ブルーマウンテンズの行き方!鉄道とツアーを利用した場合の比較とオススメは?<シドニー旅行記>
今回は、ブルーマウンテンズ国立公園(Blue Mountains National Park)の行き方をご紹介したいと思います。ブルーマウンテンズ国立公園は世界遺産であり、シドニーから日帰りで訪れることができる観光スポットです。ブルーマウンテンズ国立公園の代表的な行き方には、鉄道(電車)とツアー利用がありますが、それぞれを利用した場合の料金と所要時間、メリット、デメリットを比較。その上で、鉄道とツアー利用、どちらがオススメなのかをまとめたいと思います。また、鉄道を利用する場合は、注意点もあります(私はそれに嵌りました・・)ので、そちらも合わせてご紹介したいと思います。
目次
ブルーマウンテンズとは
「ブルーマウンテンズ国立公園(Blue Mountains National Park)」は、オーストラリア、ニューサウスウェールズ州にある国立公園です。
シドニーの西81キロメートル、グレートディヴァイディング山脈のブルーマウンテンズ地域にあります。
スリー・シスターズをはじめとする峡谷景観で有名となっています。ユーカリの木から揮発されるオイルが太陽光に反射し、青く霞んで見えることからその名が付けられました。
また、2000年11月にはグレーター・ブルーマウンテンズ地域の一部として世界遺産に登録されています。
私は大自然の風景が大好きなので、今回のシドニー旅行では、こちらの「ブルーマウンテンズ国立公園」に絶対に行きたいと思っていました。
ですので、「ブルーマウンテンズ国立公園」観光は、今回のシドニー旅行、シドニー観光のメインイベントでもあります。
ブルーマウンテンズの場所
ブルーマウンテンズ国立公園は、シドニーの西81キロメートルに位置しています。
シドニーから日帰りで訪れることができる距離にありながら、オーストラリアの大自然を満喫できる観光地として人気があります。
ブルーマウンテンズ国立公園の周辺地図はこちらになります。
ブルーマウンテンズの行き方:ツアー vs 鉄道
シドニーからブルーマウンテンズ国立公園に向かう場合、代表的な選択肢としては、①オプショナルツアーへの参加と、②鉄道を使って自力で向かう、の2種類があります。
<ブルーマウンテンズの行き方の選択肢>
- ①オプショナルツアーへの参加
- ②鉄道を使って自力で向かう
以下では、それぞれの選択肢の特徴と、必要となる料金、所要時間を確認していきたいと思います。
ブルーマウンテンズの行き方:ツアーの場合
オプショナルツアーを利用する場合の料金
まずは、シドニーからオプショナルツアーを利用する場合です。オプショナルツアーの大手サイトである「ベルトラ」で検索すると、いくつかの選択肢が表示されます。
ツアー料金は、訪れる場所や所要時間などでかなり変動しますが、150から160オーストラリアドルあたりがツアー料金相場のようです。
そんな中、比較的お手ごろなツアー料金を提示しているもが、こちらの「世界遺産ブルーマウンテンズ&キングステーブル&ルーラ by ジャックさんの楽しい日本語ツアー 」です。
おとな1人80オーストラリアドル(=約6600円)で提供しいます。
オプショナルツアーを利用する場合のスケジュール
こちらの「世界遺産ブルーマウンテンズ&キングステーブル&ルーラ by ジャックさんの楽しい日本語ツアー 」を利用した場合のツアーのスケジュールは以下のようになっています。
<ツアーのスケジュール>
- 07:20 指定ホテルにお迎え後 ブルーマウンテンズへ
- 09:10 キングス・テーブルランド (25分)
- 09:45 エコー・ポイント&スリー・シスターズ (20分):世界遺産ブルーマウンテンで最も有名な奇石【スリー・シスターズ】を眺めましょう。
- 10:25 シーニック・ワールド (80分):自由な時間をお過ごしください。※乗り物は別料金
- 12:00 ルーラの街 (20分):「山の王冠に輝く宝石」と呼ばれる美しい街ルーラ。メインストリートに並ぶカフェやレストラン、工芸品店はおしゃれでかわいいお店がいっぱい!
