【まさかの2回目】JALが2021年分「ボーナスFLY ON ポイント」付与を発表!既存ステータス会員向けの救済策!
JALが2021年度のステータス会員向けに、2021年分の「ボーナスFLY ON ポイント」を付与する発表を行いました。積算されるポイント数はステータス別になっており、JMBダイヤモンドの場合で1回目40,000FOP、2回目35,000FOP、合計で75,000FOPとなっています。既存ステータス会員にとっては救済策とも言える嬉しい内容となっています。以下で詳しくご紹介していきます。
更新履歴(2021年9月15日):2021年9月14日に発表された「2回目」の情報を追記しました。
目次
JALが2021年分「ボーナスFLY ON ポイント」付与を決定:発表内容(2回目)
まずは、JALから発表された内容について確認していきたいと思います。
2021年分の「ボーナスFLY ON ポイント」を付与する発表としては、2021年12月9日に1回目の発表を行っています。ですので、2021年9月14日に行われたのは2回目の発表ということになりますね。
2回目の発表があるとは誰も予想していなかったと思いますので、予想外の「まさか」の発表で驚きとなりました。
ちなみに、「対象者」と「申し込み方法」は1回目と共通となりますので内容を割愛します。詳細は次のセクション(1回目)をご参照ください。
積算内容
積算される「ボーナスFLY ON ポイント」は、2021年度FLY ON ステイタスに応じて異なります。具体的には以下のようになっています。
「JMBダイヤモンド」の場合が最大の37,000FOPで、それ以降は減算していくような形になります。
ちなみに、平JGCステータスのみの場合は「ボーナスFLY ON ポイント」は加算されませんので注意が必要です。
<積算内容>
2021年度FLY ON ステイタス |
第2回ボーナスFOP |
第1回ボーナスFOP |
---|---|---|
JMBダイヤモンド | 35,000FLY ON ポイント | 40,000FLY ON ポイント |
JGCプレミア | 17,000FLY ON ポイント | 28,000FLY ON ポイント |
JMBサファイア | 10,000FLY ON ポイント | 15,000FLY ON ポイント |
JMBクリスタル | 4,000FLY ON ポイント | 8,000FLY ON ポイント |
2回目のボーナスFOP付与の意味
第1回目は2021年2月に積算済みとなっており、2回目は2021年9月末から10月上旬に積算予定となります。この1回目と2回目を合計すると以下のようになります。
ステータス維持に必要はFOP数と比較すると、JMBダイヤモンドの場合は75%と4分の3をボーナスFOPだけでカバーできることになります。
JGCプレミア以下でも56%から40%ほどがカバーされますので、例年の半分ほどの労力でステータス維持できるということになりますね。
<積算内容(1回目と2回目の合計>
2021年度FLY ON ステイタス |
合計のボーナスFOP数 |
ステータス維持に必要なFOP数 |
---|---|---|
JMBダイヤモンド | 75,000FLY ON ポイント | 100,000FLY ON ポイント(75%) |
JGCプレミア | 45,000FLY ON ポイント | 80,000FLY ON ポイント(56.3%) |
JMBサファイア | 25,000FLY ON ポイント | 50,000FLY ON ポイント(50%) |
JMBクリスタル | 12,000FLY ON ポイント | 30,000FLY ON ポイント(40%) |
JALでは、「JALカード会員限定 初回搭乗 FLY ON ポイントボーナスキャンペーン」を2021年も継続して実施しています。
これは、JALカード会員が期間中にJALグループ便に搭乗することで、初回搭乗に対して「5,000FOP」がプレゼントされるというものです。
この分を考慮すると、実は1つ下のステータス獲得条件を満たすことができるということになります。
例えば、JMBダイヤモンドであれば80,000FOP(=75,000FOP+5,000FOP)となりますので、JGCプレミアの条件を満たすことができるという感じです。
