シンガポールの免税条件と手続き方法を解説!タックスリファンドの体験レポート!
シンガポールでは100シンガポールドル(税込)以上のショッピングで免税を受けることができます。手順はとても簡単で「旅行者還付制度」の加盟店でパスポートを提示して申請を依頼するだけです。後は出国時にキオスク端末を操作することでクレジットカードに消費税の還付(返金)を受けることができます。当記事では条件から手続き方法、手順、実際にリファンドしてみた体験レポートまでご紹介していきます。
目次
シンガポールの免税条件
免税の対象者
シンガポールへの旅行者は、加盟店での商品購入額が100シンガポールドル(消費税込み)を超えると消費税の払い戻しを受けることができます。
シンガポールの消費税は8%となっていますので、この8%分の払い戻しを受けられるというわけです。
これはいわゆる「旅行者還付制度(Tourism Refund scheme、TRS)」と呼ばれているものになります。
免税手続きの対象者は以下のように定義されています。
<免税手続きの対象者>
- シンガポール市民または永住者ではない。
- 商品購入時の年齢が16歳以上である。
- シンガポールから出国する航空機の乗務員ではない。
- チャンギ空港もしくはセレター空港経由でシンガポールから出国する。コーズウェイまたは海路を通って出国される方は消費税の払い戻しを受けることはできません。
対象者はあくまで外国からの旅行者です。現地シンガポールにお住まいの方は対象にはなりません。
免税の加盟店
免税を受けるには利用するショップが旅行者還付制度(TRS)の加盟店である必要があります。
ホテルやシッピングモール、デパートなどある程度高級なお店の多くが加盟しています。
加盟店には「Tax Free(免税ショッピング)」のロゴあるいはマークが掲示されているはずです。利用する前に事前に確認しましょう。
心配な場合はスタッフに事前に確認するのが良いですね。
免税の対象商品
免税を受けるには加盟店での商品購入額が100シンガポールドル(消費税込み)を超える必要があります。
この際、同一店舗での同日の利用であれば、レシートまたは請求書3枚まで合算可能となっています。
旅行者還付制度(TRS)の対象外の購入品は以下のようになってます。
<免税手続きの対象外>
- シンガポール国内ですでに使用、または消費された品物。
- 商用目的で輸出する品物。
- 貨物便で輸出される品物。
- ホテルやその他宿泊施設での宿泊料金、レンタカーやツアーなどのサービス料金。
基本的には旅行者の「お土産」に対する消費税を還付するものなので、商用目的での購入品は対象外になります。
また、商品購入後に使ってしまうと対象外になっていまいます。免税手続きをする際は出国するまで使わないように注意しましょう。
旅行者還付制度の詳細はこちらシンガポール観光局の公式サイトも合わせてご参照ください。
シンガポールの免税手続き方法
免税手続きはには電子認証システムが導入
シンガポールでは、電子認証システムによる旅行者還付制度(Electronic Tourist Refund Scheme、eTRS)が導入されています。
名前を聞くとなんだか難しそうですが、このシステムのおかげで免税手続きはとても簡素化されています。
免税手続きは簡単2ステップで書類記入の必要なし
まず、免税手続きの利用者は加盟店での商品購入の際にパスポートを提示します。すると、店舗のスタッフがレジに置いてある専用端末でパスポートをスキャンします。
これで旅行者還付制度(eTRS)のシステムに購入者と購入品の情報が自動的に登録されます。購入者が書類を記入したりという必要はありません。
あとは出国日に空港で消費税還付手続きを行うだけです。
消費税還付手続きは空港に用意してあるeTRSキオスク端末を使って自分で行います。指示に従ってボタンを押していくだけなのでこれも簡単です。
これでクレジットカードに消費税分の返金を受けることができます。
ステップをまとめると以下のようになります。2ステップで手間はほとんどなく簡単です。
<免税手続き方法>
- 加盟店での商品購入の際にパスポートを提示
- 出国日に空港でeTRSキオスク端末から手続き
加盟店によっては各店舗のレジではなく特定フロアのサービスセンターで一括して登録手続きを行う場合もあります。登録手続きの詳細は加盟店に確認しましょう。
免税手続きにはパスポートの「原本」が必要
ちなみに、パスポートの「原本」が必要です。コピーはNGですので注意が必要です。
また、消費税還付をクレジットカードへの返金ではなく現金で受け取りたいという場合には手順が若干異なります。
この場合は、出国審査の後の出国乗り継ぎラウンジにある「セントラル・リファンド・カウンター(Central Refund Counter)」での手続きが必要になります。
タックスリファンド(GST Refund)の手順と体験レポート
旅行者還付制度(TRS)加盟店で商品購入
今回はシンガポールの中心部にあるデパートの「ION ORCHARD(アイオン・オーチャード)」でお土産を購入しました。
利用したのはこちら「PNEHALIGON’S(ペンハリガン)」の店舗です。
PNEHALIGON’S(ペンハリガン)は有名な香水ブランドです。シンガポール航空のアメニティーにも採用されています。
