ドゥオーモのクーポラ チケット予約方法と階段を登ってみた体験レポート!
フィレンツェの中心部に位置し、街のシンボルにもなっているのが「ドゥオーモ(Duomo)」です。そのドゥオーモの円形ドーム部分である「クーポラ」は登ることができ、その頂上部からはフィレンツェを一望する絶景を楽しむことができます。ただし 「クーポラ」のチケットは時間指定となっているため、事前予約が必須となっています。当記事では、ドゥオーモ「クーポラ」のチケット予約方法と階段を登ってみた様子を詳しくレポートしていきたいと思います。
目次
フィレンツェのドゥオーモとは
芸術と文化の街であり、花の都と称えられる「フィレンツェ」。その中心部に位置し、街のシンボルにもなっているのが「ドゥオーモ(Duomo)」です。
フィレンツェのドゥオーモは、正式名称を「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」といいます。「Duomo」はイタリア語で「大聖堂」という意味になります。
建物の奥行きは153メートル、ドームの高さは100メートルを超えている巨大な建築物です。ブルネレスキが考案した2重構造により、当時不可能といわれていた巨大な石積みのドームが実現されています。
建築は1296年にスタートし、その後聖堂部分が1413年、ドーム部分が1436年、ファザード部分が1887年に完成ということで、全体としては、約600年かけて作り上げられました。
ドゥオーモのチケットと価格
「ドゥオーモ(Duomo)」の正面に位置する「教会(カテドラル)」部分については、入場は無料となっています。入場には行列ができていることはありますが、入場のためにチケットは必要ありません。
一方で、ドゥオーモのドーム部分である「クーポラ(Copola)」に登るためにはチケットが必要になります。チケットは周辺の施設と共通となっており、価格は18ユーロとなっています。
<共通チケットの価格>
- 18ユーロ
共通チケットで入場可能な施設は以下になります。
<共通チケットで入場可能な施設>
- ドゥオーモのクーポラ
- ドゥオーモのクリプト
- ドゥオーモ付属博物館
- ジョットの鐘楼
- サン・ジョバンニ洗礼堂
- サンタ・レバラータ遺跡
チケットは最初の施設の利用から「72時間」有効になっています。したがって、共通チケットとして、3日間の内にこれらの施設を全てを見学することが可能となっています。
ただし、各施設を利用できるのは、チケット1枚で1回のみとなっているため注意が必要です。
ドゥオーモの営業時間と場所、アクセス
ドゥオーモの営業時間
ドゥオーモ(Duomo)の営業時間は、教会部分とクーポラ部分で異なるため注意が必要です。それぞれの営業時間は以下になります。クーポラの方が長い時間営業していることがわかります。
<教会部分の営業時間>
- 平日(木曜除く):10:00から17:00
- 木曜・土曜:10:00から16:30
- 日曜:13:30から16:45
- 休館日:なし
<クーポラの営業時間>
- 平日:08:30から19:00
- 土曜:08:30から17:00
- 日曜:13:00から16:00
- 休館日:第1火曜日
営業時間は不定期に変更になる場合もあります。詳細は公式HPもご参照ください。
参考 TopIL GRANDE MUSEO DEL DUOMO
ドゥオーモの場所とアクセス
前述のとおり、ドゥオーモは「フィレンツェ」の中心部に位置しています。フィレンツェのターミナル駅である「SMN(サンタ・マリア・ノヴェッラ)駅」からは、徒歩10分ほどの距離になります。
<ドゥオーモへのアクセス>
- SMN(サンタ・マリア・ノヴェッラ)駅から徒歩10分程度
ドゥオーモの周辺地図は以下になります。
ドゥオーモのクーポラに登るには事前予約が必要
共通チケットで見学できる施設のうち、ドゥオーモの「クーポラ」だけは事前予約制になっています。「クーポラ」に登るためには、30分刻みの時間指定で事前に予約しておく必要があります。
チケットの購入および「クーポラ」の予約は現地のチケットオフィスでも可能ですが、「クーポラ」の見学は大人気のため、当日は空きがない場合があります。
そのため、「クーポラ」に登りたい、という場合は、Webで事前にチケットを購入および予約しておくのがオススメとなります。