JALは2021年度はステータス延長はしなかったわけですが、今回の2回目のボーナスFOP付与は
「1つ下のステータスは1回飛行に乗ることで維持させてあげるよ」
という意味にもとることができますね。
注意点
いいことづくしのように思えるボーナスFOPの付与ですが注意点もあります。
それは、ボーナスFOPで獲得したステータスでは、「JMBダイヤモンド・JGCプレミアサービスセレクション」を利用できないという点です。
2021年度のサービスセレクションの内容な以下のようになっていました。中でも会員本人と同様のステータスサービスをパートナーにプレゼントできる「パートナーステイタスコース」が人気がありますね。
<サービスセレクション(2021年度)>
- e JALポイントコース
- パートナーステイタスコース
- スマートギフトコース
- JALクーポンコース
サービスセレクションを利用するためには、ボーナスFOPを除いたFOP数だけで、「JMBダイヤモンド」または「JGCプレミア」のステイタス基準を達成する必要があります。
これは、1回目も2回目も同じ扱いになっています。1回目の時はそんな注意点はなかったように思いますので、完全に後出し感がありますね・・。
今回の発表内容の詳細については、こちら公式サイトも併せてご参照ください。
参考 2021年度FLY ON ステイタス会員の方へ ~2021年秋~第2回ボーナスFLY ON ポイント(2021年分)積算についてJAL
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JALが2021年分「ボーナスFLY ON ポイント」付与を決定:発表内容(1回目)
以下は1回目の発表内容になっています。「対象者」と「申し込み方法」は2回目と共通となっています。
対象者
対象者は「2021年度FLY ON ステイタス会員(有効期限:2022年3月末)」となっています。つまり、2020年1月から12月の搭乗実績でステータス基準を満たした方ということになりますね。
ただ、2020年に関しては、JALはステータス期限の延長を発表していました。これは、「2020年度FLY ON ステイタス会員(有効期限:2021年3月末)」の有効期限を2022年3月末まで延長するというものです。
今回の対象者には、この2019年1月から12月の搭乗実績でステータス基準を獲得し、有効期限が延長された方も含まれています。まとめると以下のようになります。
<対象者>
- 2021年度FLY ON ステイタス会員(有効期限:2022年3月末)
- ※2020年度FLY ON ステイタス会員(有効期限:2021年3月末)で2021年度まで延長された方も対象
いずれにしても、今回の発表は既にステータスを保有している会員向けの内容となっています。
2020年に続き、2021年も本格的な航空需要が復活するのか不透明な状況の中、既存ステータス会員に向けての救済策ということになりますね。
ただし逆を言えば、2021年は2020年に実施していたような、単純なステータス延長は実施しないということになりそうです。
申し込み方法
対象者には自動的に「ボーナスFLY ON ポイント」が付与されます。キャンペーンへのエントリーなど、何らかのアクションを行う必要はありません。
積算内容
積算される「ボーナスFLY ON ポイント」は、2021年度FLY ON ステイタスに応じて異なります。具体的には以下のようになっています。
「JMBダイヤモンド」の場合で最大の40,000FOPで、それ以降は減算していくような形になります。ちなみに、平JGCステータスのみの場合は「ボーナスFLY ON ポイント」は加算されませんのでご注意ください。
<積算内容>
達成ステイタス | ボーナスFLY ON ポイント数 |
---|---|
JMBダイヤモンド | 40,000FLY ON ポイント |
JGCプレミア | 28,000FLY ON ポイント |
JMBサファイア | 15,000FLY ON ポイント |
JMBクリスタル | 8,000FLY ON ポイント |
「ボーナスFLY ON ポイント」は、2021年1月7日時点の2021年度の確定したFLY ON ステイタスをもとに、2月中旬頃までに積算される予定になっています。