- 14:00 指定ホテルお送り
ブルーマウンテンズにおける主要な観光スポットである、エコー・ポインやスリー・シスターズ、シーニック・ワールドなどを効率的に周ることができます。
車でしかアクセスできないキングス・テーブルランドに訪れるのもポイントです。
出発時間は7:20となかなか早いですが、その分、14:00解散ということで、時間を有効に使えますね。
オプショナルツアーを利用する場合のまとめ
ということで、こちら「世界遺産ブルーマウンテンズ&キングステーブル&ルーラ by ジャックさんの楽しい日本語ツアー 」をサンプルとすると、所要時間と料金は以下になります。
<ツアーを利用した場合の所要時間と料金>
- 所要時間(全体):約7時間
- 移動手段:マイクロバス
- 料金:おとな1人80オーストラリアドル
こちらのツアーの詳細は、以下のリンク先からご確認ください。
ブルーマウンテンズ国立公園の行き方:鉄道の場合
鉄道を利用する場合のルート
続いては、鉄道を利用して自力で向かう場合です。シドニーからは「Blue Mountains Line」という鉄道が敷かれています。
シドニーのセントラル(Central)駅から、ブルー・マウンテンズ国立公園の最寄駅であるカトゥーンバ(Katoomba)駅まで乗り換えなくアクセスできます。
<鉄道を利用する場合のルート>
- 利用する線:Blue Mountains Line
- 乗車駅:セントラル(Central)駅
- 下車駅:カトゥーンバ(Katoomba)
鉄道を利用する場合の料金と所要時間
鉄道を利用する場合は、利用する曜日や時間帯によって、料金が変動します。というのは、シドニーの公共交通機関は「Opalカード」というIC乗車券を利用することで、お得な割引運賃が適用されるからです。
オフピークの時間帯は平日でも割引になったり、日曜日は2.5オーストラリアドルで乗り放題になったりします。詳しくはこちらの記事でまとめておりますので、合わせてご参照ください。
平日の場合
こちらは平日に利用した場合の料金と所要時間の一例です。乗車する時間帯によって料金は変動していますが、5.95から8.5オーストラリアドルであることがわかります。
所要時間は、約2時間です。料金、所要時間ともに片道の値です。
ただし、平日の場合の「Opalカード」を利用した場合の上限料金は15.40オーストラリアドルです。ですので、往路、復路ともピークの時間帯にあたったとしても、15.40オーストラリアドルが上限になります。
日曜日の場合
こちらは日曜日に利用した場合の料金と所要時間の一例です。
日曜日の場合は、上限2.5オーストラリアドルの上限が設定されますので、料金は一定の2.60オーストラリアドルとなります。上限は1日あたりなので、往復で2.60オーストラリアドルです。驚きです。
所要時間は、片道約2時間です。
利用日当日の詳しい料金と所要時間については、公式HPの「Trip planner」を利用してご確認ください。
鉄道を利用する場合のタイムテーブル:往路(セントラルからカトゥーンバ)
往路、つまり、セントラルからカトゥーンバへ向かう場合のタイムテーブルは以下になります。こちらは平日のものです。だいたい、1時間に1本の割合で電車があることがわかります。
<往路(セントラルからカトゥーンバ)のタイムテーブル>
Timetables by line – – – Sydney Trains
鉄道を利用する場合のタイムテーブル:復路(カトゥーンバからセントラル)
続いては復路、つまり、カトゥーンバからセントラルへ向かう場合のタイムテーブルです。こちらも平日のものです。往路と同じく、1時間に1本の割合で電車があることがわかりますね。
<往路(セントラルからカトゥーンバ)のタイムテーブル>
Timetables by line – – – Sydney Trains
Blue Mountains Lineの最新の時刻表は以下の公式HPからダウンロードできますので、旅行前にダウンロードしておき、スマホに忍ばせておくと安心です。
