ANA国際線をアップグレードする方法!マイルを使ってビジネスクラスへ!
ANA国際線のアップグレードに成功しました。プレミアムエコノミー(プレエコ)からビジネスクラスへのアップグレードです。もともと、ゴールデンウィークの家族旅行(兼SFC修行)のために、シドニーへの航空券(プレエコ)を予約していました。プレエコなので、それほど悪い席ではないのですが、「マイルもそこそこ貯まっているし、できればビジネスクラスに乗りたいよね」、ということで、マイルを使ったビジネスクラスへのアップグレードを申請していたんです。当記事では、ANA国際線におけるマイルを使ったアップグレード方法と、必要マイル、私の場合の申請結果をご紹介したいと思います。
目次
ANA国際線をアップグレードする方法:オリジナルの予約プラン
ゴールデンウィーク期間中の家族旅行(兼SFC修行)のために、羽田からシドニーへの往復航空券を予約していました。往路、復路ともに、プレミアムエコノミー(プレエコ)での予約でした。
フライトスケジュール、および運賃、獲得できるプレミアムポイント(PP)は以下になっています。
ANA国際線(羽田=シドニー):フライトスケジュール
フライトスケジュールは以下になります。
<往路>
- (NH879)東京(羽田)22:10 => オーストラリア(シドニー)08:30
<復路>
- (NH880):オーストラリア(シドニー)20:55 => 東京(羽田)05:25
日付の詳細はモザイクをかけてしまっていますが、この回のフライトは、ゴールデンウィーク期間中の家族旅行(兼SFC修行)です。
ですので、シドニーにタッチというわけではなく、シドニーに観光を兼ねて数日滞在する予定にしていました。
ですので、全体の流れとしては、初日の夜、羽田を出発して、翌日の朝方シドニーに到着。そこから数日シドニーに滞在します。
その後、最終日は夜、シドニーを出発して、翌日の早朝に羽田に帰ってくるという形になります。
ANA国際線(羽田=シドニー):運賃とPP、PP単価
この回の運賃は、夫婦2人で275,720円になります。ですので、一人分としては137,860円になります。
また、当区画で獲得できるプレミアムポイント(PP)は、片道で7,694pp、往復で15,388ppとなっております。
<当区画のマイルおよびPPシミュレーション結果>
よって、この回の運賃とPP、PP単価をまとめると以下になります。PP単価は8.96円ということになります。
<運賃と獲得PP、PP単価>
- 運賃:137,860円
- 獲得PP:15,388pp
- PP単価:8.96円
今回予約したフライトの詳細については、こちらもご参照ください。
ANA国際線をアップグレードする理由:プレエコからビジネスへ
今回のフライトは、往路、復路ともに、現地を夜に出発し、目的地に翌朝到着するという流れになります。
目的地に到着後、元気に活動するには、フライト中にちゃんと眠ることが重要となります。
もともとのプレエコでも悪い席ではないので、眠ることは可能かもしれません。ですが、ビジネスクラスの方が、シートもひろびろ快適で、眠ることができる可能性も高まるはず・・。
ということで、今回、虎の子のマイルを利用して、ビジネスクラスへのアップグレードに挑戦することにしました。
ちなみに、アップグレードの申請自体は、往路・復路ともに、同時に申請しました。
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ANA国際線をアップグレードする利用条件:マイルを利用する場合
それではまずは、ANA国際線のマイルを使ったアップグレードにおける利用条件を確認していきたいと思います。
ちなみに、ANA国際線のマイルを使ったアップグレードは、正式には「ANA国際線アップグレード特典」というサービス名称になるようです。
マイルを使ったアップグレード対象便
対象便は、ANAグループ便(ANA/エアージャパン)のみとなります。
ANA便名で他社が運航するコードシェア便や他社便名でANAが運航するコードシェア便は、残念ながら利用できません。
<マイルを使ったアップグレード対象便>
- ANAグループ便(ANA/エアージャパン)のみ
今回の私の例で言えば、ANA便ですので問題ありません。
アップグレードに必要なマイル数
アップグレードに必要なマイル数は、1区間(片道)の距離および利用クラスによって異なる、という仕組みになっています。
マイルで発券する特典航空券と同じ仕組みです。
1区間(片道)あたりの区間基本マイレージ(=距離)と必要マイル数は以下となります。
<マイルでのアップグレードに必要なマイル数一覧>
