北京首都国際空港で乗り継ぎ:エアチャイナ利用での体験と所要時間レポート!
エアチャイナのビジネスクラスを利用した、羽田=シンガポール旅行に行ってきました。この、エアチャイナのビジネスクラスを利用した、羽田=シンガポールのフライト、目的地はシンガポールなのですが、ポイントは北京での乗り継ぎが発生するところ。ルートとしては、羽田空港=北京首都国際空港=チャンギ国際空港、となっています。今回は、この鬼門と言われる「北京首都国際空港」での乗り継ぎを、往路と復路で2度実践してきましたので、その体験と実際の所要時間をレポートしたいと思います。往路は何事もなかったのですが、復路では、そこそこのアクシデントが発生し、ドキドキの乗り換えになりました。さすがは安定のエアチャイナクオリティー、なかなか、すんなりは行かせてくれませんね(汗)。
目次
北京首都国際空港とは
北京首都国際空港とは、その名前のとおり、中国の首都である北京に位置する国際空港です。
北京首都国際空港(ペキンしゅとこくさいくうこう)は、中華人民共和国北京市に位置する国際空港である。中国最大の空港であり、アジアでも最大級の規模、世界第二の規模を持つ。中国国際航空が中国民航時代から同空港をハブ空港としている。
北京首都国際空港の公式HPはこちらになります。
北京首都国際空港のターミナルビルの構成
北京首都国際空港は、3つのターミナルビルで構成されています。各ターミナルビル間は無料のシャトルバスで結ばれており、24時間運行されています。主に、ターミナル1が国内線、ターミナル2がスカイチーム、ターミナル3がスターアライアンス、ワンワールド加盟各社が利用しています。
今回、私が利用したのは、到着便も出発便もエアチャイナ(中国国際航空)ですので、ターミナル3内での乗り継ぎになります。そういう意味では、ターミナル間をまたがる乗り継ぎに比べれば難易度は低いとも言えます(それでも、そこそこのアクシデントが発生しましたが・・)。
<ターミナル1利用の航空会社>
- 海南航空(国内線)(HU)
<ターミナル2利用の航空会社>
- エールフランス航空(AF)
- 中国南方航空(CZ)
- デルタ航空(DL)
- 上海航空(FM)
- ガルーダ・インドネシア航空(GA)
- 海南航空(国際線)(HU)
- ウズベキスタン航空(HY)
- イラン航空(IR)
- 高麗航空(国際線)(JS)
- エア・アスタナ(KC)
- 大韓航空(KE)
- アモイ航空(MF)
- マレーシア航空(MH)
- 中国東方航空(MU)
- パキスタン航空(PK)
- フィリピン航空(PR)
- アエロフロート・ロシア航空(SU)
- ベトナム航空(VN)
- 深セン航空(ZH)
<ターミナル3利用の航空会社>
- 日本航空(JL)
- 四川航空(国内線)(3U)
- エア・カナダ(AC)
- フィンエアー(AY)
- ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)
- エバー航空(BR)
- 中国国際航空(CA) <=今回利用
- チャイナ エアライン(CI)
- キャセイパシフィック航空(CX)
- エミレーツ航空(EK)
- エティハド航空(EY)
- キャセイドラゴン航空(KA)
- ルフトハンザ・ドイツ航空(LH)
- エルアル航空(LY)
- エジプト航空(MS)
- 全日本空輸(NH)
- マカオ航空(NX)
- ニュージーランド航空(NZ)
- シベリア航空(S7)
- モンゴル航空(OM)
- カタール航空(QR)
- アシアナ航空(OZ)
- 山東航空(国内線)(SC)
- スカンジナビア航空(SK)
- シンガポール航空(SQ)
- タイ国際航空(TG)
- トルコ航空(TK)
- ユナイテッド航空(UA)
エアチャイナのフライトスケジュールと乗り継ぎ時間
私が今回利用した、エアチャイナ便のフライトスケジュールと乗り継ぎ時間は以下になります。往路、復路ともに、ビジネスクラスを利用しました。
乗り継ぎ時間は、往路が1時間40分、復路が2時間15分ですので、往路の方が厳しい時間設定になっていることがわかります。また、以下の時間はあくまでの計画値、プラン上の数値です。実際どうだったかは、記事後半の体験レポートでまとめています。
<往路>
- CA168:羽田(金曜19:30)=>北京(金曜22:30)
- CA975:北京(土曜00:10)=>シンガポール(土曜6:30)
- 乗り継ぎ時間:1時間40分
<復路>
- CA970:シンガポール(日曜00:15)=>北京(日曜06:20)
- CA181:北京(日曜08:35)=>羽田(日曜12:50)
- 乗り継ぎ時間:2時間15分
エアチャイナビジネスクラスで行くシンガポールを発券した経緯
