ANAビジネスクラスでハワイに行ってきました。利用したのは羽田発NH186便(B787)です。コロナ禍後初めての海外旅行ということで緊張していましたが以前と変わらない安定したサービスでリラックスすることができました。当記事では、搭乗前の各種優先サービスから機内食(ドリンク&フード)、メニュー、アメニティー、座席まで詳しくレポートしていきたいと思います。
目次
ANAビジネスクラスでハワイ:フライトスケジュール
往復ともに羽田発着のホノルル便でANAビジネスクラスを利用
今回のハワイ旅行で利用したANAビジネスクラスのフライトスケジュールは以下になります。往復ともに羽田発着のホノルル便となります。
<ANAビジネスクラス ハワイ便:フライトスケジュール>
- 往路(NH186便)<=今回ご紹介
- 羽田21:55発、ホノルル10:30着
- 飛行時間:7時間35分
- 復路(NH185便)
- ホノルル14:10発、羽田17:25着(翌日)
- 飛行時間:8時間15分
往路便は羽田21:55発ということで、夜遅い時間の出発となります。時差の関係で同じ日の朝にホノルルに到着するという不思議なスケジュールです。時間を遡って1日得したような気分になりますね。
時差ボケを回避して初日からアクティブに活動するには、往路便でしっかりと睡眠を取れるかどうかが鍵になります。
復路便はホノルル14:10発ということで、現地で朝ごはんをゆっくりと食べてから空港に向かうことができます。ゆとりあるスケジュールが組めるのが特徴ですね。
今回ご紹介するのは、往路に利用した「NH186便」の様子になります。搭乗したのは2022年10月上旬になりますので、その当時の情報に基づいています。
ANAビジネスクラス羽田発NH186便(B787):搭乗前サービス
ANAビジネスクラスのサービスは搭乗前から始まっています。搭乗前に利用可能なサービスは以下になります。
<搭乗前に利用可能なサービス>
- 優先チェックイン
- 専用保安検査場
- ビジネスクラスラウンジ(ANAラウンジ)
- 優先搭乗
優先チェックイン
まずは「優先チェックイン」です。ANAビジネスクラス利用の場合は、ビジネスクラス専用のチェックインカウンターを利用することができます。
こちらは、当日のチェックインカウンターの様子です。ビジネスクラス専用ということで混雑も少なく、スムーズにチェックインすることができました。
長蛇の列に並ぶことなく手続きできるというのはビジネスクラスのメリットですね。
専用保安検査場
ANAビジネスクラス利用の場合は「専用保安検査場」を利用することができます。羽田空港国際線(第3ターミナル)には、優先レーン(GOLD TRACK)」が用意されており、そちらを利用することができます。
保安検査場はチェックインカウンター以上に混雑が予想されるスポットですので、これをスイスイと通過できるのは、時間と体力の大きな節約に繋がりますね。
ビジネスクラスラウンジ(ANAラウンジ)
保安検査場および出国審査を通過したあとは制限エリアで出発時間までの待ち時間になります。
制限エリアには免税店などもありますのでショッピングを楽しむこともできます。しかしながら、ANAビジネスクラス搭乗時の楽しみはやはりビジネスクラスラウンジ「ANAラウンジ」の利用ですね。
ANAラウンジでは、滑走路を望むスタイリッシュな空間で食事やドリンクを楽しむことができます。
食事はビュッフェ形式で、サラダやおにぎり、サンドイッチといった軽食から、パスタやカレー、からあげなどちょっと重めなものまで種類豊富に用意されています。
また、オーダー式でカレーやそば、うどんなどをいただくこともできます。
ドリンクは各種ソフトドリンクのほか、ビールやスパークリングワイン、日本酒などアルコールも飲み放題となっています。
お酒好きにとってはたまらない楽しい時間を過ごすことができます。
ただし、ANAビジネスクラスの場合は機内食もエコノミークラスに比べて質の高いものが提供されます。また、アルコールもシャンパンの用意があるなど、ANAラウンジで提供されているものよりもグレードがアップします。
機内で存分に楽しめるように、ANAラウンジで食べすぎ&飲みすぎないよう要注意ですね。
ちなみに、ANAラウンジの中には「シャワー」も用意されています。搭乗前にシャワーを浴びてスッキリするのもオススメです。
ただし、最近はANAラウンジの混雑によりシャワーの待ち時間が長くなっています。シャワーを利用する際は早めに空港に到着してスタンバイするようにしましょう。
羽田空港国際線「ANAラウンジ」の詳細はこちらにまとめています。合わせてご参照ください。
優先搭乗
