ヴァチカン美術館のチケット予約方法!場所と行き方も徹底解説!
ヴァチカン美術館(バチカン美術館)は、イタリアのヴァチカン市国内にある美術館です。「最後の審判」と「天地創造」が展示されている「システィーナ礼拝堂」や、「アテネの学堂」が展示されている「ラファエロの間」などの多くの見どころがあり世界的に人気があります。イタリア旅行、ローマ観光の折には、訪れておきたい重要な観光スポットとなっています。その人気が故に、ヴァチカン美術館の入館のためには長蛇の列に並ぶ必要があります。しかしながら、事前にネットで予約することで、これを回避することができ、時間と体力の節約をすることができます。そこで当記事では、ヴァチカン美術館のチケットの予約方法から、開館時間、場所、行き方まで詳しくご紹介していきたいと思います。また、記事の後半では、実際に予約チケットを利用してみた体験レポートもご紹介したいと思います。
目次
ヴァチカン美術館とは?
ヴァチカン(バチカン美術館)美術館は、イタリアのヴァチカン市国内にある美術館です。ヴァチカン宮殿内にある美術館および博物館の総称となっています。日本語では「ヴァチカン美術館」の他に「バチカン美術館」などとも表記されています。
ヴァチカン美術館には歴代ローマ教皇の収集品が収蔵展示されており、イタリア美術の膨大なコレクションを誇る世界屈指の美術館となっています。膨大な広さを誇り、全ての展示品を見て回るには1週間以上必要とも言われています。
主な見所としては、ミケランジェロ作である「最後の審判」と「天地創造」が展示されている「システィーナ礼拝堂」や、ラファエロ作の「アテネの学堂」が展示されている「ラファエロの間」などがあります。
ヴァチカン美術館の基本情報
ヴァチカン美術館の開館時間
ヴァチカン美術館の開館時間は以下のようになっています。月曜日から土曜日までの午前9時から午後6時までが開館時間になっています。ただし、最終入場は午後4時に設定されており、これを過ぎると入館できなくなるため注意が必要です。また、毎週日曜日は閉館日に設定されていますが、毎月最終日曜日だけは時間を短縮して開館されています。
<ヴァチカン美術館の開館時間>
- 月曜から土曜日
- 開館時間:09.00 a.m. – 06.00 p.m.
- 最終入場:04.00 p.m.
- 毎月最終日曜日
- 開館時間:09.00 a.m. – 02.00 p.m.
- 最終入場:12.30 p.m.
- 閉館日
- 日曜日(毎月最終日曜日を除く)
- 1月1日、2月11日、3月19日、4月22日、5月1日、6月29日、8月14日・15日、11月1日・25日、12月26日
ヴァチカン美術館は上記閉館日以外にも変則的に閉館日が設けられる場合があります。開館日および開館時間の詳細については「こちら」のヴァチカン美術館のカレンダーから確認することができます(PDFがオープンします)。
ヴァチカン美術館の入館料金
ヴァチカン美術館の入館料金は以下のようになっています。大人は「17ユーロ」、子供(6歳から18歳)は「8ユーロ」というのが基本になります。オーディオガイドが必要な場合は、大人は「7ユーロ」、子供は「5ユーロ」で利用することができます。なお、毎月最終日曜日は入館料金は「無料」となっています。
<ヴァチカン美術館の入館料金>
- 大人:17ユーロ
- 子供(6歳から18歳):8ユーロ
- ※毎月最終日曜日は無料
- ※オーディオガイドは、大人7ユーロ、子供(6歳から12歳)5ユーロ
ヴァチカン美術館の入館チケットをネットで事前に購入する場合は、上記入館料金にプラスして「4ユーロ」が必要になります。詳細は以下でご紹介する「予約手順」でもご紹介していきます。
ヴァチカン美術館の場所と行き方(アクセス)
ヴァチカン美術館は、前述のとおりイタリアのヴァチカン市国内にあります。最寄駅はローマの「オッタビアーノ(Ottaviano)」となっています。
ヴァチカン美術館へのアクセスマップは以下のようになります。ヴァチカン美術館の入り口は、「オッタビアーノ(Ottaviano)」の駅から、南西に徒歩7-8分進んだところにあります。サン・ピエトロ寺院とは入り口が異なるため注意が必要です。
<ヴァチカン美術館へのアクセス>
- 最寄駅:ローマ地下鉄の「オッタビアーノ(Ottaviano)」駅
- 所要時間:「オッタビアーノ(Ottaviano)」駅から徒歩7-8分
<ヴァチカン美術館へのアクセスマップ>
ヴァチカン美術館のチケットを予約するメリットとデメリット
ネット予約するメリット
ヴァチカン美術館は世界的に人気の高い美術館であるため、いつも入館するための長蛇の列ができています。特に、午前中とランチタイムを過ぎた3時以降が混雑するといわれており、入館するまでに1時間から2時間ほど必要な場合もあります。
