オリエンタルランド株のクロス取引で株主優待(東京ディズニーリゾートの1Dayパスポート)の獲得に挑戦!①:仕込み編
今回から数回にわたり、オリエンタルランド株のクロス取引で東京ディズニーリゾートの1Dayパスポートを取得する方法と手順を解説していきます。初回である今回は「仕込み編」ということで、クロス取引の注文を実施するところの手順を詳しくご紹介します。ANAのマイルともポイントサイトとも直接は関係ないネタにはなりますが、クロス取引自体は陸マイラー界では必須課題ですよね。なのでご勘弁を。(^_^;)
目次
株主優待およびクロス取引チャレンジのきっかけ
きっかけとしては、ANAマイル系のブログの記事で「ANA株のクロス取引で株主優待をゲット」するという記事を最近よく見かけるようになったことです。
ANAの株主優待券があれば、ANAの航空券が株主優待価格(国内普通運賃の半額)で買えるので、実際に飛行機にのってポイントを稼ぐ必要のあるSFC修行には必須なんですよね。ただし、ピピノブはまだ駆け出し陸マイラーなので、SFC修行なんて、先のまた先の話です。
なので、一旦スルーしようと思っていたのですが、よくよく見ると、オリエンタルランド株をついでに?ゲットしている方々が散見されました。
オリエンタルランドはご存知のとおりディズニーリゾートの運営会社で、株主優待として1Dayパスポートをゲットすることができるんですよね。ディズニーランドなら年1回は行っていますし、最近パスポートの値段が上がっているなんてニュースをよく見るので、なんとなくお得そうです。
ならば、練習も兼ねて、ちょっとやってみようかな、ということで、今回チャレンジしてみることにしました。
後日、本命であるANA株でもクロス取引を実施しました。ANA株におけるクロス取引の手順については以下の記事でまとめております。合わせてご参照ください。
株主優待獲得に有効なクロス取引とは?
株主優待をゲットする記事でよく見る単語に「クロス取引」というのがあります。
これは何かというと、一つの銘柄に対して「現物取引の買い」と「信用取引の売り」を同じ数量、同時に仕掛けることを言います。買いと売りを同時に仕掛けることで、株価変動による損失を避けることができるんですよね。
ちょっと難しいですが、たとえば株が値上がりしたとすると、買いの分は得をしますし、売りの分は損をするので、損と得が相殺されるのということです。
この状態で株主優待の「権利付最終日」を通過すると、現物株を持っているので、株価変動のリスクなしに株主優待をゲットできるという仕組みです。
最後には、売った株を買った株で返済することになります。目的は株価変動による利益ではなく、株主優待なので、この方法がお得なんですね。
ただし、買いにも売りにも手数料がかかるので、手数料よりも株主優待の価値が高い必要があります。そうしないと、なんのために株主優待を取ったのかわからなくなりますからね。
オリエンタルランド株:株主優待獲得に必要株数は?
オリエンタルランド株の場合、3月期末に限って100株で1枚のパスポートをゲットすることができます。9月期末の場合は、最低400株必要になります。なので、3月期末は狙い目なのです。
株主優待の最新情報はこちら公式サイトをご参照ください。
オリエンタルランド株:株主優待獲得に必要資金は?
オリエンタルランド株は3月24日の終値の段階で1株8168円でしたので、100株で約82万円、400株となると約328万円必要になります。
本当はペアチケット(2枚分)が欲しいのですが、そうすると800株、約656万円必要になります。まあ、無理ですね。(^_^;)
クロス取引といえども一旦は現物株を買うことになるので高額の資金が必要になってしまうんですよね。。
さすがに、一時的とはいえそんなお金は出せないということと、今回は初めての挑戦なので練習ということで100株分、約82万円コース(実際は100万円コース、理由は後述)でがんばってみることにしました。
オリエンタルランド株:クロス取引の手順と手数料は?