私が今回利用した、エアチャイナビジネスクラスで行くシンガポールを発券した経緯はこちらにまとめております。値段や獲得できるプレミアムポイント(PP)、PP単価等の詳細は、こちらご参照ください。
さて、前置きが長くなりましたが、以下では、実際に私が体験した、北京国際空港での乗り継ぎ体験レポートをお送りしたいと思います。
北京首都国際空港での乗り継ぎ体験レポート1(往路:羽田=>北京=>チャンギ)
実際の乗り継ぎ目標時間
まずは、往路での乗り継ぎ体験レポートです。ルートは、羽田空港=>北京首都国際空港=>チャンギ国際空港となります。航空券については、羽田空港でCA168、CA975、両方の分を発券してもらっていました。
往路では、羽田空港を定刻で出発し、北京首都国際空港に定刻(22:30ごろ)に到着しました。とても順調なスタートです。ですので、乗り継ぎ時間は、計画通りの1時間40分になります。
- CA168:羽田(金曜19:30)=>北京(金曜22:30)
- CA975:北京(土曜00:10)=>シンガポール(土曜6:30)
- 乗り継ぎ時間:1時間40分
ただし、チケットに記載されているCA975の搭乗開始時間は出発時刻30分前の23:40となっています。安全を見て、その搭乗開始時間には出発ゲートに到着したいところです。
ですので、目標となる乗り継ぎ時間は1時間10分となります。
飛行機を降機してから乗り継ぎカウンターまで
さて、こちらの写真は、羽田空港から出発し、北京首都国際空港に到着したところです。窓から外を見ても、噂通りに、若干空気がガスっていることがわかります。
乗り継ぎ時間に余裕がないことはわかっていたので、飛行機が無事に着陸し、ドアオープンするとともに、移動開始します。幸い、ビジネスクラス利用なので、先頭グループとしてスタートを切ることができました(笑)。
飛行機に出ると、案内板がありますので、基本は「Transfer」と書かれている方に進みます。
こちらは、飛行機から降りてすぐのところ。まずは、エスカレーターに乗って上に上がります。
エスカレータを登ったところにも、案内板がありますので、ここでも「Transfer」に従って移動します。
飛行機は、ターミナル3のかなり端っこに到着したようで、まずは、延々と歩いていくことになります。とにかくまっすぐです。動く歩道に従って、とにかく、どんどん移動しましょう。
すると、ちょっと開けた場所に出てきます。
道なりに進んで行くと、健康状態をチェックするサーモグラフィーのエリアがありますので、ここでもどんどん進んでいきます。
すると、さらに開けたエリアにでます。ここのエリアでは、正面が中国本土への「入国ゲート」、左手が「国際線乗り継ぎ専用のゲート」になります。
中国本土への入国ゲートは10個ぐらいのゲートがずらずらっと並んでいますので、つられてそちらに行ってしまいそうになりますが、その気持ちをグッと抑えて、左手の国際線乗り継ぎ用のゲートに進みましょう。
こんな感じの青い看板で「Transit for international flights within 24 hours」と記載されています。親切なことに、日本語でも「24時間以内の国際線乗り継ぎ」と記載されていますね。こんなにしっかり記載されていても、意外と目立たないですし、日本の様に案内係の方はいないので、間違えないように注意しましょう。
この時はスタートダッシュが効いたのか、上の写真の蛇腹で並ぶエリアには人はほとんどおらず、列の中盤となる、下の写真の場所まで一気に進むことができました。
この後は写真を撮ると怒られそうだったので写真は撮りませんでしたが、この先には、パスポートとチケットを確認するカウンターがあります。数としては、これだけ大きな空港なのに、なんと2つしかありません。さらに、この時稼働していたカウンターは、驚くことに1つだけだったので、結構時間がかかりました。
ここでの所要時間は、結局20分ほどだったと思います。
乗り継ぎカウンターから保安検査場まで
無事、パスポートとチケットを確認してもらった後は、保安検査に移動します。階段で1つ下の階に移動します。
下の階は保安検査場なのですが、ここでは、中国本土の方から出発する方々と同じ列に合流することになります。ですので、かなりの混雑となります。
保安検査場は、10ぐらいの列がありますので、なるべく空いていそうな列を見極めて、並ぶようにします(まあ、だいたい無駄なあがきなんですけどね・・)。
そして、北京首都国際空港の保安検査は、なかなか厳しいです。私は、保安検査でひっかかることは、これまでほとんどなかったのですが、金属を何も身につけていなくても、金属探知器になぜか引っかかってしまい、入念にボティチェックを受けました。かなり入念です。