今回の発表内容の詳細については、こちら公式サイトも併せてご参照ください。
参考 2021年度FLY ON ステイタス会員の方へ ボーナスFLY ON ポイント(2021年分)積算についてJAL
JALが2021年分「ボーナスFLY ON ポイント」付与を決定:2021年のステータス修行への影響
こちらは1回目のボーナス付与後のステータス修行への影響の考察になります。2回目については前半に記載しています。
既存ステータス会員はステータスの維持およびランクアップが有利に
今回の発表により、既存ステータス会員にとっては、一定の「下駄」を履かせてもらえることになりました。
これにより、2021年のステータス修行は、既存のステータスを「維持」、もしくは「ランクアップ」するのが楽になるということになります。
2022年度のステータスを「維持」する、もしくは「1ランクアップ」を狙う場合に必要なFOP数をまとめると以下のようになります。
<ステータスを維持するのに必要なFOP数>
既存ステイタス | 達成基準(同ステータス) | ボーナスFOP数 | 残りFOP数 |
JMBダイヤモンド | 100,000 | 40,000 | 60,000 |
JGCプレミア | 80,000 | 28,000 | 52,000 |
JMBサファイア | 50,000 | 15,000 | 35,000 |
JMBクリスタル | 30,000 | 8,000 | 22,000 |
<1ランクアップするのに必要なFOP数>
既存ステイタス | 達成基準(1ランクアップ) | ボーナスFOP | 残りFOP |
JMBダイヤモンド | NA | 40,000 | NA |
JGCプレミア | 100,000 | 28,000 | 72,000 |
JMBサファイア | 80,000 | 15,000 | 65,000 |
JMBクリスタル | 50,000 | 8,000 | 42,000 |
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JALおよびANAの今後の動向に注目
初回搭乗FLY ON ポイントボーナスキャンペーンの継続は?
まずは、毎年のように実施されている「JALカード会員限定 初回搭乗 FLY ON ポイントボーナスキャンペーン」が2021年も継続されるのかが注目されるところです。
これは、JALカード会員が期間中にJALグループ便に搭乗することで、初回搭乗に対して「5,000FOP」がプレゼントされるというものです。
2021年中も実施されば、2021年中のステータス修行の負担がより軽減されます。この記事を執筆している時点ではまだ発表はありませんが、2021年の継続も期待されるところです。
参考 JALカード会員限定 初回搭乗 FLY ON ポイントボーナスキャンペーンJAL
こちらのキャンペーンは2021年も継続実施されることが発表されました。キャンペーン期間は「2020年1月1日(水)~2020年12月31日(木)(ご搭乗日)」までとなっています。
なお、2021年の当キャンペーンは例年とは異なり「エントリーが必須」となっていますのでご注意ください。
非ステータス会員に対する救済策は?
今回の「ボーナスFLY ON ポイント」付与については、既存ステータス会員に対する救済策となっていました。
気になるのは、「非ステータス会員に対する救済策」に対して、今後なんらかの発表があるのかどうかという点です。
JALは、2020年前半に「FOP2倍キャンペーン」を発表していました。これは、搭乗時に加算されるFOPを文字通り2倍加算するというもので、驚くべき内容となっていました。
ただ、こちらは既存ステータス会員からの反発も大きく、また、新型コロナウィルスの感染拡大が続く中で、不要不急の旅行を助長するような内容であることから、キャンペーン期間の半ばで中止になってしまいました。
このような経緯や、今回ご紹介している既存ステータス会員向けに「ボーナスFLY ON ポイント」付与がされる発表を踏まえると、2021年に同様のキャンペーンが再来する可能性は低いと思われますが、非ステータス会員に向けても、何らかの救済策が期待されるところです。
ANAの対抗策と2021年の動向は?
