ヒルトンアメックス(Hilton AMEX)は正式名称を「ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カード」と言います。
その名前が表しているとおり、ヒルトンの会員カードとアメックスカードが合体したクレジットカードです。
このヒルトンアメックスを持っているだけで、世界的なホテルチェーンである「ヒルトン」のゴールド会員資格が自動的に付与されるため、その豊富なエリート特典を享受することができます。
特に、ヒルトンの場合はゴールドエリートで「無料朝食」を1室2名まで利用できるのが魅力的です。
加えて、カード継続&利用条件をクリアすることで1泊の無料宿泊特典を得られるため、金銭的にも年会費以上の価値を得ることができます。
また、クレジットカード利用で「ヒルトン・オナーズ」のポイントを貯めることができ、無料宿泊特典などに交換することができます。
ヒルトンを年に数回利用する方であれば、入っておいて損のないカードとなっています。
当記事では、そんなヒルトンアメックスを特典からメリット・デメリットまで詳しくご紹介していきたいと思います。
更新履歴(2024年9月26日):最新情報に更新しました。
目次
ヒルトンアメックス(Hilton AMEX)とは
ヒルトン(Hilton)とアメックス(AMEX)が提携して発行するクレジットカード
ヒルトンアメックス(Hilton AMEX)は正式名称を「ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カード」と言います。
世界的なホテルグループである「ヒルトン(Hilton)」がクレジットカード会社である「アメックス(AMEX)」と提携して発行しているクレジットカードです。
ヒルトンの会員プログラムの名称が「ヒルトン・オナーズ」であるためこのような名称になっています。
ヒルトンアメックスには2つのグレードが存在
ヒルトンアメックスには2つのグレードが存在します。ノーマルカードとプレミアムカードの2つです。
正式名称は、ノーマルカードが「ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カード」、プレミアムカードが「ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード」となります。
プレミアムカードは名称の間に「プレミアム」が入っているのが特徴です。
<ヒルトンアメックスの2つのグレード>
- ノーマルカード:
- ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カード
- プレミアムカード:
- ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード
ノーマルカードである「ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カード」の券面はこちらです。ブルーでスタイリッシュなデザインになっています。かっこいいですね。
カードの表面にはアメックスのカード番号に加えて、「オナーズ会員番号」と「会員資格取得年」が合わせて刻印されています。
プレミアムカードである「ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード」の券面はこちらです。ノーマルカードよりも濃いめのブルーとなっています。
また、左上に「PREMIUM」と刻印されるのが主な違いとなっています。ノーマルカードよりも若干、高級感があがっていますね。
ヒルトンアメックスの基本情報
ヒルトンアメックスの年会費
ヒルトンアメックスの年会費は、ノーマルカードが「16,500円(税込)」、プレミアムカードが「66,000円(税込)」となっています。
また、ノーマルカードの場合は家族カード1枚目までは無料ですが、プレミアムカードの場合は3枚目まで無料で発行できるという違いもあります。
<ヒルトンアメックスの年会費>
- ノーマルカード:
- 基本カード:16,500円(税込)
- 家族カード:1枚目無料、2枚目以降6,600円(税込)
- プレミアムカード:
- 基本カード:66,000円(税込)
- 家族カード:3枚目まで無料、4枚目以降13,200円(税込)
ヒルトンアメックスのノーマルカードとプレミアムカードの違い
多くの方にはヒルトンアメックスのノーマルカードがオススメ
ヒルトンアメックスのノーマルカードとプレミアムカードの主な違いは以下になります。