一方で、ヴァチカン美術館の入館チケットは事前にネットで予約することができます。この入館チケットは「30分ごと」の時間指定制になっており、この時間に合わせて訪れれば、長蛇の列に並ぶことを回避できます。
そのため、ヴァチカン美術館の入館チケットを事前に予約する最大のメリットは時間と労力を節約できるということになります。海外旅行時には、時間も体力もとても大切になりますので、このメリットは計り知れません。
また、ヴァチカン美術館を鑑賞後に、そのまま「サン・ピエトロ大聖堂」の方にも入場できるというメリットもあります。サン・ピエトロ大聖堂の入場は無料ですが、入場のためにはこちらにも長蛇の列ができています。
こちらでも行列を回避できるというのは、隠れたメリットということが言えます。
こちらは、サン・ピエトロ大聖堂に入場するための行列です。気の遠くなるほどの長さです・・。
ネット予約するデメリット
デメリットとしては、通常の入館料金にプラスして「4ユーロ」が必要になるという点と、入館時間が決められているため時間に縛られるという点です。
ただこれは、時間と労力を節約できるという大きなメリットに比べれば、デメリットにもならないと思います。
メリットとデメリットのまとめ
以上から、ヴァチカン美術館を利用する際には、ネットでの事前予約を強くオススメします。
<ヴァチカン美術館の入館チケットをネットで予約するメリットとデメリット>
- メリット
- 入館のための行列を回避して時間と労力を節約
- サン・ピエトロ大聖堂の行列も回避できる
- デメリット
- 通常の入館料金にプラスして「4ユーロ」が必要
- 入館時間に行動が縛られる
ヴァチカン美術館のチケットの予約方法
それではここからは、ヴァチカン美術館の入館チケットをネットで予約する方法を解説していきたいと思います。
Step1:公式HPにアクセス
ヴァチカン美術館の入館チケットは、ヴァチカン美術館の公式HPから購入することができます。具体的には、以下からアクセスすることができます。
参考 チケット予約ヴァチカン美術館
Step2:入館チケットの購入を指定
上記、ヴァチカン美術館の公式HPのリンクをクリックすると、以下のようなチケット購入ページが表示されます。
上段が「イタリア語」、下段が「英語」の入り口になります。通常は英語を利用すると思われますので「Enter」をクリックします。
「Enter」をクリックすると、以下のような画面が表示されます。ここでは購入できるチケットの種類が表示されます。入館チケットは「ADMISSION TICKETS」となりますので、こちらをクリックします。
「ADMISSION TICKETS」をクリックすると、以下のような画面が表示されます。
ここでは、購入するチケットが「ヴァチカン美術館」と「システィーナ礼拝堂」のものであることの確認と、最大で60日先までのチケットが購入できるという情報が表示されています。
内容を確認後「VATICAN MUSEUMS AND SISTINE CHAPEL」をクリックします。
「VATICAN MUSEUMS AND SISTINE CHAPEL」をクリックすると、以下のような画面が表示されます。
ここでは、入館料金が表示されています。前述のとおり、入館料金は、大人は「17ユーロ」、子供(6歳から18歳)は「8ユーロ」であることが示されています。
また、オーディオガイドを利用する場合の追加料金の説明もあります。
上記画面を下にスクロールすると、「年月」と「人数」を入力するプルダウンが表示されます。希望の「年月」と「人数」を選択後、画面右下の「Next」をクリックします。ここでは、2019年7月を選択しています。
Step3:人数と日時の詳細を指定
「Next」をクリックすると、人数と日時の詳細選択の画面が表示されます。まずは日時の詳細選択からです。
さきほどの画面で2019年7月を選択しているため、ここでは7月のカレンダーが表示されています。チケットを購入可能な日程は「グリーン」になっていますので、この中から希望の日程を選択します。
ここでは「7月20日」を選択しています。
「7月20日」を選択すると、以下のように予約可能なタイムスロットが表示されます。オープン後の午前9時から、30分間隔で指定することができます。ここでは朝イチとなる「09:00」を選択しています。
「09:00」を選択すると、チケット枚数の選択画面が表示されます。参加人数は「2名」としていましたので、この人数の範囲でチケットの種類ごとに「枚数」を指定します。
大人の場合は「Full price ticket」、子供(6歳から18歳)の場合は「Reduced ticket」を選択します。必要な枚数をプルダウンから選択します。
上記画面を下にスクロールすると、オーディオガイド付きのチケットも表示されます。オーディオガイドが必要な場合はこちらから枚数を選択します。
