セゾンプラチナビジネスが改悪!年会費半額サービスが終了&税金払いの還元率が半減に!
セゾンプラチナビジネスに改悪のニュースが入ってきました。年会費半額サービスが終了し、税金払いの還元率が半減するというものです。ただし同時に新サービスが3つ追加になる改善もあります。当記事では詳しい内容を確認するとともに回避策も合わせてご紹介したいと思います。
目次
セゾンプラチナビジネスが改悪
セゾンプラチナビジネスのサービス改定は2つの改悪と3つの改善から構成
セゾンプラチナビジネスにサービス改定のお知らせがありました。具体的には以下のようになります。
<セゾンプラチナビジネスのサービス改定>
- 改悪
- 次年度年会費優遇サービスの終了(2023年11月1日から)
- 永久不滅ポイントおよびセゾンマイルクラブの還元率の変更(2024年1月14日から)
- 改善
- セゾンプレミアムレストランby招待日和の開始(2023年11月1日から)
- 国際線手荷物無料宅配サービスの開始(2023年11月1日から)
- 年会費のポイント充当サービスの開始(2023年11月1日から)
内容としては2つの改悪と3つの改善から構成されています。
数からすると改善の方が多くなっていますが、今回は改悪のインパクトが大きくなっており、全体的には改悪の方向となっています。
以下で詳しく確認していきたと思います。
セゾンプラチナビジネスの年会費半額サービスが終了
セゾンプラチナビジネスは年間200万円以上の利用で次年度の年会費が半額に
セゾンプラチナビジネスには、年間200万円以上のショッピング利用で次年度の年会費が半額になる「次年度年会費優遇サービス」というものがありました。
セゾンプラチナビジネスの年会費は22,000円(税込)ですので、この条件をクリアした場合は次年度の年会費が半額の11,000円(税込)になるというものです。
セゾンプラチナビジネスの次年度年会費優遇サービスは2023年10月31日で終了に
この「次年度年会費優遇サービス」が、2023年10月31日をもって終了することになりました。
そのため、2023年11月1日以降にセゾンプラチナビジネスに入会した方はこの「次年度年会費優遇サービス」が適用されない形になります。
サービス終了の影響を受ける対象券種は以下になります。
<サービス終了の対象券種>
- セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカード
- freeeセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカード
- 全弁協セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
- CPAセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
- へきしんセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
一方で、2023年10月31日以前に入会されている方は、直近の1回分は「次年度年会費優遇サービス」の恩恵を受けることができます。
たとえば、2023年10月に入会した方は「2023年10月から2024年9月」までの1年間に200万円以上のショッピング利用があれば2024年12月に年会費半額優遇を受けることができるという形ですね。
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードのサービス改定のご案内
年間200万円以上のショッピング利用者にとっては年会費の実質的な値上げで改悪に
今回の「次年度年会費優遇サービス」の終了は、年間200万円以上のショッピング利用者にとっては年会費の実質的な値上げで改悪となっています。
一方で、セゾンプラチナビジネスを保有していたけど年間200万円未満だった方にとっては影響はないとも言えますね。
次年度以降の年会費を表でまとめると以下のようになります。
<次年度以降の年会費>
入会月 | 年200万円未満 | 年200万円以上 |
2023年10月以前 | 22,000円(税込) | 11,000円(税込) ※直近1回で終了 |
2023年11月以降 | 22,000円(税込) | 22,000円(税込) |
ちなみに、セゾンプラチナビジネスは初年度の年会費が無料となっています。
そのため、この「次年度年会費優遇サービス」の終了の影響を受けるのは二年目以降という形になります。
セゾンプラチナビジネスの税金払いの還元率が半減に
セゾンプラチナビジネスだけでなくセゾンカード全体に関わる税金払いの規約変更
セゾンカード全体で「永久不滅ポイント」および「SAISON MILE CLUB(セゾンマイルクラブ)」の還元率に関する規約変更が入りまます。