<ノーマルカードとプレミアムカードの主な違い>
ノーマルカード | プレミアムカード | |
年会費(基本カード) | 16,500円(税込) | 66,000円(税込) |
年会費(家族カード) | 1枚目無料、2枚目以降6,600円(税込) | 3枚目まで無料、4枚目以降13,200円(税込) |
ポイントプログラム | ヒルトン・オナーズポイント | ヒルトン・オナーズポイント |
ポイント還元(全般) | 100円=2ポイント | 100円=3ポイント |
ポイント還元(ヒルトン内) | 100円=3ポイント | 100円=7ポイント |
ステータス(無条件) | ヒルトン・オナーズ・ゴールド | ヒルトン・オナーズ・ゴールド |
ステータス(利用条件クリア) | – | 年200万円以上でダイヤモンド |
継続特典(無条件) | – | ウィークエンド無料宿泊特典(1泊) |
継続特典(条件クリア) | 年150万円以上でウィークエンド無料宿泊特典(1泊) | 年300万円以上でウィークエンド無料宿泊特典(1泊) |
HPCJ年会費優待 | 初年度から10,000円(税込) | 初年度無料、次年度以降10,000円(税込) |
旅行保険(国内) | 最高2,000万円 | 最高5,000万円 |
旅行保険(海外) | 最高3,000万円 | 最高1億円 |
空港ラウンジ | ◯ | ◯ |
手荷物無料宅配 | ◯ | ◯ |
ショッピング・プロテクション | ◯ | ◯ |
オンライン・プロテクション | ◯ | ◯ |
リターン・プロテクション | – | ◯ |
キャンセル・プロテクション | – | ◯ |
スマートフォン・プロテクション | – | ◯ |
航空便遅延補償 | – | ◯ |
プレミアムカードはノーマルカードよりも特典が豊富な分、年会費も高めに設定されています。年200万円以上の決済で「ダイヤモンド」のステータスを獲得できるのが最大の特徴です。
一方で、ノーマルカードは年16,500円というリーズナブルな年会費でプレミアムカードと同じ「ゴールド」のステータスをもれなく獲得することができます。
これにより「朝食無料」の特典を受けることができます。これは1室2名まで利用できますので2名で1回6,000円以上の価値があります。
夫婦やカップルなど2人での宿泊を年3回以上できる方であれば年会費の元を十分に回収できてしまいますね。
そのため、年200万円以上の決済ができる方以外はノーマルカードがオススメになっています。
そこで当記事では、ノーマルカードである「ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カード」に絞って詳しくご紹介していきたいと思います。
ここからはノーマルカードである「ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カード」を「ヒルトンアメックス」と表記していきます。
ヒルトンアメックスプレミアムは年200万円以上の決済ができる方にオススメです。詳細はこちらの記事をご参照ください。
ヒルトンアメックスのメリット
ヒルトンの「ゴールド会員資格」を自動的に獲得
ヒルトンアメックスの最大のメリットは、ヒルトンアメックスというクレジットカードを保有するだけで、「ヒルトン・オナーズ」の上級会員資格である「ゴールドエリート」を自動的に獲得できるという点です。
ゴールドエリートは、本来であれば1年間に20滞在、もしくは40泊以上しなければ得ることができないステータスです。
1滞在=1泊、1泊の平均コストを安めに15,000円と仮置きしても、ゴールドエリートの獲得には30万円(=15,000円x20滞在)ほどが必要です。通常であれば獲得するためのハードルが高くなっています。
これを、ヒルトンアメックスというクレジットカードに入会するだけで簡単に獲得できてしまいます。
詳細は後ほど詳しくご紹介しますが、このヒルトンのゴールドエリートには「無料朝食」や「客室のアップグレード」「レイトチェックアウト」など有用な特典が含まれています。
30万円というコストと20滞在するのに必要な時間の代わりに、「16,500円(税込)」という比較的リーズナブルな年会費を支払うだけで、世界中のヒルトンホテルでゴールドエリート特典を享受できるようになるというのはとても魅力的ですね。
ヒルトンアメックスは独自の特典とアメックスカード共通の特典の両方を装備
ヒルトンアメックスは、「ヒルトン・オナーズ」というホテルグループの会員カードとしての側面と、アメックスカードとしての側面を兼ね備えたクレジットカードです。