搭乗時間ぎりぎりまでANAラウンジを堪能した後は、搭乗ゲートに移動します。ANAビジネスクラスの場合、搭乗ゲートで優先搭乗を利用することができます。
いち早く機内に移動しても出発時間は変わらないため大きなメリットではありませんが、ビジネスクラスのゆったりしたシートで待機できるのは嬉しいですね。
ANAビジネスクラス羽田発NH186便(B787):搭乗レポート
座席シート
羽田発のANAビジネスクラスにはファーストクラスの設定はありません。そのため、ビジネスクラスは飛行機の一番前方のエリアに用意されています。
今回、ANAビジネスクラスのハワイ便(NH186)で利用したのはB787という機材です。
こちらの機材の特徴は「ANA BUSINESS STAGGERED」と呼ばれる「スタッガードシート」です。スタッガードシートとは「網目模様」を意味しています。
各席の隣がテーブルになっており、その下に後ろの座席の足元が入るような設計になっています。フルフラットに倒しても前後の座席に影響がなく、また、独立性が高くプライバシーも保たれるように工夫されています。
座席シートに座ってみるとこんな感じになっています。正面の足元が大きな空洞になっているのがわかりますでしょうか。フルフラットにするとこの部分に足元が収納されるようになっています。
また、正面には大きな液晶TVも用意されていますね。TVのサイズもエコノミークラスに比べて2周りぐらい大きく感じますね。
また、液晶TVの脇に衣類をかけられるようのハンガーも用意されています。ジャケットなんかを持っている場合は便利です。
座席隣のテーブルの上にはリモコンの他、電源も用意されています。電源は通常のプラグ式のほか、USB電源も用意されています。スマホなど充電するのに便利ですね。
今回は夫婦2人での利用でしたので、中央部分の並び2席を確保しました。中でもあえて一番後方の11Dと11Fを指定しました。
というのも、ANAビジネスクラスのB787の場合、ビジネスクラス後方の8列目、および、11列目の中席のみ、中央のパーティションが稼働式になっているからです。
そのため、パーティションを下げることで、他の中央席に比べて隣の席とのコミュニケーションが取りやすくなっています。夫婦やカップル、家族で利用する場合は、8列目と11列目はオススメです。
アメニティー
座席シートの上には、あらかじめ布団とマットレス(ベッドパット)、枕、スリッパ、ヘッドフォン、アメニティーポーチが用意されています。
コロナ禍前までは、ハワイ便(ホノルル線)にはマットレス(ベッドパット)の用意がなかったのですが、ゲストからのリクエストにより装備するようになったそうです。
嬉しい改善ですね。
ちなみに、マットレス(ベッドパット)は東京西川「エアーサイクロン」というもので、裏面に滑り止め加工が施されており、座った状態でもシートクッション利用することもできます。
アメニティーポーチは「Fred Segal(フレッドシーガル)」というブランドのものが用意されていました。透明なビニール製でカジュアルなデザインですね。
ポーチの中には、歯ブラシ、耳栓、アイマスクとエゴバッグが用意されていました。
エコバッグを広げるとこんな感じです。成田発着便のホノルル線で採用されているA380のフライングホヌがモチーフになっていますね。
ハワイではプラスチックバッグは廃止されておりエコバッグの持参が必須になっています。紙製で強度はちょっと頼りない感じですが、ハワイ旅行では意外と役に立つかもしれませんね。
ウェルカムドリンク
座席シートやアメニティーなどを確認しているとウェルカムドリンクの提供がスタートしました。こんな感じでスパークリングワインとオレンジジュースが提供されていました。
私は機内サービスが本格的にスタートしてからシャンパンをいただきたかったので、このタイミングではオレンジジュースをいただきました。
機内食(メニュー)
離陸後しばらくすると、お楽しみの機内食の提供がスタートします。
まずはメニューが配布されます。メニューはこんな感じの、結構な厚みのある立派な冊子になっています。
ドリンクメニューはこんな感じです。
左右見開きになっていて、日本酒から焼酎、シャンパン、赤ワイン、白ワイン、というように続いていきます。もちろんソフトドリンクも用意されています。
フードメニューはこんな感じです。
和食と洋食のセットメニューに加えて、アラカルトまで網羅されています。アラカルトは、セットメニューの提供の後であれば好きなタイミングで好きなだけいただくことができます。
メニュー配布後しばらくすると、ドリンクとフードをオーダーします。この日は私が洋食、妻が和食をオーダーしました。