1区間(片道)の距離 |
プレミアムエコノミー およびエコノミークラス →ビジネスクラス |
ビジネスクラス →ファーストクラス |
---|---|---|
0~2,000 | 12,000 | 20,000 |
2,001~3,500 | 18,000 | 30,000 |
3,501~4,500 | 20,000 | 35,000 |
4,501~5,500 | 25,000 | 40,000 |
5,501~ | 28,000 | 45,000 |
1区間(片道)あたりの区間基本マイレージ(=距離)は、以下のリンク先で確認することができます。
東京発着路線│国際線マイレージチャート│ANA国際線│マイルを貯める│ANAマイレージクラブ
今回私が利用したのは、「羽田=シドニー」ですので、区画基本マイルは以下の画面のとおり、「4,863マイル」ということになります。
「マイルでのアップグレードに必要なマイル数一覧」の表を再度確認すると、区画基本マイルが 「4,863マイル」の場合、プレミアムエコノミーからビジネスクラスへのアップグレードに必要なマイルは「25,000マイル」ということがわかります。
この「25,000マイル」というのは、1区画(片道)ですので、往復では倍の「50,000マイル」が必要になります。
我々は、夫婦2人での利用を計画していましたので、夫婦2人では合計「100,000マイル」が必要ということになります。なかなかのマイル数ですね・・。
ちなみに、「ANA国際線アップグレード特典」もANAカードファミリーマイルを利用できます。当家は夫婦で陸マイラーしているのでANAカードファミリーマイルは必須です。
マイルでのアップグレード対象クラス
さて、実は、マイルでのアップグレードには、アップグレード対象クラスというのが定められています。
つまり、全ての予約がアップグレード対象になるわけではない、というところが重要なポイントになります。
それでは、具体的に見ていきましょう。各座席グレードごとの、アップグレード対象クラスは以下になります。
<アップグレード対象クラス一覧>
旅程開始エリア |
プレミアムエコノミー およびエコノミークラス |
ビジネスクラス →ファーストクラス |
---|---|---|
日本地区旅程開始 | G/E/Y/B/M/U クラス ※「G」クラスは2016年10月5日搭乗分より対象 |
J/C/D/Z クラス ※「P」クラスは対象外 |
日本地区以外の旅程開始 | G/E/Y/B/M/U/H クラス ※「G」クラスは2016年10月5日搭乗分より対象 |
J/C/D/Z クラス ※「P」クラスは対象外 |
なにやら、謎のアルファベットが並んでいてわかりづらいですね・・。
これだなかなか理解できないので、各座席クラスとごとの予約クラスを確認したいと思います。以下が、各座席クラスごとの予約クラスと区画基本マイレージに対する積算率の一覧になります。
以下表で、マイルでのアップグレード対象外の予約クラスを赤字にしてみました。
エコノミー、および、プレミアムエコノミークラスの「G」クラスは、2016年10月4日までは対象外となので、一旦赤字にしています。
<エコノミークラス>
予約クラス | 区間基本マイレージに対する積算率 |
---|---|
Y | 100% |
E | 100% |
B、M | 100% |
U、H、Q | 70% |
V、W、S、T | 50% |
L、K、G | 30% |
<プレミアムエコノミークラス>
予約クラス | 区間基本マイレージに対する積算率 |
---|---|
G、E | 100% |
<ビジネスクラス>
予約クラス | 区間基本マイレージに対する積算率 |
---|---|
J | 150% |
C、D、Z | 125% |
P | 70% |
マイルの積算条件│ANA国際線│マイルを貯める│ANAマイレージクラブ
これを見ると、どの座席クラスにおいても、区画基本マイレージに対する積算率が70%以下になるような、料金の安い予約クラスの場合、マイルでのアップグレード対象外になっている、ということがわかりますね
(予約クラス「U」など、一部例外はありますが・・)
格安ツアーなどのパッケージ旅行の場合、これらマイル積算率の悪い予約クラスを利用していることが多いですので、注意が必要です。
また、個人で予約する場合で、後々、マイルを使ったアップグレードに挑戦したい、という場合は、自分や予約しようとしているのがどの予約クラスなのか、事前に確認しておくことが重要になります。
