「JAL株主優待券」を使うと、普通運賃に比べて50%の割引となる「株主割引運賃」を利用することができます。高い割引率でありながら、「普通運賃」と同等の変更やキャンセルに対する柔軟性を持っているため利便性が高いのが特徴です。また、マイルやFOP(FLY ON ポイント)も加算されるため、JGCなどのステータス修行にも活用することができます。JALの株主になる以外にも、チケットショップやヤフオクなどでも入手できますので、賢く利用したいところです。当記事では、「JAL株主優待券」の入手方法から、価格、割引率、利用条件、メリット、使い方まで、詳しくご紹介していきたいと思います。
JAL株主優待券とは
JALの株主のみに提供される優待券
「JAL株主優待券」は、その名前のとおり、JALの株主に提供される優待券です。
JALの株主になると、「株主割引券」と呼ばれる優待券と、「ツアー割引券」と呼ばれるクーポン冊子が郵送されてきます。一般的に、「JAL株主優待券」は、この「株主割引券」と呼ばれる優待券のことを指します。
<JAL株主優待券とは>
- JALの株主になると入手できる「株主割引券」のこと
実物は以下のようになっています。写真左手が「株主割引券」、右手が「ツアー割引券」となっています。
「ツアー割引券」については、冊子の後半に以下のような紙のクーポンが含まれているような形になります。
「ツアー割引券」の割引率は、海外ツアー、国内ツアーともに、正規旅行代金から「7%」となっています。
当記事では「JAL株主優待券」に絞ってご紹介していきます。「ANA株主優待券」については別記事でまとめておりますので、こちらもご参照ください。
JAL株主優待券の入手方法
「JAL株主優待券」を入手する方法は、主に以下の3つになります。正規の方法は「JALの株主になる」ことです。
「チケットショップで購入する」とヤフオクなどの「オークションサイトで購入する」は、リアル店舗がWebサービスかの違いだけで、JALの株主の方から「JAL株主優待券」が転売されたものを購入するという観点では同じになります。
<JAL株主優待券の入手方法>
- JALの株主になる
- チケットショップで購入する
- オークションサイト(ヤフオクなど)で購入する
ちなみに、「JAL株主優待券」は、無記名式となっており、株主以外でも利用することができます。
JALの株主になる
JALの株主になる場合、保有している株数によって獲得できる「株主優待券」の枚数は異なります。具体的には以下のようになります。
<所有株数と獲得できる株主優待券の枚数>
所有株式数 | 3月31日現在の株主 | 9月30日現在の株主 |
---|---|---|
100株 ~ 199株 | 1枚 | – |
200株 ~ 299株 | 1枚 | 1枚 |
300株 ~ 399株 | 2枚 | 1枚 |
400株 ~ 499株 | 2枚 | 2枚 |
500株 ~ 599株 | 3枚 | 2枚 |
600株 ~ 699株 | 3枚 | 3枚 |
700株 ~ 799株 | 4枚 | 3枚 |
800株 ~ 899株 | 4枚 | 4枚 |
900株 ~ 999株 | 5枚 | 4枚 |
1,000株 ~ 1,099株 | 5枚 | 5枚 |
1,100株 ~ 99,999株 | 5枚+1,000株超過分500株ごとに1枚 | 同左 |
100,000株 ~ | 203枚+100,000株超過分1,000株ごとに1枚 | 同左 |
JALの場合は、「3月末」と「9月末」の年2回、株主優待の権利確定のタイミングがあります。「3月末」と「9月末」で、保有している株数と獲得できる「株主優待券」の枚数の関係が若干異なるため注意が必要です。
「3月末」の場合は、「100株」から「株主優待券」を獲得できますが、「9月末」の場合は、最低でも「200株」が必要となります。
「株主優待券」を獲得できる最低コストを抑えるという観点からすると「3月末」の権利確定を狙った方がお得ということになります。
一方で、1,000株以上になりますと、「3月末」でも「9月末」でも、獲得できる「株主優待券」は同じ枚数になるように収束していきますので、最終的にはあまり変わりません。
ちなみに、当記事を執筆している2019年6月16日時点のJALの株価(終値)は「3,512円」となっています。したがって、100株を購入するために必要なコストは「約35万円」となります。
また、JALの場合は、3年(7基準日)連続で株を所有している場合、以下の基準により、追加で「株主割引券」を獲得することができます。長期保有者に優しい施策となっています。
所有株数 | 獲得枚数 |
300株 ~ 999株 | 各7基準日目に 1枚 |
1,000株 ~ 9,999株 | 各7基準日目に 2枚 |