日本からシンガポールへのフライトにはシンガポール航空のビジネスクラスを利用したのですが、その際に妻がとても気に入っていたためお土産として購入することにしました。
購入した香水の価格は「130シンガポールドル(税込)」でした。免税手続きの利用条件である「100シンガポールドル(税込)」を超えていますね。
購入時にスタッフに確認すると免税手続きOKということでしたのでお願いすることにしました。
手続きといってもとても簡単で、購入時にはパスポートを提示するだけです。
こちらの店舗の場合はレジの横に専用の端末が用意されていて、スタッフがその機械にパスポートをスキャンすると手続きは完了します。
手続き完了するとレシートに「eTSR」のスタンプが押されます。こちらは免税手続きを行なった証明になりますので消費税の還付を受けるまで大切に保存しておきましょう。
空港のタックスリファンド(GST Refund)ブースにアクセス
消費税の払い戻しを受けるには帰国時に空港で手続きを行います。今回はチャンギ空港の第3ターミナルを利用しました。
空港に到着すると案内板に「GST Refund」という記載がありますのでそちらの向かいます。日本語で「消費税払い戻し」と書かれています。親切ですね。
案内に従って進むと「GST Refund」とかかれたブースを発見することができます。こちらは出国審査前の一般エリアに位置しています。
チャンギ空港の場合、以下4箇所に同じような「GST Refund」のブースがあります。
<GST Refundブースの場所>
- ターミナル1、2、3の出国用チェックインホール(出国審査の前)
- 出国乗継ぎラウンジ(出国審査の後)
写真のような一般エリア手続きを行っておくと購入商品をスーツケースの中に入れて預け荷物にできるので楽ちんです。
出国審査の後の出国乗継ぎラウンジを利用する場合は、機内に購入商品を持ち込む形になりますのでご注意いただければと思います。
ブースの前には必要なステップと用意するものが記載されています。事前に手順を確認しておきましょう。
必要なものは以下4点になります。航空券についてはこの段階ではeチケットでも大丈夫です。
<手続きに必要なもの>
- パスポート
- 航空券
- レシート
- 購入品
また、消費税の払い戻しはクレジットカードに行います。クレジットカードも合わせて準備しておくとスムーズです。
eTRSキオスク端末でタックスリファンド(GST Refund)手続き
手順を確認したら「eTRSキオスク端末」へと進みます。端末の初期画面はこんな感じで言語選択になっています。ここでは「日本語」を選択します。
すると、表示が日本語になります。後は基本的には画面の指示に従っていけばOKです。全部で5ステップで払い戻し申請は完了します。
まず最初に購入品を「機内持ち込み荷物」にするか「預け入れ荷物」にするかを選択します。
続いてはパスポートをスキャンします。
すると、免税手続きを行なった商品のリストが表示されます。今回は1品しか申請していないので1列だけ表示されます。
免税の申請をする購入商品が全てリストされていることを確認して「次へ」をクリックします。
すると、消費税の払い戻しを行うクレジットカードの登録画面が表示されます。返金を希望するクレジットカードを端末に読み込みます。
このクレジットカードは商品を購入したのとは別のものでもOKです。一方で、クレジットカードはICチップ搭載のものである必要があります。
申請が全て完了すると以下のように「認証完了」という画面が表示されます。
後はクレジットカードに還付(入金)されるのを待つだけです。とても簡単ですね。慣れていない方でも3分もあれば大丈夫です。
ただ、最後の画面が「グリーン」ではなく「レッド」になった場合は注意が必要です。その場合は奥にある有人カウンターで手続きを行う必要があります。
その際には係員に購入商品のレシートと現物を提示する形になりますのでご注意ください。
タックスリファンド(GST Refund)の結果を後日確認
今回の消費税払い戻し額は「6シンガポールドル」となっていました。日本円にすると「655円」となります。
レシートを確認すると、今回のシッピングでの消費税額は「9.63シンガポールドル」でしたので「3.6シンガポール」ほどが手数料として徴収された形になります。
還付額が少ないと手数料の影響が大きくなりますね。
申請を完了したのが「8月26日」で払い戻しがあったのが「8月31日」でした。所要時間は5日ほどという計算です。処理もスピーディーで嬉しいですね。
まとめ
今回はシンガポールでの免税手続き方法と実際にタックスリファンドしてみた様子を体験レポートとしてご紹介しました。
最初は「少額だし面倒だからやらなくてもいいかな」と思ったいたのですが、実際にやってみると手間もなくとても簡単でした。
少額でも申請しないのはもったいないですね。
シンガポール旅行で100シンガポールドル(税込)以上の商品を購入される際にはぜひチャレンジしてみていただければと思います。
次の記事ではシンガポール ジュエル(JEWEL)の行き方とアクセス方法をご紹介したいと思います。
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それでは、また!
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