楽天プレミアムカードが改悪!プライオリティパスが年5回まで&SPU2倍の特典が廃止に!
楽天プレミアムカードに改悪がやってきました。プライオリティパス無料が年5回までと回数制限が入り、SPU2倍が廃止になるというものです。どちらも特に人気の高かった特典だけに影響が大きくなっています。当記事ではサービス内容の変更点を確認するとととに代わりの候補も合わせてご紹介します。
更新履歴(2025年1月8日):最新情報に更新しました。
目次
楽天プレミアムカードが改悪
解約もしくはダウングレードを考えるようなインパクトの大きな改悪
楽天プレミアムカードは年会費11,000円(税込)のクレジットカードです。
プレミアムカードとしては比較的リーズナブルな年会費でありながら、保有するだけでSPU+2倍になること、年間利用の回数制限のないプライオリティパスが付帯することで人気があります。
そんな楽天プレミアムカードでサービス内容の変更が発表されました。改悪となるもので具体的には以下2点になります。
<楽天プレミアムカードのサービス変更>
- SPU+2倍特典の廃止と月間獲得上限が5,000ポイントにダウン
- プライオリティパス年間利用が年5回まで無料に制限
どちらも楽天プレミアムカードの人気の秘密となっていた重要なサービスの変更です。保有している方にとっては解約もしくはダウングレードを考えるようなインパクトの大きさとなっています。
順番に確認していきたいと思います。
サービス変更前の楽天プレミアムカードの特典とメリット、デメリットはこちらの記事でまとめています。合わせてご参照ください。
楽天プレミアムカードが改悪でSPU2倍の特典が廃止に
SPU+2倍特典の廃止と月間獲得上限が5,000ポイントにダウン
改悪の一つ目は「SPU+2倍特典の廃止と月間獲得上限が5,000ポイントにダウン」というものです。2023年12月 1日から適用になります。
楽天プレミアムカードの場合、楽天プレミアムカード特典としてSPUが+2倍になる特典がありました。
楽天市場利用のベースの1倍に楽天カード通常分の+1倍、楽天カード特典分の+1倍と合わせると合計で5倍(=5%還元)になるというものです。
楽天市場のヘビーユーザーにとってはポイント効率を高められる嬉しい特典でした。
今回の改悪でこの楽天プレミアムカード特典であるSPUが+2倍が廃止になります。
そのため、楽天市場で楽天プレミアムカードを利用した場合のポイント還元率は3%になります。
これは年会費無料であるノーマルの楽天カードと同じポイント還元率となります。また、月間獲得上限も15,000ポイントから5,000ポイントに引き下げになります。
ノーマルに楽天カードの月間獲得上限は1,000ポイントですからこれよりは有利な数字にはなっていますが、ポイント還元率が下がるのであればあまり意味はありませんね。
変更前後のサービス内容を表でまとめると以下のようになります。
<楽天プレミアムカードのサービス内容変更>
SPU特典 | 月間獲得上限 | |
変更前(2023年11月30日まで) | 1倍(楽天カード特典分)+ 2倍(楽天プレミアムカード特典分)、最大5倍 |
15,000ポイント |
変更後(2023年12月1日から) | 1倍(楽天カード特典分)のみ、最大3倍 | 5,000ポイント |
楽天プレミアムカードが改悪でプライオリティパスが年5回まで
プライオリティパス年間利用が年5回まで無料に制限
改悪の2つ目は「プライオリティパス年間利用が年5回まで無料に制限」というものです。2025年1月1日から適用になります。
楽天プレミアムカードには海外空港ラウンジサービスである「プライオリティパス」が付帯しています。
プライオリティパスには年会費の異なる3つのグレードが存在しますが、楽天プレミアムカードで付帯するのは最上級の「プレステージ」相当となっています。
プレステージ会員の場合は、年間利用の回数制限なく空港ラウンジを「無料」で利用することができます。
プレステージ会員の年会費は「469米ドル」ということで、これだけで「70,305円(1米ドル=150円)」ほどの価値のあるものでした。
今回の改悪でこのプライオリティパスの年間利用の回数が5回まで無料に変更されます。
6回目以降は有料で追加料金が発生する見通しです(詳細は2024年夏頃に発表)。
これはスタンダード会員とスタンダード・プラス会員の間ぐらいのサービス内容と言えますね。
プライオリティパスは、最近では純粋な空港ラウンジだけでなく空港内のレストランでも利用できる施設が増加傾向にありました。
プライオリティパスが使える日本国内のラウンジはこちらの記事でまとめています。合わせてご参照ください。
日本国内だけでも以下のようなところがあります。3,400円相当の飲食が無料となる「ぼてぢゅう」が特に人気ですね。
また、カフェや宿泊施設なども対象施設として追加されています。
