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アメックスのポイントからANAマイルへの移行上限が年4万マイルに改悪!ただし改善もあり

アメックスのポイントからANAマイルへの移行上限が年4万マイルに改悪!ただし改善もあり

アメックスから衝撃的なニュースが入ってきました。アメックスのポイントからANAマイルへの移行上限を変更するというものです。これまでは、年8万マイルまでが上限となっていましたが、2019年1月1日からは、これが年4万マイルまでと、従来の半分までに制限されてしまいます。これは、アメックスの決済でANAマイルを貯めている方にとっては明らかな改悪です。ただし、同時に改善となる点も発表されています。当記事では、改悪・改善、それぞれのポイントについてご説明したいと思います。

アメックスのポイントをANAマイルに交換する際の基本的なルール

アメックス社発行のクレジットカードを利用すると、100円につき1ポイントのリワードポイントを貯めることができます。

(発行するクレジットカードの種別によって、直接マイルや別のポイントが貯められる場合もあります。)

このリワードポイントをANAマイルに交換するためには、「メンバーシップ・リワード ANAコース」への登録(年間参加費5,000円+消費税/2年目以降自動更新)が必要となります。

また、「メンバーシップ・リワード・プラス」への登録(年間参加費:3,000円+消費税/2年目以降自動更新)によって、交換レートが優遇されるようになります。

 

まとめると、以下のようになっています。

<リワードポイントからANAマイルへの移行レート>

  • 前提条件:「メンバーシップ・リワード ANAコース」への登録
  • 「メンバーシップ・リワード・プラス」へ登録するの場合の移行レート:100%
  • 「メンバーシップ・リワード・プラス」へ登録しないの場合の移行レート:50%

 

これまでは、「メンバーシップ・リワード・プラス」へ登録する、しない、にかかわらず、リワードポイントからANAマイルへの移行上限は、年8万マイルまでになっていました。

ですので、「メンバーシップ・リワード・プラス」へ登録する、しない、それぞれのケースでの、必要ポイントと移行上限の関係は以下のようになっていました。

<ANAマイルへの移行上限(これまで)>

  • 「メンバーシップ・リワード・プラス」へ登録するの場合の移行上限:80,000ポイント=>80,000マイル
  • 「メンバーシップ・リワード・プラス」へ登録しないの場合の移行上限:160,000ポイント=>80,000マイル

 

このANAマイルへの移行上限が、今回変更されることが発表されました。

 

アメックスのポイントからANAマイルへの移行上限が年4万マイルに改悪

今回、アメックスから発表された内容は以下になります。

2019年1月1日から、アメックスのリワードポイントからANAマイルへの移行上限が、年8万マイルから年4万マイルに変更になります。

対象カード

今回の制度変更の影響を受けるカードは以下になります。

基本的には、クレジットカードの決済でアメックスのリワードポイントが貯められるカードが対象になっています。

<対象カード>

  • アメリカン・エキスプレス・カード
  • アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
  • アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード
  • アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カード
  • アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
  • アメリカン・エキスプレス・ビジネス・プラチナ・カード
  • アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード
  • アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カード

 

対象外のカードは以下になります。

ANAマイルを貯める専用カードとも言える「ANAアメックス」と「ANAアメックスゴールド」は今回の制度変更の対象外となります。このあたりはひと安心ですね。

<対象外のカード>

  • ANAアメリカン・エキスプレス・カード(ANAアメックス)
  • ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード(ANAアメックスゴールド)
  • スターウッド プリファード ゲスト・アメリカン・エキスプレス・カード(SPGアメックス)

 

また、クレジットカード決済によって、マリオット&SPGのポイントを直接貯めることができる「SPGアメックス(現マリオットアメックス)」も対象外となっています。

 

年間移行ポイント上限変更内容

今回の制度変更を受けた、年間移行ポイント上限の関係は以下になります。

メンバーシップ・リワード・プラスに登録する、しない、によって必要ポイント数は異なりますが、ANAマイルへの移行上限としては、年40,000マイルまでとなります。

<年間移行ポイント上限>

年間移行ポイント上限 2018年12月31日までのマイル付与完了分 2019年1月1日からのマイル付与完了分
メンバーシップ・リワード・プラスに登録済の場合
80,000ポイント(=80,000マイル)まで 40,000ポイント(=40,000マイル)まで
メンバーシップ・リワード・プラスに未登録の場合
160,000ポイント(=80,000マイル)まで 80,000ポイント(=40,000マイル)まで

