ヨーロッパ周遊 SIMカードのオススメは?Amazonで事前購入した口コミ レポート!
今回のイタリア旅行では、SIMカードをAmazonで事前購入しました。購入したのは「ヨーロッパ 周遊 プリペイド SIMカード 4G データ 通信 (小容量(1.5GBデータ通信+通話))」という商品で、中身は「KPN」というオランダの通信事業者のプリペイドSIMカードです。現地SIMカードは、空港や市街の携帯電話カウンターで購入する方法もありますが、私自身は、旅行期間中の滞在時間を有効に利用したかったため、日本で事前購入することにしました。日本で調べた限りでは「Three」や「AIS」の方が口コミ数が多く安心感がありましたが、実際に利用してみると「KPN(WeChat go)」は安定して4Gで通信でき、データ通信もサクサクで問題ありませんでした。当記事では、ヨーロッパで利用できるプリペイドSIMカードの比較から、体験レポートまで、詳しくご紹介していきたいと思います。
目次
ヨーロッパのSIMカードを利用するためには、SIMフリー端末が必要
ヨーロッパで現地SIMカードを利用するには、大前提があります。それは「SIMフリー端末」が必要だということです。当たり前ですがとても重要です。
SIMフリー端末を用意するためには、以下、大きく3つの方法があります。いずれかの方法を利用して、まずはSIMフリー端末を用意しておきましょう。
1. NTTドコモやソフトバンク、auなどの大手キャリアを利用の場合は、SIMロックを解除する
NTTドコモやソフトバンク、auなどの大手キャリアでiPhoneなどのスマートフォンを購入した場合は、最初は、それぞれのキャリアが提供するSIMのみで利用できるように「SIMロック」された状態になっています。
通常、この「SIMロック」は、契約6ヶ月後から手数料を支払うことで解除できるようになっています(契約時期や機種などによってできない場合あり)。
ヨーロッパで現地のプリペイドSIMを利用するには、SIMロックが解除された状態、いわゆる「SIMフリー端末」にする必要があります。
自身がお持ちの端末が「SIMロック」された状態なのか、解除された状態なのかを、まずは確認しましょう。
2. 楽天モバイルやBIGLOBEモバイルなどのMVNOを利用の場合は、初めからSIMロック解除されている
最近は、楽天モバイルやBIGLOBEモバイルなどの格安SIMが流行りですよね。
これは、MVNO(Mobile Virtual Network Operator)と呼ばれる事業者が大手キャリアから回線を借りて、大手キャリアよりも割安でサービスを提供しているものです。
これらMVNO事業者は、格安SIMと合わせて端末をセットで販売していることも多いと思いますが、これらMVNO事業者から提供される端末は、初めから「SIMロック」が解除された状態、いわゆる「SIMフリー端末」として販売されています。
私の場合、今回のヨーロッパ旅行の際は「BIGLOBEモバイル」の格安SIMを利用しており、端末自体も「BIGLOBEモバイル」から購入した「SIMフリー端末」でした。
ですので、これをそのままヨーロッパ(イタリア)に持ち込みました。
3. Amazonや楽天市場などで、SIMフリー端末を購入する
最後は、なんらかの事情によって、大手キャリアで利用している端末のSIMロックが解除できない場合や、盗難や紛失に備えて国内で利用している端末と海外で利用する端末を明確に分けたい場合です。
このような場合は、海外で利用する用途と割り切って、格安のSIMフリー端末を購入するという手もあります。
Amazonや楽天市場などでは、SIMフリー端末が多数販売されています。値段はピンキリですが、古いモデルの場合は、1万円を切る価格で販売されていることもあります。
ヨーロッパのSIMカードを調達する方法:ヨーロッパ vs 日本での事前調達
「SIMフリー端末」を用意できた後は、ヨーロッパ現地で利用できる「SIMカード」を用意する必要があります。ヨーロッパ現地で利用できる「SIMカード」を調達するには、以下、大きく2つの方法があります。
ヨーロッパ現地に到着後に調達する場合のメリット、デメリット
海外旅行で「SIMカード」を調達する場合、現地の空港で購入するというのが王道です。今回はイタリア旅行ですので、イタリア到着後に購入するということになります。
私も以前、オーストラリア(シドニー)に出かけた際には、シドニー空港内の携帯電話ショップでOptus(オプタス)のSIMカードを購入しました。