そのため、その特典としても、「ヒルトンアメックス独自の特典」と「アメックスカード共通の特典」と、大きく2つに分けられます。
<ヒルトンアメックスの特典>
- ヒルトンアメックス独自の特典
- アメックスカード共通の特典
以下では、これらの特典について、順番にご説明していきたいと思います。
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ヒルトンアメックスの特典:ヒルトンアメックス独自
まずは、ヒルトンアメックス独自の特典をご紹介します。
ヒルトンアメックスには豊富な特典が付随しますが、その中でも特に重要な特典をまとめると以下のようになります。
<ヒルトンアメックスの独自の特典>
- ヒルトン・オナーズの「ゴールド会員資格」を自動的に獲得
- 年150万円以上の利用&継続で「ウィークエンド無料宿泊特典(1泊)」を獲得
- ヒルトンでのカード決済で高いポイント還元率を実現
- HPCJ年会費が「10,000円(税込)」に優遇
ヒルトン・オナーズの「ゴールドエリート」を自動的に獲得
ヒルトンアメックスを保有していると、ヒルトン・オナーズの上級会員である「ゴールドエリート」を自動的に獲得することができます。
このゴールドエリートは、通常であれば年間に20滞在、もしくは40泊以上を達成しなければ獲得できないステータスです。
<ステータス獲得基準>
会員資格 | 滞在数 | 宿泊数 | ベースポイント数 |
メンバー | – | – | – |
シルバー | 4 | 10 | 25,000 |
ゴールド | 20 | 40 | 75,000 |
ダイヤモンド | 30 | 60 | 120,000 |
このゴールドエリートを獲得すると、ヒルトンのホテル宿泊時に以下のような特典を受けることができます。
<ヒルトン・オナーズのゴールドエリート特典>
- 無料朝食サービス
- 客室のアップグレード(エグゼクティブまで)
- レイトチェックアウト
- ボーナスポイント加算(+80%)
- 会員向け割引
- 特典滞在時のリゾート料金不要
- デジタルチェックイン&客室の選択
- デジタルキー
- 客室内およびロビーでのWiFi
- 2人目のお客様宿泊無料
- ポイント譲渡およびポイントプール無料
- スタンダードルーム特典で5泊目無料
- ボトルウォーター2本
- エリート会員の繰越特典
- 無制限のマイルストーンボーナス
この中でも特に素晴らしいのが上4つの特典となっています。
無料朝食サービス
ヒルトン・オナーズの場合、ゴールドエリートから「無料朝食サービス」の特典を受けることができます。
会員1名と会員と同室に宿泊の追加1名までが無料で朝食をいただくことができます。
朝食会場の場所としては、ホテルが指定するレストラン、もしくはエグゼクティブララウンジが指定されます。日本のホテルの場合はレストランでいただけることが多いですね。
レストランでの朝食は、1ひとりあたり3,500円前後が相場になっています。
2人で利用すれば、これだけで7,000円の価値があります。
ヒルトンアメックスの年会費は「16,500円(税込)」でしたので、ヒルトンのホテルに2人で年3泊以上できるのであれば、この「無料朝食サービス」の価値だけで年会費の元が回収できてしまいます。
私の場合は、以下のようなホテルで無料朝食をいただくことができました(たくさんあるのでほんの一部です)。
ビュッフェにプラスしてオーダーメニューを用意しているところが多く、優雅な朝食を楽しむことができました。特に「コンラッド東京」の朝食は素晴らしかったですね。
客室のアップグレード(エグゼクティブまで)
ヒルトン・オナーズのゴールドエリートでは「客室のアップグレード」の特典を受けることができます。
ゴールドエリートの場合は規約上、エグゼクティブフロアまでのアップグレードが認められており、仮に成功すると「エグゼクティブラウンジ」も利用できるのが特徴です。
ライバルのマリオットの場合は、クラブフロアにアップグレードされても、クラブラウンジを利用できるわけではありませんので、ここはヒルトン・オナーズの大きなメリットになります。
ただし、アップグレードが認められるかどうかは当日の空室状況に依存し確約ではありません。また、通常は1段階から2段階程度のアップグレードが多くなっていますので、期待しすぎることなく幸運を待ちましょう。
いずれにしても、客室のアップグレードを受けらるというのは上級会員ならではの特権であり楽しみでもあります。
レイトチェックアウト