Route details | transportnsw.info
鉄道を利用する場合のまとめ
ということで、鉄道を利用した場合の所要時間と料金をまとめると以下になります。鉄道を利用した場合の所要時間は移動時間の記載としています。鉄道を利用した場合、現地(ブルーマウンテンズ国立公園)での時間の使い方は自由ですからね。
<ツアーを利用した場合の所要時間と料金>
- 所要時間(移動時間):約4時間
- 移動手段:鉄道
- 料金:おとな1人2.60オーストラリアドル(日曜日)から、15.40オーストラリアドル(平日) 注)日曜日、平日ともにOpalカードの割引適用の前提
ブルーマウンテンズ行き方の選択肢:鉄道を選択する場合のメリット、デメリット
ここでは、ブルーマウンテンズ国立公園に向かう場合に、鉄道を選択した場合のメリットとデメリットをまとめてみたいと思います。
メリット、デメリットともに、ツアーを選択した場合との比較になります。
鉄道を利用する場合のメリット
鉄道を利用する場合の最大のメリットは料金が安いことです。
ツアーの場合、お値打ちなものでも80オーストラリアドルでしたが、鉄道を利用すると平日でも最大15オーストラリアドル、日曜日であれば驚きの2.60オーストラリアドルまで抑えることも可能です。
続いてのメリットは、自由に時間を使えることです。
往路、復路ともに自分で好きな時間の鉄道を選択できますし、目的地であるブルーマウンテンズ国立公園での過ごし方も自由自在です。
せわしなく時間設定されているツアーが苦手な方は多いのではないかと思います。
鉄道を利用する場合のデメリット
鉄道を利用する場合の最大のデメリットは、何かトラブルがあった場合、自分で全て対応する必要があるということです。
鉄道を利用する場合、鉄道の利用をはじめ、現地での公共バスの利用、現地での観光など、とかく自分で何かを判断し、手配する必要があります。
その分、なんらかのトラブル(大きなものから小さなものまで)に合う可能性は高くなります。
続いてのデメリットはタイムロスが大きいことです。
鉄道の場合、1時間に1本しかありませんし、現地での公共バス利用など、どうしても移動時の待ち時間などが長くなりがちです。
時間を有効に利用するという観点では、ツアーにはどうしても劣ります。
あと、鉄道や公共バスではどうしても行きにくい場所がありますが、ツアーの場合は、それらを訪れることができます。
ブルー・マウンテンズ国立公園の場合、「キングス・テーブルランド」という観光スポットがありますが、鉄道や公共バスでは訪れることは難しくなっています。
ブルーマウンテンズの行き方のオススメは?
鉄道を選択した場合のメリットとデメリットをまとると以下になります。
メリットとデメリットをそれぞれどう捉えるかによりますが、海外での自由旅行の経験が多く、英語に自信のある方は「鉄道」、それらが少なく英語にも不安のある方は「ツアー」の利用が無難かなあ、と思います。
<メリット>
- コストが抑えられる
- 時間を自由に使える
<デメリット>
- トラブルに会う可能性が高くなり、かつ、自分で対処する必要がある
- 移動時のタイムロスが大きい
- 鉄道や公共バスではアクセスしにくい観光スポットもある
ブルーマウンテンズの行き方:日曜日に鉄道を利用する場合の注意点
最後に、ブルーマウンテンズ国立公園に、日曜日に鉄道を使って訪れる場合の注意点を記載しておきたいと思います。
前述のとおり、「Opalカード」を利用すると、日曜日には2.60オーストラリアドルの上限設定がなされますので、往復2.60オーストラリアドルでブルー・マウンテンズ国立公園まで行って帰って来れます。
とってもお得なので、日曜日を狙っていこうという方も多いと思います。実は、私もそうでした(笑)。
ただし、一点大きな注意点がります。それは、日曜日には鉄道のメンテナンス作業が行われる可能性が大きくなる、というところです。
先ほどご紹介したタイムテーブルや所要時間は、メンテナンス作業が行われていない、通常のものです。