コロナ禍が明けて旅行需要が高まる中、このような日本国内での対象施設が追加になったことで経費負担が大幅に増えたことが改悪の原因と想定されます。
変更前後のサービス内容を表でまとめると以下のようになります。
<楽天プレミアムカードのサービス内容変更>
プライオリティパス | |
変更前(2024年12月31日まで) | 海外ラウンジ利用料無料 |
変更後(2025年1月1日以降) | 海外ラウンジ利用年間5回まで無料 |
飛行機を利用した旅行が年1回から2回ほどの方であれば、プライオリティパスの年5回までという利用制限も問題ないかもしれません、
一方で、それ以上の回数を利用する方にとって年5回という利用制限は厳しい内容と言えますね。
そして、楽天カードでは2025年1月2日から国内外のレストラン施設が対象外であることが追加で発表になりました。とても残念です。
国内でもレストラン施設が増えてきて人気を集めていただけに残念です。
楽天カード「付帯サービス「プライオリティ・パス」のサービス内容変更について」
楽天プレミアムカードと楽天カードのサービス内容の違い
楽天プレミアムカードの改悪でサービス内容の差が縮まる
楽天プレミアムカードとノーマルの楽天カードのサービス内容の違いを表でまとめると以下のようになります。
今回の改悪でポイント還元率が同じになりましたので、大きく異なる点は楽天証券クレカ積立のポイント還元率と旅行傷害保険、プライオリティパスになります。
<サービス内容の違い>
楽天カード | 楽天プレミアムカード | |
年会費(本会員) | 永年無料 | 11,000円(税込み) |
年会費(家族会員) | 永年無料 | 550円(税込み) |
利用可能額 | 最高100万円 | 最高300万円 |
ポイント還元率(通常) | 1% | 1% |
楽天証券クレカ積立 | 0.5% | 1% |
楽天市場SPU | +1倍 | +1倍 ※+3倍から改悪 |
月間獲得上限(SPU) | 1,000ポイント | 5,000ポイント ※15,000ポイントから改悪 |
海外旅行傷害保険 | 最高2,000万円(利用付帯) | 最高5,000万円(自動付帯) |
国内旅行傷害保険 | なし | 最高5,000万円(自動付帯) |
動産総合保険 | なし | 最高300万円 |
優待サービス | なし | 楽天市場コース、トラベルコース、エンタメコースから選択 |
旅行デスク | なし | 海外トラベルデスク |
楽天グループ特典 | なし | 誕生月サービス |
海外空港ラウンジ | なし | プライオリティ・パス無料(年5回まで) ※制限なしから改悪 |
国内空港ラウンジ | なし | 主要国内空港ラウンジ無料 ※ダニエル・K・イノウエ、仁川空港ラウンジ含む |
楽天プレミアムカードの場合は「海外旅行傷害保険」と「国内旅行傷害保険」が自動付帯で金額も充実しています。
最近は旅行傷害保険を利用付帯に変更するクレジットカードが多くなっていますので、これは特徴でありメリットになっています。
ただし、この旅行傷害保険と年5回までの利用制限のあるプライオリティパスの特典で、楽天プレミアムカードを維持し続ける価値があるかと言うと難しいところですね。
代替となるクレジットカードの候補については次のセクションでご紹介したいと思います。
楽天プレミアムカードはサービス内容に伴う返金も可能
楽天プレミアムカードでは、今回のサービス内容に伴う返金を受けることも可能となっています。なかなか親切な対応ですね。
返金を希望する場合は、2024年1月8日23:59までに申請を行う必要があります。
ちなみに、楽天市場でのポイント還元率と月間獲得上限の変更は楽天プレミアムカードだけでなく、楽天ブラックカードと楽天ビジネスカードも影響を受けます。
そのため、年会費の返金対応はこの3券種が対応になっています。
<年会費返金方法>
- 2023年11月1日(水)から2024年1月8日(月)23:59までの期間中に会員様専用オンラインサービス「楽天e-NAVI」へログイン
- メッセージボックス「楽天ブラックカード サービス変更のご案内」もしくは「楽天プレミアムカード サービス変更のご案内」を確認のうえ手続き
今回のサービス内容の変更および年会費返金の詳細についてはこちら公式サイトをご参照ください。
クレカ付帯のプライオリティパスでは改悪が相次ぐ
JCBカード、UFJニコス、三井住友、ダイナースクラブでも改悪あり
クレジットカード付帯のプライオリティパスでは改悪が相次いでいます。
UFJニコスカードでは2024年10月1日から国内外のレストランやリフレッシュ施設が対象外となりました。
また、JCBカードでは2024年10月31日午後8時から国内のレストランやリフレッシュ施設が対象外となっています。
そして、三井住友カードとダイナースクラブでも2025年4月1日から国内におけるレストランとリフレッシュ施設がNGとなる発表が行われました。