入念に検査されているのは、もちろん私だけではないなので、ここでもかなりの時間を必要としました。
ここでの所要時間は、30分ほどだったと思います。
保安検査場から搭乗ゲートまで
そんなこんなで、保安検査場を抜けて、やっと国際線の制限エリアに到着しました。ここでは、出発ゲートの時間を確認しましょう。私が乗る予定のCA975はE10から出発になりますので、急いでそちらに移動します。
案内板に従って、E10に到着しました。保安検査場を出たところから、ここまでは約5分程度。結局、E10に到着したのは、23:25頃でした。飛行機が到着したのが22:30でしたので、ここまでの所要時間は55分ということになります。
搭乗開始時間が23:40ということで、あと15分しかありません。私はビジネスクラス利用なので、本当は航空会社ラウンジを利用できるのですが、そこまでの時間はなかったので、おとなしく、出発ゲートの前で搭乗開始まで待つことにしました。
往路便での乗り継ぎの感想
なにはともあれ、無事に乗り継ぎが成功してよかったです。私の場合は、ビジネスクラス利用で、スタートダッシュが効いていたので、実際の所要時間は55分で済みました。ですが、エコノミークラス利用で、飛行機の後方に乗っていた場合は、もう少し時間がかかるのではないかと思います。そのような場合は、さらに注意が必要ですね。
北京首都国際空港での乗り継ぎ体験レポート2(復路:チャンギ=>北京=>羽田)
実際の乗り継ぎ目標時間
続いては、復路での乗り継ぎ体験レポートです。ルートは、往路とは逆で、チャンギ国際空港=>北京首都国際空港=>羽田空港となります。航空券については、チャンギ国際空港でCA970、CA181、両方の分を発券してもらっていました。
しかし、ここでアクシデントが発生します。チャンギ国際空港でのチェックイン後(アーリーチェックインしていました)の19時過ぎに、エアチャイナから1通のメールがやってきました。
内容は以下の通りで、出発時刻が00:15から、01:00に変更になりました。つまり、45分の遅延発生です。
もともとの乗り継ぎ時間は2時間15分でしたので、45分遅延が発生したとしても、まだ乗り継ぎ時間は1時間30分あります。往路での乗り継ぎ所要時間は実質55分だったので、この時は、まあ、なんとかなるかなあ、なんて思っていました。
しかし、アクシデントというのは続くものです。実際に搭乗ゲートに行ってみると、搭乗開始時間(24:30)になっても、なかかな搭乗が開始されません。すると、非情なアナウンスが・・。なんと、機内整備の遅れで、搭乗開始がさらに20分遅れるということに!
周囲はどよめいていましたよ。すでに45分遅れているのに、さらに20分遅れると言われれば当然ですよね。
結果として、最初の45分の遅延と合わせて、合計65分の遅延となったということです。
- 元々のフライト予定:シンガポール(日曜00:15)=>北京(日曜06:20)
- 2度の遅延後のフライト予定:シンガポール(日曜01:20)=>北京(日曜07:25)
ということで、時間変更後のフライトスケジュールは以下になりました。
- CA970:シンガポール(日曜01:20)=>北京(日曜07:25)
- CA181:北京(日曜08:35)=>羽田(日曜12:50)
- 乗り継ぎ時間:1時間10分
現地の係の方に確認しましたが、CA970が遅延しても、次のCA181は変更なしということでした。まあ、他のところから乗り継ぎしてくる人もいるでしょうから、しょうがないですよね。ということで、結局、乗り継ぎ時間は1時間10分となりました。
ただし、チケットに記載されているCA181の搭乗開始時間は、出発時刻の30分前の08:05となっています。ですで、目標となる乗り継ぎ時間は40分しかないということになります。
また、最悪の場合を想定して、ドアクローズの時間を出発時間の10分前までと考えても、1時間が乗り継ぎの時間のリミットということになりました。乗り継ぎ時間のリミットが1時間というのは結構ギリギリな線ですよね。間に合うでしょうか・・(汗)。
飛行機を降機してから乗り継ぎカウンターまで
さて、飛行機が北京首都国際空港に到着しました。私は復路便でもビジネスクラスを利用していましたので、先頭グループとして、飛行機を降りることができました。
その後は、往路での経験を生かして、「Transfer」の案内板に従って、とにかく早歩きで移動しました。
すると、往路で経験した「国際線乗り継ぎ専用ゲート」に到着。青い看板で「Transit for international flights within 24 hours」と記載されているところです。
しかし、ここで目を疑う光景が。なんと、めちゃくちゃ混雑しているではありませんか!