そのため、この規約変更の影響を受けるのは「セゾンプラチナビジネス」だけでなくセゾンカード全体になります。
適用されるのは「2024年1月11日のカード利用分」からとなります。
具体的には、税金払いを対象に還元率が変更になります。国税および地方税をはじめ税金決済は全て対象になっています。
<永久不滅ポイントおよびセゾンマイルクラブの還元率が変更となる取引>
- 国税
- 都道府県・市町村取扱いの各種税金
- 税金決済に伴うシステム使用料および手数料
- ※当社にて税金決済として特定可能な売上(ふるさと納税除く)が還元率変更の対象
永久不滅ポイント規約変更および永久不滅ポイント並びにSAISON MILE CLUB一部お取引での還元率変更に関するご案内
永久不滅ポイントは税金払いのポイント還元率が0.25%に半減
永久不滅ポイントのポイント還元は「1,000 円につき1ポイント」です。1ポイントの価値は5円となっていますので、ポイント還元率としては0.5%という計算になります。
このポイント還元が税金払いに対しては半減になります。「2,000 円につき1ポイント」という形でポイント還元率としては0.25%という計算になります。
<永久不滅ポイントの還元率>
- 変更前:利用1,000円ごとに1ポイント付与(ポイント還元率0.5%)
- 変更後:利用2,000円ごとに1ポイント付与(ポイント還元率0.25%)
セゾンカードのポイント還元率は通常でも0.5%とあまり良いものではありませんでしたが、税金払いでは0.25%とさらに低い値になりますね。
セゾンマイルクラブは税金払いのJALマイル還元率が0.5%と半分以下に
セゾンマイルクラブに加入すると「利用1,000円ごとに10マイル」を獲得することができます。
さらにアメックスブランドの場合は「利用2,000円ごとに永久不滅ポイント1ポイント」も重複して獲得することができます。
そのため、JALマイル還元率は1.125%という計算になります(永久不滅ポイントのJALマイル交換レート50%前提)。
1%超えのマイル還元率はJALマイラーにとっては魅力的なものですね。
これが税金払いに限っては「利用2,000円ごとに10マイル」に変更になります。アメックスブランドに限られていた永久不滅ポイントの重複付与もなくなってしまいます。
そのため、JALマイル還元率は0.5%という数字になります。変更前からすると「0.625%」のダウンで半減よりもさらに悪い還元率となります。
<セゾンマイルクラブの還元率>
- 変更前:利用1,000円ごとに10マイル+永久不滅ポイント1ポイント付与(JALマイル還元率1.125%)
- 変更後: 利用2,000円ごとに10マイル(JALマイル還元率0.5%)
セゾンマイルクラブは2023年5月の入会・更新分から年会費がアップしています。悪いニュースが続きますね。
セゾンプラチナビジネス改悪の回避策
ここでは、セゾンプラチナビジネス改悪を回避するアイデアをいくつかご紹介したいと思います。
年会費半額サービスが終了に対する回避策
「次年度年会費優遇サービス」が終了になるのは2023年11月1日以降の入会分からとなります。
そのため、唯一の回避策は2023年10月31日までに入会することです。
そうすれば、1回分は「次年度年会費優遇サービス」の優遇を受けることができます。2023年11月1日以降は直接的な回避策はありません。
ただし、セゾンプラチナビジネスの入会キャンペーンを利用することで初年度年会費無料+条件クリアで12,000円分のAmazonギフト券を獲得できます。
プラチナカードを年会費無料で体験できる機会はなかなかありませんので、まずは入会キャンペーンでサービスを試してみるのがオススメです。
初年度無料の後に2年目以降も継続したいということであれば、個人カードである「セゾンプラチナアメックス」へ切替することを検討されると良いと思います。
セゾンプラチナアメックス(個人)はセゾンマイルクラブの年会費が無料となっていますので、セゾンマイルクラブを利用する場合はセゾンプラチナビジネスよりも維持コストを抑えることができます。
<ビジネスカードと個人カードの年会費比較>
セゾンマイルクラブなし | セゾンマイルクラブあり | |
セゾンプラチナビジネス | 22,000円(税込) | 27,500円(税込) |
セゾンプラチナアメックス(個人) | 22,000円(税込) | 22,000円(税込) |
ちなみに、セゾンプラチナアメックス(個人)は以下URL経由の入会&条件クリアで12,000円分のAmazonギフト券を獲得することができます。
この入会特典は現在もしくは過去にセゾンプラチナビジネスを保有していた方も対象になります。ぜひ合わせてご活用ください。