機内食(ドリンク)
オーダーが終わるとテーブルセッティングが行われます。座席シートの隣のテーブル部分から、スライド式のテーブルが引き出せるようになっています。
テーブルの上には真っ白なクロスが敷かれてレストランのような雰囲気です。
ドリンクとしては、まず最初にシャンパンをオーダーしました。この日のシャンパンは「シャンパーニュ・カステルノー・キュヴェ・ブリュット・レゼルヴ」というものになっていました。
シャンパンらしい木目の細かい泡と華やかな香りでとても美味しくいただきました。この後は食事に併せて赤ワインなどもいただきました。
機内食(洋食)
続いてはフードをご紹介していきたいと思います。まずは「洋食」です。
フードは洋食と和食と共通で「アミューズ」の提供からスタートします。この日は「ANAオリジナルスティック」と「スイートポテトのリンゴ和え 海老サラダ」となっていました。
続いてこちらがメインのプレートです。前菜(アペタイザー)とメインディッシュ、パン(ブレッド)、デザートがまとめてやってきました。
メインは「カラス鰈の香草パン粉焼き オニオンクリームソース」です。熱々の状態で提供されます。機内とは思えないほどジューシーな仕上がりで身もやわらかく美味しいです。
前菜は「アールグレイ香る南瓜のブランマンジェ風 鴨スモーク 胡桃ドレッシング」です。鴨の旨味が強く素材の良さを感じることができます。
パンやデザートも総じて味が良く、エコミークラスの機内食と比べると、1段も2段もレベルが上に感じます。さすがビジネスクラスといったクオリティーですね。
機内食(和食)
続いてこちらが「和食」です。
和食も前菜、小鉢、主菜、味噌汁、デザートがまとめて提供されます。デザートは「マロンショコラ」でこちらは洋食と共通となっていますね。
前菜は「鴨生ハム 柿と蕪の甘酢漬け」と「九条葱出汁巻き玉子」「さつまいもチーズ羊羹」「里芋胡桃味噌掛け」となっています。
どれも手が込んでいて見た目も綺麗ですね。
小鉢は「煮穴子 ハリハリ胡麻浸し トマト塩煮」です。穴子の身がやらわかく料亭のようなクオリティーです。
そして主菜は「牛すき焼き」でご飯と一緒に提供されます。こちらも熱々でお肉がやわらかくて絶品です。
「日本発便の和食は美味しい」とはよく言いますが、その法則のとおり美味しい和食をいただくことができました。
洋食と和食どちらも味は良かったのですが、夜遅い時間であるということもありやはり和食の方が若干美味しく感じました。胃にも優しいかもしれませんね。
機内エンターテイメント
ANAビジネスクラスは機内エンターテイメントも充実しています。
まず、液晶TVの画面の大きさに驚きます。20インチ前後だと思いますが、プライベートなエリアでより大きく感じます。
そして、映画プログラムには最新作が並んでいます。公開後まもない「エルヴィス」や「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」「トップガン マーヴェリック」などがラインナップされていてテンションが高まります。
しかしながら、ホノルル便の往路の場合は、少しでも多くの睡眠時間を確保することが時差ボケを回避する鍵になります。
そのため、楽しい映画プログラムに後髪を引かれながらも早めに就寝することにしました。
ちなみに、ホノルル便のヘッドフォンはこんな感じになっています。ノイズキャンセリング機能はないものの、Panasonic製の高性能ヘッドフォンが用意されていますので音質も良好です。
リラックスウェア(パジャマ)
ホノルル便には、コロナ禍前はリラックスウェアの提供はありませんでした。しかしながらこちらもマットレス(ベッドパット)同様にゲストからのリクエストにより用意されるようになりました。
実物はこんな感じで、左手がパジャマで、右手がカーディガンです。就寝する場合は、リラックスウェアに着替えるとより熟睡することができます。
数には限りがありますので、希望する場合は早めにリクエストするようにしましょう。
ちなみに、あらかじめ用意されている使い捨てのスリッパはこちらになります。程よいクッションでこちらもリラックス度を高めてくれます。
就寝(フルフラットのシート)
機内食の提供が終わると機内の明かりも落とされて就寝の準備に入ります。
座席シート横のテーブルの脇には、リクライニングをコントロールするボタンが付属しています。こちらのボタンを操作することで、シートを倒してフルフラットシートにすることができます。
完成形はこんな感じです。フルフラットシートの上にマットレス(ベッドパット)を敷いて、その上に布団と枕を乗せています。完全にベッドになっていますね。