さらに画面を下にスクロールすると、チケットの予約手数料として「4ユーロ」が必要であることが表示されます。内容を確認後「Next」をクリックします。
Step4:支払いを実施
予約チケットの枚数と日時指定が完了後は支払いを実施します。
「SUMMARY」にチケットの概要、「ESTIMATE OF RESERVATION」にチケット種類と枚数、金額が表示されますので内容を確認します。
また、支払い方法としては、クレジットカードのみで「MasterCard」と「VISA」のみが利用可能となっています。
上記画面を下にスクロールすると、購入者情報を入力する画面が表示されます。
言語として「英語」を選択していますので、ここでも英語で入力する必要があります。「*」が付いているものは必須になりますので、最低でもこれらは入力しましょう。
「SURNAME」に「姓」、「NAME」に「名」を入力します。前述の画面例は「山田太郎(Yamada Taro)」の場合の入力例になります。「LIST OF PARTICIPANTS」には、当日入館する全員の姓名を入力します。
購入者情報を入力が完了すると、制約事項の確認のための「チェックボックス」がありますのでクリックします。
また、その下には「Security code」の入力欄がありますので、画像として表示されている文字を確認して入力します。その後「Accept the Estimate and Proceed with the Reservation」をクリックします。
この後は、クレジットカード会社の支払い画面に以降します。よろしければ「5分以内」に「Conclude Reservation」をクリックします。
この後は、クレジットカード会社の支払い画面に遷移しますので、利用するクレジットカード番号などの詳細を入力し、支払いを完了させます。支
払いを完了後は、画面に「予約番号」が表示されますのでメモしておくようにしましょう。
クレジットカードでの決済後は、いかなる理由があろうとこ払い戻しはできませんのでご注意ください。日程の変更に関しては、予約日の「72時間前」までであれば可能です。予約変更は以下、ヴァチカン美術館の公式HPから行うことができます。
参考 予約変更ヴァチカン美術館
Step5:バウチャーを確認
チケットを予約後は、予約時に入力したメールアドレス向けに「バウチャー」がPDFで送付されます。当日はこちらのPDFを印刷して持参するようにしましょう。
ヴァチカン美術館の予約チケットを利用した体験レポート
ここからは、ヴァチカン美術館の予約チケットを実際に利用してみた体験レポートをお送りしたいと思います。
ヴァチカン美術館
ローマ地下鉄の「オッタビアーノ(Ottaviano)駅」からヴァチカン市国方面に歩いていくと、以下の写真のような「城壁」が見えてくると思います。こちらの城壁の中が「ヴァチカン市国」になっています。
こちらの城壁沿いに右手に進んでいくと、目指す「ヴァチカン美術館」があります。
「ヴァチカン美術館」に続く道は以下の写真のようになっています。
城壁沿いの通路が柵を使って左右に区切られています。柵の左手が「予約チケットを持っていない人」の列、柵の右手が「予約チケットを持っている人の列」です。
柵の左手はものすごく混雑しています。予約チケットを持っている場合は、列の右手をどんどんと進んでいきましょう。
実は、こちらの写真を撮影しているのは、午前8時半ちょっと前ぐらいの時間です。オープンである午前9時を待ちかねて、既に多くの方が行列をなしているのがわかりますね。「チケットを予約していないけど朝イチで行けば大丈夫だろう」というのは甘い考えです。朝イチであっても長蛇の列に並ぶ必要があるため注意が必要です。
こちらの写真は「ヴァチカン美術館」の入り口です。列の左手はオープン前であるため、まだ入場できない状態になっています。一方、列の右手は「すいすい」と館内に入ることができます。
入り口からヴァチカン美術館の中に入ると、すぐにセキュリティチェックがあります。
その後は、セキュリティチェックを抜けた正面あたりに「レセプション」がありますので、そちらにバウチャーを提示して、当日券に交換してもらいましょう。
当日券は以下の写真のようになっています。ヴァチカン美術館の鑑賞が終わるまで、なくさないように注意しましょう。
当日券をゲットした後は、1階から2階に移動して、ついにヴァチカン美術館の鑑賞スタートです。
もしこの段階でトイレに行きたい場合は、1階フロアにはトイレがありますので、先に済ませておくと良いと思います。(展示エリアの中にもトイレはところどころにありますので、それほど心配する必要はありません)
ヴァチカン美術館の中はとても広いです。ガイドブックやマップなどを利用して、お目当の作品を中心に見て回ることをオススメします。(そうしないと、多分体力が持ちません・・)