10,000株 ~ | 各7基準日目に 3枚 |
株主優待券をリクスを抑えて獲得するには「クロス取引」が有効です。クロスとは?という基本から、ANA株を題材に実際にクロス取引を行った手順を以下記事でまとめております。合わせてご参照ください。
チケットショップで購入する
チケットショップでは、「JAL株主優待券」が売買されています。実店舗での売買となりますので、ヤフオクなどのWebのオークションサイトに比べると安心感があります。
当記事を執筆時点(2019年6月16日)での、販売価格と買取価格の例は以下のようになります(東京駅周辺のチケットショップの価格例)。
<チケットショップでの販売価格と買取価格(例)>
- 買取価格:5,000円前後
- 販売価格:5,500円前後
ライバルである「ANA」の場合は、買取価格、販売価格ともに、上記の価格よりも「1,000円」ほど安くなっていますので、転売目的で「株主優待券」を取得する場合は「JAL」の方がお得ということになります。逆に、利用者からすると「ANA」の方が確保しやすいということも言えますね。
ヤフオクなどオークションサイトで購入する
ヤフオクなどのオークションサイトでも「JAL株主優待券」を購入することができます。当記事を執筆時点(2019年6月16日)での、ヤフオクでの販売価格の例は以下のようになります。
基本的には、ヤフオクでの販売価格は、チケットショップでの価格と連動しており、チケットショップでの買取価格に数百円程度を追加したものが目安になっています。
<ヤフオクでの販売価格(例)>
- 販売価格:5,500円前後
フリマアプリの「メルカリ」では、株主優待券は「現金、金券類、カード類」と同様の「違反商品」として明記されるようになっています。そのため、メルカリでは「JAL株主優待券」を基本的には購入することはできません。
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JAL株主優待券の割引率
「JAL株主優待券」を利用すると、JALおよびJALグループ各社の国内線全路線を対象に、普通席大人普通運賃(小児の場合は普通席小児普通運賃)のチケットを、50%割引で購入することができます。
対象は「国内線」のみで「国際線」は対象外となっています。また、割引券1枚につき、割引になるのは1名分の片道1区画のみとなります。
ここでは、具体的にどれくらいの割引価格(割引率)になっているか、実例を交えて確認していきたいと思います。
直近の土曜日の場合(普通席)
当記事を執筆時点(2019年6月16日)での次の土曜日である「2019年6月22日」の「羽田=>那覇」間のチケット価格(普通席)は以下のようになっています。
初期画面での最安値は「特便割引」となっています。しなしながら、運賃種別の右にスライドすると「株主割引」が表示され、実際には「株主割引」が最安値となっていることが確認きます。
「株主割引運賃」の割引率は「大人普通運賃」の約50%(正確には49.5%)となっていることがわかります。
残席数については、直前の予約になりますので少なくなってしまっていますが、それでも、直近のタイミングで大幅な割引を受けられるということがわかります。
「特便割引」との価格差は、約16,000円から17,000円となっており、これであれば、チケットショップやヤフオクなどで約5,500円を支払い、「JAL株主優待券」を購入しても十分に元をとることができることがわかります。
約2ヶ月後の平日の場合(普通席)
続いては、約2ヶ月後の平日となる「2019年8月7日」のチケット価格(普通席)を確認したいと思います(8月15日近辺はお盆で平日とは呼べないためこの期間は避けています)。この時点では割引運賃として「先特割引」を利用することができます。
以下が、この時点での「株主割引運賃」となります。「株主割引運賃」が最安値となってはいますが、「先特割引」との差がほとんどないことがわかります。そして、もうすこし検索範囲を広げると、時間帯によっては、「先特割引」の方が2,000円から4,000円程度、安いところもありました。
このように、「株主割引運賃」が必ずしも最安値とはならないことがわかります。
ただし、「先特割引」は、予約変更が「不可」であり、取消手数料も、出発前の54日からは「運賃額の50%」、出発後は「運賃の90%」が必要となります。割引運賃は、変更や取消に対する制約が多くなりますので注意が必要です。
約2ヶ月後の平日の場合(ファーストクラス)
「JAL株主優待券」は、国内線ファーストクラスのチケット購入にも利用することができます。ここでは、同じく約2ヶ月後の平日である、「2019年8月7日」で、ファーストクラスのチケットの価格を確認したいと思います。