マットレス(ベッドパット)のおかげで背中が痛くなることもなく、朝までぐっすりと眠ることができました。
到着前の軽食
到着2時間前ぐらいになると機内の明かりが再び灯されて軽食の提供が行われます。この日はフルーツとヨーグルト、サンドイッチが提供されました。
サンドイッチはこんな感じで、クロワッサンにチキンとチーズ、野菜などがサンドされていました。
日本時間では深夜に当たる時間のため食欲はあまりありませんでしたが、ソフトな食感で意外とペロリといただくことができました。
食後にはコーヒーに併せて「プティフール」をいただきました。プティフールは「メゾンカカオ(MAISON CACAO)」のチョコレートクッキーになっていてとても美味しくいただきました。
トイレ
最後、ANAビジネスクラスのトイレをご紹介したいと思います。
仕様としてはエコノミークラスと共通ですが、エリアはエコノミークラスとビジネスクラスで仕切られています。少ない乗客で共有する形になりますので、混雑を避けて利用できるのがメリットです。
もちろん、ウォシュレット付きになっていて快適です。
また、歯ブラシやマウスウォッシュ、フェイス&ボディーシートなども用意されています。食後の歯磨きや、就寝後のリフレッシュにも利用できますね。
ホノルル空港に到着
そんなこんなで、飛行機は無事にホノルル空港に到着しました。
飛行時間は「7時間35分」ということでしたが、機内食をいただいた後はすぎに就寝できたこともあり、意外なほどにあっという間に到着しました。
飛行機での移動時間は本来であれば苦痛を伴うものですが、ANAビジネスクラスを利用すれば楽しい時間に早変わりですね。
体力を温存して時差ボケもないスッキリした頭で、ハワイ旅行初日を気持ち良くスタートすることができました。
ANAビジネスクラスでハワイ:利用したマイルとコスト
ANAビジネスクラス特典航空券をマイルを利用して発券
今回利用したANAビジネスクラスのチケットは、日頃から陸マイラー活動を通して貯めていたANAマイルを利用して特典航空券を発券しました。
今回は夫婦2名で利用したのですが、消費したANAマイルは「130,000マイル」、燃油サーチャージを含めた諸税は「152,160円」となりました。
<利用したマイルとコスト(2名分)>
- ANAマイル:130,000マイル
- 諸税:152,160円
2022年9月になり出国前PCR検査が廃止になるとのニュースを受け、直前になって特典航空券を発券したため、燃油サーチャージが例年に比べると高くなっていまいました。
それでも、約15万円の手出しだけで夫婦2人でハワイにビジネスクラスで行けたというのはお得感抜群ですね。
ANAビジネスクラスの運賃約123万円をANAマイルを活用することで節約
ちなみに、同等の日程およびフライトを有償でチケット購入した場合に必要となる費用は以下のようになります。運賃は諸税を含めると2人分で「約140万円」です。自腹ではとても支払えないような金額ですね。
諸税については、ANAマイルを使った特典航空券でも、有償でチケットを購入した場合でも同様に必要となります。そのため、ANAマイルを活用することで節約できたのは、運賃の「1,232,000円」という計算になります。
マイルを活用することで「約123万円」を節約できたと考えると驚きですね。日頃から陸マイラーとしてANAマイルを貯めていて良かったと実感することができました。
まとめ
ANAビジネスクラスの搭乗記として、搭乗前の各種優先サービスから機内食(ドリンク&フード)、メニュー、アメニティー、座席まで詳しくレポートしていきました。
利用したのはハワイ旅行の往路となる羽田発NH186便(B787)です。
コロナ禍後初めての海外旅行ということで約3年ぶりの国際線フライトです。久しぶりの海外ということで緊張していましたが以前と変わらない安定したサービスでリラックスすることができました。
また、今回は自宅から比較的近い羽田発ということもあり「ハワイって近いな」というのを改めて実感したフライトになりました。
空港にささっと着いて、ラウンジを楽しんで、ビジネスクラスで寝ているうちに、いつの間にかハワイに到着してしまったという感じです。
もう少しこの快適なフライトを楽しみたいな、と思うほどにノーストレスで、あっという間の時間でした。東京民にとって「羽田からハワイ」というのはやっぱり最強ですね。
おかげで体力を温存して時差ボケもなく、気持ち良くハワイ旅行をスタートすることができました。
今回のハワイ旅行の費用はこちらで公開しています。マイルとポイントを活用して豪華な旅行プランの大幅節約に成功しています。ぜひ併せてご参照ください。
それでは、また!