ヴァチカン美術館の中はこんな感じです。まず、建物自体がとても素晴らしいです。別世界に迷い込んだような感覚になります。
展示物も、絵画や彫刻を始め、本当に素晴らしいものが多数展示されています。時間(と体力)がいくらあっても足りません。
ヴァチカン美術館の中は、基本的には撮影OK(フラッシュ撮影はNG)となっています。ただし、最大の見所とも言える「システィーナ礼拝堂」だけは撮影NG(私語も基本的にNG。静粛に!)となっていますので注意しましょう。
サン・ピエトロ大聖堂
「ヴァチカン美術館」を鑑賞した後は、その流れで「サン・ピエトロ大聖堂」にも入場することができます。
普通に「サン・ピエトロ大聖堂」に入場しようとすると、長蛇の列に並ぶ必要がありますので、このタイミングで合わせて「サン・ピエトロ大聖堂」にも入場するのがオススメです。
サン・ピエトロ大聖堂の中はこんな感じです。その巨大さ、豪華さと、荘厳な雰囲気に圧倒されます。
キリスト教徒でなくとも、この空間に身を置いているだけで、なにか圧倒されるものを感じます。
こちらは、ミケランジェロの最高傑作とも割れる「ピエタ」。本当に素晴らしかったです。
クーポラ
「サン・ピエトロ大聖堂」の中には、その上長部である「クーポラ」に登ることができる入り口があります。
「サン・ピエトロ大聖堂」の入場自体は無料ですが、こちらの「クーポラ」に登るには、別料金が必要になっています。エスカレーターを利用する場合は「10ユーロ」、階段を利用する場合は「8ユーロ」が必要となります。
ただ、エレベーターを利用する場合も最初の部分をショートカットできるだけで、最終的には「320段」を登る必要があります。階段の場合は「551段」です。私は節約して階段で登るコースを選択しました(笑)。
こちらは、途中地点。なんと、さきほどまでいた「サン・ピエトロ大聖堂」の様子を上から覗くことができます。貴重な風景ですね。
天井画も間近で鑑賞することができます。素晴らしい。
さらにしばらく階段を上っていくと、クーポラの頂上部分に到着しました。こちらは、「サン・ピエトロ大聖堂」の裏側にある「ヴァチカン庭園」方面。素晴らしい景色が広がっていますね。
こちらは、「サン・ピエトロ大聖堂」の正面側。広場の中心にある「オベリスク」がかなり小さく見えますね。遠く山々まで見渡すことができ、こちらも素晴らしい眺望です。
クーポラの頂上まで階段で登るのは、正直とても大変でしたが、その疲れが吹き飛ぶほどの素晴らしい体験をすることができました。
イタリア旅行2019のスケジュール
今回の記事は、2019年ゴールデンウィークの「イタリア旅行」の一部としてご紹介しました。「イタリア旅行2019」全体のスケジュールは以下のようになっています。
<イタリア旅行2019のスケジュール>
- 1日目:東京(羽田)からイタリア(ローマ)に移動。セントレジス ローマに宿泊
- 2日目:ローマ観光。セントレジス ローマに宿泊 <=今ここ
- 3日目:ローマからフィレンツェに移動。セントレジス フィレンツェに宿泊
- 4日目:フィレンツェからヴェネツィアに移動。ダニエリ(ヴェネツィア)に宿泊
- 5日目:ヴェネツィア観光。ダニエリ(ヴェネツィア)に宿泊
- 6日目:イタリア(ヴェネツィア)から東京(成田)に移動
- 7日目:東京(成田)に帰国
今回のイタリア旅行はビジネスクラスと高級ホテルを利用した豪華なものですが、貯めたANAマイルとSPGアメックスのポイントで、ほぼ無料で実現しています。陸マイラー的なANAマイルの貯め方とSPGアメックスの特典とメリット・デメリットは以下の記事をそれぞれご参照ください。
まとめ
今回は、ヴァチカン美術館のチケットの予約方法から、開館時間、場所、行き方まで詳しくご紹介しました。また、記事の後半では、予約チケットを利用した体験レポートも合わせてご紹介しました。
ヴァチカン美術館は建物も展示物も素晴らしく、どこか別世界に迷い込んだかのような体験をすることができます。また、システィーナ礼拝堂や、サン・ピエトロ大聖堂では、その厳かな雰囲気に圧倒されるとともに、感動を覚える方も多いのではないかと思います。
ヴァチカン美術館は人気が故にいつも行列が絶えませんが、事前にネットでチケットを予約しておくことで、時間と体力を節約することができます。
イタリア旅行やローマ観光の折には、予約チケットを利用して、ぜひヴァチカン美術館の鑑賞を楽しんでいただければと思います。
==>次の記事
ローマ観光の王道モデルコースは?徒歩で有名スポットを半日で巡るルートを解説!
<==前の記事
ヨーロッパ周遊 SIMカードのオススメは?Amazonで事前購入した口コミ レポート!
<<==目次、記事一覧==>>
それでは、また!
関連記事