「株主割引運賃」の割引率は大人普通運賃の約40%(正確には43.5%)となっていることがわかります。普通席に比べると割引率は若干低くなっています。
一方で、ファーストクラスの場合は、「株主割引運賃」が最安値であり、「特便割引」との差は大きくなっています。普通席では利用可能であった「先得割引」がファーストクラスでは利用できないため、このような結果になっています。
割引運賃である「特便割引」との価格差は約10,000円から14,000円ほどとなっていますので、「JAL株主優待券」を取得するコスト(約5,500円)と比較しても、元を取れることがわかります。
加えて、「特便割引」の場合は、予約変更が「不可」であり、取消手数料も、出発前で2,000円、出発後は12,000円(羽田-那覇間のファーストクラスの場合)が必要となります(特便割引の取消手数料は路線区分やクラスによって変動します)。
予約変更やキャンセルに関する制約の上でも「株主割引運賃」の方が有利という結果になります。
JAL株主優待券の利用条件
利用範囲
「JAL株主優待券」を利用できるのは、JALおよびJALグループ会社になります。具体的には以下になります。
日本トランスオーシャン航空(株)、日本エアコミューター(株)、琉球エアーコミューター(株)などのJALグループ各社は、沖縄や鹿児島などを拠点に、離島への路線を充実させているのが特徴です。
「JAL株主優待券」は、JAL本体が運営する路線だけでなく、これら離島路線の共同運行便(コードシェア)でも利用できるのは嬉しいポイントとなっています。
また、前述のように、割引対象となるのは「国内線」のみで「国際線」は対象外となっています。国内線の場合、「普通席」に加えて、「クラスJ」「ファーストクラス」でも利用することができます。
<利用範囲>
- 会社:日本航空(株)、日本トランスオーシャン航空(株)、日本エアコミューター(株)、琉球エアーコミューター(株)、各社
- 路線:国内線のみ
- クラス:普通席、クラスJ、ファーストクラス
同じコードシェア便でも「ジェットスター・ジャパン」は国際線接続便として販売されているため、国内線が対象となる「JAL株主優待券」ではは利用できません。
予約・販売期間
「JAL株主優待券」は、搭乗日の2カ月前の9:30から搭乗日当日までに利用することができます。
<予約・販売期間>
- 予約・販売期間:搭乗日の2カ月前の9:30から搭乗日当日まで
支払い期限
搭乗日の3日前以前に予約した場合は、予約日を含め3日以内にチケットを購入する必要があります。搭乗日の2日前以降に予約した場合は、搭乗便の定刻20分前までに購入する必要があります。
この期限内に購入しない場合は、予約が取り消しとなりますので注意が必要です。
なお、チケットを購入するタイミングで、「JAL株主優待券」に記載されている「発券用コード」が必要となります。
<支払い期限>
- 支払い期限(搭乗日の3日前以前):予約日を含め3日以内
- 支払い期限(搭乗日の2日前以降):搭乗便の定刻20分前まで
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販売座席数の制限
「JAL株主優待券」で利用できるのは「株主割引運賃」となります。「株主割引運賃」は、年末年始や夏休みでも利用することができますが。座席数には限りがあります。また、便によっては設定がない場合もありますので注意が必要です。
「株主割引運賃」はキャンセル待ちをすることができません。ただし、搭乗日当日の出発空港における空席待ちは可能です。
有効期間
「JAL株主優待券」は、券面に記載された有効期間内で利用することができます。チケット発券後も、発券日にかかわらず、「JAL株主優待券」の券面に記載された有効期間かつ航空券の有効期間内に限り、搭乗することが可能となっていますので注意が必要です。
「JAL株主優待券」の有効期間は以下のようになっています。株主優待の権利確定のタイミング(3月末もしくは9月末)によって、発行時期が異なっています。ただ、いずれにしても、有効期間としては1年間となっています。
<JAL株主優待券の有効期間>
発行時期 | 有効期間 | |
---|---|---|
3月31日基準日発行分 | 5月 | 6月1日~翌5月31日(1年間) |
9月30日基準日発行分 | 11月 | 12月1日~翌11月30日(1年間) |
変更
「株主割引運賃」は、予約の「変更」が可能となっています。「JAL株主優待券」の有効期間内であれば無料で行うことができます。ただし、搭乗者名や区画変更はできませんので注意が必要です。
なお、「普通席」から「クラスJ」や「ファーストクラス」への変更は、搭乗日当日に出発空港で追加料金を支払うことで可能となっています(ただし、対象クラスに空席がある場合に限る)。
<変更>