また、シンガポールでも同じく空港で「シンガポールSIM」を購入しました。
現地の空港でSIMカードを購入できると、空港からの移動手段の検索などに、すぐに活用できるため、とても便利です。また、プランが細かく選択できたり、スタッフさんが設定まで行ってくれるというメリットもあります。
ただし、往々にして、空港の携帯電話ショップは混雑しており待ち時間が発生するというデメリットがあります。
料金プランの説明やパスポートの登録、端末の設定を個別に行うため、1人つき15分から20分程度の所要時間が必要になるためです。
長い行列ができているような場合は、思いの外、時間がかかる場合があるので注意が必要です。
日本で事前調達する場合のメリット、デメリット
ヨーロッパ現地で利用できる「SIMカード」は、Amazonなどを利用して、日本で事前購入することもできます。
日本で事前に「SIMカード」を購入しておけば、ショップまでの移動時間や待ち時間を省略できますので、現地での時間を有効活用できるというメリットがあります。
また、イタリア語や英語でのやりとりも発生しませんので、気楽でもあります。
ただし、選択できる料金プランが限られていたり、自分で設定する必要があるため、設定がうまくいかないかもしれないというデメリットもあります。
私の場合は、ハワイ、台湾、香港・シンガポールで現地「SIMカード」を日本で事前に調達して利用しています。
私はヨーロッパのSIMカードを、日本で事前調達することを選択
私自身は、前述の「ヨーロッパ現地に到着後に調達する」パターンと「日本で事前調達する」パターンで、メリットとデメリットを比較の結果、「日本で事前調達する」ことにしました。
選択のポイントとしては、ショップまでの移動時間、待ち時間を省略でき、現地での滞在時間を効率化できるという点に重きをおきました。
それぞれのパターンのメリットとデメリットは以下になります。
ヨーロッパ現地に到着後に調達するメリットとデメリット
<メリット>
- ショップでアクティベーションのサポートを受けられて安心
- 幅広い料金プランの中から選択できる
<デメリット>
- ショップまでの移動時間、待ち時間が発生する
- 早朝、深夜到着便の場合、ショップが営業時間外の場合がある
- イタリア語や英語でのやりとり
日本で事前調達するメリットとデメリット
<メリット>
- ショップまでの移動時間、待ち時間を省略できる
- 早朝、深夜到着便の場合でも、ショップの営業時間を機にする必要がない
- イタリア語や英語でのやりとりなし
<デメリット>
- アクティベーションを自分で実施する必要あり
- 選択できる料金プランが限られる
ちなみに、最近ではスマホでeSIMを提供するサービスも登場しています。有名なのが「Airalo」です。私も最近は海外旅行で愛用しています。
Airaloの使い方からメリット、デメリットの詳細はこちらの記事にまとめています。ぜひ合わせてご参照ください。
Amazonを利用して日本で事前購入可能なヨーロッパのSIMカード比較
今回のイタリア旅行に利用する「SIMカード」を事前購入するにあたり、Amazonで「ヨーロッパ SIM」と検索してヒットする以下の3つの商品を比較してみました(口コミ数が多く良さそうな3商品をピックアップ)
<比較した3商品>
Threeデータ通信プリペイドSIM【イギリス含む42ヶ国対応】【1GB / 30日タイプ】
ヨーロッパ 周遊 プリペイド SIMカード 4G データ 通信 (小容量(1.5GBデータ通信+通話))
AIS プリペイドSIMカード データ通信 15日 4G/3G
これら3商品の価格や口コミ数、評価、主な仕様をまとめると以下のようになります。それぞれの情報は当記事執筆時点の2019年5月25日時点のものになります。
<3商品の比較表>
商品名 | Threeデータ通信プリペイドSIM | ヨーロッパ 周遊 プリペイド SIMカード 4G データ 通信 | AIS プリペイドSIMカード データ通信 15日 4G/3G |
価格 | 990円 | 1,980円 | 3,170円 |
通信規格 | 4G/3G | 4G/3G | 4G/3G |
データ容量 | 1GB | 1.5GB | 4GB |
利用日数 | 30日 | 15日 | 15日 |
利用可能国数 | イギリス含む42ヶ国 | ヨーロッパ32ヶ国+スイス | 世界70ヶ国 |