私が今回予約したのは「Super Value Plus」というセール価格のものです。発券されたEチケットを確認してみると、予約クラスは「E」となっていましたので、マイルでのアップグレード対象であることが確認できました。
マイルでのアップグレードの申し込み期間(期限)
マイルでのアップグレードには、申し込み期間(期限)が設定されています。搭乗日の355日前から搭乗便出発時刻の24時間前まで、申し込みを行うことができます。
<マイルでのアップグレード申し込み期間(期限)>
- 搭乗日の355日前から搭乗便出発時刻の24時間前まで
申し込みを実施後、アップグレードクラスの予約が取れ次第、必要マイル数が消費されます。
逆に、アップグレード対象の座席クラスに空席がない場合は、アップグレード空席待ちになり、マイルは消費されません。
マイルでのアップグレードにおける注意点
マイルでのアップグレードにおける主な注意点は以下になります。
- エコノミークラスからプレミアムエコノミーへのアップグレードはできません。
意外なことに、エコノミークラスからプレミアムエコノミーにマイルを使ったアップグレードはできません。これは、ANAの上級会員特典で狙ってください、ということですかね。
- エコノミークラスからファーストクラスへのアップグレードはできません。
エコノミークラスからファーストクラスへの、飛び級のアップグレードはできません。
- 国際線特典航空券とアップグレード特典の併用はできません。
マイルで獲得した国際線特典航空券を、マイルを使ってさらにアップグレードする、ということはできません。
- アップグレード特典にてご利用いただける座席には限りがあります(便によっては設定がない場合があります)。有償航空券席に空席がある便でも特典にてご利用できない場合があります。
何気にこれが一番重要ですが、有償の方に空席があるからといって、マイルでのアップグレードがなされるわけではありません。
マイルでのアップグレードはANAからすると「特典」なので、特典として解放している座席には限りがあります。
- アップグレード特典をご利用の場合、「フライトマイル」および「ANAプレミアムポイント」の加算はご購入された航空券のクラスに基づき計算されます。
SFC修行中の方(この時の私もそうですが)、これも重要です。
仮に、エコノミーからビジネスクラスにアップグレードされたとしても、獲得マイルおよびPP(プレミアムポイント)は、もとの予約クラスのままです。
ビジネスクラスのものが適用されるわけではないので注意が必要です。
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ANA国際線をアップグレードする方法:手順を解説
ANA国際線のマイルを使ったアップグレードは、ANAの公式HPから実施することができます。
前提条件として、マイルでのアップグレード対象となる座席クラスを、事前に予約しておく必要がります。
ステップ1:ANA公式HPにログイン
ANA公式HPに移動し、ANAマイレージクラブのIDでログインします。
ANA公式HPはこちらになります。
ステップ2:予約管理画面へ移動
ANAマイレージクラブにログイン後、「マイメニュー」→「予約確認」→「国際線航空券」→「予約確認・購入・変更」を選択します。
ステップ3:アップグレード申し込みを実施
予約管理画面から、マイルでのアップグレードを行いたいフライトを選択し、「アップグレード申し込み」をクリックします。
その後は、画面の指示にしたがって必要事項を入力していけばOKです。
アップグレード対象の座席に空きがあれば、その場でアップグレードが確定しマイルが消費されます。一方、空きがなければ、アップグレード空席待ちのステータスになります。
その場合は、朗報を待つのみです(笑)。
ANA国際線をアップグレードする方法を実践:私の結果
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ビジネスクラスへのアップグレードの申請タイミング
私は、2017年5月のゴールデンウィークのフライトの予約を、2016年12月15日(今思うと意外と早い)に実施しました。
そして、その場で、プレエコからビジネスクラスへのアップグレード申し込みを、往路・復路ともに実施しました。
その時は、往路・復路ともに、ビジネスクラスの特典枠に空きはなく、「アップグレード空席待ち」の状況がずっと続いてました。
ビジネスクラスへのアップグレード申請結果:往路(羽田=>シドニー)
その後、事態が大きく動いた(おおげさ)のは2017年3月末です。
私は2017年1月からANA SFC修行を実施しているのですが、2017年3月末に「ブロンズサービス」メンバーに昇格しました。