ただし、Webで事前にチケットを購入および予約する場合は、手数料として「2ユーロ」が必要となります。チケット価格は「18ユーロ」でしたので、合計で「20ユーロ」必要ということになります。
<Webでチケット購入する場合の価格>
- チケット代金:18ユーロ
- 予約手数料:2ユーロ
- 合計:20ユーロ
クーポラのチケットをWebで予約する手順
ドゥオーモの「クーポラ」の見学を含む共通チケットは、公式Webサイトから購入および予約することができます。ここでは、実際の手順をご紹介していきたいと思います。
Step1:公式Webサイトにアクセス
まずは、チケットを販売している公式Webサイトにアクセスします。URLは以下になります。
参考 TicketIL GRANDE MUSEO DEL DUOMO
Step2:言語選択
上記URLからアクセスすると、以下のようなチケット購入のためのトップページが表示されます。こちらのページは「英語」と「イタリア語」に対応しています。
初期表示では「英語」表記になっているはずですが、必要に応じて画面右上で「英語」と「イタリア語」を切り替えることができます。
Step3:利用日の選択
続いては、チケットの利用日を選択します。「1. choose a date」の右側のアイコンをクリックします。
すると、「カレンダー」が表示されますので、希望の利用日を選択します。
こちら公式HPでは、「6ヶ月」先の日程までのチケットを予約および購入することができます。
Step4:チケット枚数の選択
利用日を選択した後は、購入するチケットの枚数を選択します。以下の画面例では、「2019年10月1日」で「2枚」のチケットを選択しています。
Step5:クーポラの予約時間を選択
続いては「クーポラ」の予約時間を選択します。以下画面の「Brunelleschi’s Dome Skip-the-Line Booking」と書かれた左横のボックスを「チェック」し、その右横のプルダウンをクリックします。
すると、「クーポラ」の予約時間の候補が表示されますので、希望の時間を選択します。ここでは「08:30から18:30」まで、30分刻みで時間を選択することができます。
「クーポラ」の予約時間の選択肢は曜日によって異なります。日曜日は時間が限られる(=短くなる)ためご注意ください。
<「クーポラ」の予約時間の選択肢>
- 平日:08:30から18:30
- 土曜:08:30から16:30
- 日曜:13:00から14:30
Step6:購入情報の確認
以下の画面では、「クーポラ」の予約時間を「15:00」に設定しています。ここまでの内容に問題がなければ「Please read and approve the booking conditions」の左横のボックスを「チェック」し、「Add to cart」ボタンをクリックします。
すると、以下のような「Complete your order」という画面が表示されますので、購入内容が正しいことを確認します。「クーポラ」の予約自体は「0ユーロ」ということで無料であることがわかります。
Step7:購入者情報の入力
続いては、購入者情報を入力します。たとえば「山田 太郎」さんの場合は、「Your First Name」欄に「Taro」、「Your Last Name」欄に「Yamada」、と入力します。
「E-MAIL」欄にはメールアドレスを入力することになりますが、こちらのアドレスに「バウチャー」が届きますので間違えないように入力しましょう。
最後に、「Your Country Of Residence」で居住している国名を選択します。日本に住んでいる場合は「Japan」を選択します。
Step8:利用者情報の入力
続いては、利用者情報を入力します。こちらには、当日、実際にチケットを利用する方の名前と誕生日を入力します。場合によっては身分証を確認される場合もありますので、正確に入力します。
「山田 太郎(1980年3月1日生まれ)」さんと「山田 花子(1980年10月1日生まれ)」さんの2名で利用する場合は、以下のように入力します。
その後、「Privacy」の左横のボックスを「チェック」し、「Proceed to pay」ボタンをクリックします。