- 予約の変更が可能(無料)
- ※変更は予約便の出発15分前まで
- ※逆区間への変更およびご搭乗者、区間の変更は不可
- ※「JAL株主優待券」の有効期間を超えての変更は不可
- ※予約の変更によりチケット価格が変更になった場合、差額の調整が必要
取り消し、払い戻し(キャンセル)
「株主割引運賃」の場合、払戻手数料として、航空券1枚(1区画)あたり430円が必要になります。
取消手数料としては、予約便出発前であれば「無料」ですが、予約便出発後に関しては、以下の取消手数料が必要となります。
<取消手数料>
- 予約便出発前:無料
- 予約便出発後:以下の取消手数料が必要
<予約便出発後の取消手数料>
運賃種別 | クラス | A | B | C | D |
---|---|---|---|---|---|
小児株主割引 | 普通席 | 1,000 | 2,000 | 3,000 | 4,000 |
クラス J | 1,500 | 2,500 | 3,500 | 4,500 | |
ファーストクラス | 5,000 | 6,000 | 7,000 | 8,000 | |
大人株主割引 | 普通席 | 2,000 | 4,000 | 6,000 | 8,000 |
クラス J | 2,500 | 4,500 | 6,500 | 8,500 | |
ファーストクラス | 6,000 | 8,000 | 10,000 | 12,000 |
<路線区画(羽田空港起点の場合>
A | − |
---|---|
B | 大阪(伊丹・関西)、 名古屋(中部)、秋田、 山形、小松 |
C | 札幌(新千歳)、福岡、釧路、帯広、函館、青森、三沢、南紀白浜、岡山、広島、山口宇部、出雲、徳島、高松、高知、松山、北九州、大分、長崎、熊本、宮崎、鹿児島 |
D | 沖縄(那覇)、女満別、旭川、奄美大島、宮古、石垣、久米島 |
取消手数料の詳細は、以下JALの公式HPもご参照ください。
参考 取消手数料JAL
マイル積算比率
「JAL株主優待券」を利用した場合でもマイルを貯めることができます。マイル積算率は以下になります。また、JGCなどのステータス修行に必要な「FOP」も貯めることができます。
<マイル積算比率>
- 普通席:75%
- クラス J: 85%
- ファーストクラス:125%
JAL株主優待券の使い方
「JAL株主優待券」の使い方を実際の手順を交えながらご紹介したいと思います。基本的には、通常のチケットを購入する手順と代わりませんが、チケット購入時に、「JAL株主優待券」に記載されている「発券用コード」を登録するという1ステップが追加になります。
具体的には以下のようになります。
<JAL株主優待券の利用ステップ>
- ステップ1:「株主割引運賃」での予約
- ステップ2:「発券用コード」の登録 <=ここが追加ステップ
- ステップ3:支払いの実施(チケットの購入)
- ステップ4:フライトに搭乗
この「発券用コード」を登録するというステップ3は、チケット予約後、支払い(チケット購入)までに行う必要があります。この「発券用コード」を確認するためには、「JAL株主優待券」のスクラッチ部分を「削る」必要があります。
一度、このスクラッチ部分を削ってしまうと、「JAL株主優待券」をチケットショップやヤフオクなどのオークションサイトに販売することができなくなってしまいますので注意が必要です。
ライバルの「ANA」の場合、「発券用コード」の登録(ANAの場合は「株主優待番号」と「パスワード」)は、搭乗直前でもOKとなっており、ANAとJALでステップが異なっている部分です。
「発券用コード」を登録した後でも、チケットの「変更」や「払い戻し」は可能です。その場合は、「発券用コード」が新たに発行されます。あくまでも、スクラッチ部分を削ることで、チケットショップやヤフオクなどで販売できなくなってしまうということを意味しています。
ステップ1:「株主割引運賃」での予約
まずは、JALの公式HPから、希望の行程、日時でフライトを検索します。その後、希望のフライトで「株主割引運賃」に空席があることを確認します。
希望のフライトで「株主割引運賃」選択後、通常通りに予約手続きを進めていきます。以下の画面では、「東京(羽田)-沖縄(那覇)」間の、8:15発の便を選択しています。
その後、運賃が「株主割引」となっていることなど、内容を確認し、予約を確定します。
ステップ2: 「発券用コード」の登録
予約を済ませた後は、「発券用コード」を登録します。この作業は、次のステップである支払い(チケットの購入)までに行う必要があります。
予約を確定させると、「株主割引発券用コードを登録」するというボタンが表示されているのがわかります。この「株主割引発券用コードを登録」を、購入期限である2日後(予約日を含めて3日以内)までに実施する必要があります(この例では予約作業を2019年6月16日に行いました)。