SIMサイズ | 標準、micro、nano |
標準、micro、nano | 標準、micro、nano |
デザリング | 不可 | 可 | 可 |
口コミ数 | 883件 | 84件 | 378件 |
評価 | 4.0 | 3.8 | 4.2 |
備考 | イギリスでのみ4G、その他の国では3GBで通信 |
これを見ると、一番価格が安く評価が高いのは「Threeデータ通信プリペイドSIM」ということになります。ただし、この商品には弱点があります。
それは、イギリスでは4G接続できますが、それ以外の国では3G接続となる点です。
3GでもGoogleMapやテキストを中心としたWebサイトの閲覧程度であれば問題ないと思われますが、画像を含むSNSの閲覧や投稿は苦しいところです。
そのため、私の今回の旅行先であるイタリアで4G接続できそうな「ヨーロッパ 周遊 プリペイド SIMカード 4G データ 通信」と「AIS プリペイドSIMカード データ通信 15日 4G/3G」が実質的な比較対象になりました。
「AIS プリペイドSIMカード データ通信 15日 4G/3G」の方が価格が高い分、データ容量が大きくなっています。また、利用できる国数も多くなっています。
ただし、今回はイタリアのみで利用できればよく、また、今回のイタリア旅行は5泊7日のスケジュールであり、私のこれまでの海外旅行での「SIMカード」の利用実績からすると、1日100MBあれば十分です。
そのため、今回は価格を重視して「ヨーロッパ 周遊 プリペイド SIMカード 4G データ 通信」を選択することにしました。また、デザリング可能となっているのも嬉しいポイントです。
ヨーロッパ周遊プリペイドSIMカードの特徴と料金プラン
「ヨーロッパ 周遊 プリペイド SIMカード 4G データ 通信」には、「1.5GB/15日」というプラン以外にもいくつかのパターンがあります。
私の場合は、「1.5GB/15日」というプランで十分ですが、データ容量が心配という方は、データ容量が大きいプランを選択することができます(その分、価格は高くなります)。
選択肢が多いというのは嬉しいポイントですね。具体的には以下のようになっています。
<料金プランと特徴>
価格 | データ容量 | 利用可能日数 | |
小容量 | 1,180円 | 1.5GB | 15日 |
スタンダード | 2,680円 | 3.5GB | 15日 |
大容量 | 3,700円 | 4.5GB | 28日 |
超大容量 | 4,380円 | 8.5GB | 30日 |
メガ大容量 | 8,980円 | 20GB | 90日 |
ヨーロッパ周遊プリペイドSIMカードの利用レポート
現物確認
「ヨーロッパ 周遊 プリペイド SIMカード 4G データ 通信」を注文すると「ネコポス便」でやってきました。私の場合は注文してから3日後ぐらいにポストに投函されていました。
中身を確認してみると以下のようになっています。「KPN」というオランダの通信事業者のプリペイド「SIMカード」であることが確認できます。
「WeChat Go」という商品名のようです。至る所に中国語が書かれているところから推測するに、中国向けのパッケージなのかもしれません。
中を開くと以下のようになっています。中は説明書になっていて、英語と中国語で併記されるようになっています。そのため、中国語がわからなくても、英語がわかれば設定手順を把握することができるようになっています。
また、こちらのパッケージには、日本語の設定手順(日本語マニュアル)が入っていますので、英語も中国語もわからなくても大丈夫です。これは助かります。親切ですね。
「SIMカード」はこちらのようになっています。マルチカットになっていて、「通常SIM」「Micro SIM」「 Nano SIM」の3種類のサイズに対応しています。
KPNの「WeChat Go」のSIMカードはAmazonを利用して単体で購入することもできます(1.5GB/15日のタイプのみ)。価格的にはあまり変わりませんので、お好みに合わせて選択ください。
設定手順
私が利用している端末は前述のとおりHuawei(ファーウェイ)の「P20 lite」です。こちらの端末の場合、「SIMカード」を挿入して端末を再起動するだけで、自動的に4G通信が利用できるようになりました。
以下の画面が実際の端末の様子です。左上のアンテナマークの上に「4G」と表示されており、4G通信可能な状態であることがわかります。また、APNも自動的に設定されていました。