ヒルトン・オナーズのゴールドエリートでは「レイトチェックアウト」の特典を受けることができます。
ヒルトンの場合、通常のチェックアウト時間は12時に設定されているところが多いのですが、レイトチェックアウトとしては13時もしくは14時まで認められることがが多くなっています。
こちらのレイトチェックアウトの特典を利用したい場合は、チェックインの際に会員自らがリクエストする必要がありますので注意が必要です。
レイトチェックアウトがOKされると、午前中にプールや温浴施設でゆっくりと過ごしたり、ホテル内でランチを楽しんだりと、ホテルでの滞在をより満喫することができます。
ボーナスポイント加算(+80%)
ヒルトン・オナーズに入会すると、滞在時の費用に対して「1米ドルあたり10ポイント」のベースポイントが加算されます。
これに加えて、シルバー以上のエリート会員になるとボーナスポイントが加算されます。加算される割合としては、ゴールドエリートで「+80%」となります。
ゴールドエリートから急に加算割合が高くなるのが特徴で、「1米ドルあたり18ポイント」を貯めることができます。「1ドル=105円」と仮置きすると、滞在費用の17%ほどがポイント還元される計算になります。
これにより、ヒルトンのホテル滞在でポイントをザクザクと貯めることができるようになりますね。
年150万円以上の利用&継続で「ウィークエンド無料宿泊特典(1泊)」を獲得
ヒルトンアメックスでは、年間150万円以上を利用することで、カード継続時に1泊分の「ウィークエンド無料宿泊特典」を獲得することができます。
ウィークエンド無料宿泊特典はその名前のとおり、週末となる金・土もしくは日曜日に無料宿泊できる特典です。日本だけでなく、世界中のヒルトンで利用することができます。
一律のブラックアウト日(=利用できない日)が設定されていないため、夏休みや年末年始といった繁忙期でも利用することができるのも魅力的です。
オールインクルーシブを提供しているホテルやヒルトンバケーションクラブなど、一部対象外となる施設もあります。しかしながらその数は多くなく、少なくとも日本では対象外の施設はありません。
日本国内におけるヒルトンホテル一覧は以下になります(2024年9月時点)。ヒルトンは主要都市と沖縄などの観光地を中心に展開しています。
<ヒルトンホテル一覧(日本国内)>
- 北海道地方
- ヒルトンニセコビレッジ
- 関東地方
- ヒルトン東京
- コンラッド東京
- ヒルトン東京ベイ
- ヒルトン東京お台場
- ヒルトン小田原リゾート&スパ
- ザ・ベイフォレスト小田原・バイ・ヒルトン・クラブ
- ヒルトン成田
- 中部地方
- ヒルトン名古屋
- 旧軽井沢KIKYOキュリオ・コレクションbyヒルトン
- ダブルツリーbyヒルトン富山
- 関西地方
- ヒルトン大阪
- ダブルツリーbyヒルトン大阪城
- キャノピーbyヒルトン大阪梅田
- ヒルトン京都
- コンラッド大阪
- ROKU KYOTO
- ダブルツリーbyヒルトン京都駅
- ダブルツリーbyヒルトン京都東山
- ヒルトン・ガーデン・イン京都四条烏丸
- 中国地方
- ヒルトン広島
- 四国地方
- なし
- 九州地方
- ヒルトン福岡シーホーク
- ヒルトン長崎
- 沖縄地方
- ヒルトン沖縄北谷リゾート
- ダブルツリーbyヒルトン沖縄北谷リゾート
- ダブルツリーbyヒルトン那覇
- ダブルツリーbyヒルトン那覇首里城
- ヒルトン沖縄瀬底リゾート
- ヒルトン沖縄宮古島リゾート
例えば、こちらは2023年5月の「ROKU KYOTO」の価格表です。週末には10万円を超えるような高額設定になっているのが確認できますね。
こちらは、コンラッド東京やコンラッド大阪、旧軽井沢KIKYOキュリオ・コレクションなど、おすすめホテルの2023年5月と8月の週末の価格帯を表でまとめたものです。
東京や大阪、京都、軽井沢など大都市圏や人気の観光地では、コロナ禍後のインバウンド需要でホテルの宿泊価格が高騰しています。どれも10万円を超えるような価格帯になっていますね。
<おすすめホテルの実際の価格帯(2023年)>
5月週末の価格帯 | 8月週末の価格帯 | |
コンラッド東京 | レンジ:67,620円から211,680円 最多:112,005円 |
レンジ:86,355円から129,105円 最多:112,005円 |
コンラッド大阪 | レンジ:61,560円から94,050円 最多:76,905円 |
レンジ:61,560円から102,600円 最多:76,905円 |
ROKU KYOTO | レンジ:81,255円から185,535円 最多:128,250 |