なんと、ブロンズ会員への昇格のタイミングで、往路の分(つまり、羽田=>シドニーの分)のアップグレード完了の通知がやってきました。
きっと、ブロンズ会員になったことで、空席待ちの優先度が上がったことが理由と思われます
(もしくは、このタイミングでたまたまいくつか空席が出たのか、もしくは、その両方か・・)。
ビジネスクラスへのアップグレード申請結果:復路(シドニー=>羽田)
往路の方のビジネスクラスへのアップグレードは成功したので、残るは復路の分(つまり、シドニー=>羽田の分)だけです。
ですが、実はこちらがかなり難航しました。
シドニー旅行の開始日(つまり、往路の搭乗日)になっても、アップグレード完了の通知は来ず、旅行中、復路の搭乗日の前日、とずっと待っていましたが、連絡は来ませんでした。
そして、シドニー旅行の最終日である、復路の搭乗日の朝になっても、アップグレード完了の通知は来ていませんでした。ですので、もうさすがに駄目だなあ、と諦めていた矢先、突然朗報はやって来ました。
復路便の空港でのチェックイン、まさにそのタイミングで、アップグレードが成功したことを、カウンターのお姉さんから直接告げられました。
実は、この時のカウンターのお姉さんが英語しか喋れない外国の方で、しかも、「Upgrade happen」と、さらっと言われただけでなんの説明もありませんでした・・。
ですので、我々は事態を全く把握しておらず、チケットを受け取った後も、しばらくビジネスクラスにアップグレードされたとこに気づいていませんでした(笑)。
そんな状態だったので、これはもしやインボラ(マイルを使わない無償)でのアップグレードなのではないかと、淡い期待を持ったりもしたのですが・・。
後からANAマイレージクラブにログインしてみると、ちゃっかりマイルが消費(夫婦で50,000マイル)されていました・・。そんな上手い話はそうそうないですよね(笑)。
ビジネスクラスへのアップグレード申請結果:まとめ
ということで、長くなってしまいましたが、わたしの場合は結果として、往路・復路ともに、プレミアムエコノミーからビジネスクラスへのアップグレードに成功しました。
<私の実績:往路>
- 結果:プレミアムエコノミーからビジネスクラスへアップグレード成功
- 予約日:2016年12月中旬
- アップグレード成功日:2017年3月末(予約から約3ヶ月半後)
- アップグレードのタイミング:ブロンズ会員に昇格時
- アップグレード時の会員レベル:ブロンズ会員
<私の実績:復路>
- 結果:プレミアムエコノミーからビジネスクラスへアップグレード成功
- 予約日:2016年12月中旬
- アップグレード成功日:2017年5月上旬(予約から約5ヶ月後)
- アップグレードのタイミング:空港での当日チェックイン時
- アップグレード時の会員レベル:ブロンズ会員
こうやってまとめると、アップグレードされた時は、往路・復路ともにブロンズ会員になっていましたので、マイルでのアップグレードを狙うのには、やはり、上級会員であることが有効そうです。
この時はブロンズ会員でしたが、プラチナ会員(もしくはSFC会員)になれれば、さらに優先されるということですよね。
今からとても楽しみです。
「マイル使ってビジネスクラスにアップグレードしたいけど、そんなにたくさんマイルがないよ」、という方はこちらの記事もご参照ください。
私はこちらでご紹介している方法で、年20万ANAマイル以上を確実に貯めることができています。
まとめ
今回は、ANA国際線におけるマイルを使ったアップグレード方法と、必要マイル、私の場合の申請結果をご紹介しました。
予約した当初はビジネスクラスの特典枠には空席がなく、アップグレードは難しいと思っていましたが、時間が経つにつれて、順番にアップグレードに成功していきました。
最初空きがないといっても、成功する例はありますので、完全に諦める必要はなさそうです。
あと、アップグレード成功のタイミングを見てみても、上級会員になっていたのは効果がありそうです。
私がアップグレードに成功した時はブロンズでしたが、プラチナ(およびSFC)会員になれれば、アップグレード成功の可能性がもっと上がるかもしれません。
それを考えると今から楽しみです。
ちなみに、今回マイルを使ってアップグレードした羽田発シドニー便のANAビジネスクラス搭乗記はこちらになります。
初めてのANAビジネスクラスはとても素晴らし体験でした。よければ合わせてご参照ください。
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それでは、また!