往路の時は、国際線乗り継ぎ専用ゲート前の蛇腹のエリアには誰も並んでいませんでしたが、そこにびっちり列ができています。そして最悪なことに、列はそこからさらに伸びており、この広いエリアの反対側まで列ができていました。軽く見積もって、往路の時の10倍ぐらいの(ちょっとオーバーかもしれませんが、多分、本当にそれぐらい)の列ができています。
この時、終わったな、と思いました(笑)。
往路の空き具合で実質の乗り継ぎ時間は55分でした。この混雑具合では、真面目に並んだのでは、1時間たっても保安検査場までも進まないでしょう・・。
ですが、まだ諦めるのは早い、ということで、近くにいた係員の方に相談してみます。チケットを見せながら、「搭乗開始まであと40分しかない、前の飛行機が遅延した、この列の長さでは間に合わない」、ということを、適当(でたらめ)な英語で必死で訴えました。
すると、こちらの必死さがわかってくれたのか、「列に並ぶ必要はない、チケットも見せながら、国際線の乗り継ぎカウンターまで直接進んでいけ」、と言われました。
ただし、言うだけで、先導してくれるつもりはないようです(笑)。
ならば、ということで、「Excuse me!」を連発しながら、この長蛇の列の一番前の方まで進んで行きました。
いちおう、係員の方のお墨付き?をもらっていたのを心の盾にして、とにかく必死になって一番前の方まで進んで行きました。そして、なんとか長蛇の列の大半をショートカットし、パスポートとチケットのチェックを済ませることができました。
ここでの所要時間は10分程度だったと思います。
そして、列に並んでいたのは、多くは欧米の方々でしたが、列を追い越してしまって本当にすみませんでした。止むを得ない理由があったのです。この場をお借りしてお詫びします。
乗り継ぎカウンターから保安検査場まで
そんなこんなで、乗り継ぎカウンターの後は、1つ下の階に降りて、保安検査場に進みました。
保安検査場でも、心を鬼にして列をショートカットするしかないかなあ、と思っていたのですが、幸いなことに、保安検査場は空いていました。感覚的には、往路の時の5分の1ぐらいの列しかありません。
ですので、ここでは列をショートカットすることなく、普通に並ぶことにしましたが、それほど時間がかかることなく終了しました。往路ではしつこくボティーチェックされましたが、この時は金属探知器にもひっかかかることはありませんでしたね。不思議です。
ということで、ここでの所要時間も10分ほどだったと思います。
保安検査場から搭乗ゲートまで
ということで、乗り継ぎカウンターと保安検査場を、合計20分ほどで突破することができました。保安検査場から搭乗ゲートまでは5分ほどの距離でしたので、飛行機の着陸から搭乗ゲートまで、結局25分ほどで到着することができたということになります。
実際、搭乗ゲートに到着した時点では、まだ搭乗開始されておらず、搭乗開始まで15分ほど余裕がありました。ここでは、身も心も疲れきっていたので、航空会社ラウンジを利用しようなんて気はさらさら起きず、普通に搭乗ゲート前のベンチでおとなしく時間を過ごすことになりました。
復路便での乗り継ぎの感想
飛行機の出発まで2度遅延が発生し、乗り継ぎ時間が1時間10分しかなくなってしまうというアクシデントがありましたが、なんとか乗り切ることができました。やっぱり、困ったら人(特に、現地の係員)に相談する、そのために多少の英語はできるようにしておく、ということが大切だと実感しました。なにもせず、普通にあの長蛇の列に並んでいたら、絶対に間に合わなかったと思います。あと、本当に疲れました(笑)。
「北京首都国際空港で乗り継ぎ:エアチャイナ利用での体験と所要時間レポート!」のまとめ
今回は、エアチャイナを利用した「北京首都国際空港」での乗り継ぎ体験をレポートさせていただきました。往路はスムーズにいったのですが、復路ではアクシデントが発生し、「北京首都国際空港」での乗り継ぎが鬼門と言われるその所以を自身で体験する羽目になりました。搭乗記などはまた別の記事にさせていだきますが、エアチャイナの機内サービス自体には不満がなかっただけに、2度も遅延が発生し、乗り継ぎがバタバタになったのはちょっと残念でしたね。また、これからエアチャイナを利用してANA SFC修行される方も多いと思いますが、今回の記事が少しでもご参考になればと思います。あと、同じANA SFC修行僧として、トラブルが発生しないことを心からお祈りします。
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それでは、また!
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