データ通信を有効にするためには、端末のデータ通信設定で「データ通信ON」「データローミングON」「国際ローミングON」にする必要があります。またAPN設定がうまく切り替わらない場合は手動で設定する必要があります。
SIMカードが正しく認識されると、SMSの方にも以下のようなメッセージが届きます。こちらのメッセージで、ヨーロッパで利用することができる「電話番号」も確認することができます(以下画像ではモザイクで消してあります)。
「SIMカード」を入れ替えて通信が発生した時点から利用可能日数がスタートします。「SIMカード」の入れ替えは利用する現地に到着してから行うようにしましょう。
利用した感想
今回のイタリア旅行時に、こちら「ヨーロッパ 周遊 プリペイド SIMカード 4G データ 通信」を実際に利用してみました。
今回のイタリア旅行では「ローマ」「フィレンツェ」「ヴェネティア」の3都市を周遊しましたが、結果としてどの都市でも「4G」の高速通信を利用することができました。
ただし、場所によっては「3G」になっていることがあり、この時は画像のアップロードや閲覧にストレスを感じることもありました。
感覚として、観光地を中心とした屋外の街歩きや、高速鉄道(今回はイタロを利用)の移動では「4G」で接続されていましたが、ホテルの客室では「3G」になっていることが多いと感じました。
イタリア(ヨーロッパ)のホテルは作りが頑丈ですので、もしかしたら「4G」の電波が通じにくいのかもしれませんね・・。
ただ、ホテル内では、ホテルが提供する「WiFi」を利用することができましたので、これと兼用することで実際には不便に感じることはありませんでした。
また、街歩きには「GoogleMap」を多用していました。ヨーロッパは細かい路地が多く、地図では方向がわからなくなっていまうような場合が多くあります。
そんな時に「GoogleMap」を利用すると、自分の位置を正確に把握することができ、何度も助けられました。
結果として、旅行中に「GoogleMap」を利用できることで、時間の節約にもなり、旅行中の安心感も高まりました。海外旅行では「GoogleMap」の利用が必須になりつつありますね。本当に便利です。
イタリア旅行2019のスケジュール
今回の記事は、2019年ゴールデンウィークの「イタリア旅行」の一部としてご紹介しました。「イタリア旅行2019」全体のスケジュールは以下のようになっています。
<イタリア旅行2019のスケジュール>
- 1日目:東京(羽田)からイタリア(ローマ)に移動。セントレジス ローマに宿泊
- 2日目:ローマ観光。セントレジス ローマに宿泊 <=今ここ
- 3日目:ローマからフィレンツェに移動。セントレジス フィレンツェに宿泊
- 4日目:フィレンツェからヴェネツィアに移動。ダニエリ(ヴェネツィア)に宿泊
- 5日目:ヴェネツィア観光。ダニエリ(ヴェネツィア)に宿泊
- 6日目:イタリア(ヴェネツィア)から東京(成田)に移動
- 7日目:東京(成田)に帰国
今回のイタリア旅行はビジネスクラスと高級ホテルを利用した豪華なものですが、貯めたANAマイルとSPGアメックスのポイントで、ほぼ無料で実現しています。
陸マイラー的なANAマイルの貯め方とSPGアメックスの特典とメリット・デメリットは以下の記事をそれぞれご参照ください。
まとめ
今回は、ヨーロッパで利用できるプリペイドSIMカードの比較から、体験レポートまで、詳しくご紹介させていただきました。
今回のイタリア旅行では「ヨーロッパ 周遊 プリペイド SIMカード 4G データ 通信」を「ローマ」や「フィレンツェ」「ベネティア」で利用してみましたが、多くの場所で「4G」の高速通信を行うことができ、快適に利用することができました。
設定方法も簡単ですぐに利用できたのも良いですね。デザリングも可能ですので、複数の端末を利用する場合もコストを抑えることもできます。
海外旅行で「GoogleMap」を利用でると安心感が違います。結果として時間の節約にもなりますので、まだ「SIMカード」を利用したことがない方は、一度検討してみてはいかがでしょうか?
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それでは、また!
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