 

MEMO

「アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード」および「アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カード」の場合は、メンバーシップ・リワード・プラスの制度がありませんが、最初から「1,000ポイント=>1,000マイル」への移行レートが適用されます。

 

年末年始移行受付期間

今回の制度変更を受けて、2018年中にANAマイルへの移行を済ませてしまおう、とお考えの方も多いと思います。

その場合、ANAへのポイント移行が初めてか、2回目移行か、で移行申請の締め切りが異なるため注意が必要です。

ANAへのポイント移行が初めての方は「2018年12月16日まで」とちょっと早めの締め切りとなっていますのでご注意ください。

<年末年始移行受付期間>

年末年始移行受付期間 ANAへのポイント移行が初めての方(ANAコース登録手続きも含みます)
2018年12月16日まで 2019年1月5日から
※2018年12月17日~2019年1月4日はポイント移行休止期間となります。
ANAへのポイント移行が2回目以降の方
2018年12月24日まで 2019年1月5日から
※2018年12月25日~2019年1月4日はポイント移行休止期間となります。

 

ANAコース登録費に関する改善

今回、アメックスから発表された、ANAマイルへの移行上限を変更は、アメックスの決済でANAマイルを貯めている方にとっては明らかな改悪です。

ただし、同時に改善となる点も発表されています。

それは、ANAコース登録費に関するものです。プラチナカード会員は「ANAコース登録費」が永年無料、それ以外の会員は、ポイントによる充当(つまり支払い)が可能となります。

ANAコース登録費「永年無料」

今回の制度変更を受けて、プラチナカード会員は、ANAコース登録費が「永年無料」となります。

プラチナカードの年会費はとてつもなく高額なので、初めからそうしておけという話はありますが、これは大きな改善となりますね。プラチナカード会員にとっては朗報です。

<ANAコース登録費「永年無料」>

ANAコース登録費

※初回移行時に登録が必要です。

2018年12月31日までのマイル付与完了分 2019年1月1日からのマイル付与完了分
年間5,000円+消費税 永年無料

 

対象カードは以下になります。

<対象カード>

  • プラチナ・カード
  • アメリカン・エキスプレス・ビジネス・プラチナ・カード

 

ANAコース登録費「ポイントによる充当」

プラチナカード会員以外は、ANAコース登録費を「ポイントで充当可能」となります。

これまでは、現金(というかクレジットカード決済)による支払いしか選択肢がなかったわけで、選択肢が増えたという観点では改善ですね。

メンバーシップ・リワード・プラスに登録する、しない、によって、充当されるレートが異なるため注意が必要です。

<ANAコース登録費「ポイントによる充当」>

ANAコース登録費

(年間5,000円+消費税)

※初回移行時に登録が必要です。

2018年12月31日までのマイル付与完了分 2019年1月1日からのマイル付与完了分
メンバーシップ・リワード・プラスに登録済の場合
ポイント充当対象外

1ポイント→1円で充当可能

(最小3,000ポイント/1ポイント単位)

メンバーシップ・リワード・プラスに未登録の場合
ポイント充当対象外

1ポイント→0.3円で充当可能

(最小3,000ポイント/1ポイント単位)

 

対象カードは以下になります。

<対象カード>

  • アメリカン・エキスプレス・カード
  • アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
  • プラチナ・カード
  • アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カード
  • アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
  • アメリカン・エキスプレス・ビジネス・プラチナ・カード
  • アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード
  • アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カード

 

MEMO

「アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード」および「アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カード」の場合は、メンバーシップ・リワード・プラスの制度がありませんが、「1ポイント=>1円」で充当可能になります。

 