ANAも同様に、2020年の前半には「PP2倍」となるキャンペーンを実施していました。
ANAの2021年のステータス修行に関連するような発表はまだなされていません。
ANAから2021年3月22日から6月30日11月30日までの期間で「PP2倍」となるキャンペーンの発表がありました。
日本企業ならではの横並び精神で、JALのようにステータス達成基準を事実上緩和するような施策となるのか、はたまたまた全く別のアプローチになるのか、注目されるところです。
ちなみに、ANAについては、ステータス基準にANAカードやANAペイの利用実績なども加えることも検討しているようです。このあたりに絡めて初年度は大幅なステータス基準の緩和策が発表されると面白いですね。
ANAは2020年12月16日に「プレミアムメンバーステイタス獲得チャレンジ2021」を発表しました。これは、2021年はクレジットカードやサービスの利用実績により、獲得すべきプレミアムポイント数を緩和するという内容のキャンペーンです。クレジットカード決済額が多い方にとってはチャンス到来です。
また、2021年2月26日には、ANAもJALと同様に「ボーナスプレミアムポイント」を付与する発表を行いました。これでANAとJALのステータス緩和策が出揃う形になりました。
JALの新型コロナウィルス特別対応(最近の動向)
マイルおよびeJALポイントへの救済策
JALでは、「有効期限をむかえるマイル・e JALポイント」についての救済策(特別対応)も発表しています。
直近の発表は12月9日更新のもので、有効期限をむかえるマイルおよびe JALポイントは、有効期限を延長されたe JALポイントとして積算されます。
<対応内容>
- 2020年10月1日~12月末までに有効期限をむかえるマイルとe JALポイント
- =>有効期限1年間のe JALポイントを積算
- 2021年1月1日~3月末までに有効期限をむかえるマイルとe JALポイント
- =>一律有効期限2022年1月末のe JALポイントを積算
- ※有効期限をむかえたマイルは、1マイルを1.5 e JALポイント換算として、e JALポイントを積算
- ※有効期限をむかえたe JALポイントは、同数のe JALポイントを積算
こちらの救済策(特別対応)を受けるには、事前登録が必要となります。
2020年10月1日から12月末までに有効期限をむかえるマイルとe JALポイントをお持ちの場合は、「2020年12月31日(木)23:59(日本時間)まで」が事前登録期間になります。
年内にマイルやe JALポイントを消費するあてがない場合は、早めに事前登録を済ませておきましょう。
参考 有効期限をむかえるマイル・e JALポイント・JALクーポンの取り扱いについてJAL
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国際線航空券への特別対応
また、ANAとJALでは、「新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う国際線航空券の特別対応」についても順次期限を更新しています。JALの場合、直近では「2021年1月末まで」の国際線搭乗分のキャンセル料が免除となっています。
正直、新型コロナウイルス対応がここまで長引くは思っていませんでしたね・・。
株主優待券の有効期限延長
加えて、ANAとJALでは、「株主優待券」の有効期限についても延長を発表しています。JALの場合、2020年11月発行分以降の株主割引券の有効期間は「1年」から「1年半」へ変更されています。
物理的なステータスカード発行方式の変更
ちなみに、これは新型コロナウィルス対応とは直接関係ありませんが、JALでは最近、物理的なステイタスカードの発行が「自動」から「希望制」に変更になりました。
航空需要が冷え込む中のコスト削減策の一環と思われます。ステイタスカードについては、JALアプリから「デジタルカード」を表示できるため必要性は高くないと思いますが、必要な方はご留意ください。
参考 ステイタスカード発行申し込みに関するご案内JAL
まとめ
今回は、JALが行った、2021年度のステータス会員向けの2021年分の「ボーナスFLY ON ポイント」を付与する発表をご紹介しました。
既存ステータス会員にとっては、2021年中のステータス維持もしくはランクアップに下駄を履かせてもらえるということで、救済策とも言える嬉しい内容となっていました。
一方で、今回の発表は、非ステータス会員は対象外となっています。航空機需要が本格的に復活しない中、非ステータス会員に向けての救済策の発表に期待したいところです。
また、今回のJALを発表を受けて、ライバルであるANAがどのように動くのか、今後の動向についても注目していきたいと思います。
それでは、また!
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