税金払いの還元率が半減に対する回避策①:2024年1月10日までに税金払いを行う
税金払いの規約変更が適用になるのは「2024年1月11日のカード利用分」からです。そのため、これ以前の税金払いは影響を受けません。
請求書を貯めている場合は2024年1月10日までに税金払いしておくのが一つの手です。
そして、今回の規約変更で影響を受けるのは、セゾンカードから行う直接的な税金払いのみです。そのため、間接的に税金払いを行うことで影響を回避することができます。
税金払いの還元率が半減に対する回避策②:au PAYを活用する
まず最初にご紹介するのは「au PAY」です。
まずセゾンプラチナビジネスから「au PAY」にチャージします。au PAYは税金払いではありませんから通常どおりの還元(JALマイル1%+永久不滅ポイント0.25%)を受けることができます。
さらに、au PAY決済でも0.5%のPontaポイントの還元を受けることができます。
そして、au PAYはau PAYプリペイドカードを発行すればマスターカードの加盟店でクレジットカード決済することもできます。そのため、これを利用して税金払いを行えます。
永久不滅ポイントとPontaポイントは50%のレートでJALマイルに交換できます。また、定期的に交換レートが60%にアップするキャンペーンも実施しています。
これらを活用すればJALマイル還元率を1.45%まで高めることができます。1.45%というのは驚異的な数字になりますね。
au PAYを経由する方法はJALマイルの還元率を高めるという観点でも有効です。
<JALマイル還元率の試算>
通常の交換レート(50%) | レートアップ時の交換レート(60%) | |
セゾンマイルクラブ(JALマイル) | 1% | 1% |
セゾンマイルクラブ(永久不滅ポイント) | 0.125%(=0.25%x0.5) | 0.15%(=0.25%x0.6) |
au PAY(Pontaポイント) | 0.25%(=0.5%x0.5) | 0.3%(=0.5%x0.6) |
合計 | 1.375% | 1.45% |
ただし、au PAYへのチャージはひと月5万円、年60万円までの制限されているため注意が必要です。納税額がこれ以上の場合は、別の方法を組み合わせる必要があります。
セゾンカードでは2024年7月11日から電子マネーへのチャージで獲得できるポイント還元率が半分になります。そのため、7月11日以降はau PAYを経由するという回避策の有効性が低下するため注意が必要です。
税金払いの還元率が半減に対する回避策③:Amazon Payを活用する
納税対象が「国税」の場合はAmazon Payの活用が有効です。
まずセゾンプラチナビジネスから「Amazonギフトカード」にチャージします。Amazonは税金払いではありませんから通常どおりの還元(JALマイル1%+永久不滅ポイント0.25%)を受けることができます。
Amazonギフトカードの残高はAmazon Payでの決済にそのまま利用できます。
そして、国税はAmazon Payでのスマホ納付に対応していますので、Amazonギフト券の残高を支払いに利用できるというわけです。
スマホ納付ではあれば手数料無料なのも嬉しいところです。クレジットカード納付では0.8%程度の手数料が必要になりますのでその分もお得になります。
ただし、国税のスマホ納付では1回あたりの決済額が30万円に制限されています。そのため、これを超える金額を納付する際は複数回の決済を行う必要があるため注意が必要です。
国税のAmazon Pay納付の詳細はこちらの記事で解説しています。合わせてご参照ください。
セゾンプラチナビジネスには改善もあり
セゾンプラチナビジネスには3つのサービスが新しく追加に
セゾンプラチナビジネスには愛悪だけなく改善も行われます。
具体的的には以下3つのサービスが新しく追加になります。
<セゾンプラチナビジネスの新サービス>
- セゾンプレミアムレストランby招待日和の開始
- 国際線手荷物無料宅配サービスの開始
- 年会費のポイント充当サービスの開始
セゾンプレミアムレストランby招待日和の開始
「セゾンプレミアムレストランby招待日和の開始」は、日本国内外の厳選されたレストランを2名以上で利用すると1名分のコース料理が無料になるというサービスです。
対象レストランのコース料理は一人10,000円以上することが多くなっていますので、1回利用するごとに10,000円以上がお得になるとも言えます。
他社ではゴールドカード以上で同様の特典が付帯していることがありますので利用してことがある方も多いのではないかと思います。
目新しさはないものビジネスでの会食や家族、友人との食事など外食の機会の多い方にとっては有用なサービスとなっています。
国際線手荷物無料宅配サービスの開始