レンジ73,530円から153,900円 最多:89,775円 |
旧軽井沢KIKYOキュリオ・コレクション | レンジ:42,750円から99,960円 最多:68,400円 |
レンジ:78,400円から99,960円 最多:93,100円 |
ヒルトンアメックスの年会費は「16,500円(税込)」でしたので、この特典だけで年会費の数倍の価値を回収することも可能となります。
カード継続&年150万円以上のカード利用という条件はつきますが、かなり魅力的な特典と言えますね。
ヒルトンアメックスを保有するならぜひクリアしておきたいところです。
ウィークエンド無料宿泊特典はいつもらえる?といったタイミングから使い方、価値などの詳細はこちらの記事も合わせてご参照ください。
また、2024年2月にヒルトンはSLH(スモール・ラグジュアリー・ホテルズ)と提携しました。これにより、SLHホテルでもこのウィークエンド無料宿泊特典を利用できるようになっています。
SLHホテルは高級なところが多く宿泊料金も高額になりがちです。
ヒルトンとSLHの提携はヒルトンアメックスの価値をますます高める結果になっています。
ヒルトンでのカード決済で高いポイント還元率を実現
ヒルトンアメックスのカード決済で貯められるのは「ヒルトン・オナーズ・ポイント」です。
通常のアメックス加盟店で利用した場合は「100円=2ポイント」を貯めることができますので、ポイント還元率としては2%ということになります。
ただし、「ヒルトン・オナーズ・ポイント」は、ホテルの無料宿泊に利用するのが一番お得で、その際の価値は「1ポイント=0.5円」ほどです。
そのため、円換算した場合の実質的なポイント還元率は1%ほどということになります。
また、ヒルトンアメックスはヒルトンの施設内で決済した場合は「100円=3ポイント」を貯めることができます。この場合、ポイント還元率は3%(実質1.5%)ということで、レートが1.5倍に向上します。
さきほどご紹介した、ゴールドエリートの「ボーナス加算(+80%)」と合わせれば、より効率よくポイントを貯めていくことができますね。
<ポイント還元率>
- 通常の加盟店:
- 100円=2ポイント
- ポイント還元率2%(円換算では1%ほど)
- ヒルトン施設内:
- 100円=3ポイント
- ポイント還元率3%(円換算では1.5%ほど)
HPCJ年会費が「10,000円(税込)」に優遇
HPCJとは「ヒルトン・プレミアムクラブ・ジャパン」の略称です。このHPCJに入会すると、以下4つの特典を受けることができます。
<HPCJの特典>
- 宿泊が25%オフ
- レストランが最大20%オフ
- 5,000円割引券2枚プレゼント
- 初年度オナーズ・シルバー会員資格獲得
ヒルトンアメックスの保有でゴールドエリートを獲得しているため「4」は関係ありませんが、宿泊やレストラン利用で大きな割引が受けられるのが特徴になってます。
割引の対象となるのは、日本国内17ホテルと韓国2ホテルです。
また、初年度および継続の度に「5,000円割引券2枚プレゼント」されるため、ヒルトンを利用する方であれば10,000円の価値を取り戻すことができます。
このHPCJに入会するには、通常であれば年会費「25,000円(税込)」が必要になります。これが、ヒルトンアメックスに入会することで、年会費が「10,000円(税込)」に割引されます。
さきほどご紹介したように、HPCJに入会すると毎年「5,000円割引券2枚プレゼント」されるため、年会費負担を相殺することができます。
つまり、ヒルトンアメックスを保有すれば、HPCJに実質無料で入会し維持できるということになりますね。
ヒルトン・プレミアムクラブ・ジャパン(HPCJ)の詳細はこちらの記事をご参照ください。
ヒルトンアメックスの特典②:アメックスカード共通
続いては、アメックスカード共通の特典をご紹介していきます。アメックスカード共通の特典をリストすると以下のようになります。
<アメックスカード共通の特典>
- 空港ラウンジの利用
- 手荷物無料宅配サービス
- 旅行傷害保険
- ショッピング・プロテクション
- オンライン・プロテクション
ヒルトンアメックスに限らず、アメックスカードは「保険」関係が充実しているため、旅行中の怪我や盗難など、何かあった場合に頼りになるクレジットカードです。
そのため、海外旅行に持っていくと、抜群の安心感を得ることができます。
以下では、これらの特典の中でも特に有用な、特典1から3までの内容を補足したいと思います。
空港ラウンジの利用
