を行なっていました。このタイミングでは、ハワイや北米、欧州のビジネスクラスとファーストクラスを対象にしていました。

 

一方で、今回の改定では前回の改悪では対象外となっていたアジアやオセアニア方面も対象になります。これらアジアやオセアニア方面ではビジネスクラスやファーストクラスが値上げになります。

そして、ハイシーズンに関しては全てのゾーンで値上げになっています。

前回の改悪で対象となっていたハワイや北米、欧州のビジネスクラスとファーストクラスのハイシーズンについては短期間で2回目の必要マイル数アップとなっていてWパンチです。

こちらは、ハイシーズンにおけるハワイ、北米、欧州におけるビジネスクラスとファースクラスの必要マイル数の推移です。

2024年4月17日以前と比べると必要マイル数は軒並み2倍近くまで上がってしまうことになります。これは衝撃ですね。

<必要マイル数の推移(ハイシーズン)>

  クラス 2024年4月17日以前 2024年4月18日以降 2025年6月24日以降
ハワイ ビジネス 68,000 90,000 135,000
  ファースト 129,000 160,000 240,000
北米 ビジネス 90,000 110,000 165,000
  ファースト 165,000 200,000 300,000
欧州 ビジネス 95,000 120,000 180,000
  ファースト 180,000 220,000 330,000

 

ビジネスクラスやファーストクラス、そしてハイシーズンというのは有償チケットの価格が高く、結果としてマイル単価が高くなるためお得度が高くなっていました。

今回の改定ではまさにここを狙われた形になりますね。

年末年始やGW、夏休みといった大型連休にしかまとまった休みを取ることができないサラリーマン家庭への影響が特に大きな改悪と言えますね。

我が家も改悪の影響を直に受ける形になりました。

<日本発着便のシーズンチャート>

日本発着便のシーズンチャート

 

今後は片道だけでもハイシーズンから外れるように日程を工夫する必要がありそうです。

ちなみに、今回必要マイル数が大幅にアップするには「ANA国際線特典航空券」のみです。「提携航空会社特典航空券」の必要マイル数については変更ありませんでした。

今後、ハイシーズンかつ、ハワイ、北米、ヨーロッパ方面に旅行する際には「提携航空会社特典航空券」の方を狙ってみるのも良いですね。

提携航空会社の中にはシンガポール航空やベトナム航空、ニュージーランド航空のように日本発着便でも燃油サーチャージを徴収していないところもあります。

これらも合わせて活用したいところです。

 

スターアライアンス世界一周特典航空券の廃止(2025年6月24日から)

続いては、スターアライアンス世界一周特典航空券が廃止になるというものです。

こちらも2025年6月24日からの予約・発券分ができなくなります。つまり2025年6月23日で終了というわけです。

スターアライアンス世界一周特典航空券というのは、スター アライアンス加盟航空会社を駆使して、太平洋、大西洋を1回ずつ横断しながら飛行機で世界一周するというものです。

ANA「スターアライアンス世界一周」

 

旅程を組むには複雑なルールがあり、また、まとまった休日が必要、発券は電話対応のみなどハードルが高い面がありました。

<発券ルール>

  • 全旅程の距離(区間基本マイレージの合計。地上交通区間は移動マイルとして計算に含めません。)に応じて必要マイル数を算出します。
  •  太平洋、大西洋を1回ずつ飛行機を利用して横断する必要があります。
  •  ルートは東回り、あるいは西回りのどちらかで逆回りはできません。
  •  出発地と最終帰着地の間で最大8回の途中降機が可能です。(ただし欧州での途中降機は3回まで、日本国内での途中降機は4回までです。)
  •  出発国に戻る最後の国際線搭乗は、最初の国際線搭乗から10日目以降になります。
    • 例:10月1日に日本出発の場合、 10月1日+10日=10月11日となりますので、 日本へ向けての帰国便利用は10月11日以降となります。
  •  旅程は最大12フライト区間に加え、最大4区間の「地上移動・同じ都市での異なる空港間移動」が可能です。

 

一方で、必要マイル数は個別区間の組み合わせよりも大幅に少なく済むという絶大なメリットがあります。そのため、上級者を中心にANAマイル活用のスイートスポットして人気がありました。

私もいつか実現したいと思っていたものでした。

<世界一周のルート例>

世界一周のルート例

 

リタイア後の夢を奪われたようで個人的にはさきほどご紹介した必要マイル数の大幅増よりもショックが大きいです。お得なものはどんどん廃止されてしまいますね・・。

 

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往復旅程における乗り換え可能回数の縮小(2025年6月24日から)