SBI証券を利用
今回は、ピピノブが昔から使っているSBI証券で実施してみることにしました。
事前準備としては、信用取引を行うので信用取引用の口座を開設済みであること、あとは当然ですが、必要資金を入金している必要があります。
まずは「売り」を発注
そのあとは、オリエンタルランド株を指定して、信用売りを仕掛けることになります。
翌営業日の信用(一般)売りは前日の19時から可能になるので、取引を行う前日の19時以降にこの作業を行うことになります。
まずは、翌日の「寄成」で100株分、信用取引区分の「一般(5日)」を指定して「売り」で仕掛けます。
ここで注意点としては、「一般(5日)」を選択するということ。
SBI証券の場合は、信用取引区分には「制度(6ヶ月)」と「一般(5日)」があるのですが、「制度(6ヶ月)」の場合は「逆日歩」という貸し株が不足した場合の特別な手数料(場合によっては非常に高額になる!)がかかる場合があります。
詳しくは省略しますが、株主優待を取得するためには、この「逆日歩」を避けられリスクの少ない「一般(5日)」を指定するのがセオリーとなります。
ネット証券で「一般信用」を提供しているのは以下の5社のみのようです。この中でも、ブログでの記事が多く人気があるのは、カブドットコム証券とSBI証券のようです。
- カブドットコム証券
- SBI証券
- 松井証券
- 大和証券
- 岩井証券
実行するとこんな感じの画面が表示されます。手数料は360円ですね。信用取引なので、貸株料として年利3.9%の手数料が別途必要になります。
株価が90万円の場合、年利3.9%ですと、1日約100円(結構高い)の計算になるので要注意ですね。
権利落ち日の29日まで保有するつもりなので、3日分=約300円が別途必要になります。
続いて「買い」を発注
信用売りを仕掛けた後は、今度は現物買いを仕掛けます。これも翌日の「寄成」で100株分、今度は売りではなく「買い」で仕掛けます。
実行するとこんな感じの画面が表示されます。手数料は487円ですね。こちらは現物株なので、貸株料はかかりません。
ここで注意点としては、売りにしても買いにしても、見積もり価格が終値よりも高くなるこ とです。
この日の終値は8168円でした。一方見積もり価格は9668円ということで20%近 く高くなっています。
これは、成り行きで注文しているので、翌日仮にストップ高で寄っても変えるようにという保険?のようです。なので、資金としては 100株分仕掛けるだけでも約100万円 必要になりました。(^_^;)
こららの作業が終わると、注文履歴は以下のような状態になります。翌日の新規信用売りと現物買いが同数の100株ずつスタンバイされています。
2016年3月期末の「権利付最終日」は3月28日なので、3月25日の夜にこれらの作業をしても良いのですが、ギリギリになると、信用売りの分の株が売り切れ?になる場合があるようです。
そのため、ピピノブは1営業日早い、3月24日に仕掛けてみました。
オリエンタルランド株:クロス取引の結果は?
今日の朝一、9時ちょっと過ぎに状況を確認。結果、みごと両方の注文が成功していました!
自分で売って自分で買っているので(正確にはぜんぜん違いいます。もっと多くの人が参加しているので。。)、成功するのは当たり前なのですが、初めてやってみたので、かなりホッとしました。
自分でやってみることは大切です。
実際の口座の状況はこんな感じです。今日はちょっと株価がさがったので、買いで損して売りで得して、これらが相殺されている状態です。双方の金額が若干ことなるのは、手数料が加算されているからですね。
まとめ
2016年3月期の権利取得最終日は3月28日なので、この日の株式市場が終了すれば、無事、東京ディズニーリゾートの1Dayパスポートがゲットできるはずです。
(実際手に入るのは、2、3ヶ月後になりますが。。)
100万円の資金をかけて6900円のパスポート1枚をゲットすることが、お得なのかどうなのかよくわからなくなってきましたが(笑)、
実際、コストとして差し引かれるのは手数料+貸株料の合計となる約1300円のはずなので、5500円は得しているはずです。
そうですよね。きっとそのはず。。計算あってますよね。。。
無事、優待券が届きましたらまたご紹介したいと思います。
次の記事
次の記事はこちらになります。次は決済編になります。
最後に
これからSBI証券の口座をお作りになる方は、ポイントサイト経由が絶対お得です。
時期によっても異なりますが、数千円分のポイント(もしくはANAマイル)が獲得できます。以下の記事をご参照ください。
それでは、また!