Step9:支払いの実施
すると、クレジットカード決済のページに移動します。クレジットカードの支払いに対応しているのは「VISA」と「Mastercard」のみとなりますのでご注意ください。「アメリカンエキスプレス(AMEX)」や「JCB」は利用することができません。
内容を確認後「USA CARTA DI PAGAMENTO(カードで支払う)」ボタンをクリックします。
すると、クレジットカードの情報の入力画面が表示されますので、「クレジットカード番号」「有効期限」「CVV」「名前」、など必要情報を入力します。
その後「PROSEGUI(次へ)」をクリックします。
その後、クレジットカードの認証画面(3Dセキュア等)に移動しますので、必要事項を入力し、支払いを完了させます。以上で、チケットの予約および購入のステップは終了となります。
環境によって、最後の支払いのところががうまくいかない場合があるようです。私の場合、「Firefox」ではうまくいかず、「Chrome」に環境を変えたところうまく行きました。うまく行かない場合は、環境を変えて試してみることをオススメします。
Step10:チケットの確認
支払いが完了すると、画面上に支払い完了のページが表示され、チケット(PDF)がダウンロードできるようになります。また、「購入者情報」で入力した「メールアドレス」宛てにも、メールで同じくチケットが届いているはずですので確認しましょう。
チケットの実物はこちらのようになります。以下の例ではモザイクをかけていますが、右上が「バーコード」になっています。また、真ん中あたりに、「クーポラ」の予約日時も記載されていますので、こちらも再度確認するようにしましょう。こちらのチケットは、当日必要になりますので、必ず印刷して持参するようにしましょう。
クーポラに階段で登ってみた体験レポート
さて、それではここからは、Webで予約したチケットを利用して、実際にクーポラに登ってみた体験レポートをお送りしたいと思います。
「クーポラ」の入口は、「教会」の入口とは別になっています。ドゥオーモの正面のファサードから左手に進んで、建物が膨らむポイントの境目のところに、「クーポラ」の入口があります。
「クーポラ」の入口はこちらのようになっています。「クーポラ」への入場は時間による予約制になっていますので、指定の時間までは、入口の前で並んで待つ形になります。指定の時間ぴったりに入場が始まりますが、予約時間の10分前には到着するようにしましょう。
「クーポラ」の入口の前は、こちらのように長蛇の列になっています。行列を探せば、迷うことはないと思います。
ちなみに、こちらの行列には、チケットは持っているけど「クーポラ」の時間指定をしていない方も混じっています。時間指定の予約をしていないと、どんなに入口のところで交渉しても入場することはできませんので注意しましょう。(入口でごねている方が何人もいますが、決して入場できません。入口の係の方が、毎回同じ説明を繰り返していてかわいそうでした・・)。チケット購入時にクーポラの時間指定を忘れていた場合は、現地チケットオフィスの方で空き時間がないか確認しましょう。
中に入るとこんな感じです。教会の入口とは別になっていますが、教会の中の様子を「チラ見」することはできます。教会をじっくり見学したい場合は、正面のファサード側にある入口に再度並び直しましょう。
入口のところでは、セキュリティチェックが待ち構えています。手荷物を係の方に預けて、自身は金属探知ゲートをくぐることになります。
その後は、チケットのバーコード部分をマシンにスキャンさせて入場します。このように、チケットはそのまま入場券になりますので、当日は印刷して持参するようにしましょう。
この後は、ひたすら階段を登っていく形になります。通路はこんな感じでとても狭く、人がひとりやっと通れるぐらいです。ちなみに、階段は頂上まで「463段」あります(汗)。
しばらく登っていくと、こんな感じの展示物(休憩所?)もあり、休憩することもできます。
さらにしばらく登っていくと、ドームの中間地点の桟橋部分に到達します。こちらは、ドームの周辺部分が回廊のように歩くことができるようになっており、天井画を間近で鑑賞することができるようになっています。
こちらが、ドームの天井画です。圧巻の仕上がりで感動ものです。