最後にご紹介するのは、往復旅程における乗り換え可能回数が縮小されるというこのです。

こちらも2025年6月24日の予約・発券分から適用になります。

具体的には以下になります。

<往復旅程における乗り換え条件>

項目 2025年6月23日までの予約・発券分 2025年6月24日以降の予約・発券分

ANA国際線
特典航空券

日本国内で往路・復路各2回まで可能 日本国内で往路・復路各1回まで可能

提携航空会社
特典航空券

日本国内で往路・復路各2回まで、日本国外で往路・復路各2回まで可能

日本国内で往路・復路各1回まで、日本国外で往路・復路各2回まで可能

 

それぞれ、日本国内では往路・復路それぞれで各2回まで許されていた乗り換えが各1回までに縮小されるという形になりますね。

主要都市から国際線を直接利用する方には影響ありません。また、地方空港から国際線発着のターミナル空港までの乗り換えが1回の方も影響ありません。

影響を受けるのは離島などに住んでいてターミナル空港まで2回の乗り換えが必要な方、もしくは「あえて」趣味として乗り換え回数を増やして楽しんでいる方ですね。

また、提携航空会社特典航空券ではストップオーバーを利用した国内線片道をおまけでくっつけるテクニックもよく利用されています。

 

ストップオーバーも乗り換え回数に含まれますので、国内で乗り継ぎとストップオーバーを併用させることはNGになってしまいます。

<2025年6月24日以降はNGになる例>

  • 札幌→東京(乗換)
  • 東京→ソウル(往路)
  • ソウル→東京(復路)
  • 東京→札幌(乗換)
  • 札幌→大阪(ストップオーバー)<=復路乗換2回にカウントされるためNG

 

こちらも注意が必要ですね。

ちなみに、国内で乗り換えなくストップオーバーが1回だけであれ2025年6月24日以降もOKと思われます。

<2025年6月24日もOKな例>

  • 東京→ソウル(往路)
  • ソウル→東京(復路)
  • 東京→沖縄(ストップオーバー)<=復路乗換1回にカウントでOK

 

日本国内線への乗り継ぎがANA運航便のみに制限(2025年5月19日から)

乗り換え可能回数の縮小よりも実用的な意味で影響が大きそうなのがこちらです。

提携社特典航空券における日本国内線への乗り継ぎがANA運航便のみに制限されるというものです。

これまではOKだった、コードシェア便(AIRDO、IBEXエアラインズ、オリエンタルエアブリッジ、ソラシドエア、スターフライヤー、日本エアコミューター、天草エアラインによる運航便)の利用がNGとなってしまいます。

比較的メジャーな空港であればANA運行便とコードシェア便の両方があるでしょうから、選択肢が減るのは不便ですが乗り継ぎ自体には問題ないかもしれません。

しかしながら、地方空港の中にはANA運行便がないものもあるでしょうから、そういった場合は国際線発着のターミナル空港までのチケットを別途用意する必要が出てきてしまいます。

地方空港を利用する方にとっては大きな改悪となりそうです。

 

まとめ

今回は、ANA国際線特典航空券(および提携会社特典航空券)で発表された改定内容をご紹介しました。

<国際線特典航空券のルール改定>

  • 改善
    • 片道発券が可能に(2025年6月24日から)
    • ウェブサイトでの払い戻しが可能に(2025年5月29日から)
  • 改悪
    • 必要マイル数の大幅増(2025年6月24日から)
    • スターアライアンス世界一周特典航空券の廃止(2025年6月24日から)
    • 往復旅程における乗り換え可能回数の縮小(2025年6月24日から)
    • 日本国内線への乗り継ぎがANA運航便のみに制限(2025年5月19日から)

 

片道発券が可能になったという朗報もありますが、必要マイル数の大幅増という改悪のインパクトが大きすぎて霞んでしまいますね。

特に、2024年4月から数えると2回目の必要マイル数アップとなっているハイシーズンにおけるハワイと北米、ヨーロッパのビジネスクラス、ファーストクラスの影響が甚大です。

1年ちょっとの短期間で必要マイル数が約2倍となってしまいます。

また、個人的にはリタイア後の楽しみにとってあったスターアライアンス世界一周特典航空券が廃止になってしまうのも大きなショックでした。

いずれにしても、必要マイル数が増加になる未来を考えると、これまで以上に効率的かつ大量にマイルを貯める必要がありますね。

陸マイラー的なANAマイルの貯め方はこちらの記事にまとめています。できることをコツコツとこなしていきましょう!

 

それでは、また!