クレジットカード各社の改悪状況を表でまとめると以下になります。
<クレジットカード各社の改悪状況>
国内外のラウンジ施設 | 国内のレストラン・リフレッシュ施設 | 海外のレストラン・リフレッシュ施設 | |
UFJニコス(2024年10月1日から) | OK | NG | NG |
JCBカード(2024年10月31日午後8時から) | OK | NG | OK |
楽天カード(2025年1月2日から) | OK(年5回まで) | NG | NG |
三井住友カード(2025年4月1日から) | OK | NG | OK |
ダイナースクラブ(2025年4月1日から) | OK(年10回まで) | NG | OK(年10回まで) |
こうやってまとめると国内のレストラン・リフレッシュ施設がNGとなるのは全社で共通となっており、この部分のコスト的な負担が大きいことがが推察されます。
一方で、海外のレストラン・リフレッシュ施設についての対応はまちまちとなっており今後差別化の要因となりそうです。
プライオリティパスが付帯する楽天プレミアムカード代わりの候補
利用制限をしていないプライオリティパスが付帯するクレジットカード
当記事を更新している時点(2025年1月8日)で対象施設や利用回数などの制限をしていないプライオリティパスが付帯するクレジットカードには以下のようなものがあります。
ここでは、年会費が比較的リーズナブルなものをピックアップしています。
<利用制限のないプライオリティパス(例)>
- セゾンプラチナビジネス:
- 年会費22,000円(初年度無料)
- 追加カード(3,300円)でのPP発行不可
- 海外旅行保険「利用付帯」
- アポロステーションプラチナ:
- 年会費22,000円
- 家族カード(3,300円)でもPP発行可能
- 年300万円以上の決済で家族カード含めて翌年の年会費無料
- 海外旅行保険「自動付帯」
- エポスプラチナ:
- 年会費30,000円、インビテーション経由なら20,000円
- 家族カード(無料)でのPP発行不可
- 年100万円利用で20,000ポイント、年200万円で30,000ポイント還元
- 海外旅行保険「自動付帯」
将来改悪があるかどうかわからい状況でプライオリティパスを体験するなら「セゾンプラチナビジネス」がオススメです。
初年度年会費無料のためコスト負担なくサービスを体験することができます。しかも入会キャンペーンを利用すれば条件クリアで12,000円分のAmzonギフト券まで貰うことができます。
セゾンプラチナビジネスの入会キャンペーンの詳細はこちらの記事にまとめています。
家族でプライオリティパスを利用したいなら「アポロステーションプラチナ」がオススメです。家族カード(3,300円)でもプライオリティパスを発行することができます。
しかも、年300万円以上の決済で家族カードを含めて翌年の年会費が無料になります。
家族カードは最大4枚まで発行できますので年300万円以上決済できる方であれば最大5枚までプライオリティパスを年会費無料で維持することが可能となります。
年会費は22,000円と比較的高額ですが、ポイントサイト経由なら22,000円分のポイント還元を受けられます。相殺すれば実質無料とも考えられますね。
ポイント獲得条件などの詳細はこちらモッピーの公式サイトをご参照ください。
利用するのが自分一人だけなら「エポスプラチナ」もおすすめです。年会費は30,000円とこの中で一番高額ですが、インビテーションからの入会なら20,000円となります。
しかも、年100万円の利用で20,000円分のポイント還元を受けられるため、相殺すれば実質無料で維持することができます。
エポスプラチナのメリットとデメリットの詳細はこちらにまとめています。ぜひ合わせてご参照ください。
ちなみに、ここでご紹介しているクレジットカードもいつ改悪があるかわかりません。今後はいつ改悪があっても後悔しないという心構えで割り切って付き合っていきましょう。
まとめ
今回は、楽天プレミアムカードの改悪をご紹介しました。
プライオリティパス無料が年5回までと回数制限が入り、SPU2倍が廃止になるというものです。どちらも特に人気の高かった特典だけに影響が大きいですね。
代わりの候補としては「セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード」と「アポロステーションプラチナ」などをご紹介しました。
どちらも入会キャンペーンやポイントサイトを活用することでどちらも初年度の年会費無料、もしくは実質無料で利用することができます。
サービスを体験するチャンスとなっていますのでぜひご検討いただければと思います。
プライオリティパスが無料のクレジットカードはこちらの記事でもご紹介しています。合わせてご参照ください。
それでは、また!