シンガポール航空 ビジネスクラス搭乗記!羽田発SQ635便の座席シートとアメニティー、機内食をブログレポート!
2023年の夏休みにシンガポール旅行に行ってきました。利用したのはシンガポール航空のビジネスクラスです。当記事では、羽田発SQ635での体験をベースに、搭乗前の空港サービスから座席シートやアメニティー、機内食といった機内サービスまでまるまるっとご紹介していきたいと思います。
目次
シンガポール航空 ビジネスクラス:フライトスケジュール
往路で利用した羽田発「SQ635」は22:55発の深夜便
今回利用したシンガポール航空のフライトスケジュールは以下になります。往復ともにビジネスクラスを利用しました。
<フライトスケジュール>
- 往路:SQ635便<=今回ご紹介
- 東京(羽田)22:55発=>シンガポール(チャンギ)04:55着
- 復路:SQ636便
- シンガポール(チャンギ)22:50発=>東京(羽田)06:45着
今回は往路で利用した「SQ635便」の様子をご紹介したいと思います。
「SQ635便」は、東京(羽田)を22:55という深夜に出発し、シンガポール(チャンギ)に04:55という早朝に到着します。
初日の観光をアクティブに過ごすためには機内で少しでも多く睡眠をとることが重要になりますね。
シンガポール航空 ビジネスクラス搭乗記:SQ635便の空港サービス
さて、それではここからはシンガポール航空ビジネスクラスを実際に利用してみた様子をご紹介したいと思います。
まずご紹介するのは空港サービスです。
ビジネスクラスの場合は飛行機に搭乗前から、各種の優先サービスを受けられるところが醍醐味となっています。
専用チェックインカウンター
この日はまだ夏休み期間中ということもあって羽田空港国際線は混雑していました。
シンガポール航空のチェックインカウンターは出発時間の3時間前にオープンとなります。それに合わせてエコノミークラスは大行列となっていました。
一方でビジネスクラスには専用チェックインカウンターが設けられており、こちらは数名並んでいるだけでガラガラの状態でした。
コロナ禍も終わって飛行機自体の搭乗率が高いような状況では、専用チェックインカウンターのありがたみがアップします。
時間と体力の節約につながりますね。
優先保安検査場
チェックインを済ませた後は保安検査場に進みます。
コロナ禍では羽田空港国際線の優先保安検査場は廃止されていました。しかしながら、今回利用したタイミングではファーストクラスとビジネスクラス利用者限定で優先レーンが復活していました。
保安検査場は普通に通過しようとすると結構時間がかかりますので、優先レーンの復活は朗報と言えますね。おかげで出国審査までスイスイと進むことができました。
空港ラウンジ
出国審査を経て制限エリアに進んだ後は空港ラウンジを利用することができます。
シンガポール航空の場合、羽田空港国際線に自社ラウンジを構えていません。そのため、同じスターアライアンスに加盟する「ANAラウンジ」の利用が指定されていました。
「ANAラウンジ」はその名前のとおりANAが用意する航空会社ラウンジです。一般的にはビジネスクラスラウンジと呼ばれるものですね。
ラウンジの中ではビュッフェ形式およびオーダー形式で種類豊富なフードを楽しむことができます。
もちろんアルコールも用意されており、こちらも自由にいただくことができます。
この日はビュッフェテーブルからANAラウンジ名物のカレーとサラダなどをいただきました。
また、深夜便ということもあり、胃にやさしそうなおそばなんかもいただきました。こちらはオーダーメニューなので出来立てをいただけるのが嬉しいところです。
また、飛行機に乗る前にシャワーも利用したいと思って予約に進みましたが、なんとこの日は45名待ちとなっていました。
待ち時間は300分オーバーということで搭乗時間までの利用は絶望的です。そのため、シャワー利用は諦めざるを得ませんでした。
こちらのANAラウンジはプライオリティパスの対象から外れたこともあり、混雑緩和に期待していたのに残念です。
プライオリティパスを利用できる方は最近対象に新しく追加された羽田空港国際線「TIAT LOUNGE」の方も見てみると良いかもしれませんね。
シャワーはこちらも混んでそうですが・・。
羽田空港国際線ANAラウンジの詳しい様子はこちらの記事をご参照ください。
優先搭乗
さて、ラウンジで楽しんだ後は搭乗ゲートに移動します。ビジネスクラスの場合、優先搭乗を利用することができます。
この日は搭乗時間ギリギリまでラウンジで過ごしていたため、ゲート到着時には一般搭乗が既にスタートしていました。