当然ながら、メンテナンス作業が行われる場合、タイムテーブルや所要時間は大きく異なります。
実は、私の場合は運悪く、狙っていた日程がちょうどこのメンテナンス作業に当たってしまいました・・。
こちらはスマホアプリでルート検索した結果なのですが、セントラル(Central)駅からブラックタウン(Black Town)駅まで、鉄道のメンテナンスで利用不可になっており、公共バスへの振替に・・。
所要時間も、通常は片道約2時間のところが、片道約3時間ということで、なんと1時間も増えてしまっています。この時は、日曜だけでなく、土日含めてこの状態でした。
片道3時間ということは、往復で6時間、移動だけで6時間はちょっときついですよね。振替というバスもどんな感じのバスなのかわからないし・・
ということで、我々は最初、鉄道で向かう気満々だったのですが、シドニー旅行に向かう1週間前ほどにこのメンテナンスに気づき、急遽オプショナルツアーの方に変更することにしました。
選択したオプショナルツアーは、前述の「世界遺産ブルーマウンテンズ&キングステーブル&ルーラ by ジャックさんの楽しい日本語ツアー 」です。
まだ旅行の出発前に気づいたからよかったですよね。これが、旅行当日だったら、きっとパニックになっており、ブルーマウンテンズ国立公園まで辿り着けなかったかもしれません・・。
ですので、ブルーマウンテンズ国立公園に、鉄道を使って訪れる場合は、実際の日付を使って「Trip Planner」でルート検索し、メンテナンスの有無を確認することを強くお勧めします。
Trip planner | transportnsw.info
備えあれば憂いなしです。
シドニー旅行2017のスケジュール
今回のシドニー旅行2017のスケジュール概要は以下になります。今回の記事は、シドニー旅行の3日目の様子になります。
<シドニー旅行2017のスケジュール概要>
- 1日目:羽田からシドニーへ移動<NH879>、機内泊
- 2日目:シドニー着、オペラハウス、ロックス&サーキュラー・キー観光
- 3日目:ハーバー・ブリッジ、ワイルドライフ・シドニー観光
- 4日目:ブルーマウンテンズ、シドニー・タワー・アイ観光 <=今ここ
- 5日目:マンリー・ビーチ、シドニー・フィッシュマーケット、サリー・ヒルズ観光、シドニーから羽田へ移動<NH880>、機内泊
- 6日目:羽田着
今回のシドニー旅行の計画の経緯についてはこちらにまとめております。
こちらの記事では、今回のシドニー旅行で選択した航空会社、ホテルから、旅の目的、費用、スケジュールまでご紹介しております。合わせてご参照ください。
私は陸マイラー活動を通して貯めたANAマイルやJALマイルとマリオットポイントでほぼ無料で豪華な海外旅行を毎年のように実現しています。
最近でも約182万円が必要となるハワイ旅行を18万円ほどの手出しだけで実現しています。ハワイ旅行の費用はこちらに公開しておりますのでぜひご参照ください。
陸マイラーの基本となるANAマイルの貯め方とJALマイルの貯め方はそれぞれこちらの記事をご参照ください。
まとめ
今回は、ブルーマウンテンズ国立公園の行き方をご紹介しました。
コスト的には、鉄道利用の方が圧倒的にお得ですが、鉄道とツアーでは、それ以外にもメリットとデメリットが存在します。
海外旅行のご経験を踏まえた上で、それぞれをメリット、デメリットを比較の上、選択されることをオススメします。
また、鉄道を利用すると決めた際には、具体的な日付で「Trip planner」を使って、ルート検索されることを強くオススメします。シドニーでは、土日にメンテナンス作業をちょくちょく行なっているようですので要注意です。
次の記事では、私が実際に参加したブルーマウンテンズツアーの様子をレポートしていきます。ツアーの詳細は以下のリンク先もご確認ください。
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