ヒルトンアメックスでは、「空港ラウンジ(カードラウンジ)」を利用することができます。
国内外の空港ラウンジを、ヒルトンアメックス1枚で、同伴者1名まで無料で利用することができます。
また、ヒルトンアメックスの場合は家族カード1枚まで無料ですので、本会員カードと家族カードの合わせて2枚があれば、最大4名まで空港ラウンジを利用可能です。ファミリーでの旅行でも安心ですね。
アメックスカードで利用できるラウンジの中では、羽田空港のカードラウンジは、国内線「パワーラウンジ」、国際線「スカイラウンジ/スカイラウンジアネックス」、がオススメです。
ともに制限エリアに位置しており、使い勝手が良くなっています。
手荷物無料宅配サービス
ヒルトンアメックスでは「手荷物無料宅配サービス」を利用することができます。
海外旅行からの帰国時のみになりますが、空港(成田国際空港、、羽田空港(第3ターミナル)、中部国際空港、関西国際空港)から自宅まで、カード会員1名につきスーツケース1個を無料で配送してもらうことができます。
家族カードでもこの特典は受けられますので、ファミリーで旅行する方は家族カードも発行しておくと安心です。
海外旅行の帰宅時というのはかなり疲労しています。空港から手ぶらで帰宅できるというのは、想像以上に快適です。一度体験するとやめられません。
旅行傷害保険
ヒルトンアメックスには、国内旅行と海外旅行に対する旅行傷害保険がついてきます。
まず国内旅行に関しては、宿泊や公共交通機関の支払いにカードを利用することで、基本カードおよび家族カード会員に最高2,000万円の国内旅行傷害保険が付帯します。
<国内旅行>
保険の種類 | カード会員 | カード会員の家族 |
傷害死亡・後遺障害保険金 | 最高2,000万円 | 最高1,000万円 |
次に、海外旅行に関しては、国際航空機のチケットやパッケージ・ツアーの支払いにカードを利用することで、基本カードおよび家族カード会員に最高3,000万円の海外旅行傷害保険が付帯します。
<海外旅行>
保険の種類 | カード会員 | カード会員の家族 |
傷害死亡・後遺障害保険金 | 最高3,000円 | 最高1,000円 |
傷害治療費用保険金 | 最高100万円 | 最高100万円 |
疾病治療費用保険金 | 最高100万円 | 最高100万円 |
賠償責任保険金 | 最高3,000万円 | 最高3,000万円 |
携行品損害保険金 (免責3千円) | 1旅行中最高30万円 | 1旅行中最高30万円 |
救援者費用保険金 | 保険期間中 最高200万円 | 保険期間中 最高200万円 |
国内旅行保険、海外旅行保険ともに「利用付帯」となっているため注意が必要です。
ただし、家族特約として、カード会員の家族も補償を受けられるのが特徴です。
旅行保険が付帯しているクレジットカードでも家族特約が付帯しているものは少ないため優れた保険内容と言えます。
ノーマルカードとしては、比較的充実した保険内容になっているのではないかと思います。
ヒルトンアメックスのお得な入会方法
ヒルトンアメックスでは入会キャンペーン実施中
ヒルトンアメックスでは入会キャンペーンを実施しています。
入会キャンペーンを活用すれば条件クリアで大量ポイントを獲得できるため初年度の年会費負担を大きく軽減することができます。
そして、ヒルトンアメックスには公式サイトから入会するよりもさらにお得な方法が用意されています。
ヒルトンアメックスの入会キャンペーンの最新情報はこちらの記事でまとめています。ぜひ合わせてご参照ください。
ヒルトンオナーズの入会キャンペーンで最大3,000ポイントを上乗せ可能
ヒルトンアメックスに入会する際には「ヒルトンオナーズ」の会員番号が必要です。ヒルトンオナーズはヒルトンの会員プログラムで誰でも無料で入会することができます。
そして、このヒルトンオナーズでは入会キャンペーンを実施しています。
ヒルトンオナーズの入会で自動エントリーになっており、新規登録後6ヶ月以内の2回の滞在で最大3,000ポイントを獲得することができます。
<キャンペーン概要>
- キャンペーン名:Hilton Honors Welcome Bonus
- キャンペーン期間:2024年1月1日から2024年12月31日
- キャンペーン条件:新規登録後6ヶ月以内の最初の滞在で1,000ボーナスポイント、2回目の滞在で2,000ボーナスポイント、合計で3,000ポイント
- キャンペーン参加:自動エントリー
ヒルトンアメックスに入会するとヒルトンホテルに宿泊する機会が増えますので併せてクリアするようにしましょう!