下も見てみるとこんな感じです。人がかなり小さく見えます。かなり登ってきたのがわかりますね。
ただ実際は、ここまでが工程の半分ぐらいになります。ここから再び狭い階段を登っていきます。
再びしばらく登っていくと、ついに目的地である「クーポラ」の頂上に到達しました。「クーポラ」の頂上からは、フィレンツェを見渡す絶景を楽しむことができます。ここまで頑張って登ってきた苦労が報われますね。
正面に見えるがジョットの鐘楼です。あちらにも登ることができますので、体力のある方は両方からの景色を見比べてみると楽しいかもしれませんね。
こちらは違った角度から。トスカーナの雄大な山々の景色を望むことができますね。その手前には、ヴェッキオ宮殿や、ウッフィッツィ美術館など、フィレンツェを代表する観光スポットを見てとることもできます。
クーポラの共通チケットで見学できる周辺の施設
ドゥオーモの「クーポラ」に登った後は、せっかくですので、共通券で入場できる周辺の施設も合わせて見学しておきましょう。入場可能な施設は以下になります。
<共通チケットで入場可能な施設>
- ドゥオーモのクーポラ
- ドゥオーモのクリプト
- ドゥオーモ付属博物館
- ジョットの鐘楼
- サン・ジョバンニ洗礼堂
- サンタ・レバラータ遺跡
サン・ジョバンニ洗礼堂
この中でも特にオススメなのが「サン・ジョバンニ洗礼堂」です。「サン・ジョバンニ洗礼堂」は、聖ジョバンニ(洗礼者ヨハネ)に捧げるため、11世紀に建設されました。
中世にはダンテを始め大勢の方が洗礼を受けた歴史のある建物です。
「サン・ジョバンニ洗礼堂」の内部は豪華できらびやかなところが特徴です。特に、天井のモザイク画「最後の審判」の神々しさには圧倒されます。
ジョットの鐘楼
こちらは「ジョットの鐘楼」です。「クーポラ」に登った後に体力のある方はこちらにもチャレンジしてみましょう。数日フィレンツェに滞在するようでしたら、後日チャレンジするのも良いですね。
「ジョットの鐘楼」の上部からは、ドーム(クーポラ)を間近に見据えたダイナミックな写真を撮影することができます。これぞフィレンツェという感じで写真映えしますね。
イタリア旅行2019のスケジュール
今回の記事は、2019年ゴールデンウィークの「イタリア旅行」の一部としてご紹介しました。「イタリア旅行2019」全体のスケジュールは以下のようになっています。
<イタリア旅行2019のスケジュール>
- 1日目:東京(羽田)からイタリア(ローマ)に移動。セントレジス ローマに宿泊
- 2日目:ローマ観光。セントレジス ローマに宿泊
- 3日目:ローマからフィレンツェに移動。フィレンツェ観光。セントレジス フィレンツェに宿泊 <=今回ご紹介
- 4日目:フィレンツェからヴェネツィアに移動。ダニエリ(ヴェネツィア)に宿泊
- 5日目:ヴェネツィア観光。ダニエリ(ヴェネツィア)に宿泊
- 6日目:イタリア(ヴェネツィア)から東京(成田)に移動
- 7日目:東京(成田)に帰国
今回のイタリア旅行はビジネスクラスと高級ホテルを利用した豪華なものですが、貯めたANAマイルとSPGアメックスのポイントで、ほぼ無料で実現しています。
陸マイラー的なANAマイルの貯め方とSPGアメックスの特典とメリット・デメリットは以下の記事をそれぞれご参照ください。
まとめ
今回は、ドゥオーモの「クーポラ」のチケット予約方法と階段を登ってみた体験レポートをお送りしました。
ドゥオーモはフィレンツェの中心部に位置し、街のシンボルにもなっています。そのドゥオーモの「クーポラ」の頂上部からはフィレンツェを一望する絶景を楽しむことができます。
「クーポラ」のチケットは時間指定となっているため、事前予約がが必須となっていますが、当記事でご紹介したようにWebで事前予約することができます。
「クーポラ」の頂上部に登るまでには、素晴らしい天井画も間近で鑑賞することもできますので、フィレンツェを訪れた際には、ぜひ、ドゥオーモの「クーポラ」にチャレンジしていただきたいと思います。
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それでは、また!
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