ANAマイルへの移行上限が年4万マイルへ制限されることによる影響

影響を受ける層

今回の、ANAマイルへの移行上限の引き下げで、影響を受けるのは、年40,000ポイント以上を獲得できる層です。

アメックスリワードポイントは、100円の決済につき1ポイント獲得できますので、年400万円以上をアメックスのクレジットカードで決済する方ということですね。

また、アメックスでは、大量のポイントを獲得できる入会キャンペーンを頻繁に実施しています。

2019年1月1日からは、これらのキャンペーンで獲得した大量のポイントを、1年でANAマイルへ交換できる量少なくなってしまうということになります。

 

<影響を受ける層>

  • 年400万円以上のクレジットカード決済をアメックスカードで行う方
  • 入会キャンペーンなどで大量ポイントを獲得した方

 

影響を受ける内容

これまでは、年8万マイルまで移行できましたが、2019年1月1日からは、年4万マイルまでに制限されてしまいます。

例えば、年80,000ポイントを獲得した場合、これまでは単年で80,000マイルに交換できましたが、2019年1月1日からは、年を跨がないと80,000マイルに交換できないということになります。

ここで思い出していただきたいのが、アメックスのリワードポイントからANAマイルに移行するには、「メンバーシップ・リワード ANAコース」への登録が、交換レートを高めるには「メンバーシップ・リワード・プラス」への登録が必要だというところです。

<ANAマイル移行に必要な登録料>

  • ANAマイルへの交換に必要:「メンバーシップ・リワード ANAコース」:5,000円(+消費税)/年
  • 移行レートの優遇に必要:「メンバーシップ・リワード・プラス」:3,000円(+消費税)/年
  • 合計:8,000円(+消費税)/年

 

これらの手数料は年単位(1月1日から12月31日までが期間)で必要になりますので、逆に言えば、ポイント交換を行わない年は登録しないという選択も可能となっています。

ただし、2019年1月1日からは、仮に80,000ポイントを持っていてこれを全てANAマイルに交換したいという場合、これまでは1年分の登録料でよかったものが、これからは2年分が必要となってしまいます。

つまり、80,000ポイントをANAマイルに交換に必要する際に必要な登録料が最低「8,000円(+消費税)/年」だったのが、最低「16,000円(+消費税)/2年」に増加してしまったとも言えます。

これは、年40,000マイルまでしかANAマイルに交換できなくなってしまったという利便性の悪化に加えて、コストの面でも影響がある、ということを意味していますね。

 

ANAマイルへの移行上限が年4万マイルへ制限されることによるこれからの方策

今回の、ANAマイルへの移行上限が年4万マイルへ制限される制度改正によって、アメックスカードの魅力が大きく損なわれるかと言えば、実はそうではありません。

アメックスのリワードポイントは、ANAを含む15の航空会社のマイルに交換可能となっています。そして、今回制度改正が実施された対象は「ANAだけ」です。

<アメックスのリワードポイントをマイルに交換可能な航空会社>

 

ANA以外の航空会社のマイルへの交換は、これまでどおり上限なしで移行することが可能です。

ですので、ANAマイルへの移行上限が厳しくなった分、ANA以外の航空会社のマイルへシフトするという方策が考えられます。(特に、ANAマイルへ交換後に残ったポイントについて)

 

ANA以外の航空会社のマイルへの交換レートは以下のようになっています。「メンバーシップ・リワード・プラス」に加入の場合で、「1,250ポイント=>1,000マイル」ということで、80%の交換レートとなっています。

 

交換レートは「ANA」の場合に比べて劣りますが、ANA以外の航空会社のマイルへの交換の場合は「メンバーシップ・リワード ANAコース」のような、追加オプションが必要がないというメリットもあります。

マイルの移行先として私のオススメは、「ブリティッシュ・エアウェイズ」と「キャセイ・パシフィック航空」、「シンガポール航空」、です。

実は、アメックスのリワードポイントは、JALのマイルには直接交換できないという弱点があるのですが、「ブリティッシュ・エアウェイズ」と「キャセイ・パシフィック航空」は、JALと同じアライアンスである「ワンワールド」加盟のため、この弱点を補うことができます。

また、「シンガポール航空」は、ANAと同じアライアンスである「スターアライアンス」加盟のため、ANAマイルの移行上限を補うこともできます。

特に「ブリティッシュ・エアウェイズ」のマイルでJALの国内線を予約する場合、本家であるJALよりも少ないマイルで利用することができるという、とてもお得な仕様となっています。詳細は以下もご参照ください。