ヒルトンオナーズの入会キャンペーンの詳細はこちらで解説しています。併せてご参照ください。
ヒルトンアメックスのデメリット
最後に、ヒルトンアメックスのデメリットをまとめたいと思います。
デメリットをリストすると以下のようになります。豊富なメリットに比べれば、デメリットの少ないクレジットカードと言えるのではないかと思います。
<ヒルトンアメックスのデメリット>
- 家族カードはヒルトンアメックスならではの特典が受けられない
- アメックスカードが弱い地域がある
- キャッシング機能がない
- ポイント加算が対象外もしくは半額となる加盟店がある
- ポイントのマイル還元率が低い
「1」についてはデメリットというよりも注意点ですが、家族カードでは、ヒルトン・オナーズの「ゴールドエリート」や、利用条件クリアで「ウィークエンド無料宿泊特典(1泊)」などの特典を受けることができません。
家族カードで受けられるのは、基本的にはアメックスカード共通の特典のみとなりますのでご注意ください。
また、「2」から「4」については、ヒルトンアメックス独自のデメリットではなく、アメックスカード共通のデメリットになります。
これはある意味しょうがない部分がありますね(アメックスカードの宿命・・)。
「4」と「5」については重要なため、以下で補足したいと思います。
ポイント加算が対象外もしくは半額となる加盟店がある
まず、以下のような「放送局」「電子マネー」「寄付団体」の利用ではポイント加算されないため注意が必要です。
<ポイント加算がされない加盟店>
また、以下のような「電力会社」「ガス会社」「水道局」「税金」「公金」「決済手段」「その他」については、ポイント加算が半分になります。
ヒルトンアメックスの場合、通常は「100円=2ポイント」ですが、これらの加盟店の場合は「200円=2ポイント」と半減してしまいます。
<ポイント加算が半分になる加盟店>
ただし、「200円=2ポイント」というのはポイント還元率的には1%となっています。1%のポイント還元率というのは悪い数字ではないため、大きなデメリットではないとも言えますね。
ちなみに、工夫をすることでポイント還元率の低下を回避する方法も用意されています。
アメックスのポイント加算が対象外や還元率が半分になる加盟店と回避する方法の詳細はこちらの記事をご参照ください。
国税の支払いにおけるポイント還元の上限が年300万円までに制限
ヒルトンアメックスで税金の支払いを行なった場合、ポイント還元率が通常の半分になるのはご説明のとおりです。
この税金支払いの中でも「国税」に関してはポイント付与の上限が年300万円までに制限されます。2024年1月1日から利用分から適用される予定です。
300万円を超える国税の支払いではポイント還元を受けられないため注意が必要というわけですね。表でまとめると以下のようになります。
<国税払いにおけるポイント還元>
年300万円以内 | 年300万円以上 |
200円につき2ポイント | ポイント加算なし |
ちなみに、この制限を受けるのは国税のみです。通常のショッピングはもちろん、地方税やふるさと納税などは制限の対象外となるため安心です。
ポイントのマイル還元率が低い
ヒルトンアメックスで貯めた「ヒルトン・オナーズ・ポイント」は、世界40以上の航空会社のマイルに交換することができます。
ただし、ポイントからマイルへの交換レートは良くありません。
例えば、JALやANA、BA、UAといった主要な航空会社のマイルに交換する場合のレートは「10,000ポイント=1,000マイル」です。交換レートとしては10%となります。
ヒルトンアメックスのポイント還元率は、アメックス加盟店で2%でした。そのため、トータルでのマイル還元率は0.2%となります。例えば、「200万円決済=40,000ポイント=4,000マイル」という感じですね。