しかしながら、ビジネスクラスのレーンは誰も並んでいなかったため、行列を横目にスイスイと機内に進むことができました。
飛行機の搭乗までほぼノーストレスで過ごすことができるのはビジネスクラスを利用するメリットと言えますね。
シンガポール航空 ビジネスクラス搭乗記:SQ635便の機内サービス
続いては飛行機に搭乗後の機内サービスをご紹介したいと思います。
座席シート
今回利用した機材は「A350-900」となっていました。予約時点では「B777-300ER」だったのですが、どこかのタイミングで機材変更があったようです。
今回利用した「A350-900」は中距離用の機材でファーストクラスの設定はなく、先頭から7列目までがビジネスクラスとなっていました。
座席配置は「1-2-1」でコンソール配置が左右交互に入れかわるような並びなっています。
我々は今回夫婦2人での利用でしたので、中央並びで最後列の18列目を予約していました。つまり「18D」と「18F」ですね。
「18D」と「18F」の座席シートはこちらになります。どちらの席もコンソールが通路側にあって席が中央に位置しているため会話しやすくなっています。
席の間には可動式のパーティションがあるため、必要に応じてプライバシーを確保することもできます。
座席シート自体はシェル型で包み込まれるような安心感がありますね。また、シートの上にはあらかじめ枕と毛布が用意されていました。
座席シートに座ると正面には液晶モニターが用意されています。18インチの大きさがありますので映画鑑賞なども十分に楽しむことができます。
また、足元には広いスペースが用意されており、就寝時にはフルフラットシートにして休むことができるようになっています。
こちらは座席横のコンソールになります。サイドテーブルとキャビネットが用意されています。サイドテーブルの上には使い捨てのスリッパと靴下があらかじめ用意されていました。
また、キャビネットの中には水も用意されていました。プラグ電源とUSB電源も用意されていますので、スマホを充電しながら収納することもできます。とても便利ですね。
また、サイドテーブルの側面には各種ボタンとリモコンが用意されてました。座席シートは電動で、こちらのボタンを押すことでボジションを調整することができます。
ウェルカムドリンク
座席シートをチェックしているとウェルカムドリンクの提供がスタートしていました。この日提供されていたのはオレンジジュースとシャンパンです。
私はシャンパンを選択しましたが、キリッと冷えていて美味しくいただきました。ちなみにシャンパンの銘柄は「PIPER-HEIDSIECK(パイパー・エドシック )」となっています。
離陸までの待ち時間をシャンパンをいただいながら過ごすことができるのはビジネスクラスならではの優雅さですね。
アメニティー
サイドテーブルの上には使い捨てのスリッパと靴下があらかじめ用意されていました。
スリッパはこちらです。機内用としては標準的な厚みで使いやすいものでした。
靴下はこちらです。やわらかい食感で履き心地の良いものでした。機内はとにかく冷えるので靴下が提供されるのは助かります。
これ以外のアメニティーが必要な場合はCAさんにリクエストする必要があります。私もアメニティーポーチを早速リクエストしてみました。
現物はこちらになります。ロンドンの高級香水ブランドである「PENHALIGON’S(ペンハリガン)」のアメニティーポーチとなっていました。
中身を出してみるとこんな感じになっていました。「LUNA(ルナ)」というラインのリップと化粧水、ハンドクリームがセットになっていました。
実際に使ってみましたが、高級香水ブランドということもあってとても良い香りでした。
アメニティーポーチの中には、香水をモチーフとしたデザインの内張が施されていました。とても可愛いですね。
飛行機好きとしては、「PENHALIGON’S」と「SINGAPORE AIRLINE」のダブルネームのタグが付けられているのが嬉しいポイントでもあります。
機内エンターテイメント
シンガポール航空のビジネスクラスでは機内エンターテイメントも充実しています。
まず、ディスプレイを備えたリモコンが用意されており、こちらでプログラムなどを選択することができるようになっています。
正面の液晶モニターでもタッチ操作は可能ですが画面までは距離があります。手元のリモコンで操作ができるのは便利です。
また、ノイズキャンセリング機能を備えたヘッドフォンも用意されています。機内は飛行ノイズで音が聞き取りにくい場合がありますが、ノイズキャンセリング機能付きのヘッドフォンであれば安心です。