「株主割引発券用コードを登録」をクリックすると、以下のような画面が表示されます。こちらの画面の「発見用コード」に、「JAL株主優待券」に記載されている「発券用コード」を入力します。
「JAL株主優待券」に記載の「発券用コード」は、銀のスクラッチ部分を削る必要があります。スクラッチ部分はコインなどを使って優しく削りましょう。強く削ると、印刷部分も削れてしまって「発券用コード」が確認できない場合があります・・。
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ステップ3:支払いの実施(チケットの購入)
「発券用コード」の入力後は、画面の指示に従い支払い(チケットの購入)を実施しましょう。
「株主割引運賃」の場合、搭乗日の3日前までのフライトに関しては、予約日を含め3日以内に支払いをする必要があります。支払いをしない場合は予約が無効(キャンセル)になりますのでご注意ください。
ステップ4:フライトに搭乗
「ステップ3」まで完了していれば、あとは該当のフライトに搭乗するだけです。「JAL株主優待券」自体は回収されませんが、なんらかの事態に備えて、当日空港に持参するようにしましょう。
JAL株主優待券のメリットとデメリット
最後に、「JAL株主優待券」のメリットとデメリットをまとめたいと思います。
柔軟性の高いチケットを普通席で50%、ファーストクラスで40%という高い割引率で購入できるのが最大のメリット
メリットはなんといっても、普通運賃と同等の柔軟性の高いチケットを、普通席で50%、ファーストクラスで40%という高い割引率で購入できるというところです。
特にファーストクラスで最安値となる場合が多くあるため、ステータス修行との相性が良いというのも特徴です。
<メリット>
- 普通運賃に比べて、普通席で「約50%」、ファーストクラスで「約40%」の割引を受けることができる
- 予約変更が「無料」で可能であり、取消手数料も出発時までは「無料」となる(払戻手数料の430円は必要)
- 予約時期による価格変動がなく、当日でも空席があれば予約できる
- 他の割引運賃よりも競争率が低い(特に土日や繁忙期)
- 「ファーストクラス」の場合は他の割引運賃に比べても有利になる場合が多い
- FOPも付与されるためステータス修行にも利用できる
獲得のために元手が必要なのが避けることができないデメリット
デメリットは「普通席」の場合は他の割引運賃の方が有利になる場合があるというところです。
土日や繁忙期などは、割引運賃の座席確保は競争にはなりますが、予約変更の可能性が低い場合は、他の割引運賃の方が有利になる場合があります。
また、「JAL株主優待券」の獲得のために元手が必要という点は、避けることができないデメリットです。
加えて、「JAL株主優待券」のスクラッチは予約時に削る必要がありますので、予約時に「JAL株主優待券」を入手している必要があります。
ANAの場合は、搭乗日当日に用意できれていればOKとなっていますので、この点はANAに比べた場合のデメリットになります。
<デメリット>
- 「普通席」の場合は他の割引運賃の方が有利になる場合がある
- 「JAL株主優待券」の獲得のために元手が必要
- 「JAL株主優待券」のスクラッチは予約時に削る必要がある
株主優待券をリクスを抑えて獲得するには「クロス取引」が有効です。クロスとは?という基本から、ANA株を題材に実際にクロス取引を行った手順を以下記事でまとめております。合わせてご参照ください。
まとめ
今回は、「JAL株主優待券」の価格や入手方法から、特徴、メリット、使い方まで、詳しくご紹介していきました。
「JAL株主優待券」を利用すると、普通運賃に比べて普通席で50%、ファーストクラスで40%ほどの割引価格でチケットを購入することができます。しかしながら、「普通席」の場合は、「先得割引」などの割引運賃の方が、割安になる場合も多くあります。
そのため、「ANA株主優待券」の本当の価値は、「普通運賃」と同等の「変更「や「払い戻し(キャンセル)」に対する柔軟性を持っているチケットを、割引価格で購入できる点にあります。加えて、マイルやFOP(FLY ON ポイント)も加算されるため、JGCなどのステータス修行にも活用することができます。
サラリーマンなど平日が仕事で忙しく、予定変更が発生しやすい方や、土日・祝日などにファーストクラスを利用した「JGC修行」をする方との相性が良くなっています。
これらに該当する方は、一度「JAL株主優待券」の利用も検討されてはいかがでしょうか。
それでは、また!
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