一方で、ライバルである「マリオットアメックス(プレミアム)」の場合、マイル還元率は最大1.25%です。「200万円決済=60,000ポイント=25,000マイル」という感じです。
同じ200万円の決済でも20,000マイル以上の差が発生するのが大きいですよね。
ヒルトンアメックスはマイルを貯めるクレジットカードとしては力不足なため、ヒルトンホテル宿泊専用とするのがオススメです。
ヒルトンアメックスで貯めたポイントは無料宿泊に利用して、マイルを貯めるクレジットカードは、別に用意するようにしましょう。
マイルを貯めるクレジットカードとしては、ANAマイルもJALマイルも両方貯めたいという方は「マリオットアメックス(プレミアム)」がオススメです。
一方で、ANAマイル特化の場合は「ANAカード」、JALマイル特化の場合は「JALカード」というのが王道です。それぞれのオススメの選び方については以下の記事をご参照ください。
ヒルトンアメックスは強力なキャンペーンも魅力
ノーマルカードは3回まで、プレミアムカードは10回まで25%還元をリピート可能
こちらのキャンペーンは既に終了していますが、お得なキャンペーンの例として記載を残しています。
ヒルトンアメックスのキャンペーンがアメックスオファーに来ていました。ヒルトンホテルでの20,000円利用で5,000円がキャッシュバックされるというものです。
ノーマルカードの場合は3回まで、プレミアムカードの場合は10回までリピートすることができます。
最大25%還元というだけも凄いのにリピート可能というのは驚きのお得さですね!
まとめ:ヒルトンアメックスはリーズナブルな年会費で朝食を何度でも無料にできる魔法のカード!
当記事では、ヒルトンアメックスの年会費やポイント還元率といった基本情報から、特典、メリット・デメリットまで詳しくご紹介していきました。
ヒルトンアメックスの主な特典をまとめると以下のようになります。これら豊富な特典を「16,500円」という比較的リーズナブルな年会費で享受できるというのが、ヒルトンアメックスのメリットになります。
<ヒルトンアメックスの特典>
- ヒルトンアメックス独自
- ヒルトン・オナーズの「ゴールド会員資格」を自動的に獲得
- 無料朝食サービス
- 客室のアップグレード(エグゼクティブまで)
- レイトチェックアウト
- ボーナスポイント加算(+80%)
- 年150万円以上の利用&継続で「ウィークエンド無料宿泊特典(1泊)」を獲得
- ヒルトンでのカード決済で高いポイント還元率を実現
- HPCJ年会費が「10,000円(税込)」に優遇
- ヒルトン・オナーズの「ゴールド会員資格」を自動的に獲得
- アメックスカード共通
- 空港ラウンジの利用
- 手荷物無料宅配サービス
- 旅行傷害保険
夫婦やカップルなど2人での宿泊を年3回以上できる方であれば年会費の元を十分に回収できますし、年150万円以上のカード決済できる方であれば年会費の数倍の価値を得ることもできます。
ヒルトンアメックスのデメリットをまとめると以下のようになります。
豊富なメリットに比べるとデメリットの少ないクレジットカードと言えますね。
<ヒルトンアメックスのデメリット>
- 家族カードはヒルトンアメックスならではの特典が受けられない
- アメックスカードが弱い地域がある
- キャッシング機能がない
- ポイント加算が対象外もしくは半額となる加盟店がある
- ポイントのマイル還元率が低い
ヒルトンアメックスは、リーズナブルな年会費で朝食を何度でも無料にできる魔法のカードです。ホテル宿泊好きな方であれば持っていて損のない一枚と言えますね!
pipinobu
それでは、また!