用意されていた映画プログラムもなかなか充実していました。ハリウッドの新作もいくつか用意されていましたので、たいくつすることなく楽しむことができそうです。
機内食(メニュー)
離陸してしばらくすると機内食のオーダーが始まりました。機内食のメニューはこちらになります。
メニューの中身はこんな感じで、前半部分フードメニュー、後半部分がドリンクメニューになります。かなり分厚い冊子で、メニューの豊富さを伺い知ることができます。
機内食の選択肢は大きく「和食」と「インターナショナル」の2種類となっていました。
中でも注目は「和食」です。利用したタイミングではミシュランを獲得した和食の名店である「菊乃井」の監修となる「花恋歴」というメニューとなっていました。
<和食メニュー:Hanakoireki By Mr Yoshihiro Murata>
- Kuchitori
- Stuffed Minced Chicken and Carrot in Omelette, Tuna with Crushed Sesame Seeds, Cucumber with Miso
- Yakimono
- Grilled Salted Salmon Served With Paprika and Seaweed Salad
- Takiawase
- Simmered Grunt Fish, Eggplant, Taro, Carrot and Green Pepper, Minced Radish Sauce
- Gohan
- Steamed Rice with Green Soya Beans
- Kounomono
- Assorted Pickles
- Tome-Wan
- Miso Soup with Garnishes
インターナショナルのメニューはこちらになります。
<インターナショナル>
- Main Course
- Smoked Salmon and Spinach Quiche
- Okinawa Soba in Soup with Soy Braised Kurobuta Pork
- Clam Chowder Pie
- Continental Breakfast
- Fruit
- Fresh Fruit of the Season
- From The Bakery
- Assorted Bread Rolls and Breakfast Pastries
- Hot Beverage
- Coffee and Tea
この日の利用は深夜便であったため、通常のメニューからは内容を若干簡素化した「Sleeper Service(スリーパーサービス)」となっていました。
また、シンガポール航空のビジネスクラスといえば、搭乗前に豊富なオリジナルメニューからフードを選択できる「ブック・ザ・クック」が有名です。
ただし、今回は「菊乃井」の監修の味というものを試してみたたかったため「和食」を選択することにしました(搭乗前に和食を選択していました。
ちなみに、Sleeper Service(スリーパーサービス)では機内食の提供時間を「離陸後すぐ」と「到着2時間前」から選択することができます。
今回は深夜便ということもあって離陸前から既に眠気に襲われていため「到着2時間前」を選択することにしました。
就寝(フルフラットのシート)
そんなこんなで、まずは最初に眠ることにしました。座席シートはボタンひとつでこんな感じにフルフラットのベットに変身します。
マットレスはないもののシートには適切なクッションが効いていて快適です。枕と毛布もあらかじめ用意されていたため、すぐにぐっすりと眠ることができました。
機内食(和食)
着陸2時間前になるとCAさんに優しく起こしていただき、機内食の提供がスタートしました。
この日いただいたのは和食の「花恋歴」というセットです。「Sleeper Service(スリーパーサービス)」ということでコース仕立てではなく、ワンプレートでの提供となっていました。
どれも素材の良さを活かしたやさしい味付けでした。
機内食というとご飯が固くなってしまっていることが多いのですが、こちらのご飯はやらわかい状態のまま提供されていました。
また、焼き魚もふわふわとした仕上がりとなっており、寝起きすぐの食欲がないタイミングでありながら美味しくいただくことができました。
いつかは通常の時間帯のフライトで、フルサービスの内容も味わってみたいですね。
食後には紅茶とクッキーをいただきました。
シンガポール高級のビジネスクラスの場合、紅茶はTWGの豊富な茶葉の中から好きなものを選べるのも特徴となっています。