 

また「シンガポール航空」は豪華な客室で有名です。ファーストクラスを超える「スイートクラス」を設定しており、優雅なフライトを満喫することができます。

貯めたアメックスのリワードポイントを「シンガポール航空」のマイルに交換して、スイートクラスにチャレンジするというのも夢がありますね。詳細は以下もご参照ください。

 

アメックスでANAマイルを貯めるための代替となるクレジットカード

そんなこんなで、アメックスカードで貯めたポイントの交換先としては、ANA以外のマイルを貯める方向にシフトしていくのがオススメになります。

それでも、アメックスカードでANAマイルを貯めたい、という方もいらっしゃると思います。

そんな方向けの、アメックスでANAマイルを貯めるための代替となるクレジットカードの候補は、今回の制度改正による影響を受けない、以下3種のクレジットカードになります。

<代替候補となるカード>

  • ANAアメリカン・エキスプレス・カード(ANAアメックス)
  • ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード(ANAアメックスゴールド)
  • スターウッド プリファード ゲスト・アメリカン・エキスプレス・カード(SPGアメックス)

 

このうち、「ANAアメックス」と「ANAアメックスゴールド」は、ANAマイルを貯めることに特化したカードにです。

貯めたポイントは、ANA以外の航空会社のマイルには交換できまんせんが、その代わりに移行上限なく、ANAマイルに交換可能となっています。

また、ANA航空券や旅行商品など、ANAグループへの決済で、ポイントが優遇されます。

<ANAアメックスの特徴>

  • ANAマイル還元率1%のクレジットカード
  • ANAマイルへの移行制限なし
  • ANA航空券や旅行商品など、ANAグループでのカードご利用はポイント優遇(ANAアメックスで1.5倍、ANAアメックスゴールドで2倍)

 

一方で、ANAマイルもJALマイルも、他航空会社のマイルも貯めたい、という欲張りな方には「SPGアメックス」がオススメです。

「SPGアメックス」はマイル還元率1.25%を誇る、高還元なクレジットカードでありながら、ANAやJALなどの日系の航空会社に加えた、世界中の40社以上の航空会社の航空会社のマイルに交換可能となっています。

しかも、「メンバーシップ・リワード・プラス」や「ANA登録コース」など、マイルへの交換のための追加コストも必要ありません。

これに加えて、継続でマリッオット&SPGという高級ホテルで利用できる無料宿泊特典も付いてくるという、旅行好き、ホテル好きには死角のないクレジットカードになっています。

<SPGアメックスの特徴>

  • マイル還元率1.25%のクレジットカード
  • ANAやJALを含む世界中の40社以上の航空会社の航空会社のマイルに交換可能
  • 各航空会社マイルへの移行制限なし
  • 継続でマリオット&SPGの無料宿泊特典を獲得
  • マリオット&SPGのゴールド会員資格を獲得

 

SPGアメックス(現マリオットアメックス)の詳細は以下をご参照ください。

 

まとめ

今回は、アメックスのポイントからANAマイルへの移行上限が、年8万マイルから年4万マイルに変更になるという、制度改正についてご紹介しました。

これは、アメックスカードの決済額が400万円以上の方で、ANAマイルを貯めている方にとっては明らかな改悪となります。

ただし、プラチナカード会員の場合は、ANAコース登録費が永久無料になるなどの改善もありました。

アメックスのポイントは、ANAマイルを含む15の航空会社のマイルに幅広く交換できる点が特徴になっています。

今回制度改正が行われたのは「ANAだけ」ですので、今回の制度改正を機に、アメックスカードでは、ANA以外のマイルを貯める方向にシフトしていくのもオススメです。

 

また、アメックスでは、同じタイミングで「メンバーシップ・リワード・プラス」の「ボーナスポイントプログラム」を発表しました。

こちらに参加すると、AmazonやJAL、Yahoo!JAPANなどの人気のオンラインショップでの利用でポイントを3倍貯めることができます。

 

ポイント制度には、改善と改悪がつきものですので、制度の改善点をいち早くキャッチし、うまく利用していきたいですね。

 

それでは、また!