「国際線手荷物無料宅配サービス」は、国際線を利用の際に、スーツケースなどの手荷物配送を往路・復路ともに無料で配送できるというものです。
他社ゴールドカードでは復路のみとなっているところが多い中、往路も対象となっているのはプラチナカードならではと言えますね。
<国際線手荷物無料宅配サービス>
- 往路(自宅⇒空港)カード会員様おひとりにつきスーツケース1個まで無料、2個目以降1個につき100円割引。
- 復路(空港⇒自宅)カード会員様おひとりにつきスーツケース1個まで無料、2個目以降1個につき300円割引。
ビジネスでもプライベートでも海外渡航を快適にサポートしてもらうことができます。
年会費のポイント充当サービスの開始
「年会費のポイント充当サービス」は、貯めた永久不滅ポイントを年会費の支払いに利用できるというこのです。
具体的には、4,000 POINT(20,000円相当)を次年度カード年会費へ充当することができます。
セゾンプラチナビジネスの年会費は22,000(税込)でしたから、永久不滅ポイントを使えば消費税分がお得になるという計算ですね。
永久不滅ポイントは、JQみずほルートを使うことで70%のレートでANAマイルに交換できます。
また、JALマイルにもJALマイルの交換レートアップキャンペーンを使えば60%のレートで交換できます。
そのため、永久不滅ポイントは基本的にはマイルに交換するのがオススメですが、交換先の選択肢が増えるのは嬉しいですね。
セゾンプラチナビジネスは個人カード年会費無料のインビテーション配布も
セゾンプラチナビジネスでは、個人カード(プライベートカード)の年会費が無料になるインビテーションを配布しています。
これを利用するとビジネスカードの年会費のみで個人カードと合わせた2枚持ちが可能になります。
2枚持ちによりセゾンマイルクラブや追加カードの年会費節約や旅行保険の充実などのメリットがあります。
セゾンプラチナAMEXとビジネスの違いと2枚持ちするメリットの詳細はこちらの記事をご参照ください。
税金払いの改悪はセゾンカード以外の他社でも
税金払いの改悪はセゾンカード以外の他社でも実施されます。
例えば、アメリカン・エキスプレスカードの場合は元々税金払いでのポイント付与はショッピング時の半分になっています。
そして、マリオットやヒルトン、デルタ、ANAといった提携カードについてはその半分のポイント付与に関しても年300万円を上限とする変更を行います。
これは国税が対象で2024年1月1日から適用になります。
アメリカン・エキスプレスカード「国税お支払いに伴う加算ポイントに関するお知らせ」
ラグジュアリーカードでも2024年4月6日から税金払いにおけるポイント付与が条件制に移行します。税金払いの金額の3倍以上のショッピング利用がないとポイント付与が半分になります。
税金払いは利用する金額が大きく、その分還元されるポイント数も多くなっています。クレジットカード会社側の負担が大きくなっているのかもしれませんね。
利用者にとっては厳しい状況となっています。
まとめ
今回は、セゾンプラチナビジネスの改悪と改善のニュースをご紹介しました。内容としては2つの改悪と3つの改善から構成されています。
<セゾンプラチナビジネスのサービス改定>
- 改悪
- 次年度年会費優遇サービスの終了(2023年11月1日から)
- 永久不滅ポイントおよびセゾンマイルクラブの還元率の変更(2024年1月14日から)
- 改善
- セゾンプレミアムレストランby招待日和の開始(2023年11月1日から)
- 国際線手荷物無料宅配サービスの開始(2023年11月1日から)
- 年会費のポイント充当サービスの開始(2023年11月1日から)
数からすると改善の方が多くなっていますが、今回は改悪のインパクトが大きくなっており、全体的には改悪の方向となっています。
ただし、税金払いの還元率が半減に対しては「au PAY」や「Amazon Pay」を中継することで影響を回避することができます。
年会費半額サービスの終了については直接的な回避策はありませんが、セゾンプラチナビジネスは入会キャンペーンを利用することで初年度年会費無料+条件クリアで12,000円分のAmazonギフト券を獲得できます。
セゾンプラチナビジネスはプライオリティパス付帯をはじめ特典豊富となっていますので、まずはサービスを体験してみて、次年度以降に個人カードに切替するか検討するのがオススメです。
個人カードも上記URL経由の入会キャンペーンに参加できます。ぜひご活用ください。
セゾンプラチナビジネスのJALマイル還元率からメリット、デメリットまでの詳細はこちらの記事をご参照ください。
プライオリティパスが使える日本国内のラウンジはこちらにまとめています。最近はレストランで使えるところも増えて有用性が高まっています。
それでは、また!