機内WiFi
シンガポール航空のビジネスクラスの場合、機内WiFiを無料で使うことができます。
Eメールアドレスと名前(苗字)、シート番号を入力する必要はあるものの、クレジットカード番号は必要ないため気軽に利用することができます。
機内ということでスピードはそれほど早くはありませんでしたが、EメールやSNSのチェックであれば問題なく利用することができました。
機内、それも国際線でWiFiが使えるというのはなかなかに贅沢ですね。
トイレ
最後にトイレをご紹介したいと思います。
ウォシュレットが付いているかと期待したのですが、残念ながらそのような装備はありませんでした。このあたりはANAやJALに軍配が上がりますね。
アメニティーとしては、こちらも「PENHALIGON’S(ペンハリガン)」のものが用意されていました。化粧水と乳液、香水の3点セットですね。
ちなみに、こちらのラインは「QUERCUS(クァーカス)」となっていました。
また、引き出しの中には歯ブラシとマウスウォッシュ、ウェットティッシュなんかも用意されていました。就寝前に利用しましたが、とてもスッキリしました。
チャンギ国際空港に到着
そんなこんなで機内食を楽しんでからしばらくすると、飛行機は着陸態勢に移行するというアナウンスがありました。
フライト時間は約7時間ということでしたが、離陸後すぐに就寝したことにより本当にあっという間の時間でした。
長い時間でありませんでしたが比較的ぐっすると眠ることができたため、すっきりとした気分でシンガポール初日の観光をスタートすることができました。
快適な機内サービスを提供してくれたCAさんたちに感謝感謝ですね。
シンガポール航空 ビジネスクラス:使用したマイルとコスト
マイルを使った特典航空券を発券
今回利用したシンガポール航空のビジネスクラスはマイルを使った特典航空券で予約しました。
利用したのは208,000マイルで空港税等の諸費用は20,180円となりました。これは2人分になります。
シンガポール航空は燃油サーチャージの徴収を行っていないため特典航空券を利用した場合、現金の持ち出しが少なくて済むのがメリットになりますね。
<利用したマイルとコスト(2人分)>
- マイル:208,000マイル
- コスト:20,180円
同じ日程でのチケット代を調べてみたところ780,000円となっていました。そのためマイル単価は「3.75円」という計算になります。
ANAやJALといった日系の航空会社に比べるとビジネスクラス利用時におけるマイル単価は良くありません。それでも、「3.75円」というマイル単価はマイルの使い方としては悪くはありませんね。
今回のシンガポール航空のマイルは、アメックスカードの入会キャンペーンで貯めたポイントを主な原資としました。
アメックスカードのポイントは「メンバーシップ・リワード・プラス」に入会することで、80%のレートで外資系航空会社のマイルに交換することができます。
シンガポール旅行で利用したホテル
シンガポールの憧れホテルに3連泊
今回のシンガポール旅行では、かねてから宿泊してみたいと憧れていた「ラッフルズホテル」と「フラトンホテル」「Wシンガポール・セントーサコーヴ」の3軒のホテルをハシゴしました。
それぞれの様子は以下の記事で詳しくご紹介しています。ぜひ合わせてご参照ください。
まとめ
当時では、シンガポール航空ビジネスクラスの搭乗記として、羽田発SQ635便の空港サービスと機内サービスをご紹介しました。
まず空港サービスでは「専用チェックインカウンター」と「優先保安検査場」「空港ラウンジ」「優先搭乗」を利用することができました。
どれも空港での滞在を快適にするサービスで時間と体力を大きく節約することができました。
続いて機内サービスでは、フルフラットになる座席シートでぐっすりと眠ることができました。深夜便ではこれが一番重要かつ嬉しいサービスですね。
また、和食の機内食も美味しくいただくことができました。菊乃井の監修というのはやはりありがたみがありますね。
いずれにしても今回のビジネスクラス搭乗はマイルを貯めることで実現することができました。有償の場合、2名往復で約80万円ということで実現は難しかったように思います。
いつもながら、マイルには感謝感謝ですね。
陸マイラーの基本とも言えるANAマイルの貯め方、およびJALマイルの貯め方はそれぞれ以下の記事をご参照ください。
次の記事ではシンガポール両替のおすすめを日本の空港とチャンギ空港、ATM引き出しを比較してまとめています。
==>次の記事
それでは、また!